しつけ

(経済関連ニュース)
・米ベアスターンズ、JPモルガンチェースへの会社売却で合意。サブプライムの余波で資金繰り悪化。
FRB NY連銀の適用する公定歩合を3.5%から3.25%に引き下げ、融資期間を30日から90日に延長。即日実施。
・1-2月中国都市部固定資産投資 前年比+24.3%、過去50年で最悪の豪雪の影響でプロジェクトが遅延。それでも20%超の成長は維持。
・2月ユーロ圏CPI改定 前年比+3.3%、前月実績、市場予想も上回る。利下げ余地が減少。
・今週の主要指標 18日 米住宅着工(前月比▲1.7%)、米鉱工業生産(前月比▲0.1%)、米PPI(前月比+0.3%)、フィラデルフィア連銀指数▲18.0、FOMC

・ドルは一時対円で100円を割り込んだ。米カーライルグループのMBSファンドが166億?の債務で債務不履行になったことから、信用市場収縮懸念でドルが売り込まれた。対ユーロでもドルは軟調。終始弱含み推移した。

日本株は大幅続落。サブプライムローンを背景とした信用収縮に歯止めが掛からず、円高・素材高が企業収益を圧迫するとの見方から、売りが先行した。米株も大幅下落。JPモルガンのベアスターンズの支援発表で、逆に今まで否定していた流動性・信用不安が再燃、金融株を中心に売りが入り大幅な下げとなった。

穀物市場サマリー)
・大豆は大幅下落。米ベアスターンズの経営危機で信用・金融不安が再燃、取引序盤はドル安でしっかりだったものの、NY時間に入ってから大幅に売り込まれた。低流動性資産からの撤退の動きと見られる。CFTCのポジションもロング幅が縮小、ショート幅が拡大している。

・トウモロコシも大幅下落。同様にドル安を背景として取引序盤は堅調であったものの、NY時間に入ってから暴落した。CFTCのポジションも、ロング・ショートとも縮小しており手仕舞いの動きが活発化していることが見て取れる。

・小麦価格も暴落。材料はトウモロコシ・大豆と同じく。但し10日移動平均線でサポートされて引けている。特段小麦価格を押し下げるような個別材料が合ったわけではない。CFTCのポジションはロング・ショートとも縮小。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて軟調。金はベアスターンズの報道を受けてドルが急落したことを受けて堅調に推移し、1,000?を上回って推移したが、結局1,000?を上回れずに引けた。東京時間では引き続きドルが軟調に推移しているため、1,000?を大きく上回るレベルでの推移となっている。銀も続伸。

・プラチナは下落。ベアスターンズの報道を受けて株価が急落したことから手仕舞い売りが先行した。ドル安はこの場合余り材料にはならず、他市場でも見られた低流動性資産からの一時撤退の動きがプラチナでも見られたと考えられる。パラジウムも下落。

・LME「ベアスターンズは、メンバーでありクリアリング業務は継続可能」
Rioリビアのアルミプロジェクトに参画を検討。

(エネルギー関連ニュース)
・特に無し。

(商品市況概況)
「米経済悪化の終息は早いか」
 週末の商品相場はまちまち。リスク回避の観点から貴金属や流動性の高い原油が物色される一方、株価との連動性の高い非鉄金属はマイナスサイドに沈んでいる。今まで騰勢と強めていた穀物も然りである。冷静にマーケットを見てみるに、流動性の低い商品からの撤退の動きが徐々に見られ始めた。もうすでに第一四半期の終了は目前である。そのことも低流動性市場からの資金撤退を促すこととなろう。
 小職の私見であるが、米国の経済統計の悪化は市場予想を上回り、それに伴い大手企業の救済(今回はベアスターンズ)の速度が上がってきているように思える。意図せざるハードランディングに向かって米国経済は進んでいるのだろうか。その観点からすれば、商品が代替運用対象として「著しい」上昇を続けられるのも時間の問題なのかも知れない(それと同時に、今の市場参加者から見てみれば私の考え方も既に「古い」可能性があるため、なんともいえないですが。。)

(非鉄金属)
 週末の銅価格は下落した。取引序盤はドルの急落を受けて10日移動平均線レジスタンスを試す先週1週間と同じ流れとなったが、上海在庫の大幅増加や、NY時間にベアスターンズの身売りの噂が流れると株式市場が大幅に調整、銅もこの株価急落を受けて急速に地合いを悪化させ、マイナスサイドに沈んだ。LME在庫は▲2,725Mt減少、(FSCは2.4日)、(キャンセルワラント率は20.1%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は7,205枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは若干期先の下げ幅が大きいが全ゾーン小幅低下となった。。C-3(Cash vs 3M Fwd)は124?バックとバック幅を拡大した。
 週末の亜鉛価格は下落した。急速なドル安の進行を受けて亜鉛も買い進まれたが、LME在庫の増加や上海在庫の増加を受けて徐々に頭重くなり、NY時間のベアスターンズ関連報道を受けた株安で更に地合いが悪化、30日移動平均線のサポートラインを試す展開となった。LME在庫は+925Mt増加、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は3.6%)。売買高は4,184枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は19?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末の鉛価格は下落した。材料は他の非鉄金属と略変わらず、ドル安の進行を受けて30日移動平均線レジスタンスをトライし、LME在庫の増加を受けて頭重く推移し、NY時間の株大幅下落で下落、という展開であった。一応200日移動平均線ではサポートされている。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.1%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,461枚。イールドカーブは期近が低下し、ベアフラットニングしている。C-3は10?バックとバック幅を縮小した。
 週末のアルミ価格は下落した。こちら前日クローズレベルで寄り付いた後、ドル安の急速な進行を受けて大幅に上昇していたが、上海在庫の増加やLME在庫の大幅増加(特に米国)を受けて頭重く推移し、NY時間のベア救済報道で信用不安拡大を受けた米株安の影響でマイナスサイドに沈んで引けた。LME在庫は+19,275Mt増加、(FSCは8.8日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は9,505枚。イールドカーブは期近が低下、期先が小幅上昇している。C-3は38?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末のニッケル価格は上昇した。ドル安の進行を受けて上昇した後、LME在庫の大幅減少を受けて高止まった。ニッケルは銅やアルミに比して投機の対象になりにくいことから、株の大幅安の影響は限定的なもので済んだようだ(とはいってもNY時間に入ってから下落に転じている)。結果、10日移動平均線を引けベースで上回ることができなかった。LME在庫は▲132Mt減少、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は1.0%。売買高は659枚。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇している。C-3は169?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の錫価格は大幅に上昇した。急速なドル安の進行を受けて取引序盤から堅調な推移となり、20,000?の心理的節目を上抜けしたとことから上げが加速、21,000?をトライする動きとなった。このコラムで指摘しているとおり、実は錫が最もファンダメンタルズが強い非鉄金属といっても言い過ぎではない。錫は投機の対象になりにくいことからここまでの上昇は純粋にファンダメンタルズ(インドネシアの輸出の遅れやコンゴボリビアの鉱山でのトラブル等)とドル安である。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは9.4日)、キャンセルワラント率は8.64%。売買高は918枚。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇。C-3は23?バックとコンタンゴからバックに転じた。

(エネルギー)
 週末の原油価格は小幅安。NY時間にベアスターンズの経営危機の噂がマーケットに広がったことから株式市場が調整、エネルギーマーケットでも手仕舞い売りの動きが見られたが、総じて下落幅が限られたことや流動性の観点から未だエネルギーは投資対象になりえると判断されていることから、結果引けに掛けて買い戻しが入り、小幅安で引けている。ルドカーブは期先の下げが大きく、期近は小幅安。Brentも同様に下落後上昇、こちらは限月交代であることもあり、小幅高で引けた。イールドカーブは期先が下落。直近限月の騰落率はWTIが▲0.1%、Brentが±0.0.%。
 石油製品は上昇。RBOBは前日の流れを受けて10日移動平均線を割り込んで下落していたが、原油が下げ止まり、NY時間に反発したことに連れる形で上昇。但し期近のみの上昇であり、期先は原油同様下落している。直近限月の騰落率は+0.2%。ヒーティングオイルは大幅に上昇。取引序盤から略水準を切り下げることなく推移し、NY時間に入ってから大幅に上昇した。イールドカーブがバック形状となっていることもロールマージンがポジティブになりやすく、比較的足の速い投機資金もロングポジションを保有しやすいためだ。イールドカーブは期近が小幅上昇、期先が下落。直近限月の騰落率は+0.7%。ガスオイルは上昇。イールドカーブは期先が上昇している。直近限月の騰落率は+2.0%。


(ひとりごと)
子犬のしつけで、トイレを正しくさせるために
居間とかでおしっこを犬がしてしまった場合のしつけに

「犬がしてしまったおしっこに鼻を近づけて、『これはなンですかッ!!』といいながらお尻をたたきましょう」

とある。
母もこうやって犬をしつけてきて、実際にトイレもキチンとするようになったのだが、
上の文章を読んでいていつも思う。
必要なしつけなのだが、厳しいような気が。

だってですよ、おしっこに鼻を突きつけて、これは何ですかッ!!って。


そりゃおしっこですよ。

自分がもしやられたら、絶対グレると思うな。
でも、自分で犬を飼ったら絶対やらねばならないのだろう。このしつけは。