食レポと犬

(商品市況概況)
「価格見通し下方修正」
 昨日のコモディティ価格はもみ合った。注目の米金融安定化法案は可決したものの、修正作業を行っている1週間の間に「7,000億?では不十分」「不良債権買取のみならず、金融機関への資本注入対策を講じるべきでは」といった意見が拡大、法案自体の実効性が疑問視されてしまったことから、略横ばいでの推移となった。金曜日は同時に米雇用統計が発表され、明確に米国経済の悪化(雇用の減少はハリケーンの影響による部分も大きいのだが)が確認されたものの、ドルは上昇、ドルが上昇したものの商品価格は前日の大幅な下げを受けた安値拾いの買いによって価格が下支えされる、という展開であった。今後も、コモディティ価格は通貨・政治・実態経済・商品固有のファンダメンタルズの4要因で変動しているのはこのコラムでコメントしている通りであるが、足許最も影響が大きいのが、政治と通貨の影響であろう。少なくとも年内は商品価格には下押し圧力がかかり易い。
 尚、来年以降、世界経済の成長率が3.0%を割り込む可能性が否定できなくなってきた。こうなると需要の伸び率は著しく鈍化することが予想され、商品価格には強い下押し圧力がかかることになろう。そのときにコスト割れとなっている生産者がどれだけ生産調整を行うかが今後の相場動向の鍵を握ることになる。需要の鈍化、生産者の生産減少によって商品市場の縮小は免れ得ないだろう。

(経済関連ニュース)
・修正米金融安定化法案が可決(日本時間4日午前2:30)。
・8月ユーロ圏サービス業景気改定値 48.4(速報比+0.2)。総合指数改定値 46.9(速報比▲0.1)。
・9月米雇用統計 前月比▲159千人(前月改定▲73千人(速報比+11千人))、市場予想▲105千人。失業率6.1%(前月改定と変わらず)。予想以上の悪化。
・9月米ISM非製造業景況指数 50.2(前月改定50.6)、市場予想50.0。
FRBバーナンキ議長声明「FRBは危機解消のためにあらゆる権限を引き続き行使。法案は金融市場安定のための重要なステップ。」
・ポールソン米財務長官「議会の法案可決は重大であり、政府は同法案の施行に向けて送球に行動する」
・米ウェルズファーゴワコビア買収で合意。
・米SEC、金融安定化法案可決で8日で金融機関株の空売り禁止措置を終了。
・米AIG、アリコなどの生命保険事業を売却、損害保険に集中。
・UBS 貴金属をのぞくコモディティビジネスから撤退。

・ドルは対ユーロで続伸。欧州の景気悪化懸念が根強い中、ドルが対ユーロで選好される流れが継続した。米修正金融安定化法案は前回ほどのインパクトがあるわけではなく、残念ながら余り材料とはなっていない。ドルは対円では伸び悩んだ。
日本株は大幅に続落し3年5ヶ月ぶりに11,000円を割り込んだ。世界景気の悪化が鮮明になりつつある中、輸出関連株を中心に売られた。信用収縮懸念を受けて不動産などの株も売られたようだ。米国株は大幅に続落。米修正金融安定化法案は「米景気のリセッション回避には不十分」との見方が強く、法案可決後に材料で尽くし感から急落した。先週の段階で法案が可決していれば市場の判断は異なったであろう。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は続落。Informa Economics Incによる2008年の生産がUSDA発表の2.934BBuよりも多い、3.001BBuになったとのコメントを切っ掛けに下落、10?を挟む攻防となったが、ドル高が進行していることなどを材料に下落し、10?を下回って引けた。イールドカーブは期先を中心に全ゾーンパラレルに低下している。

・トウモロコシ価格は行って来いで変わらず。Informaによれば2008年の生産はUSDAの発表の12.07BBuを上回る12.32BBuになる見込みであり、これが売り材料視されさらにドル高の進行が地合いを悪化させたようだ。イールドカーブは殆ど変わらず。期先のみ小幅場低下している。
・小麦価格は反発。特段新規の材料はなく、もみ合い推移した。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は下落。米金融安定化法案の可決、米雇用統計の悪化といった強弱材料が混在する30日移動平均線近辺でのもみ合いとなった。皆、金融安定化法案の実効性などを見極めたいとする意向が強いものと見られる。
 今後については、1990年台以降、最も急速な速度で進行するドル高が金価格の下押し材料になることが予想されるが、米景気の悪化と金利の引き下げ観測の強まりもあってこのままドルが一本調子で強含むことは考えにくく、一定の下支え効果をもたらすと予想する。当面は上にも、下にも行きにくい相場展開になるのではなかろうか。
 NY銀は上昇。米金融安定化法案の可決への期待感から株価が上昇、工業品である銀も上昇していたのだが、逆に修正法案が可決されると材料で尽くし感から売られ上げ幅を削る動きとなった。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが141,026(前週比 ▲15,786)、ショートが23,240(前週比 ▲12,556)となったことから、ネットで117,786(前週比 ▲3,230)となった。銀はロングが30,405(前週比 ▲15,786)、ショートが12,069(前週比 ▲12,556)となったことから、ネットで20,696(前週比 ▲7,559)となった。

・NYプラチナは続落。ドル高の進行が継続していることが端的に売り材料視されたが、NY時間午後、米修正金融安定化法案が可決されたことを切っ掛けに株が下落(材料で尽くしから手仕舞い売りと見られる)したことを受けてプラチナ価格も下落することとなった。しかしながらこのレベルでは安値拾いの買いも入るため小幅なレンジでの取引となった。
 急速に進行するドル高と経済状況の悪化を受けて、プラチナ価格を前回見通しから修正した。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考える。世界経済への影響が大きい米景気の悪化、GM、フォードといった自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が大きくなってきている状況であるためだ。引き続き、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えているが、供給不足は地上在庫で相殺されることとなろう。長期的な観点に立った場合、米当局が環境面に配慮しディーゼル車の使用を推進、普及率を引き上げる見通しであり、AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。
 NYパラジウムも続落した。ドル高の進行と株価の調整が材料となったようだ。今後パラジウムの価格は軟調に推移すると考えているが、中期的には地合いは改善すると見ている。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウムの需要は堅調に推移すると見られるためである。しかしながら、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、ドルが上昇サイクルに入っていることが価格の上昇を抑えることになろうか。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。前2営業日の下落幅が余りにも大きかったことからさすがに買い戻しが入り、節目の6,000?をトライする動きとなった。夜間に発表された米雇用統計は市場予想を上回る悪化となったが、ドルが反落する気配はなくむしろ上昇した。銅も雇用統計の悪化等を織り込む形で下落するかと思われたが、昨晩に関しては圧倒的に安値拾いの買いによる買い戻しの方が優勢であった。銅上海在庫、LME在庫の減少も多少は材料となったようである。米金融安定化法案は可決されたが、市場は金融機関の経営が悪化した際の資本注入等の追加策に早くも来たいしているようであり、依然として政治要因が相場を撹乱することになろうか。コンセントレートの継続的な不足や中国の需要が高い固定資産投資に見られるように堅調である等のファンダメンタルズの強さもあって下値は堅いと見ていたが、予想だにしない金融危機の広がりが実体経済に悪影響を与えていることが明白であり、しばらくは下落圧力が強まることになると考える。LME在庫は▲575Mt減少、(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は13,804枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は75?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。取引序盤から前日の流れを受けて下値余地を探る展開となったが、株価が堅調に推移していたことや前日の下げ幅が大きかったことから買い戻しが優勢となり、前日比小幅プラスで引けた。尚、銅と同じく米金融安定化法案可決後の材料で尽くしに伴う株価の下落は時間的に価格に織り込み切れなかった。足許の価格下落で多数の生産者がコスト割れになり始めていると見られ、今後は生産調整の影響を慎重に見極めなければならなくなるだろう。LME在庫は+7,025Mt増加、FSCは4.9日(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は3,099枚。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は14?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。取引序盤は前日の流れを受けて下値を探る動きとなったが、ここ数日の下げ幅が大きかったことや株価の上昇を受けて買い戻しが優勢となり、小幅上昇して引けた。しかしながら夜間の金融安定化法案可決後の材料で筑紫による株価の下落は価格に十分織り込まれてはいない。今後も景気の悪化とともに自動車向け需要が減退すると予想され、金融機関を中心に企業業績が悪化していることから、当面下値を探る動きにならざるを得ないと考えている。目先、8月15日の安値である1,626?が意識されることになると考える。LME在庫は+100Mt増加、(FSCは2.7日、キャンセルワラント率は5.1%。)。売買高は1,771枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は18?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は下値を探る動きとなったが、さすがに2,300?を割り込むレベルでは安値広いの買いも入り、じりじりと水準を切り上げる動きとなった。相場上昇の過程で発表された米雇用統計やドル高の進行は絶対水準の低さに伴う買い圧力の方が強く、殆ど材料として意識されなかった。今後は金融機関の業績悪化に伴い、資金繰り目的で現物を売却する動き(特に米国で顕著)が加速すると見られることから、低い水準でのもみ合いが続くことになろう。当面、政治、金融当局対応を巡って神経質な相場展開になろう。LME在庫は+6,850Mt増加、(FSCは12.0日)。(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は13,626枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。C-3は44?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。前日の下げを受けて取引序盤はさらに下値を探る動きとなったのだが、価格の大幅下落に伴う値ごろ感から安値拾いの買いも入り、結局価格は上昇することとなった。LME在庫は▲222Mt減少、(FSCは13.0日)、キャンセルワラント率は2.2%。売買高は962枚。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇し、ツイストする形でスティープニングしている。C-3は225?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。取引序盤は前日の流れを受けて小幅下落したものの、他の主要非鉄金属が軒並み買い戻される中、錫も買い戻しが優勢となり、17,000?の節目を目指して上昇する展開となった。インドネシアや中国の生産輸出状況に改善が見られない中(インドネシアは悪化)、ファンダメンタルズを材料にしっかりとした推移が続くと考えているものの、世界各地に金融不安が拡大し、実体経済も悪化していることから下げ余地を探る展開にならざるを得ないだろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは5.5日)、キャンセルワラント率は8.07%。売買高は307枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇している。C-3は20?バックと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は行って来いで略変わらず。米金融安定化法案の可決に期待が寄せられており、実際可決したのだが、朝方発表された米雇用統計が予想を大きく下回る内容であったこともあって、逆に法案が可決された後に株式市場が急落したため、原油価格も週末を控えた手仕舞い売りに押される形で水準を切り下げることとなた。法案成立後の状況を見定めたいとの思惑も強く、また、ドル上昇が持続していることも引けにかけての地合いを悪化させたようだ。あれだけ期待された修正米金融安定化法案であるが、「修正法案では不十分」との見方が強まりつつあるのは、かつての日本を彷彿とさせる。イールドカーブは期先を中心に小幅低下している。Brentも同様に小幅低下した。直近限月の騰落率はWTIは▲0.1%、Brentは▲1.5%。
 石油製品も小幅安。RBOBは取引序盤から前日引けレベルでのもみ合いとなっていたが、結局雇用統計にも、修正米金融安定化法案にも大きく反応することはなかった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.2%。ヒーティングオイルも小幅低下。ディスティレートは週半ばの在庫統計で確認されているように「季節性を無視した需要の減少」が確認されており、RBOBを上回る下落率となった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。直近限月の騰落率は▲1.8%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近を中心に低下。直近限月の騰落率は▲4.5%。

(ひとりごと)
テレビを見ていて思うのだが。
食レポの人たち。
そう、特に若くてやせているアイドル系の女の子が
ラーメン特集、なんていって美味しい店を巡る企画がありますよね。

で。

いつもいつも思うのだが
あの人たちは出されたラーメンなり食べ物は、全部食べているんだろうか?

そりゃね。
もちろん全部食べることはないと思うんですよ。
だって、同じ服を着たままで何軒も回るんだから。
でも、ってことはちょっとだけ食べて

「おいしーい」

っていって、その後、残った食べ物はどうするんでしょうね?
棄てちゃうんでしょうか?
それってどう考えてももったいないと思うんですけど。

あ、ひょっとして一緒に撮影しているスタッフが残りを食べるんでしょうか。
でも、何かそれも残飯を犬にあげるみたいで、どうも良くないように思うんですよね

あ、それか同じ服(衣装)を洗って複数日にわたって撮影してるんでしょうか?
どっちなんだろう...