ハリーポッター

(経済関連ニュース)
・Q307インドGDP 前年比+8.9%(Q207 +9.3%)、市場予想+8.7%。
・11月ユーロ圏消費者物価指数速報 前年比+3.0%(前月+2.6%)、利上げの可能性。
・10月米個人消費支出 前月比+0.2%(前月改定+0.3%(速報比変わらず))、市場予想+0.3%。
・10月米PCEコア価格指数 前月比+0.2%(前月+0.2%)、市場予想+0.2%。前年比+1.9%(市場予想+1.8%)。
・10月米建設支出 前月比▲0.8%(前月改定+0.2%(速報比▲0.1%))、市場予想▲0.3%。
・11月米シカゴ購買部教会指数 52.9(前月49.7)、市場予想50.5。
・米国株上昇。バ議長が追加利下げを許容するような発言をしたことや、米財務省と銀行が住宅ローン救済策に関して議論していることが材料視された。
為替はドルが8月以来の大幅な上げに。バ議長の追加利下げのコメントで、米景気後退懸念が後退したことから。金利差とは関係なく買われた。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。原油安やドル高の進行で、週末を控えた手仕舞い売りが出た。この下落により10日移動平均線のサポートラインを割り込んで引けている。
・トウモロコシは小幅反発。原油安・ドル高の進行で10日移動平均線を割り込み、30日移動平均線まで水準を切り下げたが、売り一巡後は買戻しが優勢となり10日移動平均線を回復して引けている。
・小麦は下落下落。シカゴに搬入される12月小麦が16.185百万Buと、昨年の9.36百万Buから大幅に増加する見通しとなったことが売りを誘った。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は下落。金は大幅続落。原油価格の下落やドル高の進行を受けて、手仕舞い売りが入った。結果50日移動平均線のサポートまで水準を切り下げるに至った。銀も同様に下落し、50日移動平均線を割り込んで引けている。プラチナは続伸。南アの供給懸念が根強い。
・10月のペルーの銅生産は、113,515Mt(前年比+22.6%)と大幅に増加。Cerro Verde鉱山の増強終了に伴い。

(エネルギー関連ニュース)
アルジェリア ヘリル石油相「市場が必要としなければわれわれは増産する必要がない。現時点では増産の必要はないと思っている」
カタール アティーヤ石油相「今回の総会で増産をする必要はないと考えている」
・サウジ ヌアイミ石油相「市場への原油供給はきわめて十分なレベルにある」
ベネズエラ チャべス大統領「米国が攻撃してきた場合、原油は200㌦まで上昇するだろう」

(商品市況概況)
「まちまち」
 週末の商品価格はまちまちであった。OPEC総会での増産や11月の米ファンド決算を控えたエネルギーは続落、非鉄金属FOMCの利下げ観測を織り込んで株価が上昇していることから上昇、貴金属はドル高を映じて下落に転じている。一時発生していたマネーフローが逆流し始めているとの感を受ける。
 但し、であるが、米景気の減速の可能性は引き続き高く、引き続き商品相場全体に下ぶれリスクが高い相場展開が続くと考えている。しかしながらFRBの態度が利下げに変更された可能性はあり、それをを受けて金融株を中心にNY株が大幅に上昇していることから商品市場の波乱要因となっている。引き続き中央銀行総裁や高官の発言には注目したいところ。


(非鉄金属)
 週末の銅価格は上昇した。株価動向が落ち着きを取り戻しつつあることから予想通り上値を探る展開となり、節目の7,000㌦で引けることとなった。ドル高の進行やLME在庫の増加というマイナス材料はあったものの、上海在庫の大幅減や株価の回復の方が買い材料視されたようだ。LME在庫は+600Mt増加、(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は3.0%)。欧州・韓国で在庫が減少した一方、米国で大幅に在庫が増加している。売買高は10,230枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇、期先は殆ど動いていない。C-3は40㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の亜鉛価格は上昇した。バ議長の利下げ容認とも取れる発言を受けて株式市場が安定していることから、買いが進んだ。LME在庫が減少を続けていることも買いを誘っている。亜鉛はアジア〜欧州時間にかけて終始強含み推移し、NY時間に入ってから高値でもみ合って引けた。LME在庫は▲125Mt減少、FSCは2.5日(キャンセルワラント率は6.3%)。欧州、米国、ドバイで減少している。売買高は4,843枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに大幅に上昇。C-3は9㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の鉛価格は上昇した。10日移動平均線を上回って寄り付いた後、バ議長のコメントを受けた米国株の上昇を受けて高値でもみ合った。LME在庫の増加やドル高進行は殆ど材料視されていない。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は9.3%)。在庫はシンガポールで増加、イタリアで減少した。売買高は1,308枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。C-3は7㌦バックとコンタンゴからバックに転じた。
 週末のアルミ価格は下落した。朝方はエネルギー価格の下落を受けて売りが入ったが、一目均衡表の雲の上限でサポートされたことやLME在庫・上海在庫の減少もあって反転上昇、その後米建設支出が予想をしわ回る内容であったことやエネルギー価格の下落を受けて水準を切り下げる動きとなった。結果的に50日移動平均線レジスタンスラインが強く意識される展開であった。LME在庫は▲750Mt減少、(FSCは9.0日)。在庫はシンガポール・韓国で大幅に減少、マレーシアで増加。(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は6,528枚。イールドカーブは期近が小幅低下、期先が大幅に低下し、ベアフラットニング。C-3は52㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日の米国株上昇やLME在庫の久々の減少が買い材料視された。もっとも11月初に34,000㌦を付けてから略一貫して下落してきたことから、安値拾いの買いが入った模様である。LME在庫は▲42Mt減少、ロッテルダムスウェーデンで増加、シンガポール、英国、韓国で減少している。(FSCは11.3日)、キャンセルワラント率は4.7%。売買高は975枚。イールドカーブは全ゾーン上昇、期先が小幅上昇している。C-3は345㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。但し、著しく出来高を伴わない上昇であり本体的な上昇であるとは考えていない。LME在庫は+200Mt増加、(FSCは12.8日)、欧州・マレーシア・シンガポールで増加している。キャンセルワラント率は5.5%。売買高は173枚。イールドカーブは期先が大幅に上昇して、ブルスティープニング。C-3は173㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は大幅に下落した。12月OPEC総会での増産期待と、11月の米系ファンドの決算を乗り越え、利益確定の売りが入り50日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げる動きとなった。逆説的ではあるが、米国株式がバ議長のコメントを受けて上昇していることも一時期エネルギー市場に流入していたと見られる逃避資金のエネルギー市場からの退場を促したと見られる。現にCFTCのNon-Commercialポジションを見てみると、ロング・ショートとも縮小している。イールドカーブは期近が大幅に低下したが、全ゾーン低下している。Brentも同様に下落。NY時間の後場寄りにWTIと同様に上昇する局面も見られたが、水曜日の引けレベルを上回れなかったこともあって力なく値を下げた。イールドカーブは期近が大幅に低下する一方、期先は小幅な下げにとどまった。
 石油製品も大幅に下落。RBOBは前日比マイナスで寄り付いた後、水準を大幅に切り下げ50日移動平均線のサポートラインを試したが、このラインでサポートされると買戻しが優勢となり、一時一昨日の引けレベルまで上昇する動きとなったが、結局前日比マイナスで引けた。カナダからの原油供給懸念の高まりで上昇したが、NY時間に入ってから落ち着き、上げ幅を大きく削る展開であった。結果、50日移動平均線に向けて水準を切り下げる動きとなっている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ヒーティングオイルも大きく下落し、30日移動平均線のサポートラインを割り込んでひけることとなった。イールドカーブはパラレルに低下。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。


(ひとりごと)
もう師走ですね。
年の瀬ですよ。

さて。

週末久しぶりに映画を自宅で見た。
上手い具合に良い時間に子供が寝てくれたのである。
見たのは、劇場で見たかったけど見れなかったハリーポッター「不死鳥の騎士団」である。

結局この類の映画は善悪の戦いなので、そういう方向に収斂していってしまうんだろうけれど。

まあ、逆にどうなるんだろうか、と思っていた先の展開がなんとなく見えてきたので見やすくなったのは確かである。
早く次のが映画にならないかね。