日の丸

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲9千人の349千人(前週改定358千人(速報比+10千人))、市場予想349千人。
・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 ▲24(前月改定▲20.9)、市場予想▲10.0。景況感の節目となる0を下回る。
・1月米景気先行指数 前月比▲0.1%(前月改定▲0.1%(速報比+0.1%))、市場予想▲0.1%。
・2月ユーロ圏サービス業景気指数、製造業景気指数、総合指数、52.3、52.3、52.7(前月改定 50.6、52.8、51.8)、市場予想51.0、52.3、51.5。いずれも節目の50を上回る。
日本株は下落。最大の懸念である米国の経済統計が悪化(フィラデルフィア連銀指数等)したことが売り材料視された。週末の米国株は反発。略終日軟調に推移していたが引けにかけて休息に買戻しが入った。CNBCがアムバック(モノライン会社)の救済に取り組む銀行が週明けにも救済策をまとめる可能性がある、と伝えたことが材料視された。
・米ドルは下落し、対ユーロで史上最安値に接近。3月FOMCでの利下げ観測の一方、ユーロ圏の経済指標は安定しており金利差拡大観測がユーロを支えた。対円では同様の理由でドルは下落した。

穀物市場サマリー)
・大豆は小幅高。ドル安の進行や金の上昇を受けて上昇していたが価格絶対水準の高さから、週末を控えた利益確定の売りに上値を抑えられた。USDA発表の2008-2009年作付け面積71百万エーカー(前年実績63.6百万エーカー)、単収42.1Bu(41.2Bu)、生産高 2,950百万Bu(2,585百万Bu)、期末在庫169百万Bu(160百万Bu)。
・トウモロコシは小幅安。大豆の上昇を受けて上昇していたが、USDAのアウトルックフォーラムの内容が事前予想の範囲内だったことから、週末ということもあって利益確定の売りに押された。作付け面積90百万エーカー(前年実績93.6百万エーカー)、単収154.9Bu(151.1Bu)、生産高 12,810百万Bu(13,074百万Bu)、期末在庫1,243百万Bu(1,438百万Bu)。
・小麦は上昇。こちらもUSDAアウトルックが予想の範囲内であったことから利食いに押された。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金はドル安の進行や原油高を受けて上昇していたが、株価の急落等が嫌気され引けにかけて水準を切り下げた(引け際の株の急騰はNY時間は時間外なので織り込めず)。銀は続伸。
・プラチナは下落。南ア問題は全く改善の兆しが見られないため基本堅調な推移であったが、ドル安の進行や株の下落といった副次的要因で週末ということもあり一旦利食い売りが入ったものと見られる。パラジウムは小幅高。

(エネルギー関連ニュース)
OPEC ヘリル議長「Q208の需要減少を見込んでおり、次回3月総会に減産に合意する可能性がある。市場により多くの原油を供給しない方針だ。原油相場が高いのは地政学的リスクやOPECの減産を織り込んでいるからだ。」
・トルコ軍がクルド人武装勢力PKK)掃討のため、トルコ北部に進行。作戦終了後は速やかに兵を引き揚げるとのこと。但しイラク北部には重要な原油積出港セイハン(トルコ)に近い。
サウジアラビア Ras Tanura製油所(44KBD)、稼動停止。

(商品市況概況)
「まちまち」
 週末の商品相場はまちまちであった。エネルギーは循環物色の流れで買いが進む中、トルコ軍の侵攻といった個別材料が材料視されて堅調な推移となった。非鉄金属は上海在庫の増加を受けてここ数日の上げ幅が大きかったことから調整売りで売られた。貴金属も南ア問題でファンダメンタルズが強いものの週末を控えた利食い売りに押された格好。ソフトはまちまちであった。
 CFTC Non-Commercialのポジションはエネルギー、貴金属、非鉄金属穀物ともショートポジションを縮小、ロングポジションが拡大している。短期的にであっても値ざや稼ぎの買いが入っているようだ。小職の懸念は商品価格の急騰が、下降局面にある米経済を直撃した際の大幅な景気失速懸念である。実際昨日のFOMCの議事録でも米経済の成長見通しが下方修正されている。世界経済ならびに商品市場は非常に重要な局面に差し掛かっていると見る。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は下落した。中国の電力障害の影響による在庫の減少を受けて堅調に推移していたが、英国(+6,000Mt)、韓国(+2,375Mt)とLME在庫が増加に転じたことに加え、上海在庫も+14KMtと大幅な増加となったことから、株価が軟調に推移していたこともあり、週末を控えて一旦利食い売りに押される形となった。但し、キャンセルワラント率は引き続き20%台であり、強いファンダメンタルズに大きな変化はない。LME在庫は+6,225Mt増加、(FSCは2.7日)、(キャンセルワラント率は21.2%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は7,623枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーン小幅低下している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は45?バックとバック幅を縮小した。
 週末の亜鉛価格は下落した。取引序盤は上昇していたが、LME在庫の増加や100日移動平均線レジスタンスを上抜けできなかったこと、NY時間で株が急落したことから地合いが悪化、週末ということもあって利食い売りに押された。銅やアルミはファンダメンタルズの強さを反映した投機の買いが振幅を大きくしているが、亜鉛はファンダメンタルズが銅ほど強くはないため、水準は大きく変わっていない。LME在庫は+475Mt増加、FSCは3.6日(キャンセルワラント率は4.3%)。売買高は3,128枚。イールドカーブは期近が低下しフラット化が進行。C-3は21?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末の鉛価格は下落した。寄り付きから前日比マイナスで寄り付いていたが、LME在庫の大幅減少(シンガポール)もあって一旦強含む局面はあったものの、NY株の下落や銅価格の調整を受けて週末を控えた利食い売りに押された。精錬鉛の最大生産国である中国の供給停滞がファンダメンタルズを強くしている可能性が高い。LME在庫は▲950Mt減少、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は2.3%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,250枚。イールドカーブは期近を中心に低下し、フラットニングが進行している。C-3は13?バックとバック幅を縮小した。
 週末のアルミ価格は下落した。南アの電力公社のアルミ精錬所向け電力供給停止報道を材料に供給懸念が台頭、アジア周りでのLME在庫減少が継続していたことから大幅に上昇していたが、上海在庫が2週連続で大幅に増加したことやNY時間に株価が調整したこともあって、週末を控えた利食い売りに押され終始軟調に推移した。LME在庫は▲1,475Mt減少、引き続きシンガポール・韓国で大幅に減少している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は14,649枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しツイストする形でスティープニング。C-3は36?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末のニッケル価格は下落した。取引序盤は100日移動平均線を固める動きで堅調な推移であったが、LME在庫の増加や米株の下落といったマイナス材料を受けてマイナスサイドに沈み、前日の上げ分を吐き出す形となった。LME在庫の絶対水準が高いことやニッケルが流動性を重視するファンドの積極的な投資対象となりにくいことから上げ幅は限定されている一方、銅やアルミといった他非鉄金属の価格上昇を受けて下値も堅い。LME在庫は+126Mt増加、(FSCは11.1日)、キャンセルワラント率は2.5%。売買高は989枚。イールドカーブの形状は全ゾーンパラレルに低下している。C-3は210?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の錫価格は上昇した。最大生産国中国の生産が滞っている状況が相場を堅調にさせており、11月14日の最高値17,575?をトライする展開となった。LME在庫は+45Mt増加、(FSCは10.4日)、キャンセルワラント率は7.68%。売買高は461枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は73?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 週末の原油価格は上昇した。先週半ばに最高値をつけた後軟調に推移していたが、トルコ軍のイラク北部への侵攻の報道を受けて素直に買いが入った。但しNY株が軟調に推移していたことから上げ幅も限定されることとなった。足許、株式のパフォーマンスが悪化する中、資金の退避場所として金等の流動性が高い商品が積極的に物色されてきたが、結果、同じカテゴリー内の原油に割安感が出てきたため循環物色的に物色される流れが継続している。イールドカーブは全ゾーンパラレルに小幅上昇。Brentも同様にトルコ軍のニュースを受けて上昇した。地域的にトルコに近いこともあり、Brentの上昇率はWTIを上回った。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+0.6%、Brentは+0.8%。
 石油製品も上昇。取引序盤からNY時間にかけては株の下落もあり軟調な推移であったが、トルコ軍の侵攻報道を受けて原油が上昇したことを材料に上昇、結果的に10日移動平均線でサポートされたことになった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+0.5%。ヒーティングオイルも上昇。イールドカーブは期近の上昇幅が大きく、フロントエンドがスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.9%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下している。直近限月の騰落率は+0.2%。

(ひとりごと)
白地に赤く
日の丸染めて
嗚呼美しい
日本の旗は

という唱歌を小学生の頃に歌わされた記憶があるが、皆さん気が付きましたか?
え?何かって?
そう。町で日の丸の旗を見るのは国民の休日だけなのです。
え?そんなの当たり前じゃないかって?
いえ。そういうことではなくてですね。
ひさしぶりにカミさんが冴えた事を言ったんですよ。

イタリアの国旗は素晴らしい。
なぜなら、レストランであの緑と赤と白の旗がなびいているとそれだけでおいしそうに思える。

と、言ったのだ。
おなじ事はフランスの国旗でも言えて、あの青と白と赤の縦縞が食欲をそそるのである。
あ、床屋と同じじゃないかって?
それは違いますよ。床屋はらせんになっているけど、フランスの国旗は縦縞じゃないですか。
不思議なもので、あのストライプが横縞だと、おいしそうじゃないんですよね。
イタリアの国旗も然り。

と、言う具合にですね。
和食の店には旗がたなびいていないのですよ。
まぁ、確かに日本の国旗がたなびいていると、超右翼の店か、年中休日の店みたいに見えてしまう。
しかしですね。
海外に行っても、日本食のお店に日本の国旗は掲げられていないんですよね。
ヘンな戦国時代の旗印みたいなのは沢山掲げられているんですけど。
徳川家康、って書いてある旗とか。
小田伸長、とか間違えて書いてある旗とか。

何でですかね?