RとL

(市況)

週末の原油・石油製品市場は上昇。ナイジェリアのニジェールデルタを巡る紛争が完全に半戦争化してしまったことが材料。ニジェールデルタ解放軍は「全面戦争」を宣言しており、今後同国の原油輸出を20%カットさせるのが目的とされる。理由は同地区の住民の生活が貧困であり、外国系資本への反発が強いため。これによってバ議長発言を控えたポジション調整を終了した投機筋の買戻しが、3連休も控えて一斉に入った様子。暫くは上昇余地を探ることになると思う。しかし、供給が充分でも下がらない下がらない。このままだと、OPECも減産が出来なくなって、非常に難しい状況になってしまうな。

非鉄金属はこ動き。特段材料がない中、まちまちであった。その中でアルミの下げが大きい。先週中ごろの下落で相当ロスカットを巻き込んでいる様子。ただ、エネルギーが反発し始めていることからそろそろ底か。

(ひとりごと)

 この週末映画を見に行ったとき、後ろにどうも昨年の春に大学に受かったっぽいカップルが並んでいた。
 今日はたまたま1人で映画を見にきていたので、やはり後ろの会話が非常に気になる。申し訳ない、と思いながらどんな会話をしてるか聞いてみた。

女 「ねえ、どうするの?エルにする?アールにする?」

 ???何の話であろうか?と、メニューを見ていると、「S/R/L」と書いてある。そうか。昔Midiumって呼んでいたのが、最近ではRegularという風に言われるようになったのか。考えてみると確かにRegularと表示してあるところが殆どで、Mediumの表示はなかった。
 個人的には「大きいの」とか「中ぐらいの」と言ってしまう。なんとなくそっちのほうが実感がこもってる気がしません??と、軽く年齢の差を感じ、打ちひしがれながらさらに話を聞いてみた。どうも今日がはじめてのデートらしい。

 以前、このコラムで指摘した「15年前に、デートに映画館に誘う」のと「今の時代、デートに映画に誘う」ことの違いを感じることが出来るかもしれないので、さらに後ろの会話に集中することにした。

男 「そうだね。エルかなぁ」
女 「私はアールかな。でも何か食べない?」
男 「やっぱりポップコーンでしょう。」
女 「え、でもそれはエルじゃなくていいよね。」
男 「うん、アールだね」

....いや、何も文句はないんですよ。普通の会話だから。でもここだけ読むと、どうもファミコンなりプレステの操作方法の話をしている様に聞こえて嫌だ。大きいのとか、中ぐらいの、とか言え!若しくはちゃんとRegularとかLargeといって欲しい。

女 「じゃあさ、あのポップコーンセットを選んで、飲み物を別に買わない?」
男 「そうだね、それはいいね。××ちゃん、頭いいね」
女 「そうしようよ。絶対お得だよ」

...おい、それだけで頭いい、というのは軽薄過ぎないか?別に今更、若いカップルのやりとりを聞いて腹を立てる必要はないのだが、どうも彼らの言動一つ一つが1人で映画に来ているオジさんの神経を逆なでするのだ。
と、腹を立てつつ後ろの会話に集中していたら自分の番が来てしまった。

店員 「何になさいますか?」

あ、あ、何も決めてないどうしよう。私、こう見えても気が小さいので相当動揺。

私 「え、えっとその。飲み物を下さい」
店員 「どのような飲み物ですか?」
私 「あ、あ、あのコーラを下さい」
店員 「サイズはどうしますか」
私 「え、え、あの中ぐらいの」
店員 「はい....?」
私 「えっと、あの、『アール』でお願いします」
店員 「かしこまりました。コーラのレギュラーサイズお1つですね」
私 「そうです....」

完全敗北。時代は流れている。

老兵はただ去るのみ。

(バックナンバー)
 ちょっと前だが、長嶋さんが東京ドームに戻ってきた、というニュースをやっていた。
 長嶋の現役時代はよく知らないが、とにかく偉大な人であるのは間違いないと思う。彼が出てくると一気に場の雰囲気が明るくなるのは彼の持つスター性によるものだろう。
 テレビのニュースでは、「ついにミスターが帰ってきた!」と報道していたが、それを見ていてふと思った。日本では「ミスター」と言えば長嶋さんのことをさす。敬称1単語で特定の人間を示しているのだからすごい。
 この感動を分かち合おうとカミさんに「すごいね、ミスターというだけで長嶋なんだものな」と話をしたところ、彼女いわく、

「あら、でも『スタア』と言えばにしきのあきらでしょ、そっちのほうがすごいんじゃないの?」

う〜む。確かにそうかも知れない。にしきのあきら、恐るべし。