緊急生出演

(経済関連ニュース)
・民主小沢代表辞任の意向。
・10月米非農業部門雇用者数 前月比+166千人(前月改定+96千人(速報比▲14千人))、市場予想85千人。失業率は4.7%で前月と変わらず。
・9月米製造業受注 前月比+0.2%(前月改定▲3.5%(速報比▲0.2%))、市場予想▲0.7%。除く輸送機器では+1.4%(前月▲1.6%)。
・10月米ISM製造業景況指数 50.9(前月52.0)、市場予想51.5。

穀物市場サマリー)
・大豆は上昇。原油高やドル安を受けて買いが入った。但しCFTCのポジションでは、ロング・ショートともにポジションを縮小している。インデックスファンドの建玉は、
 ネットで171,668枚の買い越し(前週比+2,887枚)。
・トウモロコシも上昇。大豆同様、ドル安の進行や原油高が好感された。CFTCのポジションはショートポジションのアンワインドでネットロングが大幅に拡大。
・小麦も上昇。ドル安の進行や他穀物価格の上昇で。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は大幅に上昇。金はとうとう800?を超えた。米雇用統計が好調であったことを受けて弱含む局面も見られたが、先行き不透明感が高まる中での質への逃避が
 継続した。結局10日移動平均線を下値として堅調な推移が続いている。銀も大幅に上昇。こちらも10日移動平均線がサポートに。プラチナ・パラジウムも10日移動平均線
 を回復している。金のCFTCポジションはロングポジションが拡大、ショートポジションが縮小、ネットロングを拡大している。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(商品市況概況)
「まちまち」
 週末の商品価格はまちまちであった。新規材料に乏しい非鉄金属は、在庫の増減やドル安、米雇用統計等を受けて商品毎、まちまちの動きであった。もっと言えばアルミ以外は軟調なトレンドが継続している。エネルギーは上昇。こちらも米統計やドル安の進行が材料視されたが、もうどちらかといえば100?を付けに行く動きになっていると見ている。ソフトもエネルギー価格の上昇に連れ高、貴金属も同様であった。ここまでの商品価格の上昇は強いファンダメンタルが背景にあるとしてもやや行き過ぎの感は否めない。そのため、引き続き各国の経済統計と、中央銀行のオペレーションに注目せざるを得ない環境が続くことになろう。
 今後については中期的には米国経済がハードランディングするのか否かがポイントになるが週末の統計ではハードランディング路線が若干後退した。しかしながらさっぶプライム問題の解決には時間がかかる見込みであり、経済統計の内容次第では商品市場も簡単にベア転する可能性があるため、注意する必要がある。特に11月は米系ファンドや投資銀行の決算が控えているため、注意したい。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は下落した。木曜日の米国株大幅下落を受けて水準を切り下げる動きとなった。略予想通りの動きである。この下落によりとうとう一目均衡表の雲の下限を下回ってしまった。但し、米国時間に発表された雇用統計や製造業受注の数字が予想よりも良い内容であったことから引けにかけて下落幅を削っている。LME在庫は+1,425Mt増加、(FSCは3.4日)、(キャンセルワラント率は0.3%)。引き続きNew OrleansやSt. Louisといった米国内在庫が増加している。売買高は8,405枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に下落しベアフラットニング。C-3は3?バックとバック幅を拡大した。
 週末の亜鉛価格は上昇した。取引序盤は予想通り、木曜日の株価下落を受けて下値を探る動きとなったがドル安の進行やLME在庫の減少といった材料を受けて上昇することとなった。但し、新規材料に乏しい中戻りも力強くなく、2,800?の節目を上抜けすることが出来なかった。LME在庫は▲400Mt減少、FSCは2.4日(キャンセルワラント率は6.5%)。欧州・米州での在庫減少となっている。売買高は5,124枚。イールドカーブは期近が上昇し、期先が下落する形でスティープニングしている。C-3は8?バックとコンタンゴからバックに転じた。
 週末の鉛価格は大幅に上昇した。取引序盤は新規材料がない中、低位推移していたが、30日移動平均線を上回るタイミングで上げが加速、ドル安も手伝って大幅に水準を切り上げた。特段材料がなかったことから、オプション取引などに絡むテクニカルな買いが入ったと見られる。LME在庫は+200Mt増加、(FSCは1.8日)。Long Beachで在庫が増加。尚、在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は1.4%)を背景に、ファンダメンタルの強さに代わりはない。売買高は3,031枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は55?バックとバック幅を拡大した。
 週末のアルミ価格は大幅に上昇した。8月24日の高値、2,585?をドル安や上海在庫の減少といった材料を受けて上回ったことから上げを加速、おそらくテクニカルな買戻しやオプション取引に絡む買いも入り、100日移動平均線レジスタンスをあっさり上抜け、一目均衡表の雲上限いっぱいまで水準を切り上げることとなった。LME在庫は▲2,725Mt減少、(FSCは8.9日)。シンガポール・韓国で在庫が減少する一方、米国では在庫が積みあがっている。但し需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は15,919枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに大幅に上昇している。C-3は49?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末のニッケル価格は下落した。取引序盤は予想通り100日移動平均線のサポートラインをトライする動きとなったが、この水準を維持できた上、ドル安の進行や米国統計の好調といった買い材料によって上昇。しかしながらLME在庫が大幅な増加していることもあって結果、前日比マイナスで引けることとなった。LME在庫は+1,266Mt増加、英国在庫が大幅に増加している。(FSCは9.8日)、キャンセルワラント率は2.8%。売買高は1,066枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。C-3は385?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。予想通り一旦下値を試した後、下げ幅が大きすぎたこともあって買い戻しが優勢となり、下げ幅を削った。LME在庫は+125Mt増加、韓国・マレーシア・シンガポール在庫が増加。(FSCは13.0日)、キャンセルワラント率は2.36%。売買高は230枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下した。C-3は183?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 週末のNY原油は大幅に上昇した。ドル安の進行もあって高値でもみ合い推移していたが、NY時間に発表された米雇用統計が予想を上回る好調な内容であったことから米国経済のハードランディング観測が後退、買い安心感が広がった模様。結果的に95?の節目を大幅に上抜けすることとなった。やはりファンダメンタルが強いこともあって、じりじりと水準を切り上げる動きが継続している。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。CFTCのポジションも、ロング幅が拡大、ショート幅が縮小し、ネットロングを大幅に拡大している。Brentも上昇。やはりNY時間に入ってから買い進まれた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。
 石油製品も大幅に上昇。ガソリン価格はファンダメンタルの強さを背景に殆ど下落することなく、大幅な上昇となった。特にNY時間に入ってからの上昇が顕著であった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。CFTCの建て玉はロング幅が縮小、ショートが拡大し、ネットロングポジションを大幅に縮小しているが、この統計事態は週末の大幅な上げを織り込んでいないため、来週には再びネットロング幅を拡大することになろう。概ね下落に掛けていた投資家が買戻しを余儀なく去れる中での上昇であったと見ている。ヒーティングオイルも上昇。固有の新規材料があったわけではないが、米統計の好調を受けた投機筋の買い戻しが入ったと見られる。繰り返しになるがこちらも在庫水準が低いなど、ファンダメンタルが引き続き強いため物色されやすいようだ。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。

(ひとりごと)
テレビを見ていて、いつも思うことがある。

海外の有名人が来日するときに、宣伝でテレビに出るわけだが
いつも必ず

「緊急生出演」

することだ。
何でいつも「緊急」に出演しなければならないのだろう?
ちゃんと予定して、日本に来ていないのだろうか?
世界各国の有名人は皆、当てもなく世界をふらふらとしているのだろうか。

なので、今度からは

「計画生出演」

と、言ってほしい。
だめ?