へんなの

(商品市況概況)
「手がかり材料乏しく小動き」
 昨日のコモディティ価格は小動きであった。その中でファンダメンタルズの比較的強い商品に、金融市場が安定していることを材料にして買われたようだ。安値拾いを目指していた消費者が、金融市場の安定化を待って買いを入れているとの印象を受ける。
 足許の商品価格への影響の度合いをまとめると、「米金融安定化策」>「為替レート」≧「ファンダメンタルズ」、といったイメージである。引き続き政策リスクが商品相場に大きな影響を与えると考えておきたいところだ。

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+32千人の493千人(前週改定461千人(速報比+6千人))、市場予想450千人。
・8月米新築住宅販売 前月比▲11.5%の46万戸(前月改定 52万戸(速報比+0.5万戸))、市場予想51万戸。
・8月米製造業耐久財受注 前月比▲4.5%(前月改定+0.8%(速報比▲0.5%))、市場予想▲1.9%。
・Q208ニュージーランドGDP 前期比▲0.2%(前期改定▲0.3%)、市場予想▲0.5%。リセッション入りした模様。
小泉純一郎元首相、引退を表明。
・米金融安定化策、米議会が合意に歩み寄り。しかし税金投入に関し、米投資銀行の高給に対する国民の理解が得られない等で反対が根強い。
・8月日本コア消費者物価指数 前年比+2.4%(前月改定+2.4%)、市場予想+1.4%。
IMF 2008年ロシアの経済成長率見通しを7.8%から7.1%に引き下げ。
JPモルガンチェース 米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシントン・ミューチュアルの買収で合意。ワシントンミューチュアルは2兆円の住宅ローン関連損失に直面。

・ドルは対ユーロで下落後、上昇。米景気の後退観測と、米金融安定化策に議会が反対していることなどを材料にユーロが強含んだが、その後、米議会が歩み寄りを見せたとの報道からドルの買い安心感が広がった。対円でもドルは上昇している。
日本株は下落。世界景気の減速懸念を受けて物流関係株が売られた。アジア株は高安まちまち。米国株は大幅に上昇。金融安定化策に対し反対のしせいを取っていた米議会に歩み寄りが見られたことで買い安心感が広がり、金融株が買われた。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は小幅下落。米国内の大豆育成が順調であることを背景としてファンダメンタルズが弱いのだが、昨晩は米利下げ観測を受けたドル安と、その後の米金融安定化策を好感したドル上昇による、上昇、下落の結果前日比マイナスであった。引き続き11?を下値として小動きが続いている。イールドカーブは期先が低下している。

・トウモロコシ価格は下落。目立った個別材料はないが、ドル安、ドル高につれる形で上昇、下落した。略大豆と同じである。値動きの幅は狭く、手がかり材料に乏しい中レンジワークが継続しているようだ。イールドカーブは期近が下落している。
・小麦価格は反発。新規手がかり材料に乏しい中、ドル・ユーロ為替に連れる形となった。今のところ10日移動平均線をサポートラインとして小動きが続いている。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は下落。米金融安定化策の上下院での可決が難航してたが、歩み寄りの動きが見られたことでドルに買い戻しが入ったことが材料視された。この報道が出るまでは、米追加利下げの観測がくすぶり、ドルが軟調に推移していたことから金は強含んでいた。
 米国の金融危機は最悪期は脱したと見られるものの、根本的な解決には未だ時間を要する見込みであり、ユーロ圏の景気が鈍化し始めていることによる極端なドル安が修正される動きがあったのだが、再びドルは安値権での取引を余儀なくされている。米追加利下げ観測もドルを弱含ませる材料となっている。不良債権処理に関わる公的機関の設立とその詳細に焦点が当たる中、引き続き不安定な推移が続くことになろうか。また同時に地政学的リスクの高まり、原油価格が依然高止まっていることなどから安全資産であり、市場規模のうちの半分近くが投機資金である金は質への逃避で物色され易く、下値は堅いと見ておきたい。
 NY銀は下落。金と同様に米金融安定化策や米追加利下げの思惑といった材料を受けて小動きの結果前日比マイナスであった。

・NYプラチナも下落。そもそも景気後退懸念が根強い中、上値が重い展開が続いているが、昨晩は金同様、米金融安定化策に関して米議会が一定の歩み寄りを見せたことに伴いドルが買い戻されたことからプラチナ価格は下落することとなった。10日移動平均線がサポートラインとして意識された。足許10日移動平均線と30日移動平均線の狭いレンジでの推移となっている。
 中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考える。世界経済への影響が大きい米景気の悪化、GM、フォードといった自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が大きくなってきている状況であるためだ。しかしながら南アフリカの生産が安定しない環境下、環境に配慮した自動車の需要は堅調であることも鑑みれば大幅な調整にはなりにくいと考える。また、プラチナ価格が大きく下落したことから、代替品としてのパラジウム需要の増加が期待ほどには増加しないことが予想されることも、プラチナ価格の下支え要因となろう。
 NYパラジウムも下落した。今後パラジウムの価格は軟調に推移すると考える。プラチナ価格が自動車向け需要の減少観測とドル高の進行で下落しているため、代替品として需要が減少すると見られるためだ。また、非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。"

・米CFTC、銀先物取引で相場操縦が行われた可能性があるとして調査中。5月のレポートではCFTCは相場操縦を否定している。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。新規手がかり材料に乏しい中、テクニカルな売買に終始した。とりあえず米金融安定化策が難航していることやバ議長の利下げを容認するような発言を受けてドルが弱含んだことや、LME在庫の減少といった材料を受けて10日移動平均線、7,000?の心理的レジスタンスをトライする動きとなったが、ドル高が進行したため引けにかけては上げ幅を小幅削る展開となった、米国発の景気悪化が続いている状況下、足許銅価格は下げ圧力を受けているが、同時にコンセントレートの継続的な不足や中国の需要が高い固定資産投資に見られるように堅調である等のファンダメンタルズの強さもあって、高い水準を維持している状態に大きな変化はない。引き続き各国政府の対応には要注意である。LME在庫は▲525Mt減少、(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は9,015枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しツイストする形でスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は32?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。亜鉛も新規手がかり材料に乏しい中、30日移動平均線のサポートを確認した後、ドル安の進行に伴って上昇することとなった。しかしながら米金融安定化策の合意に進捗が見られたことから引けに掛けて下落した。コスト割れの生産者が増加していると考えられることから下値も堅く、1,600?を下回る水準までの下落は現時点では考えにくい状態。景気悪化観測の影響もあって上にも下にも行きにくい相場展開である。LME在庫は▲25Mt減少、FSCは4.7日(キャンセルワラント率は3.8%)。売買高は4,403枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルスティープニング。C-3は26?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。こちらも新規手がかり材料に乏しい中、取引序盤は50日移動平均線のサポートラインwおトライする動きとなった。その後、このラインでサポートされたことが確認されると、米金融安定化策が難航していることや、バ議長の利下げを容認するかのような発言を受けてドルが余話武勲がことから反転上昇した。しかし繰り返しになるが、新規材料に乏しい中小動きであった。今後も景気の悪化とともに自動車向け需要が減退すると予想される一方で、在庫の減少が続いていることから現状水準での高止まりが続くことになりそうだ。LME在庫は▲1,000Mt減少、(FSCは2.8日、キャンセルワラント率は7.8%。)。売買高は1,767枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。C-3は15?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は2,500?の節目をトライする動きとなったが、ドル安の進行や原油価格の上昇といったプラス材料を受けて反発し、2,500?を回復して引けた。アルミの変動要因はファンダメンタルズに加え、「原油価格」「為替」が意識されているが、昨晩はこの補助材料がプラスであったことから小幅な反発となっている。しかしながら米住宅関連統計は回復の兆しが見えず、総じてアルミは下押し圧力がかかっている状態だ。しかし将来の中国からのアウトフローの明確な減少懸念もあって、下落局面では安値拾いの買いも入りやすく一本調子の下落にはならないだろうとのスタンスである。しかしいずれにしても米金融不安が拡大する可能性が高い中、予断を許さない状況が続くことになろう。LME在庫は+5,825Mt増加、(FSCは11.9日)。(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は16,718枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が小幅低下し、ツイストする形でfラットニングが進行した。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。というよりも、新規手がかり材料に乏しい中、ドル安の進行とLME在庫の大幅増加といった強弱材料が混在する中もみ合いの結果、前日比マイナスであった。LME在庫は+438Mt増加、(FSCは12.5日)、キャンセルワラント率は1.9%。売買高は1,245枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は205?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。ドル安の進行もあって買い戻しが優勢となった。といっても特段の個別新規材料のない中、テクニカルなトレードに終始した、という感じである。とりあえず10日移動平均線レジスタンスとして意識された。インドネシアや中国の生産輸出状況に改善が見られない中(インドネシアは悪化)、ファンダメンタルズを材料にしっかりとした推移が続くと考えている。足許の極端なベアセンチメントは米金融安定化策の進捗を受けて一旦落ち着いた格好。LME在庫は+20Mt増加、(FSCは5.7日)、キャンセルワラント率は8.5%。売買高は84枚。イールドカーブは期先が上昇しブルフラットニング。C-3は90?バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。マクロ経済や金融機関の経営報道に隠れてしまっているが、米原油・石油製品在庫の水準は需要の減少はあるものの危機的な水準にあり、実は上昇してもおかしくない環境にあったことと、バ議長の米利下げを容認するかのような発言によるユーロ高・ドル安の進行が買い材料視された。NY時間の後場にかけては、交渉が難航している米金融安定化策に関し、米議会が一定の歩み寄りを見せたことが材料視されドルが強含んだため、引けに掛けては軟調な推移となった。しかし、この安定化策の進捗を期待した株価の上昇を受けて、原油価格も下げ渋った。上値は30日移動平均線、下値は10日移動平均線レジスタンス&サポートされている。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇している。Brentは期先の上げ幅が大きいようだ。直近限月の騰落率はWTIは+2.1%、Brentは+2.0%。
 石油製品は上昇。RBOBは水曜日の統計に見られたように、在庫水準が危機的なレベル(FSCベース)にあることからドル安を受けた原油の上昇を受けて上昇した後、高止まり推移した。イールドカーブは全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+3.7%。ヒーティングオイルも上昇。こちらもRBOBと同様の相場展開であったが、冬場のピークを控えて在庫水準が著しく低くなっていることが相場の下支え材料となっている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.4%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲1.9%。

(ひとりごと)
最近、我が子の言葉を覚える速度が速くなってきた。
現在1歳7ヶ月弱。
オウム返し、というよりは比較的分かって使っているようである。

朝はいつも寝室のテレビが自動的に点き、モーニングサテライトを目覚まし代わりに使っていたのだが
その音で子供が起きるのでカミさんからの反発が強く
最近は殆ど見ていない。
しかし、その代わりに子供が6時前に起きるようになってしまった(すまぬ)。

なので、6時になると

「けいたい」
「へんなの(ブラックベリー)」
「めがね」

といいながら私のところに小物を運んでくる。
その後、部屋着に使っている短パンを持ってきて

「ずぼん、はい」

と差し出す。
まぁ。短パンをはいて会社には行かないんだが
相当朝早い時間から積極的に私を家から出そうとするのだ。

大体ズボンまで差し出すと

「いってらっしゃい」

といわれるのだが。
ほほえましいといえばほほえましいが
追い出される父親は結構悲しかったりするものだ。