ポン酢

(経済関連ニュース)
・3月米中古住宅販売 前月比▲2l%の493万戸(前月改定503万戸)、市場予想492万戸。
・3月日本貿易黒字 1兆1,186億円、輸出は前年比+2.3%の7兆6,843王権、輸入は前年比+11.1%の6兆5,657億円、対米黒字は前年比▲17.0%の6,656億円
EU黒字は+8.0%の4,771億円、対アジア黒字額は前年比▲14.4%の9,580億円。

・ドルは対ユーロで下落し始めて1.60台を達成した。ECBノワイエ仏中央銀行総裁が、物価上昇率が低下しない場合利上げを実施する可能性があることを示唆したことから(但し後の会見で利上げ実施の可能性に関しては「誤って受け取られた」と発言している)。対円でもドルは下落している。

日本株は6営業日ぶりに下落に転じた。バンカメの決算悪化を受けて再び金融市場不安が広がったことから。略毎日であるが、金融機関の決算等で株は一喜一憂の展開になりやすい状況。米国株は再び下落に。原油の大幅な上昇や半導体大手、消費財企業の決算悪化が問うしか心理を冷え込ませた。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は反発。特段個別の新規材料はなく、アルゼンチン農家のスト懸念といったファンダメンタルズの強材料のほか、ドルがECB高官の発言を受けて対ユーロで大幅に下落したことがドル建資産の買いを誘ったようである。結局のこの日の上昇で、一昨日の下げ分を完全に取り戻すこととなった。

・トウモロコシも大幅に上昇。エネルギー価格が上昇したことやドル安が進行したこと、折からの天候の影響でトウモロコシの作付は例年この時期では18〜20%のところが5〜9%程度しか進んでいないこと、作付面積が減少する見込みであることなど、短期的にも中期的も買い材料が多いことから堅調な推移が続いている。

・小麦価格は小幅上昇。基本、作付面積の拡大観測等を受けて中期的にはベアな見通しであるが、トウモロコシや大豆が上昇していることや、エジプト・イラクが米国から各々60KMt、100KMtの小麦を購入したと報じられたことが下値を支えた。


非鉄金属関連ニュース)
・金は反発。ドルが対ユーロで始めて1.6を達成したことやエネルギー価格が上昇したことの相乗効果で上昇した。但し先週割り込んだ10日移動平均線レジスタンスラインを上抜けるほどの強い上昇とはならなかった。尚、金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。銀もドルの対ユーロでの下落を受けて上昇した。但しこちらも金と同じく、10日移動平均線レジスタンスラインは上抜けできずに引けている。

"・プラチナは上昇。ドルが対ユーロで大幅に上昇したことが好感された。足し、NYMEXのプラチナの出来高は極めて低迷しており、商いを伴った上昇という感じではない。引き続き、かつてのような著しい価格上昇となるような感じではないが、30日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続いている。
 今後に関してはプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。というのも2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもドル安の進行で小幅高となっている。"

・Codelco 4つの銅山のうち3つの銅山がストライキに絡む暴動で攻撃を受け稼動停止しているが、労使交渉は終盤に差し掛かっているとのコメント。
・BHP Billiton チリEscondida銅山のQ108銅生産は285KMtと、前年比で▲34.1KMtの減少。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.6MB、ガソリン▲2.1MB、ディスティレート±0.0MB、稼働率+0.6%
・濃霧の影響でヒューストン・シップ・チャネルが再び閉鎖される。

(商品市況概況)
「誰も売る切っ掛けをつかめない相場」
 昨日の商品相場は略全ての商品が上昇した。材料は偏にドル安の進行である。このコラムで何回もコメントしているが、各商品のファンダメンタルズは強く(需給がタイト)、基本的に上昇余地を試しやすい環境にあるため実需・投機とも商品市場に資金が向かっている状況である。ここまで上昇すると実需に悪影響が出てきて「そろそろ」という感じが出てきてもおかしくないのだが、出てくる統計を見るに新興国を中心に需要が落ちている感じはない。GDPの大幅悪化とか、ドル高の進行といった材料がなければ当面、相場は強推移することになろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。Codelcoのスト、といった個別材料はあったがむしろドルが対ユーロで大幅に弱含んだことが最大の材料であった。LME在庫も増減なく、周辺材料での価格上昇であったと考えられる。銅価格は30日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続いている。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは2.2日)、(キャンセルワラント率は12.4%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は8,211枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は103?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。予想通り買戻しが優勢となり、取引序盤からしっかりした相場展開であったが、ドルが大幅に弱含んだことが好感されほぼ一貫して水準を切り上げる一昨日とは正反対の動きとなり一昨日の下げ分を取り戻す一日であった。LME在庫は▲900Mt減少、FSCは3.9日(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は3,951枚。イールドカーブは全ゾーン上昇している。C-3は23?コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日の鉛価格は上昇した。個別の新規材料は特段なかったが、ドルが対ユーロで大幅に下落したことが好感された。但しここ数日ポイントとして挙げている100日移動平均線レジスタンスラインを上抜けできずに引けている。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは2.2日、キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は1,368枚。イールドカーブは全ゾーン上昇している。C-3は14?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。新規材料個別材料に乏しい中、ドルが対ユーロで大幅に下落したことや、同じようにドル安を受けてエネルギー価格が高騰したことが材料視された。またチャート的にも一目均衡表の雲でサポートされた。一目均衡表の雲は非常に厚くなっており、更に下落するには新規材料が欲しいところ。LME在庫は▲1,025Mt減少、(FSCは8.9日)。(キャンセルワラント率は4.7%)。売買高は7,610枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は47?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。周辺材料による上昇が続いているが、昨日は全ての商品に共通して言える、ドル安の進行が買い材料視されたようだ。ニッケル価格は100日移動平均線のサポートライン近辺でよりついたのち、略一貫して水準を切り上げる展開となった。LME在庫は+228Mt増加、(FSCは12.2日)、キャンセルワラント率は2.0%。売買高は707枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は166?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。材料はLME在庫が生産の障害に伴い継続的に減少しているファンダメンタルズの強い状況下、ドルが対ユーロで大幅に下落したことが相場を押し上げたようだ。錫価格は22,000?の節目を上抜けしたところから上げ足を加速、一気に23,000?をうかがう展開となった。LME在庫は▲205Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は7.01%。売買高は402枚。イールドカーブは略変わらず。C-3は40?バックとコンタンゴからバックに転じた。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇し史上最高値を再び上回った。昨日も様々な材料のあわせ技であるが、最大の材料はドルが対ユーロでとうとう1.6台まで上昇したことであるが、そのほか、一昨日のShellのフォースマジュールや、ヒューストンシップチャネルの濃霧による閉鎖、といった比較的現在のエネルギー市場においては小さめの材料が積み上がったことも支援材料となった。毎度のことであるが特にNY時間に入ってからの上昇が顕著であり、CTA等のテクニカルな買いが続いていると見られる。結果、10日移動平均線のサポートラインでサポートされながら堅調な推移が続いているが、節目の120ドルではさすがに売り圧力も強く、この水準を小幅下回って引けている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。BrentもNY時間に入ってから急騰し、市場最高値を更新している。同様にイールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+1.6%、Brentが+1.3%。
 石油製品も上昇。RBOBも明確にNY時間に入ってから上昇し、300?の節目をとうとう上回ってしまった。ひとえに回復しないクラックマージンを背景に生産が不冴えで需給の逼迫観測が高まっているためである。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+1.2%。ヒーティングオイルは小幅上昇。原油やガソリンの上昇につれる形でNY時間に上昇したが、ピークシーズンの終了もあって引けにかけて売られた。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇。直近限月の騰落率は+0.2%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+1.1%。

(ひとりごと)
この前カミさんと、新橋にある愛媛のアンテナショップに行ってみた。
たまたま週末に讃岐うどんが食べたくなり、新橋近辺を歩いていたのでふらっと入ってみたのだ。
Kというお店である。
店内にはユースケサンタマリアと小西真奈美の写真も貼ってある。
明らかに彼らの出演した映画の宣伝である。
そのほかにも四国の地図が飾られており、なんとなく期待感が高まった。

ところが、だ。

店に入ってメニューを見ると、普通の居酒屋のメニューと変わらない。
違いといえば、四国から直送の瀬戸内の魚が供されていることぐらいであろうか。
そもそもうどんを食べにきているのであって、魚を食べに来たのではない。
憤って店員を問い詰めると、

「うどん中心のメニューは昼のみになります」

とのこと。
うーん。
もう席に座って水飲んで顔まで拭いたので、さすがに「じゃァもういいやッ!!」っていって飛び出すわけにも行かない。
なので仕方なく、メニューからいくつか選んでみた。
その中に「あぶりはまちのポン酢がけ」というのがあった。

ビールを飲みたかったので、とりあえずつまみとしてそれをオーダーする。
待つこと3分、あっという間に運ばれてきた。
正直まったく期待していなかったのだが、これがやたらと美味い。
ごめんよ、アンテナショップ。俺が悪かった。
君のお店の食べ物はただの居酒屋じゃなかったよ。

と心から悪いと思った。
そのときカミさんが、

「ねえ、このポン酢、今まで食べた中で一番おいしくない?」

と聞いてきた。
そうか。
ここは愛媛のアンテナショップ。
おそらく使っているポン酢も、特別なものに違いない。
なので、「うどんは食べれなかったが、ポン酢はぜひ買っていこう。俺達は転んでもただでは起きないぞ」と意気込み、1階の名産品売り場にいって見る。

陳列棚をみるとたくさんの種類のポン酢が。
どれだろう...
よく分からないので店員に聞いてみる。

私「あのー、上のお店で使っているポン酢、今まで食べた中で一番おいしいんですけど、どのポン酢でしょうか?」
店員「え?そんなに美味しかったですか?ちょっと待ってくださいね...あ、ちょっと上に行って聞いてみますね」

高まる期待。我が家はポン酢好きなので、「やっと捜し求めていたポン酢に出会える」と小躍りして待っていた。
さすが愛媛。さすがアンテナショップ。
膨らむ夢。美味い鍋を家で。
みんなにも教えてあげよう、これからはずっとここでポン酢を買おう、なんてカミさんと話し合っていたそのとき、店員が戻ってきた。

店員「あの...。」
私「はい!!分かりました?」
店員「あのですね...あれ、普通のヤマサのポン酢らしいですよ」

Σ( ̄ロ ̄lll) ええッ!!

さいですか...。
あの、別にですね、ヤマサがだめって言っているんじゃないんですよ。
ほら、あの、生産量が少なくて特別の...とか、あるじゃないですか。ね。
完全敗北の1日であった。

(追記)
その週末、スーパーでヤマサのポン酢しょうゆ、買いました。