在庫統計

2008年4月2日発表分

昨日の米在庫統計は原油ベア、石油製品ブルの内容であった。原油はここ数ヶ月の最大の在庫増減要因の1つである輸入の大幅増加を受けて増加となった。一方、石油製品在庫は、需要の明確な減速が見られるものの稼働率が全く改善していないことから需要レベル対…

統計速報(2008年3月26日発表分)

昨日の米在庫統計は市場予想比ブルな内容であったが、詳細に見るとニュートラル〜ベアな内容であった。ひとえに、前年比での石油製品需要は明確な減少が示されているためである。投機資金のせいだ、とか中国の需要が、といわれてきたが結局この数年間、米国…

統計速報(2008年3月19日発表分)

昨日の米在庫統計は市場予想比ブルな内容であったが、景気減速に伴う需要に焦点を当てるとベアな内容であり、トータルでニュートラルな内容であったと考えておくべきであろう。今後に関しては、原油に関しては輸入がどの程度なされるかがポイントになり、石…

統計速報(3月12日発表分)

昨日の米在庫統計は明確にベアな内容。原油は輸入の大幅増加によって在庫が積みあがり、ガソリン・ディスティレートは総じて需要の減少傾向が出始めていることから予想比ベアな内容となった。著しく高い原油価格と不安定な最終消費動向を映じて稼働率も不安…

統計速報(3月5日発表分)

昨日の米在庫統計はまちまち。原油は市場予想比ブルであり、ディスティレートはヒーティングオイル需要の増加を受けてやはりこちらも市場予想比ブル、ガソリンはベアな内容であった。前週比で見た場合の需要は価格高騰にも関わらず堅調であるが、前年と比較…

統計速報(2月27日発表分)

昨日の米在庫統計はまちまち。原油は稼働率が改善したものの、稼働率自体の水準が低いことから引き続き在庫の増加が継続している。ガソリンは輸入の増加と需要の減少で市場予想を上回る在庫増加となった。寒波の襲来が伝えられているディスティレートは大幅…

(2008年2月21日発表分)

昨日の米在庫統計は原油ベア・製品ブルの内容であった。稼働率の低下に伴う原油在庫増加と、石油製品在庫減少が明確に確認できた統計である。ただし解せないのはこのタイミングで石油製品の需要が大幅に増加していることだ。石油製品価格の急上昇、米労働環…

統計速報(2月13日発表分)

昨日の米在庫統計はニュートラル〜ベアな内容であった。原油は濃霧の影響で輸入が減少したが、在庫増加を維持した。ガソリン・ディスティレートは需要減少が鮮明になりつつある中、輸入の減少といった在庫減少要因はあったもののどちらも市場予想を上回る在…

統計速報(2008年2月6日発表分)

昨日の米在庫統計は明確にベアな内容であった。原油は処理量の減少を背景に大幅な在庫増加となり、ガソリンは製品供給量の減少にもかかわらず需要の減少で大幅な在庫増加、ディスティレートは季節サイクルに反し需要が減少したことからやはり予想を上回る在…

統計速報(1月25日発表分)

昨日の米在庫統計はベアな内容であった。原油は処理量の減少に伴い大幅な在庫増加となり、ガソリンは生産が減少したものの、大幅な在庫増加となった。ディスティレートも予想を下回る在庫減少となっており、いずれの製品も供給が減っているが、予想ほど在庫…

統計速報(1月24日発表分)

昨日の米在庫統計はベアな内容であった。原油は稼働率の悪化が継続したことから季節要因を上回る在庫増加となり、ガソリンも需要の減少が顕著であり在庫増加となった。ディスティレートは在庫減少となったが、足許の価格下落に伴う駆け込み的な需要(特にヒ…

統計速報(1月16日発表分)

昨日の米在庫統計はベアな内容であった。原油は稼働率の大幅悪化で在庫が積みあがり、ガソリンは需要の大幅減少で在庫が増加、ディスティレートは生産が大幅に減少したにも関わらず、(例年水準には届かないものの)在庫増加となった。年初の米雇用統計を機…

統計速報2008年1月9日発表分

昨日の米在庫統計は原油ブル・石油製品ベアな内容であった。稼働率が新年度から大幅に回復、例年並の水準を回復したことから石油製品在庫は大幅な増加となる一方、石油製品のフィードストックである原油自体の価格水準が引き続き高すぎることもあり輸入も緩…

2007年12月5日発表分

今回の米在庫統計は原油ブル・石油製品ベアな内容であった。石油は期末を控えて在庫積み増しの動きがしにくい環境下でありながら輸入の増加に伴って大幅な在庫増加となっている。一方でクラックマージンが改善してきているガソリン・ヒーティングオイルの在…

統計速報(11月28日発表分)

昨日の米在庫統計はマイルドにベアな内容であった。原油は稼働率の大幅改善はあったが、健全な形での在庫小幅減少となった。ガソリンは需要が増加する中での在庫積み増しができており、ディスティレートも略同様であった。個別に少し詳しく見てゆこう。 原油…

統計速報(11月21日発表分)

昨日の米在庫統計はブルな内容であった。原油は久し振りにP1の稼働率改善はあったものの、全体的に製油所の稼働率の回復は思わしくなく、生産・輸入の減少によって先週に続き在庫はマイナス成長となった。石油製品は価格の絶対水準が高すぎることもあって、…

統計速報(2007年11月15日発表分)

昨日の米在庫統計は原油ベア・ガソリンベア、ディスティレートブルの内容であった。原油は久し振りにP3を中心に稼働率が大幅に改善したことから、在庫大幅減となった。石油製品に関しても、サブプライム問題の影響が出たのか、例年よりも特に輸送関連油の需…

統計速報(2007年11月7日発表分)

昨日の米在庫統計は原油・石油製品ともマイルドにベアな内容であった。原油は輸入の大きな振れと、稼動率が不安定なことが在庫動向に大きな影響を与えている。石油製品に関しても、サブプライム問題の影響が出たのか、例年よりも特に輸送関連油の需要動向が…

2007年10月31日発表分

昨日の米在庫統計は原油ブル・製品ベアな内容であった。原油は輸入の大きな振れと、稼動率が不安定なことが在庫動向に大きな影響を与えている。これに加えて新たにコメントすることは、クッシング在庫が大幅に減少していることだ。石油製品に関しても、サブ…

統計速報(10月24日発表分)

昨日の米在庫統計は明確にブルな内容であった。原油は輸入の大幅な減少に伴い在庫が減少し、石油製品は共に需要が堅調であることから在庫水準の低下に伴いFSCも大幅に悪化した。そもそも時期的には石油製品在庫が減少してもおかしくないのだが例年を上回るペ…

統計速報(10月17日発表分)

昨日の米在庫統計はベアな内容であった。但し、石油製品在庫の水準が低く、稼働率の回復も緩慢であるなど、原油・石油製品を巡る需給環境に大きな変化はなく引き続き需給はタイトな状態が継続していることに大きな変化がなかったことが確認されており、大き…

在庫統計(10月11日発表分)

昨日の米在庫統計はまちまちの内容であった。但し、石油製品の需要は総じて堅調であり、石油製品在庫の水準が低い中やはりアップサイドのリスクが残存していることを確認した統計であった、といえる。ディスティレートはULSD・ディーゼルの需要が堅調である…

昨日の米在庫統計は原油ニュートラル、石油製品ブルな内容であった。原油は輸入と稼働率が不安定なことからハリケーン襲来の状況を踏まえて週替わりで増減を繰り返している。ガソリンはピークシーズンが終了する中、低い在庫で何とかシーズンを乗り切った様…

昨日の米在庫統計はニュートラルな内容であった。原油はここしばらく同じような動きであるが、製油所の稼働率がマージン悪化に伴い思うように回復していないこと、輸入がP3を中心に大幅に増加したこと(ハリケーンがそれたため)から比較的大きな在庫増加と…

統計速報(9月19日分)

昨日の米在庫統計は原油ブル、製品ややベアな内容であった。原油は製油所の稼働率がマージン悪化に伴い思うように回復していないものの、輸入が回復していないことから大幅な減少となった。ガソリンはピークシーズンが終了、低い在庫で何とかシーズンを乗り…

統計速報(9月6日発表分)

昨日の米在庫統計はまちまちな内容であった。原油は不安定な製油所の稼働状況を受けて毎週大きく在庫がブレている。しかしながら9月11日のOPECで増産が見込めない中、稼働率が改善すると大幅に在庫が減少する状況は変わらず、在庫水準がFSCベースで見た場合…

統計速報(9月6日発表分)

昨日の米在庫統計はまちまちな内容であった。原油は不安定な製油所の稼働状況を受けて毎週大きく在庫がブレている。しかしながら9月11日のOPECで増産が見込めない中、稼働率が改善すると大幅に在庫が減少する状況は変わらず、在庫水準がFSCベースで見た場合…

統計速報(8月29日分)

昨日の米在庫統計はブルな内容であった。簡単に言えば、原油輸入の減少に伴い原油在庫が減少する中、製油所の稼動が不安定であることから製品供給が減少、石油製品在庫も減少する、という内容であった。原油はOPECの増産は少なくとも9月11日の定例総会までは…

統計速報(8月22日発表分)

昨日の米在庫統計は原油・ディスティレートベア、ガソリンブルの、まちまちな統計であった。目下の最大の材料は稼働率の改善にともなう石油製品供給の改善よりも、信用収縮問題の行方であるが、FRBの対応によって今のところ危機的な状況は短期的にでも脱した…

統計速報(8月10日分)

昨日の米在庫統計は稼働率の回復はあったものの、そもそもの在庫水準の低さもあって結局原油・製品ともブルな内容であったといえる。目下の最大の材料は稼働率の改善、というよりも株価の調整に伴う負の資産効果で需要がどれだけ減少するか、であるが、今の…