ミート無しソース

(経済関連ニュース)
・米国株は大幅下落。シティグループ株の下落等をうけ金融株を中心に売られた。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲6千人の327千人(前週改定 333千人(速報比+2千人))、市場予想330千人。
・9月米個人消費支出 前月比+0.3%(前月+0.5%(速報比▲0.3%))、市場予想+0.4%。
・10月米ISM製造業景況指数 50.9(前月52.0)、市場予想51.5。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。ドル高の進行や株価の下落等がセンチメントを悪化させ、一昨日試した10日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げる展開。
 週間輸出成約高 740.6KMt(前週463.4KMt)、市場予想400KMt〜800KMt。
・トウモロコシも下落。大豆同様、ドル高の進行などを受けて10日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げて引けた。輸出の減少も売りを誘った。
・小麦も下落。ドル高野進行や、イタリア・エジプトへの輸出キャンセル(187KMt相当)に伴い、国内需給が緩和するとの観測から。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金は原油高を受けて上昇していたものの、ドルの反転上昇を受けて下落した。銀も同様。プラチナは南アのストが継続し、11月の上旬2週間は継続
 する見込みであることなどの需給要因から上昇(というよりも堅調)。

(エネルギー関連ニュース)
・EIA カルーソ局長「OPECが増産を行わないと、来年に原油は供給不足に陥るだろう」
・イラン ノザリ石油相代行「11月中旬に行われるOPECサミットで、増産を議論する見込みはない。OPECはげんゆを十分供給している」

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は総じて下落した。一昨日の米GDPが予想を上回る内容であったことや、FOMCの利下げに伴うファンドの動きの活発化、ドル安の進行が材料視されて上昇していたものの、昨日はシティグループ株の下落を受けた米国株の大幅下落を受けてセンチメントが悪化、週末を控えた手仕舞い売りに押された。ここまでの商品価格の上昇は強いファンダメンタルが背景にあるとしてもやや行き過ぎの感は否めない。そのため、引き続き各国の経済統計と、中央銀行のオペレーションに注目せざるを得ない環境が続くことになろう。
 今後については中期的には米国経済がハードランディングするのか否かがポイントになり、長期的には米国経済の悪化にどこのタイミングで歯止めがかかるか、がポイントになる。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。株価の下落を受け、維持していた100日移動平均線のサポートラインを割り込み一気に一目均衡表の雲の下限まで水準を切り下げる展開となった。以前このコラムで少し指摘したことがあるが、金融政策変更のタイミングで100日移動平均線を上回ったのだが、奇しくも金融政策変更のタイミングでこのラインをした抜けることとなった。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは3.3日)、(キャンセルワラント率は0.3%)。売買高は10,551枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に下落しベアフラットニング。C-3は1?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。ドル高の進行や新興国・米国株の調整を受けてしばらく維持していた2,800?ラインをとうとう下回ることとなった。2,800?に600枚程度のプットがたまっているが、この水準を切ったばあい主要なサポートラインが存在せず下げ幅を拡大することとなった。LME在庫が昨日に続きRotteram, Dubaiで大幅に増加したことも売り材料視された。LME在庫は+5,350Mt増加、FSCは2.4日(キャンセルワラント率は6.2%)。売買高は4,968枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に低下しベアフラットニング。C-3は10?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。ドル高の進行や新興国株の調整、米国株の調整を受けて下値を探る動きとなった。チャート的には10日移動平均線と30日移動平均線が重なる3,600?が意識されており、このラインを大きく割り込むことはなかった。LME在庫は+700Mt増加、(FSCは1.8日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は0.5%)を背景に、ファンダメンタルの強さに代わりはない。売買高は1,088枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は26?バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。アジア時間にエネルギー価格が強含んでいたこともあって取引序盤は強含み推移であったが、引けに掛けてはNY株の調整やドル高の進行もあって水準を切り下げる動きとなった。ME在庫はシンガポール・韓国で減少している。LME在庫は▲1,675Mt減少、(FSCは8.9日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.1%)。売買高は10,125枚。イールドカーブは期近が下落し、期先が上昇してコンタンゴ幅を拡大している。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。大きなレジスタンスラインであった100日移動平均線を上回って寄り付いたことから上値を探る動きとなったものの、新興国・NY株の調整やドル高の進行で引けに掛けては上げ幅を削る展開であた。LME在庫は+54Mt増加、(FSCは9.5日)、キャンセルワラント率は2.0%。売買高は915枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は380?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。予想通りであったが、新興国株の調整やドル高の進行を受けて、10日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げる動きとなった。P365LME在庫は▲10Mt減少、(FSCは12.8日)、キャンセルワラント率は2.5%。売買高は195枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下した。C-3は175?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。取引序盤は昨晩までの流れを受けて上昇余地を探る展開となったが、上げ幅があまりにも大きかったこともあってやはり利食い売りに押された。また、足下逆相関の高くなっていた米国株式が大幅に下落したため、通常の流れであれば上昇してもおかしくないのだが、11月・12月の米系ファンド決算期を控え、利食い圧力のほうが高まったようだ。但しやはりファンダメンタルが強いこともあって、大幅な下落とはならず、10日移動平均線のサポートラインは維持している。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。Brentも下落。やはりNY時間に入ってから売り込まれたが、下値では引き続き買い意欲もあり、もみ合い推移した結果前日比マイナスで引けた。イールドカーブは若干期先の下げ幅が大きい。
 石油製品は上昇。同様にNY時間に入ってから水準を切り下げる動きとなったが、このコラムで指摘し続けているように需給がタイトであることから結果的に前日比プラスで引けることとなった。ただし期近のみ上昇しており、期先は小幅下落している。ヒーティングオイルも上昇。ガソリンと相場展開は同じで、NY時間に入ってから下落し、もみ合い推移した後前日比プラスで引けた。こちらも在庫水準が低いなど、ファンダメンタルが引き続き強いようである。イールドカーブはパラレルに低下している。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下。

(ひとりごと)
この前町をふらふらと歩いていたら、親子(母親と子供)が手をつなぎながら、会話をしているのが聞えてきた。
大体会話の内容は以下のとおりであった。

娘「ママのご飯は美味しくないよね」

出だしから相当すごい切り出し。

母親「何でそんなこというの?パパは美味しい、美味しいって言ってくれているでしょ?」
娘「でも美味しくないんだもの」
母親「どこがどう、美味しくないの?」

うーん。母親も怒りたいところであるが、何か自分に非があると考えているらしく、一方的には怒れない。
でも3歳児ぐらいにする質問としては、あまりにも難しい質問だ。

娘「うーん。ママのミートソーススパゲッティにはお肉が入っていないから」

ええッ!!
ミートなしのミートソース?一体どういうものだろうか?

母親「入れてるじゃないの、ちゃんと。お肉もベーコンもいれているでしょ?」
娘「うーん。でも入っていないじゃない」
母親「まぁ!」

子供がウソをつくはずもないので、この家はミートソースに本当に肉を入れていないのだろうか?
あるいは、費用を節約するため、別のものを肉と教え込んでいるのであろうか。
帰り道が一緒だったので、ずっとこの親子の後ろをついて歩くことになったのだが、これ以降、親子の会話は途絶えた。
恐らく今晩のメニューは「肉入り」のミートソースであろう。

頑張れ、ママ。
俺がついているぞ