イスラム教徒は、大変だ

(経済関連ニュース)
・9月豪雇用者数 前月比+13千人(8月改定+34.3千人)、市場予想+20千人。失業率 4.2%(前月4.3%)、市場予想4.3%。
・Q207ユーロ圏GDP確定値 前期比+0.3%(改定値と変わらず)。Q105以来の低い伸びに。
・日銀政策金利の据え置きを決定。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲12千人の308千人(前週比改定320千人(速報比+3千人))、市場予想315千人。
・9月米輸入物価指数 前月比+1.0%(8月▲0.3%)、市場予想+1.0%。除く石油では前月比▲0.2%(前月▲0.1%)。石油価格の上昇+5.4%が押し上げ要因。
・8月米貿易収支 576億㌦の赤字(前月改定590億㌦の赤字(速報比▲2億㌦の赤字幅縮小))、市場予想590億㌦。
・Q307ユーロ圏経済成長見通しを+0.5%に引き下げ(前回発表時比▲0.1%)by欧州委員会
・米国株は下落。JPモルガンが検索サイト大手の売上高見通しを引き下げたというミクロな材料で。
・大豆は上昇。USDAの統計では干ばつの影響等で収穫高が減少すると見られることから。トウモロコシは逆に在庫増加が予想されることからポジション調整で売られた。
・小麦は上昇。USDAの需給報告で、5月末時点の小麦在庫が285百万Buと20%下方修正される見通しであることを受けて。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は上昇。ドル安の進行を受けて27年ぶりの高値に。

(エネルギー関連ニュース)
IEA10月月報
・2007年の世界石油需要は85.9MBD(前年比+1.5%)、2008年は88.0MBD(+2.4%)で前回調査時と変わらず。 北米とパシフィックの需要減少がFSUの需要増加を相殺。
・9月の石油供給は85.1MBD(前月比+415KBD)、北米・中国・OPECの生産増加が、カスピ海の油田のメンテナンスに伴う生産減少を相殺。
OPEC生産は30.7MBD(+245KBD)、OPECスペアキャパシティは2.7MBDで変わらず。Q307のCall on OPECは31.2MBD、Q407は32.5MBDとなる見通し。
・10月の製油所の処理量は73.0MBDとなり、8月のピーク時から▲1.9MBDとなる見込み。中国、中東、FSUでのメンテナンスの影響で。
 但しQ407の終盤には75.5MBDまで回復する見込み。

(商品市況概況)
「軒並み上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。ドル安の進行や株高等の支援材料もあり、ファンダメンタル重視で買われたと見ている。また、ファンダメンタル以外でも、2月のチャイナショック、8月のサブプライムショックの後でも商品相場は大きく調整することがなかったことから、改めてリスク分散のための有効な投資先として見直されていることも相場を支えているようだ。
 今後については引き続き株・債券相場動向が不安定なことから商品市場への資金流入が続くと見ているが、11月、12月の金融機関・ファンドの決算時期を控え、利食い売りも予想されることから一本調子の相場上昇にはならない、と考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ドル安の進行や株高を受けて水準を切り上げたものの、前日高値に迫るレベルでは利食い売りも多く、ユーロも伸び悩んだことから、引けにかけて一気に値を下げて10日移動平均線を下回って引けた。LME在庫は+1,775Mt増加、(FSCは2.7日)、(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は7,053枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニング。C-3は54㌦バックとバック幅を縮小した。

 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の減少やユーロ高の進行を受けて上昇し、昨日指摘していた50日移動平均線をとうとう上回った。但し引けにかけては銅が急落したことから、上げ幅を削った。LME在庫は▲375Mt減少、FSCは1.8日(キャンセルワラント率は9.2%)。売買高は2,684枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇し、ブルフラットニング。C-3は4㌦バックとバック幅を縮小した。

 昨日の鉛価格は下落した。ここ数日間の上げ幅があまりに大きかったことやLME在庫の小幅増加を受けて積極的に上値を狙いにくく、高値でもみ合った結果前日比マイナスで引けることとなった。引き続き大手生産者の生産障害が継続しており、ファンダメンタルが強くドル安の進行もあって買いが継続している状況。LME在庫は+50Mt増加、(FSCは1.0日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は1.4%)を背景に、ファンダメンタルは非常に強い。売買高は1,089枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は94㌦バックとバック幅を縮小した。

 昨日のアルミ価格は予想通り上昇した。LME在庫の減少やエネルギー価格の上昇を受けて上値を探る動きとなった。但し住宅セクターの減速の可能性が高くなってきたことから上値も重く、50日移動平均線レジスタンスラインではきっちりと頭を抑えられた。亜鉛が50日移動平均線をとうとう上回ったのとは対照的な動きであった。LME在庫は▲1,975Mt減少、(FSCは9.0日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は6,652枚。イールドカーブは期先が上昇した。C-3は52㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

 昨日のニッケル価格は上昇した。10日移動平均線を上回って寄り付いた後、各国株式の上昇を受けて水準を切り上げ、一目均衡表を上抜けしたところでさらに揚げ足を早めた。但し引けにかけては米国株の伸び悩みもあって上げ幅を削った。LME在庫は+462Mt増加、(FSCは9.2日)、キャンセルワラント率は3.1%。売買高は850枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は360㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

 昨日の錫価格は下落した。特段新規材料がない中、高値でのもみ合いとなった。LME在庫は+30Mt増加、(FSCは13.1日)、キャンセルワラント率は8.1%。売買高は164枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は115㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。IEA月報で堅調な需要を背景とした需給逼迫懸念と、夜間に発表された米在庫統計で原油在庫の減少が確認されたことなどが材料。中東地区での軍事的な緊張の高まりや、ラニーニャ減少の影響で厳冬になる可能性が出てきたこと、米国株が堅調に推移していることによる安心感なども材料視されたようだ。但し、米株が引けにかけて大幅に値を崩す中、センチメントが悪化し上げ幅を削った。今のところ30日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。Brentも米統計を受けて上昇、イールドカーブも期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。WTIとBrentのネガティブスプレッドはついに全ゾーン解消された。

 石油製品も上昇。RBOBは米統計発表直後、予想外に在庫が増加していたことから激しくもみ合ったが、原油価格・ディスティレートの上昇を受けて連れ高となった。依然として一目均衡表の雲の下限を下値として堅調な推移が続いている。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルは統計発表直後から大幅に上昇。引けにかけて米株が調整したこともあり上げ幅を削ったが前日比大幅な上昇となった。暖冬予報が出ていたが、一転厳冬を指摘する声も出始めており(まさに天気は水物ですね...)、相場を下支えた。イールドカーブはパラレルに上昇。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
キンモクセイの花が香り、街路樹の紅葉が赤くなり始めましたね。
秋ですよ、秋。

朝のニュースでやっていたが、ソユーズにマレーシア人が乗り込むらしい。
無論、その人はイスラム教徒である。

個人的に気になることがある。

無重力空間で、ちゃんとメッカの方向を向いて礼拝ができるのだろうか?
聞くところによれば1日に5回も礼拝しなければならないらしい。
それに加えてニュースによれば、ソユーズは1日に地球を4回も回っているらしい。
となると、1日に20回も礼拝しなきゃならず、1回に10分ぐらいかかるとして、1日200分、実に3時間もお祈りしなければならないことになる。

大変だ。

加えて今回はラマダンの時期にあたっているらしい。

彼が無事、地球に帰還したらコメントを是非、聞いてみたい。