逆転現象

(経済関連ニュース)
・9月日本機械受注 前月比▲7.6%、市場予想▲1.5%。
・9月独輸出 前月比+0.7%(8月改定 前月比+2.4%)、市場予想+0.4%。
・英中央銀行 政策金利のレポ金利を5.75%に据え置き。
・米新規失業保険申請者数 前週比▲13千人の317千人(前週改定330千人(速報比+3千人))、市場予想325千人。

バーナンキ議長講演「米経済の成長は今年顕著に減速する見通し。10月末以降の経済統計は景気の底堅さを示すものであるが、市場の混乱や緊張が根強く残っている。ドル安や原油高は短期的にインフレを加速しており、インフレ期待の錨をはずした場合物価の上昇速度は加速するだろう。結果、2008年の前半の景気は低迷するが、下半期には回復に向かうであろう。引き続きインフレリスクには警戒を続ける必要があり、石油価格の上昇がインフレを助長しないように監視を強める必要がある。住宅在庫はこれ以上増えないと予想しており、住宅部門はQ208には底を打つであろう。」

穀物市場サマリー)
・大豆は反発。時間外は原油高やドル安を受けて上昇し、時間内は原油の下落を受けて水準を切り下げたが、輸出統計が予想を上回ったことから前日比プラスで引けた。
 週間輸出成約高 614.5KMt(前週740.6KMt)、市場予想400KMt〜600KMt。
・トウモロコシも大幅に上昇。時間外は大豆同様原油と金高を受けて上昇したが、時間内に入っても輸出統計を受けて更に上値を伺う展開となった、
 週間輸出成約高 1,505.2KMt(前週635.3KMt)、市場予想600KMt〜900KMt。
・小麦は続落。取引序盤はドル安や金高を受けて同様に買われたが、10日移動平均線レジスタンスラインを上抜けできなかったことから下落した。モロッコやエジプトが 合計330.5KMtの輸入をキャンセルしたと報じられたこともマインドを悪化させた。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は上昇。ドルが再び対ユーロで安値を更新したことが買いを誘った。更にバ議長の米経済顕著に失速のコメントを受けたドル安進行で上げ幅を拡大した。銀も同様。プラチナ・パラジウムも同様に水準を切り上げた。
・BHP BillitonはRio Tinto Group に対し買収の提案。

(エネルギー関連ニュース)
・Valero Port Arthur製油所(325KBD、テキサス、P3)、火災発生。
・欧州のガソリン価格は上昇。Coryton製油所(復帰まで4〜6週間)をはじめとする製油所の生産の遅れが域内需給を逼迫させているため。
ExxonMobil Beaumont製油所(112KBD、テキサス、P3)、メンテナンスから復帰し、再稼動。

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は総じて下落した。ドル安の進行を受けて軒並み取引序盤は全ての商品が上昇したのだが(昨日のコメントと変わらない)、新興国株の調整や米国株の調整といったマイナス材料が重なり、引けにかけては水準を切り下げる動きとなった。足下、非鉄金属の地合いは完全にベアに転じ、エネルギーは更なる上値をトライするには材料不足の状態になっている。
 今後も商品市場は、株式市場・経済統計・為替といった副次的な材料に振らされて一喜一憂の展開が続くことになると考えている。但し、エネルギーや非鉄金属といった一次産品を巡るファンダメンタルは、新興国需要が旺盛であり、下値は固い、といった状況になんら変化はない。繰り返しになるが、ここ数日は「その日の」センチメントで大幅に価格が変動する、との印象である。引き続き需給を巡る環境が変わらない中、高値での推移が続くと見るが来年以降は価格が低下することになると見ている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ドルが対ユーロで最安値を更新したこともあって下げ渋ったのだが、一昨日のNY株の下落を受けたインド株の調整やLME在庫の大幅増加を受けてとうとう200日移動平均線の大きなサポートラインを下回ることとなった。株価との相関性が高い非鉄金属は、センチメントが完全にベアになった感じがある。LME在庫は+1,700Mt増加、(FSCは3.4日)、(キャンセルワラント率は0.7%)。昨日はシンガポール、韓国で大幅に在庫が増加している。売買高は10,277枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニングしている。C-3は15㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドルが対ユーロで弱含んだことを受けて10日移動平均線レジスタンスラインをトライする動きとなった。LME在庫は+925Mt増加、FSCは2.6日(キャンセルワラント率は5.7%)、引き続きRotterdamで在庫が増加している。売買高は2,435枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下。C-3は16㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。新規手がかり材料に乏しい中、一昨日の米国株大幅調整や新興国株の調整といったマイナス材料がドル安の進行といったプラス材料を陵駕した。結果、このコラムで指摘していた50日移動平均線のサポートまで水準を切り下げて引けている。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは1.8日)。デトロイトで在庫が小幅減少。尚、在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は1.1%)。売買高は2,894枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は34㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。一昨日の米国株安やGMの決算悪化といった悪材料を受けて取引序盤は弱含んだものの、ドル安の進行に伴い水準を切り上げる動きとなった。今のところ100日移動平均線のサポートラインを上回っての推移が続いている。ここ数日間のアルミ価格の上昇はやや説明に苦しむところであるが、流動性が極めて高い非鉄金属であることもあって金等と同様の感覚で取引されている、との印象を持っている。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは8.8日)。昨日は韓国で減少、米国・シンガポールで在庫が増加している。(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は9,731枚。イールドカーブは期近が小幅上昇、期先が大幅に上昇。以前このコラムで指摘したが、全ゾーンコンタンゴ化の動きが加速している。C-3は47㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。一昨日の米国株安や新興国株の調整、LME在庫の大幅増加を受けて取引序盤は弱含んだものの、ドル安の進行等を受けて100日移動平均線のサポートラインを下値に水準を切り上げた。やや理解に苦しむ価格上昇である。LME在庫は+552Mt増加、シンガポール・欧州で在庫が増加している。(FSCは10.2日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は957枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は350㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。10日移動平均線のサポートラインを下回って寄り付いた後、ドル安の進行やLME在庫の減少といったプラス材料を受けて10日移動平均線まで水準を切り上げて引けた。LME在庫は▲50Mt減少、韓国・マレーシア・シンガポール在庫が増加。(FSCは12.8日)、キャンセルワラント率は1.29%。売買高は182枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は175㌦コンタンゴと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は下落した。ドル安の進行を受けて取引序盤は上昇する局面も見られたが、米国株安を受けたセンチメントの悪化から、10日移動平均線まで水準を切り下げる動きとなった。基本的に株価と原油価格は足下逆相関の関係となっているが、米国一般事業法人の決算悪化の影響もあって、徐々に株安がエネルギーの売り材料になりえる環境に移行しつつあるようだ。但し、ファンダメンタルの強さから10日移動平均線のサポートを割り込むには至っていない。引き続き一旦100㌦を見たいとする動きと、実体経済の悪化観測の綱引きが続いている。イールドカーブは期近が小幅下落、期先が小幅上昇している。Brentも同様の相場展開で序盤は95㌦をトライしたが、NY時間にかけて10日移動平均線のサポートラインを探る展開となた。イールドカーブは期近が下落期先が上昇している。
 石油製品も下落。RBOBはドル安の進行を受けて原油同様、取引序盤は強含んだものの引けにかけては水準を削った。しかしながら下の見通しでもコメントしているとおり、製油所の稼働率回復の遅れに伴う在庫の積み増しの遅れから、ファンダメンタルが強いため下げ幅は限定された。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ヒーティングオイルも下落。相場展開はRBOBと同じく、取引序盤は強含んでいたのだが、NY時間の株価下落を受けて水準を切り下げて引けた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ICEガスオイルは上昇。昨日同様行って濃いの展開であったが、域内製油所の定修からの回復の遅れや北海油田の生産減少から域内需給が逼迫していることもあり地合いは堅調である。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。

(ひとりごと)
いつも不思議に思うことがある。

結婚すると、「女は寝具やソファー、男は音響・パソコン関係」の「調達担当になる」のは何故なんだろうか?
地味にヒアリングしてみると、大概のカップルはこの組み合わせでブツを購入しているらしい。

我が家もそうであった。


このことが象徴するのは、「なんだかLSIとか、コードとコードをつなげたりするものは、女性は嫌い」ということだ。
で、ここで疑問が。


私が歳を取っただけなのかもしれないが、会社だとこの関係がほぼ、逆転する。
例えばですね。電話かかってきますよね。隣のシマの人に転送したいとしますよね。

できないんですよ。私。

昔、私の上司が、「なあ、どうやって電話転送するんだ?」と聞いてきて、「何でそんなことも出来ないんだろうか」
と半ばあきれていたが、なんとあきれたことに、自分がそうなってしまっているのだ。
ファックスなんて大変ですよ。そもそも外線発信の方法が分からない。女の子に聞くと、分かるのだ。

でも、家に帰るとカミさんが

「電話が壊れた」

とか

「コントローラーが動かない」

とか、今朝方も出掛けに

「プリンターが上手く動かない」

とか、聞いてくる。この差はどこから出てくるのだろうか...。