タケコプター

(経済関連ニュース)
・2007年フィリピンGDP 前年比+7.3%(前年+5.5%)、31年ぶりの高成長。
・2007年度インドGDP改定 前年比+9.6%(速報比+0.2%)、1989年以来の高水準。
・1月独CPI 前年比+3.0%、市場予想+2.9%。
・1月ユーロ圏CPI速報 前年比+3.2%(前月+3.1%)、市場予想+3.1%。
・12月米個人消費支出(PCE) 前月比+0.2%(前月改定+1.0%(速報比▲0.1%))、市場予想+0.1%。PCEコア価格指数 前月比+0.2%(前月改定+0.2%)、市場予想+0.2%。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+69千人の375千人(前週改定306千人(速報比+5千人))、市場予想319千人。
・Q407米雇用コスト指数 前期比+0.8%(Q307 +0.8%)、市場予想+0.8%。
・1月米シカゴ購買部教会指数 51.5(前月改定56.4(速報比▲0.2))、市場予想52.0。個人消費の抑制傾向が継続か。
・米国株は反発。モノライン最大手のMBIAが最上級格付であるAAAを維持できる見通しとなったことから買い安心感が広がった。ドルは対円・ユーロで下落。


穀物市場サマリー)
・大豆は小幅安。一昨日の米国株安を織り込む形で下落したが、昨日のNY株上昇を受けて下げ幅を削る展開。週間輸出成約高は事前予想の範囲内であった。
・トウモロコシは上昇。大豆と同様、一昨日の株価下落を織り込む形で軟調に推移していたが、NY時間の株上昇を受けて急速に下げ幅を縮小、前日比プラスで引けた。
・小麦は上昇。こちらもNY時間に大幅に上昇した。ひとえに株が材料視されたと見る。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて堅調。金は原油安や株安といった悪材料を受けて軟調な推移であったが、NY時間の株価の急反発を受けて上昇に転じ、前日比小幅高となった。銀は上昇金の上昇や、ペルー・メキシコに次ぐ銀の生産者である中国の生産が滞っていることが相場を押し上げた。
・プラチナは大幅に上昇。南アの生産回復報道や株安を受けて軟調に推移していたが、結局南アの生産が思ったように回復しないことや、NY株の上昇が相場を押し上げた。パラジウムもプラチナに連れ高。
・中国最大の亜鉛スメルターZuzhou Smelting Groupは 29日から電力供給障害で生産を停止。これに伴い亜鉛と鉛の全プラントが稼動を停止。
・中国2位の金属生産者であるJiangxi Copper Coは豪雪の影響でその43%の精錬設備の稼動を停止。
・ペルーの鉱山労働者は、年金を巡りストを実施の見込み。

(エネルギー関連ニュース)
リビア国営石油 ショクリ・ガネム会長「3月に減産があるかも知れない」、ベネズエラ ラミレスエネルギー相「価格が下落した場合には3月に減産提案」
OPECヘリル議長「本日開催の臨時総会では増産も減産も決定する必要はない。原油の供給増が経済にどのような効果があるか分からない」

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまち。原油はアジア〜欧州時間にかけて一昨日の株価下落を織り込む形で軟調に推移していたが、NY時間の株価上昇を受けて下げ幅を削るう展開。非鉄金属も略同様の相場展開であったが、銅・亜鉛・鉛・アルミは中国の豪雪に伴う電力問題がクローズアップされ大幅に上昇している。貴金属・ソフトコモディティはまちまちであった。
 足許、中国の豪雪問題で期近の需給が逼迫してしまう可能性がある。尚、米経済の減速が確実になった場合には期先の下げ圧力が強まることとなろう。昨日もコメントしたが、コモディティ金利や為替と異なり「有限」資産である。このことは、ひとたびこのような障害がおきると価格がたやすく上昇してしまう環境にあることを意味している。エネルギーもそうであるが、現状の需給は綱渡りの状態なのだ。需要の減少は急速には起きにくいが、生産の停止はこのようなトラブルで容易に発生してしまうのである。
 本日は中期的な米国経済の動向を占う上で重要な米雇用統計の発表を控えている。この統計が発表されれば目先の大きな経済統計は終了となるため、統計発表まではポジション整理の売買が中心になると考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤は一昨日の米国株下落を織り込みながら下落したが、結局中国の豪雪のに伴う生産停止・輸送障害発生が継続していることや米国株の上昇を受けて上昇し、100日移動平均線レジスタンスをとうとう上回るに至った。LME在庫は英国で大幅に増加(+7,000Mt)したが、余り材料視されなかった。LME在庫は+8,125Mt増加、(FSCは3.4日)、(キャンセルワラント率は16.8%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は11,856枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は略全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は5?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。中国の豪雪の影響で中国最大の亜鉛生産者が生産停止に陥ったことや、NY時間の株上昇を映じたセンチメントの好転が相場を押し上げることとなった。この上昇により、長らく上抜けできなかった50日移動平均線レジスタンスを大きく上回って引けることとなった。LME在庫は+75Mt増加、米国で増加している。FSCは3.3日(キャンセルワラント率は4.1%)。売買高は8,717枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は21?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。取引序盤は一昨日の米国株下落を受けて軟調に推移していたが、中国の大手鉛スメルターが豪雪の影響で生産停止に追い込まれていることなどが材料視され、上昇、NY時間の株上昇を受けてさらに上値を試す展開となった。世界の需給に中国が組み込まれ、その占める比率が上昇している以上、中国の問題は需要のみならず供給面でも市場価格に大きな影響を与えることになる。LME在庫は▲400Mt減少、イタリアで大幅に増加している。(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は8.3%)。売買高は2,617枚。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニング。C-3は7?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は一昨日の米国株安を受けて下値を試す動きとなったが、最大生産国中国の豪雪の影響が継続、拡大、非鉄金属は生産過程で大量の電力を消費することから特にアルミニウムへのインパクトが大きくなった。また、NY時間に株価がモノライン会社の格付け維持報道で大幅に上昇したことも地合いを好転させた。結果、一昨日の高値である2,715?をワンタッチして高値で引けた。LME在庫は増加しているが、殆ど材料視されていない。尚、弊社は2008年はアルミは最も上昇する非鉄金属の1つであると予想している。LME在庫は+1,275Mt増加、米国で大幅に増加している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は19,382枚。イールドカーブの形状は期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は37?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。一昨日の株価下落を受けて一旦下値を試す動きとなったが、NY時間の株価上昇の影響もあり、下げ幅を削って引けた。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は2.2%。売買高は1,056枚。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇。C-3は220?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。精錬錫の最大生産国である中国に電力障害が発生していることや、NY時間の株価上昇が相場を押し上げることとなった。チャート的には一目均衡表の雲でサポートされている格好。繰り返しになるが、錫はファンドマネーの影響を受けにくい非鉄金属だけあってやはりファンダメンタル材料が出てくると敏感に反応するようだ(特にアップサイド)。LME在庫は▲15Mt減少、(FSCは11.4日)、キャンセルワラント率は2.44%。売買高は464枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は80?コンタンゴと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は下落した。一昨日米国株が利下げにも関わらず下落したことから下値を探る展開となり、100日移動平均線のサポートを試す展開となったが、NY株がモノライン会社の格付維持の可能性が高まったことから上昇したことを受け、NY時間に入ってから原油も急速に買戻しが入り、下げ幅を削る展開となった。一応100日移動平均線のサポートは維持した格好。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇し小幅フラットニングの動きとなっている。Brentも同様にNY時間に入ってから上昇に転じた。下値は一応10日移動平均線のサポートラインでサポートされている。イールドカーブWTIと同じく、期近が低下、期先が上昇している。騰落率はWTIが▲0.6%、Brentは▲0.3%。
 石油製品も下落。RBOBはNY株式市場オープン前は急落し、100日移動平均線を試す動きとなっていたが、株価が上昇したこともあって急速に買戻しが入った。しかしながら前日比マイナスで引けている。直近限月の騰落率は▲1.1%、イールドカーブは期近が小幅低下している。上昇、期先の上げ幅が比較的大きい。ヒーティングオイルも下落。一昨日のNY株下落を織り込む形でNYオープン直前に下落していたが、株価が大幅に反発したことからこちらも買い戻しが優勢となり、上昇した。しかしながら前日比マイナスで引けている。イールドカーブは期近の下落幅が大きい。ガスオイルも下落。直近限月の騰落率は▲1.7%。イールドカーブは期近が低下している。

(ひとりごと)
ドラえもんの秘密道具。
子供の頃は欲しくて仕様がなかった。
一番欲しかったのが何と言ってもタイムマシン。
人間誰しも失敗したくないので、やっぱり将来は見て見たいところである。
ちなみに2008年は、タイムマシンが発明された年、ということになっている。

それはさておき。

何かの本に出ていたが、漫画の中で使用頻度が一番高いのがタケコプターなんだそうだ。
過去、1回だけドラえもんタケコプターのことを「そのヘリトンボ僕んだぞ」というシーンがあるが、それ以外はタケコプターという名前で通っている。

しかし、である。

皆さんは、タケコプターに疑問を持ったことはないだろうか?
そもそもあれを頭に乗せて飛ぶ、という行為は可能なのだろうか。
まず、吸盤みたいなので頭に設置するわけだが、言わずもがなで、吸盤は頭皮を引っ張る事になる。
すなわち、頭皮で体重を支える事になるわけである。
って、ことは頭の皮がはがれて、恐ろしいことに....。

という問題が科学の力で解決していたとしても、あの飛ぶ姿勢には納得がいかない。
普通に考えて、頭の上にヘリが乗っていれば、体は垂直不動で飛んでいかなければならない。
ところがドラえもん一派は、全員地面に対して水平に体を維持して飛んでいる。
すなわち、首、ないし背筋が著しく強い人々、という事になる。

スーパーマンウルトラマンは、どうも重力に関係なく行動できるようなので、この問題は彼らには当てはまらない、としても良さそうであるが
のび太やしずかちゃんの背筋が著しく強いとはとても思えない。

藤子不二雄先生がなくなってしまった今、この問題は永遠の謎である。