いない、いない

(経済関連ニュース)
・1-9月期中国GDPは前年比+11.5%。
・Q307中国GDP 前年比+11.5%(Q207 +11.9%)、市場予想+11.5%。予想通りであったが、今後利上げ圧力が高まる可能性。
・9月中国PPI 前年比+2.7%、CPIは前年比+6.2%、小売売上高は前年比+17%、1-9月期固定資産投資は前年比+26.4%。小売売上高以外は予想比マイナス。
グリーンスパンFRB議長 「ドルが対ユーロで最安値を付けたのは金利差見通しを反映したものが要因。米経済のリセッション入りの可能性は50%未満」
 「住宅価格はおそらく著しい下落が続くことになる」との見方をミラノの講演会で発表。
・10月独ifo景況感指数 103.9(前月104.2)、市場予想103.7。予想は上回ったが20ヶ月ぶりの低水準。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲8千人の331千人(前週改定339千人(速報比+2千人))、市場予想320千人。
・9月米耐久財受注 前月比▲1.7%(前月▲5.3%(速報比▲0.4%))、市場予想+1.5%。除く輸送機器 前月比+0.3%(前月▲1.8%(速報比変わらず))、市場予想+0.7%。
・9月米新築住宅販売 +4.8%の77万戸(前月73.5万戸(速報比▲6万戸))、市場予想77万戸。
・米株式市場は小幅安。金融関係株が売られた。

穀物市場サマリー)
・大豆は急上昇。株価が不安定な推移を続ける中、原油の上昇に歩調をあわせて上昇。
 米週間輸出成約高 463.4KMt(前週750.6KMt)、市場予想408.5KMt。
 米週間輸出成約高 1,545.5KMt(前週1,851.4KMt)、市場予想950-1,400KMt。
・小麦は下落。週間輸出成約高も556.3KMtと前週比▲44%と減少、米国内需給の緩和観測が広がった。市場予想は900〜1,150KMt。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は軒並み上昇。対ユーロでのドル安進行やエネルギー価格の上昇、株価動向の不安定さを背景に質への逃避が起きた模様。
・Southern Copperは略3ヶ月続いているCananea鉱山(このストにより銅生産量は29KMt/Mから15KMt/Mに減少)ストはQ407に終了する見込み。
 ストが解決しない場合に備えて、同社がペルーやメキシコでの生産増加を計画し始めたことから労働者の歩み寄りが期待できるため。

(エネルギー関連ニュース)
・BP Texas City製油所(470KBD、テキサス、P3、BPが米で保有する最大のプラント)、年末にはフル稼働に。カトリーナ被害からやっと回復。
ベネズエラ ラミレスエネルギー相「OPECは更なる増産は計画していない。原油は十分供給されている」

(商品市況概況)
「総じて上昇」
 昨日の商品価格は総じて上昇した。一時的な資金の対比場所として意識されているエネルギーは、週半ばに発表された米在庫統計で改めてファンダメンタルの強さが確認されたことから続伸している。非鉄金属は中国貿易統計・経済統計が好調であったことから上昇、ソフトもドル安の進行が輸出を促すとの見方やエネルギー価格の上昇にを受けて上昇している。
 今後については経済指標や企業決算を受けて株価が一喜一憂の展開になると考えられることから、資金の避難場所として選好されているエネルギー市場は堅調な推移が続くと見るものの、その他の市場は一旦下値を探りやすい地合いになっていると考えておいたほうがよさそうである。ただし、誤解の内容に言っておきたいが、エネルギー・非鉄金属・ソフトともファンダメンタルは強いので下がるといってもそこまで下がるわけではないことだ。もう原油が昔のような40ドルに戻ったり、銅が3,000?になったり、ということは現在のスナップショットで得られる情報を整理すればきわめて難しいといってよいだろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。略予想通りであったが、ドルが米統計の悪化等を背景に弱含んだことから買いが入った。中国の貿易統計で、精錬銅の輸入が増えたことや高い固定資産投資水準の維持も買い材料となったようだ(ただしコンセントレートの輸入量は減少)。但しチャート的には一昨日の陰線の中に昨日の価格変動幅が治まる形となっており、しばらく続いている調整トレンドに大きな変化は出ていない。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは3.0日)、(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は4,113枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は33?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。そもそも中国の統計が経済の堅調さを示す内容であった中、ユーロが対ドルで強含んだことから上昇することとなった。但し銅と同様、一昨日の値幅の範囲内での値動きにとどまった。LME在庫は+750Mt増加、FSCは1.9日(キャンセルワラント率は8.8%)。売買高は3,272枚。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニング。C-3は11?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。30日移動平均線を割り込んだことから一旦下値を探る動きになると考えていたが、ユーロ高の進行を受けて買戻しが優勢になり、当該サポートラインを回復して引けた。これにより、心理的な節目である3,500?を再び回復している。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは1.7日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は0.6%)を背景に、ファンダメンタルの強さに代わりはない。売買高は1,138枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は27?バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の減少や中国経済統計の好調、中国貿易統計での輸出量減少(前月比・前年比とも)といった材料が発表される中、ユーロが対ドルで強含んだことから買戻しが優勢となった。小職予想では下落を見込んでいたのだが外れてしまった。結果、10日移動平均線レジスタンスラインで頭を抑えられたが大幅に水準を切り上げて引けている。LME在庫は▲2,175Mt減少、(FSCは8.9日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は6,759枚。イールドカーブは期先を中心に上昇している。C-3は47?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は上昇した。相場展開的には他のメタルと殆ど変わらず、好調な中国経済統計を背景に需要の急速な減速がないだろうとの思惑が広がる中、ユーロが対ドルで強含んだこともあって水準を切り上げる動きとなった。但し10日移動平均線レジスタンスラインは頭重く引けに掛けては上げ幅を削った。LME在庫は+162Mt増加、(FSCは9.5日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は532枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は340?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。値動きは殆ど他のメタルと一緒で、ユーロの強含みを背景に水準を切り上げたが、10日移動平均線レジスタンスで頭を抑えられて引けた。ここ数日コメントを変えていなくて本当に申し訳ないのだが、新規材料のない中、株動向・為替動向にふらされ、不安定な展開となっている。LME在庫は▲90Mt減少、(FSCは12.4日)、キャンセルワラント率は2.38%。売買高は167枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇した。C-3は155?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。週半ばに発表された米在庫統計が予想外にブルな内容であったことや、米国株式市場が再び調整色を強めていることからNY時間には行って大幅に上昇することとなった。イランと米国の緊張の高まりもショートポジションテイカーのポジションクローズを促したものと見られる。改めてエネルギー市場が一時的な資金避難場所として選好されていることが確認された格好。これにより、抜けることが出来なかった90?の心理的な上値を引けベースで上回ることとなった。今のところ10日移動平均線ならびに30日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。Brentもユーロ高を受けて欧州時間も強含んでいたのだが、NY時間に入ってから大幅に水準を切り上げた。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。
 石油製品も上昇。RBOBは統計で確認されているように在庫水準が著しく低いことから、特に買いが顕著であった。チャート的には10日移動平均線を上回って寄り付いた後、略一貫して水準を切り上げる動きとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルも週半ばの統計を好感し、上昇している。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ICEガスオイルも上昇。そもそも10日移動平均線のサポートラインを維持していたが、米統計を受けて大幅な上昇となった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
子供がいないいないばあで笑うようになった。
やっと人の顔を認識しはじめたようである。

ウチのばあさんも嬉しくなって何回もやっていた。
初めのうちは、

「いない、いない、ばあ」

といっていたのだが、後半は

「いない、いない、ババア」

に、なっていた。最後の方は

「いない、いない、本当のババア」

とまで。
身を削って笑いを取るのは、家系なのか。
Nice、ばあさん。