パブロフの犬

(商品市況概況)
「ドルの反転下落で一旦下げ止まり」
 昨日のコモディティ市場は軒並み上昇した。継続的に下落していたユーロ安が一服、夜間の米経済統計でPPIが低下してることから米利下げ余地が広がったとの見方が広がりドルが弱含んだためであり、どちらかといえばテクニカルな要因で買い戻しが入った。
 週末CFTCが指数ファンド(コモディティインデックス投資を行っているファンド)の1-6月の動向について発表しているが、その報告書では「1-6月の価格高騰時にインデックスファンドの買い越し幅は減少している」ことが示された。このことは、上期の相場の上昇がインデックスファンドによってもたらされたという指摘は誤りである可能性が高いことを意味している。また一時期「米国の規制が厳しくなるので、NYMEXからICEに投機筋が資金を移したためにBrentが高い」ということを指摘する向きがあったが、これについても欧州景気が米国よりも堅調であり、かつ世界的なディーゼルオイル需要の高まりからBrentが選好されていただけの話であり、この数週間を見て入れば分かるように、欧州景気の減速が鮮明になればBrentも下落するのだ。足許、Brentの下げはWTIを上回っている。
 つまり、「商品価格の高騰も、下落も実はファンダメンタルズによるもの」であり、それ以上もそれ以下もない、ということである。この下落を持って「コモディティバブルが終った」とする主張は誤りであり、むしろ我々は「実態経済が急速に悪化しつつある状況」をどう打開していくのかを考えるべきであろう。コモディティ価格の調整は、景気の悪化を先取りしている、ともいえるのだ。引き続きマクロ経済動向と中央銀行、政府当局の対応からは目が話せない展開が続くことになると考える。
 予想を上回る景気の減速と、ドル高の進行を受けて、我々の商品価格の見通しを変更せねばならない時期にさしかかりつつあると考えている。

(経済関連ニュース)
・8月豪雇用者数 前月比+14.6千人、市場予想+5千人。失業率4.1%(前月改定4.3%)。
・8月米輸入物価指数 前月比▲3.7%(前月改定+0.2%(速報比▲1.5%))、市場予想▲1.8%。除く石油 前月比▲0.3%(前月改定+0.7%)。
・7月米貿易赤字 622億?(前月改定588億?(速報比+20億?))、市場予想580億?(プラスの数字は赤字の拡大を意味する)。
・8月中国小売売上高 前年比+23.2%(前月+23.3%)、市場予想+23.0%。引き続き堅調。
・8月中国CPI 前年比+4.9%(前月改定+6.3%)、市場予想+5.4%。2007年6月以来の低い伸び。
・1-8月中国固定資産投資 前年比+27.4%(1-7月 +27.3%)、市場予想+27.2%。引き続き高い水準を維持。
・1-8月中国貿易黒字 前年比▲6.2%。
・8月米小売売上高 前月比▲0.3%(前月改定▲0.5%(速報比▲0.4%))、市場予想+0.2%。除く輸送機器 前月比▲0.7%(市場予想▲0.2%)。
・9月米消費者マインド指数速報 73.1(前月確定 63.0)、市場予想64.0。ガソリン価格等の下落がマインドを改善。
・7月米企業在庫 前月比+1.1%(前月改定+0.8%)、市場予想+0.5%。在庫比率 1.24ヶ月(前月1.23ヶ月)。
・8月米PPI 前月比▲0.9%(前月改定+1.2%)、市場予想▲0.5%。

・ドルは対ユーロで大幅に下落した。ドルは欧州経済の急速な悪化観測を背景に強含み推移し、1.40を割り込むまで上昇していたが、米証券大手リーマンブラザーズの資本調達が極めて困難な状況になっていることや、その他の米地銀の破綻といった金融の負の連鎖が継続しており、再び信用不安の拡大が嫌気されたため。また、PPIや輸入物価の下落が米利下げ観測を醸成したこともユーロの支援材料となった。円は対ドルで下落している。
日本株は上昇。米証券大手、リーマンブラザーズの買収観測が台頭し、信用不安が後退すると見られたことが金融株の買いを誘ったようだ。アジア株もインドを除き、反発している。リーマン問題の解決期待で買い戻しが優勢になった。その他の先進国株も買われている。米国株はまちまち。ダウは下落、SP,.NASDAQは上昇している。商品価格が堅調に推移していることを背景に資源関連株に買い戻しが入った。金融株ではリーマンへの売りが続いている。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇。船賃の下落が輸出を増進すると見られることや、USDAの単収見通しを40.5ブッシェル/エーカーから40.0ブッシェル/エーカーに引き下げたことなどが材料視され、大幅な上昇となった。イールドカーブは期近の上昇によりフラットニングしている。
 CFTC Non-Commercialポジションは、ロングが縮小、ショートが増加したことからネット買い越し幅は前週比▲14,130枚の53,935枚の買い越しとなった。インデックスファンドの買い越し幅は前週比▲3,657枚の135,592枚となっている。"
・トウモロコシ価格も大幅に上昇。ドルが反転下落したことや大豆価格の上昇に連れ高となった。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇している。
 CFTC Non-Commercialポジションは、ロングが減少、ショートが小幅増加したことからネットで前週比▲8,377枚の180,130枚の買い越しとなった。インデックスファンドの買い越し幅は前週比▲7,030枚の341,078枚の買い越しとなっている。"
・小麦価格は上昇後下落した。大豆・トウモロコシ価格が急騰したことを受けて小麦も連れ高となったのだが、USDAから欧州とFSUの生産増加が豪州の生産減少を相殺する見通しであることが示されたことが嫌気された。イールドカーブは全ゾーン小幅低下。
 CFTC Non-Commercialポジションは、ロングが減少、ショートが増加したことからネット買い越し幅は前週比▲4,626枚の▲3,641枚と、とうとう売り越しに転じてしまった。インデックスファンドの買い越し幅は前週比▲2,711枚の169,179枚となっている。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。米経済統計でPPIが悪化したことから、米国の利下げの可能性が出てきたことなどが材料視されたようだ。足許、金の価格はドルユーロとの一次回帰の直線状に位置しており、均衡レベルにある。急速なドル高の進行で代替通貨である金は積極的に売り込まれてきたが、CFTC Non-Commercialポジションもロング幅を急速に縮小させており「やや行き過ぎ」の感は否めない。
 足許、ユーロ圏の景気が鈍化し始めていることに加え、米住宅公社の救済策が市場で好感されていることからドルの対ユーロでの上昇が鮮明になりつつある。これに伴い金は軟調な推移となっている。同時に地政学的リスクの高まり、や原油価格が依然高止まっていることなどから安全資産であり、市場規模のうちの半分近くが投機資金である金は質への逃避で物色され易く、大幅な下落とはなっていない。よって、ドルの行き過ぎた下落が修正される局面に入っていることも考慮し、弊社は金価格の見通しをニュートラルに引き下げている。これは今までこのコラムで主張していたように「当面高値で安定推移」との見方と整合するものである。尚、金価格とユーロドルの一次回帰分析の結果は、金価格=995.32×ユーロ-631.4となっており、現在の価格は略この一次回帰線上にある。
 NY銀も上昇した。材料は長く続いていたユーロの対ドルでの急落が一服したことである。しかし工業品需要の色彩の強い銀は金に比べて戻りが弱いようだ。

・NYプラチナは反発。急速に進んでいたドル高の進行が、米PPIリーマンショックの影響で一旦止まり、ユーロが対ドルで堅調に推移したことから反発するに至った。銀と同様、工業品としての色彩の強いプラチナは足許、下押し圧力が強いが同時にドルが弱くなった場合にはその限りではない。
 中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考える。世界経済への影響が大きい米景気の悪化観測の高まり、GM、フォードといった自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が大きくなってきている状況であるためだ。しかしながら南アフリカの生産が安定しない環境下、環境に配慮した自動車の需要は堅調であることも鑑みれば大幅な調整にはなりにくいと考える。また、プラチナ価格が大きく下落したことから、代替品としてのパラジウム需要の増加が期待ほどには増加しないことが予想されることも、プラチナ価格の下支え要因となろう。
 NYパラジウムは小幅上昇。ドルが対ユーロで軟調に推移したことが好感された。
 今後パラジウムの価格は軟調に推移すると考える。プラチナ価格が自動車向け需要の減少観測とドル高の進行で下落しているため、代替品として需要が減少すると見られるためだ。また、非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。

インドネシアGrasberg銅山(世界第二位の銅山)、ピットの崩落により生産に障害。

(エネルギー関連ニュース)
・IEA月報 2008年需要見通しを 86.8MBD(前回調査時比▲100KBD)に引き下げ。2009年は87.6MBD(▲140KBD)。先進国での需要は減少しているが、中国・インドといった新興国の燃料需要の増加で先進国での減少分は相殺されるとの見方を示す。8月のOPEC供給は、アンゴライラクリビア、ナイジェリアのパイプラインの停止で32.5MBD(前月比▲195KBD)。スペアキャパは1.5MBDから1.9MBDに増加。7月のOECD在庫は 2,646MB(前月比+47MB)、FSCは54.5日。予想を上回る需要の減少で。OPEC生産枠は遵守。自主増産分を削減。インドネシアOPECから脱退を決定。

・米CFTC「今年1-6月の商品指数トレーダーの持ち高は、NYMEXの13%を占めるがこの間45,000枚減少」と発表。ファンドが価格を押し上げたとの指摘に一石投じる。
・ハリケーン「アイク」メキシコ湾岸に迫る。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。上海取引所在庫が大幅に減少したことに加え、LME在庫も一時増加していた中国周りの韓国で大幅に減少したことから堅調な推移となり、その後のユーロの買い戻しに伴うドルの下落とあいまって大幅な上昇となり、10日移動平均線レジスタンスラインを回復するに至った。欧州景気の悪化懸念が急速に台頭し始めていることが相場の地合いを悪化させており、この動きはしばらく続くと見られるが引き続きコンセントレートの供給懸念は根強く、中国の固定資産投資や鉱工業生産の水準の高さを鑑みれば下値は限定されるとの見方に変更はない。LME在庫は▲1,050Mt減少、(FSCは3.9日)、(キャンセルワラント率は7.7%)。売買高は11,478枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は48?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅価格の上昇やLME在庫の減少もあって取引序盤から前日の流れを受け堅調な推移となっていたが、NY時間にドルの下落が大きくなったこともあって亜鉛にも急速に買い戻しが入り、50日移動平均線のチャートポイントをあっさり上抜けしてしまった。そもそも亜鉛は価格の調整が銅やアルミよりも早い段階で発生しており、下げ余地は然程大きくなかったことも買い安心感につながったと見る。亜鉛の需要は強くないが、大生産国であるはずの中国の輸入が前年比で増加傾向を辿っていることや、その他生産者の価格下落時の生産調整の可能性が高いことから底堅い推移が続いている。LME在庫は▲150Mt減少、FSCは4.8日(キャンセルワラント率は4.2%)。売買高は7,328枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は19?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫の減少傾向が持続していることと、ドルが売られたこと、銅価格が大幅に上昇したことなどが材料視された。鉛価格は取引序盤から堅調な推移となっていたが、NY時間の午前終了間際に大幅に上昇し50日移動平均線まで上昇、その水準を上回って引けている。キャンセルワラント率が2ケタ台を維持していることも、相場の下支え材料となっている。足許、中国からの精錬鉛のアウトフローは明確に減少し始めており、7月の統計ではとうとう中国は精錬鉛の純輸入国に転じてしまったことなども相場の下支え材料となっている。しかしながら、世界景気の悪化懸念が強まっていることが相場を押し下げ始めていることは注意したい。LME在庫は▲475Mt減少、(FSCは3.1日、キャンセルワラント率は11.3%。)。売買高は2,078枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニング。C-3は6?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤はLME在庫の大幅な増加を受けて軟調な推移となったが、しばらく強含んできたドルが対ユーロで下落に転じたことなどが好感されアルミの価格は上昇、NY時間も上昇を続けたことから10日移動平均線レジスタンスラインを回復するに至った。このコラムでは2,600?程度が現在のコストベースであると考えており先週は結局このレベルでサポートされ、かつドルが弱含んだことから買いに弾みがついたようだ。将来の中国からのアウトフローの明確な減少懸念もあって、下落局面では安値拾いの買いも入りやすく、力強い下落にはなっていないとの印象。LME在庫は+1,925Mt増加、(FSCは10.3日)。(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は12,573枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は45?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の増加といった個別にはマイナス材料があったが、しばらくの間上昇を続けてきたドルが再び下落したことから買いが入り、ニッケルも上昇。30日移動平均線レジスタンスラインを上回った。ニッケルに関しては引き続き堅調に推移するであろうとの弊社見通しを小職は支持するものの、中国のステンレス需要が弱含み推移すると見られることに加えて、欧州景気が減速する可能性が高まってきたことからやはり上値は限られル事となろう。50日移動平均線を上回っての上昇は難しいと見ている。LME在庫は+120Mt増加、(FSCは11.8日)、キャンセルワラント率は1.7%。売買高は1,132枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は81?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。取引序盤から前日の流れを受けて堅調な推移となり、LME在庫の減少に伴う上昇後、ドルが対ユーロで下落に転じたことから一斉に買いが入り10日移動平均線レジスタンスを突破、30日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなった。インドネシアや中国の生産輸出状況に改善が見られない中(インドネシアは悪化)、ファンダメンタルズを材料にしっかりとした推移が続くと考えているが、世界景気の悪化懸念が強まる中上げ幅は抑えられることになろう。LME在庫は▲65Mt減少、(FSCは5.4日)、キャンセルワラント率は10.39%。売買高は229枚。イールドカーブは期近を中心に上昇している。C-3は90?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は前日比略変らずであった。欧州経済の急速な悪化と、リーマンブラザーズ問題に象徴される米金融機関の不良債権問題、信用リスクの高まりに伴う信用収縮が景気悪化を加速させるとの見方から、需要の急速な悪化が懸念された一方、米生産者物価指数の低下を受けた米利下げ余地の拡大の影響でドルが弱含んだことや、ハリケーン「アイク」のメキシコ湾北上といったプラス材料が綱引きする形でもみ合い推移し、前日比小幅高で引けている。しかしNY時間では一時、100?を下回る局面があった。明らかに世界経済の減速懸念が実需家・投資家のマインドをベアに傾斜させている。引き続き100?が下値として強く意識されている。。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。
 原油市場は世界景気の減速懸念の高まりで下押し圧力が強まってきている。しかしその一方で、ハリケーンの頻発による米国石油製品在庫の減少が相場を下支えしているようだ。その一方で景気悪化に伴う需要減速懸念がさらに強い欧州原油ベンチマークBrentは下げ幅を拡大している。直近限月の騰落率はWTIは0.3%、Brentは▲0.1%。
 石油製品は上昇。ハリケーンの相次ぐ襲来に伴う製油所の稼働停止によって、米国内の石油製品在庫が大幅に減少していることが材料視されている。RBOBはハリケーンアイクの報道を受けて上昇し、一時200日移動平均線を回復するに至ったが、その後原油価格が軟調に推移したことから上げ幅を削る展開となった。FSCが過去5年レベルを大きく下回っており、当コラムで定義している「有事のバッファ」が現在ない状態であるため、ハリケーンの襲来による稼働率低下は素直に買い材料となる。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+0.7%。ヒーティングオイルも上昇。材料は略変わらず。イールドカーブは期近が大幅に上昇、期先は小幅な上昇に留まった。直近限月の騰落率は+0.8%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.0%。

(ひとりごと)
あっという間に秋である。
この前まであんなに暑かったのに、朝夕は嘘のように涼しい。
サザンの夏が終るのと同時に、日本の夏も終ったようだ。

さて。

週末、1人、吉野家でご飯を食べることがある。
皆さん、吉野家で今、何を注文しますか?
私は例のBSE問題以降、新商品として投入された豚キムチ丼が、牛丼よりも圧倒的に好きになってしまった。

まぁ、もともと

牛の方が味が濃い一方、豚の方があっさりしているのでそっちの方が美味しく感じる年になってしまった
といってしまえばそれまでなのだが
あの、豚とキムチの組合せってのは本当に偉大ですよね。
誰が考えたのか、知らないけど。
韓国では牛よりも日常は豚を多く食べるんだそうで
韓国の人からすれば豚とキムチはゴールデンコンビなんだろう。
家で食べるものがないとき、常備してあるキムチと豚バラの残りを、ごま油で炒めればもうそれだけで立派な夕食だ。
それを丼にしてあるんだから美味しくないはずがありえない。

しかし、である。

それが吉野家だからなのか、そうではないのか良く分からないが
吉野家豚キムチ丼を食べる場合には、牛丼同様に、紅しょうがと七味を大量に掛けないと美味しいと感じない。

家で作る豚キムチ炒めに、紅しょうがや七味唐辛子を掛ける、ということは殆ど、いや全くないのだが
なぜか吉野家だと、大量に紅しょうがと七味がかかっていないと食べた気がしないのだ。
いや、もし掛けずに食べると食べた気が「しなくなってきている」というのが正しい表現だろうか。
もう、この段階で既に豚キムチ丼、というのは吉野家で食べるべき食べ物、になってしまっているように思う。
なんていうんですかね。そのお店の支持する食べ方をしないと、食べた気がしない、というか。
そう。口うるさいもんじゃ焼きの店に行ったときと同様に、目の前に置かれている紅しょうがの入れ物と七味の入れ物が
私に無言のプレッシャーを与えるのだ。

と、言うことで最近は全く吉野家で牛丼を食べることはなくなってしまった。
実際、お店に入っている人の注文を見ると、牛丼を頼んでいる人が3分の1程度で、他の人は別のものを注文していた。
しかし、殆どの人々が(除く女性)、自分の丼に大量に紅しょうがと七味を掛けていた。
年を取ると味覚が変るが、長年やってきた行動(吉野家で紅しょうがと七味を掛ける行為)は簡単には変えられないんだろうなぁ。

パブロフの、犬。