(市況)
「オイルは下落、非鉄は上昇」
昨日の商品市場はまちまちであった。米経済統計が、「米国景気減速」を示すものであったことから全体のセンチメントがベアになり、米在庫統計で需要の減少が確認されたエネルギーは売られた。非鉄金属も米統計が市場予想を下回る内容であったことから様子見気分が強まったものの、ドル安の進行を受けて金が買われたこと、ニッケルが暴騰したことから全体的に連れ高の展開となった。以前から指摘している「米景気の失速に伴う需要の減少」が徐々に顕現化してくる可能性が高まってきた。
だが、米利上げ観測後退に伴い米国株式は大幅に上昇、独Daxも上昇しており、ファンドの主戦場である株式・債券市場はしばらくは活況を呈する可能性が高いため、再び余剰資金が商品市場に向かう可能性も否定できない。景気減速懸念がある以上、この年初から見られるような積極的なコモディティ投資が見られる可能性は低く、資金投入量は減少するのではないか、と考えている。
よって、しばらくは各商品毎、個別材料を吟味しつつの投資行動が続くものと考えられる。だが(だが、が多いな)、昨日・一昨日の統計のみを以って「米景気が本格的に減速している」と判断するのは時期尚早の感はある。
オペレーションとして難しいのがQ406に見込まれている価格低下に対して、どのように対応してゆけるか、ということですが、引き続き夏場は各商品ともしっかり(それほど下がらない。トラブルがあれば上昇する)の展開になると考えられるので、夏場についてはヘッジを実施してゆくべきだと、小職は思っている。ですが、10月以降に関してはオプション等を使った下落リスクヘッジオペレーション(例えば在庫のヘッジとか)を視野に入れるべきだろう。
(米在庫統計ダイジェスト)
原油:331.0MB(▲1.6MB)
ガソリン:205.4MB(▲2.3MB)
SPR:687.8MB(+0.0MB)
重油: 42.6MB(+0.7MB)
うちヒーティング:57.2MB(▲0.3MB)
ディスティレート:133.2MB(+0.7MB)
(RBOB w Alcohol):39.0MB(▲1.7MB)
うちBlending:89.2MB(▲1.8MB)
うちConv.:113.1MB(▲0.7MB)
うちRFG:3.1MB(+0.3MB)
昨日発表された統計は、原油在庫・石油製品在庫は減少したが、石油製品需要も同時に減少したことから仕上がりベースではニュートラルな統計であったといえる。だが、フォワードサプライカバーの水準は過去5年平均を下回るレベルでの推移を継続しており、先週と状況はなんら大きく変わっていない。
(ひとりごと)
30分というのはウソである、という事が分かった。
この男、相当適当である。
とにかく旅程表に書いてある時間を信じて「後1時間30分かかる」と思って時間をつぶす。
ソムチャイは日本語が達者なのだが、どこで勉強したのか、やたらと不思議な言葉を使う。
でも、少なくとも私がしゃべる英語よりはうまい(私の英語はボビーオロゴンの日本語に似ているらしいですから(NOVAの先生談))。
ソムチャイ「タナカさんは、Viking Caveに行きたいですか」
山口は旅行中ずっとタナカさんと呼ばれていた。
以前の雑感で説明したとおり、外国人から見れば日本人はみな、「タナカ」なのだ(伝説のサムライ参照)。
Viking Cave、なんだろうか?
私「Viking Caveには何があるんですか?」
ソムチャイ「そうですねぃ。そこには海賊が住んでいます」
ええッ!!!Σ( ̄ロ ̄lll) 海賊が住んでる!?
そんなところもちろん行きたくない。
ソムチャイ「行きたくないですか。そこには海ツバメも住んでいました」
....今、海賊が住んでいて、海燕が住んでいたところ。
海賊が海燕を追い出して住んでいるのだろうか!?
ソムチャイ「私は明日、行ってきました」
あぁ、そういうことか。彼には時制の概念がないのである。
まとめれば、「昔海賊がそこに住んでいて、今は海燕が巣を作っている」ということらしい。
我々が話す英語も、恐らくこんな風に聞えているのだろう。
軽く反省しつつ、話を続ける。後どれぐらいでつくのだろうか。
ソムチャイ「それは30ぷんぐらいです」
でた、30ぷん。
要は彼は時間を説明する言葉は「30分」しか知らないらしい。
と、話している間に本当にあと30分で島に到着するところまで来た。
そのときソムチャイが鞄からやおら地図を取り出し、ピィピィ島の説明を始めた。
(続く)