淫らな血-その2

(経済関連ニュース)
・9月ユーロ圏製造業景気指数速報 53.2(前月54.3)、市場予想53.9。
・9月ユーロ圏サービス業景気指数速報 54.0(前月58.0)、市場予想57.6。
・9月ユーロ圏 総合指数速報 54.5(前月57.4)、市場予想56.9。

非鉄金属関連ニュース)
・Grupo Mexico Minera Mexicoユニットはフォースマジュールを宣言。Cananea鉱山(164KMt)のストライキで銅が運び込めなくなったため。
 これによりGrupo Mexicoは50%の生産減。
インドネシア政府は、Aneka Tambang(1-6月の輸出は577.971Mt、今年の生産は1.5MMt)に対しボーキサイトの単独輸出の権利を与える見込み。

(エネルギー関連ニュース)
・ExxonMobile Beaumont製油所(348.5KBD、テキサス、P3)、再稼動。
ConocoPhillips Borger製油所(146KBD、テキサス、P3)、通常の稼働率に。

(商品市況概況)
「まちまち」
 週末の商品価格はまちまちであった。特段新規材料のない中、各商品とも週末を控えたポジション調整の売買に終始したものと思われる。今のところ商品市場はFOMCでの「更なる」利下げを織り込もうとしていることから相場は一時期の悲観論が後退している。しかし、小職はサブプライムローン問題の解決なくして本格的な相場の回復はないと考えている。基本的にFRBが利下げを行うことにより、金融危機は回避されているが逆にソフトランディングを志向することにより問題の本質が見えにくくなることも予想されるため、完全解決には相当時間が掛かるものと考えている。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は小幅下落した。アジア〜欧州時間にかけて激しく強含み、8,000?を超える局面もあったが、NY時間に入って週末を控えた手仕舞い売りに押され、結果、前日比小幅なマイナスで引けた。LME在庫は▲800Mt減少、(FSCは2.7日)、(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は7,028枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先中心に小幅低下。C-3は44?バックとバック幅を拡大した。 今後についてはFOMCの大幅な利下げと、深刻な供給不足を背景としてしっかりの展開を予想する。但しサブプライムローン問題が根本的な解決を見ない中、ファンドや金融機関の四半期決算となる9月末から年末に波乱がある可能性がある可能性はあるため予断を許さないが、とりあえず今回のFOMCでの大幅利下げによってその可能性は以前に比して低くなったと考えられる。また先の米CPIでもインフレの沈静化が確認されており、米FOMCの更なる利下げに動き易い環境になりつつあることも、健全なファンドの資金の商品市場への還流を促しているといえる。尚、銅をめぐるファンダメンタルはなんら変化しておらず、強い。買い材料の1つ目は、主要消費国中国の需要が高水準なGDPや固定資産投資、鉱工業生産を背景として需要サイドが堅調に推移していることである。先に発表された固定資産投資は市場予想を上回る伸びを示している。2つ目は生産国のストライキ懸念が継続していること、3つ目はLME在庫水準の低さである。FSCは2.7日分しかない。その一方売り材料は、1つ目は繰り返しになるが、信用収縮問題が根本的な解決を見ていないことである。FRBが利下げに動いたことにより極端な悲観論は後退したが、逆に完全解決までには時間が掛かることを意味しており、長い時間をかけて景気ならびに銅の消費に影響を与えることになろう。2つ目は短期的に中国国内の供給が需要を上回っている可能性があること(7月の輸入統計では精錬銅・銅製品の輸入量が再び前月から減少しているが、前年比では引き続きプラスが継続しており、経済成長に裏打ちされた長期的な需要の増加トレンドは維持しているものの、短期的には供給不足が解消されている可能性があることを示している)、3つ目は、中国当局の利上げ姿勢が持続している事である。これは欧米各国の金融当局が利上げを見送っているのとは別の観点からの利上げであり、過剰な設備投資を抑制せんとしているものであるため実際に需要減少を促すまでには暫く時間を要しよう。本日は8,000?の心理的上値が意識され、一旦下値を固める動きになると考えている。7,600?ラインを固める展開となろう。
 尚、価格の目処となり易い10月オプションの建玉は8,000?コールが575枚、7,800?コールが2,045枚、7,200?プットが592枚、7,000?プットが1,222枚となっている。

 週末の亜鉛価格は予想通り下落した。LME在庫の大幅な減少はあったが、週末を控えた手仕舞い売りに押され、10日移動平均線を固める展開となった。亜鉛は銅やアルミに比して投機の対象となりにくいこともあり、行き過ぎた価格上昇があれば修正され易い。LME在庫は▲1,825Mt減少、FSCは2.1日(キャンセルワラント率は15.6%)。売買高は2,977枚。イールドカーブは期先を中心に低下し、ベアスティープニング。C-3は2?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については今回のFOMCの大幅利下げと今後の追加利下げ観測の高まりから、一時期の極めて悲観的な状況からは脱し、大幅な相場低下が起きるような市場環境ではなくなってきたが、サブプライムローン問題の解決にはまだ時間を要するためやはり不安定な相場展開が続くことになろう。以前からこのコラムで指摘している通り、年末に向けては中国からの生産増加で相場は下値を試し易い環境にあることも相場の下押し材料となると見る。中国当局が加熱する経済を冷やす目的で金利上げを行い、先々も検討していることも中長期的な需要の減少を引き起こす可能性がある。しかしながらファンダメンタルの売買材料を整理してみると、中期的には買い材料が多い。1つは中国の固定資産投資が市場予想を上回る伸びとなった事から引き続き中国国内の亜鉛需要は車の防蝕向けに旺盛であると見られること、2つ目はこの旺盛な需要を背景として中国政府が亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃、亜鉛の輸出関税の引き上げを実施したこと、3つ目は亜鉛の在庫水準が低く有事のバッファが少ないこと、である(キャンセルワラント率も高い)。但しいずれにしてもサブプライムローン問題が片付くまでは積極的に上値は狙いにくかろう。本日は、10日移動平均線のサポートラインで先週サポートされていることもあり10日移動平均線を維持できるか否かがポイントとなろう。目先の上値は引き続き節目の3,000?、下値は切りのよい2,500?程度。
 尚、価格の目途となりやすい10月オプションは3,000?コールが900枚、2,900?コールが610枚、3,200?プットが400枚、2,900?プットが300枚、2,800?プットが133枚となっている。

 週末の鉛価格は上昇した。週末を控えた利食い売りに押されて下落すると見ていたのだが、LME在庫の減少が続いていることから逆に買われたようである。LME在庫は▲225Mt減少、(FSCは0.9日)在庫水準の低さやキャンセルワラント率の高さ(キャンセルワラント率は4.4%)を背景に、ファンダメンタルは非常に強い。売買高は1,634枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は75?バックとバック幅を拡大した。 今後についてはFOMCの利下げ実施と先々の利下げ観測が強まっていることから一時的に金融市場の混乱が回避できる可能性が高いこと、ファンダメンタルの強さを映じて、上昇余地を探る動きとなろう。CTA等の比較的足の速い資金も買いを入れてくると見られる。但し、今回のサブプライムローン問題は実はこれからが本番であり、この材料がある限りは上値ではそれなりに売りが入ると見られるため、引き続き四半期決算月となる9月末、12月末の動きには注意したい。ファンダメンタルは繰り返しになるが、非常に強い。中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が7月以降も、豪を初めとする大手生産者の生産障害になんら進展が見られないことや、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(7月までの中国の商用車・自家用車販売は引き続き堅調)、LME在庫水準が依然として低いこと(FSCはついに1.0日を切った)、カーバッテリー向けに使用される鉛は代替品が存在しないことなど、極めて強い買い材料が目白押しである。よって金融市場の混乱、という波乱材料がなければ基本は上値を試し易い環境にあることは忘れてはならない。本日は先週と同様新規材料に欠ける中、一旦10日移動平均線のサポートラインを固める動きになるのではなかろうか。50日移動平均線近辺となる、3,100?辺りが当面の下値の目処となろう。
 価格の節目となりやすい10月オプションの状況は、3,500?コールが332枚、3,350?コールが400枚、2,900?プットが440枚、2,700?プットが427枚となっている。

 週末のアルミ価格は下落した。LME在庫の大幅な増加が続いていることから週末を控え手仕舞い売りに押され格好。結果先週の予想通り、10日移動平均線を挟む展開となった。LME在庫は+3,300Mt増加、(FSCは9.2日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.3%)。売買高は12,294枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。C-3は54?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、FOMCの市場予想を上回る50bp程度の利下げによって金融市場の混乱が一旦落ち着いていることから、リスクマネーの許容量が一時的にでも改善しており、上昇余地を探る動きとなりやすい。但し、問題は9月のファンドや金融機関の四半期決算が無事に越えられるかどうかであり、この問題が解決しない以上は積極的に上値をトライする動きになりにくいのも事実である。サブプライムローン問題の長期化は住宅建材需要を下押しすることになるため、他非鉄に比してこの問題はアルミにとって特に重要である。ファンダメンタル的にもベアな要素が多い。1つ目は最大消費国中国が投資抑制を目的として今後も利上げを実施する可能性があること、2つ目は中国国内の企業在庫水準が以前に比して増加している可能性が高く、LME在庫の水準もFSCベースでは低くないこと、3つ目は原材料であるアルミナ価格が低下を始めたことが挙げられる。一方で買い材料は、1つ目は中国の固定資産投資や鉱工業生産等が引き続き堅調であること、2つ目はエネルギー価格が需要期やハリケーンの影響を受けて堅調に推移していること、が挙げられる。このほかの売買材料としては、生産量回復後の価格支配力維持の観点から大手生産社の大型合併が始まっている事を挙げておきたい。期先で売りヘッジをしていない企業と、している企業が合併した場合、通常はヘッジをしない方針に変更されるケースが多いからだ。こうした合併の動きも期先での売りヘッジの動きを鈍化させ、イールドカーブコンタンゴ化させる。この高い水準で全ゾーンコンタンゴになることは念頭においておいたほうが良いタイミングに来ていると思う。尚、7月の中国の輸出入統計では、前月比ベースではネット輸入が増加、前年比ベースでは減少しており、短期的にはブル、中長期的にはベアな内容であった。
 本日は2,400?の心理的サポートラインを維持できるか否かがポイントとなる。今のところ主要金融市場は落ち着きを取り戻しているため、週末で短期的な益出し売りが終了していると見られることから一旦10日移動平均線レジスタンスラインをトライする展開となろうか。2,400?を下回った場合下値の目途は昨年2月にマークした2,258?を挙げておきたい。
 価格の節目となりやすい10月オプションの状況は、2,750?コールが585枚、2,575?コールが1,030枚、2,500?コールが1,015枚、2,475?プットが450枚、2,350?プットが505枚となっている。"

 週末のニッケル価格は大幅に下落した。LME在庫の増加もあり、略予想通りの下落であった。LME在庫は+132Mt増加、(FSCは7.6日)、キャンセルワラント率は3.9%。売買高は860枚。イールドカーブは期近と期先の下げが大きく、カーブは全体的に下がりながら上に凸となっている。C-3は325?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。 今後については、FOMCの大幅利下げもあってしばらくは金融市場の混乱が回避される見込みであることから堅調な推移を予想している。ニッケルを巡るファンダメンタルは代替品の活用やLME在庫の増加等で、決して強くはないが5月からの価格下落は行き過ぎの調整の側面も強く、25,000?までの下落で一旦底を見た、と考えられる(一連のサブプライムローン問題発生の過程においてもニッケル価格は25,000?を大きく割り込むことがなかった)。加えてフロントマンスを安値として、期先の価格が上昇しており理論上供給が十分であること、同時に世界的な素材価格の上昇もあって生産コストも以前に比して上昇していることも示唆している。よって、期先が上昇を始めていることは生産コストの上昇を示しているといえ、期先が高止まった場合、期近は低下しにくくなると考えておくべきである。
 小職が目標に挙げていた昨年8月の25,350?を一旦割り込んだが、上記の通り株価の安定とともにニッケル価格は短期的には下値を固めた感がある。サブプライムローンに端を発する信用収縮の問題が完全に解決したわけではないため予断を許さない状況が続くと見るが、FOMCでの更なる利下げの可能性もあり当面は上昇余地を探る展開になると予想する。本日は、先週末の益出し売りがまだ続くと見られることから一旦下落すると見ている。切りの良い30,000?を固める展開となろうか。尚、下値の目処は8月16日につけた24,800?。中期的にはLME在庫が春先から12月末まで増加の傾向をたどりやすいことを考えると、年末に掛けて再び下値を探り易い地合いであると言えるが、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩が強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えていることから下値も限られると見ておいたほうが良い。"

 週末の錫価格は上昇した。特段新規材料のない中、もみ合った結果、前日比プラスとなった。小幅であるが一目均衡表の雲を上抜けしている。LME在庫は+10Mt増加、(FSCは13.0日)、キャンセルワラント率は9.27%。売買高は202枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は70?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、各国金融政策とそれを受けた株価動向を受けて不安定な相場展開が続くと考えている。但しFOMCの利下げ&今後の追加利下げを受けて株式市場が安定すると見られることから、しばらく買い安心感が広がることになろう。ファンダメンタル的には、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと、インドネシア政府の金属関連商品の輸出関税強化の可能性から需給はタイトになりやすく、何もなければ上値を試し易い地合いにあると考えておくべきである。

(エネルギー)
 週末のNY原油は期近が下落、期先上昇した。高値警戒感と週末を控えたポジション調整の売りで一旦10日移動平均線まで水準を切り下げたようである。アジア〜欧州時間にかけてはファンダメンタルの強さとハリケーンへの警戒から強含んでいたが、NY時間に入ってから利食い売りに押され、前日比大幅なマイナスとなった。チャート的には10日移動平均線のサポートラインでサポートされて引けている。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しツイストする形でフラットニング。Brentは上昇。NY時間に入るまで上昇した後、NY時間に入ってから値を下げたが、下げ幅は限定された。イールドカーブは略パラレルに上昇。
 石油製品も下落。RBOBは一目均衡表の雲の上限でもみ合った。特にNY時間に入ってからの下げが顕著であった。イールドカーブは期近が下落、期先は上昇している。ヒーティングオイルは現在のレベルで激しくもみ合った結果、前日比マイナスで引けた。今のところ226?が強いレジスタンスラインとして意識されているらしく、先週水曜日からこのラインを上抜けできていない。ということもあって10日移動平均線のサポートラインを逆にトライする動きとなった。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。ガソリンもヒーティングオイルも在庫水準の低さから先々の需給の逼迫が懸念されている状況。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇。"

(本日の見通し)
 本日の原油相場は週末一旦利食い売りで下落していること、ハリケーンの襲来が予想されていることから10日移動平均線をサポートラインとして上昇すると見ている。但し繰り返しになるが高値警戒感が出始めていることから、積極的に上値は狙いにくい環境にあると言える。石油製品はRBOBは戻り高値を試し易い環境にある一方、ヒーティングオイルは226?のレジスタンスラインを上抜けできていないことからもみ合い推移するだろう。尚、FOMCの大幅利下げで危機は脱したが、サブプライムローン問題に端を発する資産内容の悪化したファンドの整理統合は終了しておらず、9月末、12月末の四半期決算は引き続きポイントになると見ている。この高い水準が年末まで続くと現時点で決めきってしまうのは時期尚早であるが、ファンダメンタルの強さを映じて大幅な下落はないであろう。どちらかといえば時間をかけて下落する展開を予想している(FRBが経済のハードランでリングを回避したことから、問題が長期化する可能性が高いため。ただサブプライム問題の規模がどれほどかつかみきれていないので、現時点ではなんともいえないんですけどね...)。
 ファンダメンタル的には、北海油田からの生産減少、ナイジェリアの情勢不安が継続していることから供給は十分でない。OPECは市場の予想に反して9月11日の総会で500KBDの増産を決定したが、「時すでに遅し」の感は否めない。また、石油製品在庫の水準は極めて低く事から需給は引き続きタイトである。ハリケーンの影響を受けずにすんでいるが、ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、需要のピークを過ぎたとはいえ十分な在庫があるとは決していえない。これからのシーズンの主役であるディスティレートも在庫水準はFSCベースで過去5年の最低水準レベルの在庫しかない。また、イラン問題はまだ解決していておらず、下火になったが地政学的リスクは残存している。北朝鮮問題に進捗が見られた場合、重油等の人道支援が行われる可能性が高く、こちらは問題の進捗が域内需給の逼迫要因になり得ると考えている。CFTCの統計では、ほとんど全てのエネルギーでロングポジションが拡大している。各国金融当局の対応によって株式市場動向が落ち着きを取り戻していることが背景であるが、9月末を越えてもこのポジションが維持されるかどうかは疑問符がつく。
 短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年の最低水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いている。但し、ガソリンはピークシーズンを終えつつあるため、ハリケーンの直撃などの事故がなければ何とか無難にこのシーズンを乗り切ったと言ってもよさそうだ。但し、石油製品の需要が堅調である一方、石油製品の供給体制は脆弱である。稼働率が上がらないことが石油製品在庫の水準が増加しない最大の要因であるが、原油価格の高騰を受けてクラックマージンが縮小していることから、製油所の稼働率を引き上げにくい環境にあることがその背景にある。今後はハリケーンが来ないという前提に立てばディスティレートが石油製品の主役となるが、FSCは32.8日しか存在しない(過去5年の平均は34.3日)。今のところ、ガソリンの得率を引き下げ、ディスティレートの得率を引き上げることは可能であるが、ガソリンのFSCがわずか20.2日しかないことから、得率の引き上げは困難であろう。よって必然的に米国は国内製品供給を海外からの輸入に頼らざるを得なくなるが、同様の理由で欧州でも製油所の稼働率を引き上げにくい状態にあるため、非常にボラタイルな展開になろう。
 このように石油製品供給は増やしたくとも増やしにくい環境が続いており、当面下値は限られることになろう。石油製品価格が下落するとすれば、サブプライムローン問題の拡散による消費の減少であるが、今週の統計ではそれが確認された(例年の減少ペースを上回る需要減少)。しかしFOMCの大幅利下げに伴う資産効果によって、消費は持ち直すと見られる。尚、この時期の需要減少は季節要因である。
 原油供給に関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、安泰ではない。OPECは9月11日に増産を決定したが、500KBD程度の増産を11月のタイミングで実施したとしても「時すでに遅し」の感は否めない。稼働率が上がりにくい環境にあることから原油が足りない、ということはないと考えられるがひとたび稼働率が上昇した場合には現在の生産レベルでは原油供給は不十分であるといえる。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。
 尚、価格の目途となりやすいWTI10月オプションの建玉状況は、85?コールが12,104枚、80?コールが11,352枚、76?プットが8,533枚、75?コールが14,649枚となっている。

(ひとりごと)
週末、「チューボーですよ!」を見ていたら、私の願いが通じたのか中越典子が出ていた。

やっぱり可愛い。
素敵だ。

先週は仲間由紀恵だったし。すばらしい番組だ。
これで来週国仲涼子とか、長澤まさみが出てくれれば文句なしなのだが。
すごく頑張って働いていたら、いつの日か、彼らと会う日が来ると信じて頑張って働こう。

でも、女性タレントの話でこんなに興奮しているなんて。
ボウヤなんだろうか?
いや、やはり私には淫らな血が流れているのだ。
自信が確信に変わった(Dice-K風)。
ぜんぜん関係ないが、上記4名、長澤まさみを除けば全員同い年なんですね。

さて。


この前陶芸教室で話をしていたんだが、見間違いしやすい言葉ってありますよね。
私は、「マカオ」を見るたび、どうも「オカマ」に見えてしまったりする。

って話をしていたら教室の女の子が、「私もすごいの見たことあるの」
っていうので聞いてみたところ、高校生の頃、通学路に「男の教室」というのがあったらしい

男の教室?

よくよく聞いてみたら、男の教室ではなく、お琴の教室らしい。

「おとこの教室」
「おことの教室」

確かにぱっと見、間違い易いが...
なんかヤラしい。

嗚呼、なんか今日も淫らなネタだ...