最高級

(経済関連ニュース)
・10月米非製造業景況指数 55.8(前月54.8)、市場予想54.0。
・NY為替は円が上昇、ユーロは対ドルで弱含み。米国株は金融株を中心に軟調シティグループサブプライムローン絡みで最大110億㌦の評価損が発生す る見通しであることを発表したこと等から。

穀物市場サマリー)
・大豆は上昇。ドル高の進行もあって下値を探ったが、10日移動平均線のテクニカルなサポートライン強く、引けに掛けて水準を切り上げた。
 大豆週間輸出検証高 22.105百万Bu(前週33.867百万Bu)、市場予想28百万Bu〜33百万Bu。市場予想を下回る。
・トウモロコシは小幅下落。特段新規材料のない中、ドル高の進行やエネルギー安を受けて水準を切り下げたが、輸出統計が予想を上回ったことから下値も限定された。
・小麦は上昇。今のところ10日移動平均線一目均衡表の雲が頭重く、上値を狙いにくい展開ながら、上昇余地を探る展開になった。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は小幅上昇。ドル高や原油安を受けて水準を切り下げたが、質への逃避が継続する中下値も限定された。銀も同様。
 世界のプラチナ生産の80%を占める南アのナショナルストライキが継続しており、供給懸念のあるプラチナは続伸。パラジウム利食いに押された。
・ペルー鉱山労働者は今年2回目のナショナルストライキを開始。ペルーは世界3位の銅。亜鉛・錫の生産国。銀の最大生産国であり、金は世界大5位。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.7MB、ガソリン±0.0MB、ディスティレート▲0.8MB、稼働率+0.7%
クルド族の武装勢力。8名のトルコ兵を解放。
ExxonMobil Torrance製油所(155KBD、カリフォルニア、P5)、数週間メンテナンスのため稼動停止の予定。
・欧州ガスオイルは上昇。定修期間の延長や不慮の稼動停止などで生産が追いついていないことなどから。
ConocoPhillips Sweeny製油所(247KBD、テキサス、P5)、再稼動。
・Valero Wilmington製油所(77KBD、カリフォルニア、P5)、再稼動。

(商品市況概況)
「総じて下落」
 昨日の商品価格は総じて下落した。米国発で景気の先行き不透明感が高まっており、株価の調整圧力が強まる中、ドル高が進行してしまったことからドル建資産は利食い売りに押された。今のところ株価調整時の避難場所としてエネルギーが選好される展開が継続しているが、小職的にはそろそろこの動きも終盤に差し掛かっていると見ている。というのも11月、12月は米系ファンド、投資銀行の決算期を控えていることもあってリクイデーションの動きが見られると予想されるためである。そのきっかけが何なのか、は今のところ分からないがOPECの増産が事後的に売り材料であった、と認識されるのではなかろうかと考えている。WTIやBrentの限月交代のタイミングは要注意であろう。とはいうものの、ファンドマネーのアクティビティに大いに影響を与える各国中央銀行のオペレーションは、簡単に相場のセンチメントを転換する力を持つため、引き続き注目していきたい。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。略予想通りであったが、新規手がかり材料に乏しい中、週末までのトレンドを引き次ぐ形で下落した。ドルが対ユーロで強含んだことも売り材料視された。同時に議論されることが多い新興国株が下落したこともセンチメントを悪化させたと見ている。チャート的にも一目均衡表を下抜け、目先200日移動平均線の大きなサポートラインを目指して水準を切り下げる動きとなっている。ちなみに直近で200日移動平均線を下回っていたのは、今年3月末までと、サブプライムショックで大幅に株価が下落したときの2回。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは3.4日)、(キャンセルワラント率は0.3%)。引き続きNew OrleansやSt. Louisといった米国内在庫が増加している。売買高は5,673枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が下落、期先が小幅上昇しフラットニング。C-3は2㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。新規手がかり材料に乏しい中、予想通り現状水準でのもみ合いとなり、LME在庫の増加などを受けて水準を切り下げる動きとなった。今のところ積極的な買い材料が存在していない状況。LME在庫は+4,100Mt増加、FSCは2.5日(キャンセルワラント率は6.1%)。Rotterdamでの在庫増加(+4.7KMt)が目立った。売買高は2,210枚。イールドカーブは期近を中心に低下しベアフラットニングしている。C-3は4㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の増加ペースが鈍化したことや、ドル高の進行もあって高寄りした後、水準を切り下げる動きとなった。但し鉛は実際に需給がタイトであり、大幅な価格調整には至っていない。LME在庫は+225Mt増加、(FSCは1.8日)。Long Beachで在庫が増加。尚、在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は1,532枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン低下し、ベアスティープニングしている。C-3は57㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。週末の上げ幅があまりに大きすぎたこともあって調整したが、100日移動平均線の大きなサポートラインを維持したことから大幅な下落とならなかった。ここ数日間のアルミ価格の上昇はやや説明に苦しむところであるが、流動性が極めて高い非鉄金属であることもあって金等と同様の感覚で取引されている、との印象を持っている。LME在庫は▲600Mt減少、(FSCは8.9日)。シンガポール・韓国で在庫が減少する一方、米国での在庫増加が継続している。但し需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は3.8%)。売買高は6,478枚。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇している。C-3は50㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の大幅増加やドル高の進行もあって略予想通り100日移動平均線のサポートラインを試す展開となった。LME在庫は+1,062Mt増加、週末と同様、英国在庫が大幅に増加している。(FSCは10.1日)、キャンセルワラント率は2.9%。売買高は713枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。C-3は385㌦コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は上昇した。やはり流動性の観点から投機の対象となっていないこともあって、錫は鉛と同様、一人旅を続けているとの印象である。今のところは10日移動平均線のサポートラインを下値として堅調な推移が続いている。LME在庫は▲20Mt減少、韓国・マレーシア・シンガポール在庫が増加。(FSCは12.9日)、キャンセルワラント率は2.25%。売買高は181枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇した。C-3は185㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。アジア〜欧州時間はドル高の進行もあって軟調に推移したが、NY時間に入って大幅に上昇。しかしながら週末の高値を上抜けできなかったこともあって引けにかけて大きく値を崩した。チャート的には10日移動平均線を下値として堅調な推移が続いている。ファンダメンタルの強さには大きな変化はなく、今のところ大きく値崩れする前兆はない。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。Brentも下落。相場展開は略同じでNY時間に入ってから上昇し、週末の高値を上抜けできなかったことから下落した。やはりWTIと同様ファンダメンタルが強いため買い進まれやすいが、絶対水準が高すぎることもあって上値ではそれなりに売りが入ってくるようだ。イールドカーブは期近を中心に下落しベアフラットニングしている。
 石油製品も大幅に下落。略予想通りであったがこちらもNY時間に上げ切れなかったこともあって、水準を切り下げる動きとなった。しかしながらファンダメンタルの強さもあって、週末の上げ分の半値戻しとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ヒーティングオイルも下落。相場展開は他石油製品と同様、NY時間に高値を探った後、上抜けできなかったため下落している。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ICEガスオイルは上昇。こちらもNY時間に上昇後、下落したが欧州地区の製油所のメンテナンスからの復帰が遅れていることも合って域内需給が逼迫していると見られ、下げきらなかった。イールドカーブは期近を中心に小幅上昇し、ブルスティープニングしている。

(ひとりごと)
この週末は結構入念にテレビを見ていたのだが、また見ていてどうなんだろうか?
と思うことがあった。

とあるケーキ屋が作っているチョコレートのケーキなのだが

「最高級のカカオを使い」
「最高級のブランデーをしみこませて」

いるので、1本1万円(消費税別)なのだそうだ。
なんか、「最高級」って言っているけど、最高級ってなに?と思う。

ちなみに辞書で「最高級」を調べてみると以下のような説明であった。

さい‐こうきゅう〔‐カウキフ〕【最高級】
いちばん高級なこと。また、そのもの。「―のワイン」「―品」

うーん。一番高級、ってことか。そのまんまだな。

やっぱり、高級じゃだめなんだろうか。「最高」じゃないと。
低級ブランデーや低級カカオを使った商品の立場がなくて、かわいそうである。
ということで、ちらっと調べてみたところわけが分からなくなった。
何でも、「クリオロ種」というカカオが最高品質らしく、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル等で取れるらしい。
何だか原油が沢山取れそうなところで高級カカオができているらしい。

もっと引っかかるのが、「最高級ブランデー」だ。
やっぱりカミユとかをしみこませているんだろうか?
そりゃ、確かに高そうな気がするな。
でも、そもそもどの程度のランクから最高級、ってことになるんだろうか?
個人的には10,000円を超えたら高級そうな気がするが、そんなブランデーを毎回しみこませていたら大変なことになる気がする。
やっぱり内訳はきっちり開示してもらいたい。

食の安全?
いえいえ、違いますただの興味ですから。