新入社員

(市況)

 原油・石油製品相場は下落。イランが「石油を武器に使わない」とコメントしたことや、ナイジェリアの輸出再開(75KBD)もあったが、前から懸念していた期末の益出しがNY時間に発生したことが最大の材料であるといえる。

 非鉄金属も下落。期末の益出し売りで。アルミは特にエネルギー価格も下落していることから下げ幅を拡大した。

 期初にある程度の益出しはあるものと思うけど、やっぱり新しい四半期に入ってファンドのニューマネー流入の可能性が高いかも。

(ひとりごと)

 今日から新年度だ。電車の中も黒いスーツをきた新人と思しき若者があふれている。私からすればもう13年近く昔のことだ。彼らはこれから社長や頭取の訓示を受けて、研修を始めるわけだ。

私の場合、余り研修をまともに受けていなかった記憶があるが、どうも最近の人は真面目らしく、ちゃんと講義を聴いて、試験もきっちりこなしているらしい。偉い。今の若者はだめになった、ゆとり教育の弊害だ、という声ははあるが申し訳ないがよく考えてみると歌にあるように「自分の頃よりだいぶまし」な気がする。ただ、真面目すぎるが故に、余り面白い話を聞かなくなったのも事実だ。

私の先輩に、こういう人がいた。

1年生の研修で授業を受けていたが、この先輩はつまらない授業だったので、積極的に隣の同期に話し掛けて授業を聞いていなかった。A先輩としておこう。この先輩が話し掛けていた人をBさんとする。当然講師は会社の人なので「出だしは厳しく」と思うわけで、A先輩をしかった。

講師 「おい、おまえ、さっきから何しゃべってんだ!!聞く気がなければ出て行け」

普通ならここで「すみません」と謝るところであるが、この先輩は普通ではなかった。

A先輩 「何言ってんだ、詰まらない講義しやがって。じゃあ、外に出ます」

ここまでいう時点で相当のものだ。当然外に出て行くかと思ったら、

A先輩 「おい、B、ほんとにやってられないな。外出ようぜ」

といって、Bさんの腕をつかんでいっしょに外に出て行ってしまったらしい。一同唖然。Bさんは話し掛けられていただけなのに...。
この先輩は、「詰まらないものは詰まらない、嫌いなものは嫌い、思ったことははっきり言う」という人。この先輩、どうやらこの会社では相当偉くなっているらしい。
なので、若い人は自分が正しいと思う道を、迎合することなく真っ直ぐ進んでも、大丈夫です(多分)。