デジカメとソムリエ

(市況):すみません、超遅くなりました。

「まちまち」
 昨日の商品市場はまちまちであった。FRBが基本シナリオとして据える「年末にかけての景気減速」が週末発表されたGDPを受けてその可能性が高まったためである。米GDPはQ106の+5.6%から+2.5%と大幅に減速した。これを受けて8月の利上げ実施の可能性が後退、金利に敏感な株・債券は素直に反応して共に上昇、株価との連動性を高めている非鉄金属も金高を受けて上昇する展開となった。

一方原油・石油製品はGDPが市場予想も下回る内容であったことから、手仕舞い売りが先行した格好となっている。
 このGDPを受けて8月以降、相場を牽引してきた投機筋がどのような動きを見せるか、注目している。今までの流れであれば短期的な観点で、「金利引上げ見送り→株・債券高→商品高」という流れになるはずであるが、今回のGDPでは(経済成長は持続しているとはいえ)年末に向けての減速感が強まっていることが確認できたことから今までのような積極的な上値追い、という展開にはなり難いものと考える。

となると、ファンダメンタルが強い銅・ニッケル・亜鉛といった個別の商品への選別が強まるものと考えられる。原油・石油製品は夏場の稼動の状況とハリケーン次第、といったところだろうか。

年末に向けての緩やかな景気減速が確認できれば、年末に向けて商品価格も緩やかに下落する、という当初の見込み通りの相場展開になると考えているが、これにしても今後発表される経済統計次第である。

相場動向と直接関係ないが、足許ICE WTI出来高NYMEX WTIに追いついた。ICEは完全な電子取引でオープンアウトクライを継続しているNYMEXよりはトレードがし易い(特に現物受渡しを前提としない投機筋に)ため、今後多くの投機的な取引がICEベースに移る可能性が高い。当コラムでもその点にも注意していきたいと思う(だが、ICEベースではCFTCのような投機・商業目的の取引の比率を調査する組織がないため、より、投機筋の動きが見えにくくなってしまう可能性はあるが...)。

(ひとりごと)

週末秋葉原に行った。
私が結婚したときの記念に、兄がデジカメをプレゼントしてくれたのだがさすがにスペックが古くなってしまったので新しいのを買おうと思ったためだ。
しかし、沢山ありますね。デジカメ。

私が使っていたのは2.0メガピクセルのヤツなので、今の時代では大分スペックが劣る。
聞いてみたところ6メガピクセルが世の中の主流らしい。
しかし。
本当に歳を取ったと思う。なぜって、あなた。
機能がいろいろついているんだけど良く分からないんですよね。

「光学ズーム4倍」

とか

「高感度手ブレ補正」

とか

「ISO1600」

とか。

何がなにやらさっぱりだ。
カミさんなどは、スペックが書いてある札の「重さ」のところばかり見ている。

私「あれ、こっちが130グラムで...」
カミさん「こっちが13グラム軽い」

と即答。そんなところばっかり見てるのかい!!
仕方ないのでお店の人に聞いてみる。どれがお薦めなのか、と。
すると店員は、浜崎あゆみが宣伝しているパナソニックのヤツを薦めてきた。
とにかくよさそうなので、訳もわからず購入。
うーん。そもそも買うつもりだったし、予算の範囲内だったので別に良いのだが、こういった物の買い方って何かに似ているなぁ。

と、思ったら、分かりました。

「レストランでワインを頼むとき」

と似ているのです。

私 「赤ワインが飲みたいんですが」
店員 「どういったタイプの物がお好みですか?」
私 「どういったタイプって...?」
店員 「どっしりと重いもの、華やかなもの、いろいろございますが」
私 「華やかなのが良いのですが」
店員 「華やかな、といってもイチゴのような香りのするもの、ベリー系の香りのするものありますが」
私 「....何だか分からなくなってきたので、5,000円ぐらいでよいのをお任せします...」

勉強、勉強、また、勉強である。