星座

(商品市況概況)
「グローバルデフレリスク」
 昨日のコモディティ価格は軒並み下落した。ドル建で取引されるコモディティはドルの急騰に伴う利益確定の売りや、自国通貨建て価格の上昇の影響で買い手控えが入った格好である。一方、昨日のコメントの通り中国の需要は今のところ堅調であると考えており、一定の消費下支え効果はあるものの「マイナス材料に敏感に反応し易い環境が続いている」ことから市場の過剰反応が続いている状態である。実際、下のグラフにあるとおり年初から上昇している上場商品は殆どなくなってしまった。
 中長期的には価格は上昇すると考えてはいるものの、不動産や株価の低迷が続き、金融不安が続くようであれば資産のキャッシュ化の動きが継続するリスクは常に付きまとう。そうなるとここ10年近く日本が抱えていた資産価格の下落に伴う深刻なデフレが世界的に到来する可能性も否定できず、この資産価格目減りに伴うキャッシュ化加速には注意せねばならないだろう。そうならないことを祈るが...

(経済関連ニュース)
・仏政府 主要大手行6行に総額105億ユーロの資本注入を実施する見通し。

・ドルは対ユーロで上昇した。欧州景気の急速な悪化に伴い、利下げ余地の大きい欧州の利下げが進むのではとの見方と、経常的に発生しているドル需要の高まりがユーロを押し下げることとなった。ドルは対円で下落。株価が再び調整したこと等が嫌気された。
日本株は続伸した。米追加景気対策などへの期待から輸出関連株が積極的に物色されたようだ。米国株は下落。半導体大手、テキサスインスツルメンツや、資源大手のフリーポート等、四半期決算の悪化が相次いだため。前日の上げ幅が400?を越えていたこともあって短期的な利益確定売りも入ったものと見られる。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は下落した。株化が再び調整したことやエネルギー価格の下落が材料に挙げられるが、基本的にハーベスト・プレッシャーで売り圧力がかかり易い時期でもあり小幅な下落となった。収穫は例年の74%に比して67%と遅れている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。
・トウモロコシ価格も下落。大豆と同様株価の下落やエネルギー価格の下落、急速なドル高、ハーベスト・プレッシャーに押される形で水準を大きく切り下げることとなった。しかし、収穫は例年の53%より大幅に低い29%となっており、基本的にはハーベスト・プレッシャーに大きく押される環境ではないのも事実である。イールドカーブはパラレルに低下している。
・小麦価格は下落。10日移動平均線レジスタンスラインを上抜けできなかったことも材料であるが、小麦輸出が前週の24.4百万Mtから16.1百万Mtと大幅に減少したことなど、海外向け輸出の減少観測が醸成されており、エネルギー価格の低下や急速なドル高の進行等も嫌気された。イールドカーブの形状はパラレルに低下。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に下落。欧州各国の利下げの可能性が高まっていることと、形状的なドル需要の高まりを受けてドルが堅調に推移、対ユーロで3年ぶりの高値にまで上昇したことが嫌気された。
 今後については、1990年台以降、最も急速な速度で進行するドル高が金価格の下押し材料になることが予想されるが、米景気の悪化と金利の引き下げ観測の強まりもあってこのままドルが一本調子で強含むことは考えにくく、一定の下支え効果をもたらすと予想する。当面は上にも、下にも行きにくい相場展開になるのではなかろうか。
 NY銀は続伸。特段銀が買われる材料はなかったが、工業品としての色彩の強い銀は価格低下局面ではそれなりに買いが入るのも事実であり上昇することとなった。しかしながら10日移動平均線を上回って上昇するほどには至っていない。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが131,093(前週比 ▲6,579)、ショートが24,268(前週比 ▲1,791)となったことから、ネットで106,825(前週比 ▲4,788)となった。銀はロングが28,140(前週比 ▲6,579)、ショートが11,218(前週比 ▲1,791)となったことから、ネットで18,546(前週比 ▲1,473)となった。

・NYプラチナは小幅下落。値ごろ感から前日比プラスで寄り付いたものの、ドルが急速に上昇したことから下落に転じ、前日比小幅安となった。
 急速に進行するドル高と経済状況の悪化を受けて、プラチナ価格は大幅に低下している。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考える。世界経済への影響が大きい米景気の悪化、自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が極めて大きくなってきている状況であるためだ。引き続き、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えているが、供給不足は地上在庫で相殺されることとなろう。長期的な観点に立った場合、米当局が環境面に配慮しディーゼル車の使用を推進、普及率を引き上げる見通しであり、AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。
 NYパラジウムは小幅上昇。North American Palladiumが価格の下落を理由に生産を一時停止すると発表したことなどが材料視されたようだ。しかし上昇幅は限定されている。今後パラジウムの価格は軟調に推移すると考えているが、中期的には地合いは改善すると見ている。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウムの需要は堅調に推移すると見られるためである。しかしながら、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、ドルが上昇サイクルに入っていることが価格の上昇を抑えることになろうか。

・2008年、Codelcoの銅生産量は前年比▲2%の5.45百万Mt(前年5.56百万Mt)となる見通し。
・Chinalco、ペルーのToromocho銅山の開発は、価格が下落しようとも遅れることはない、とコメント。
・North American Palladium LTD, Lac des Iles鉱山(オンタリオ)を価格の下落を受けて一時的に閉鎖すると発表。同社のシェアは世界生産の4%。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.7MB、ガソリン+2.7MB、ディスティレート+0.3MB、稼働率+1.0%
ConocoPhillips Borger製油所(テキサス、P3、152KBD)をメンテナンスのために停止の見通し。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。取引序盤は買い戻しが優勢となり上昇、LME在庫の韓国での大幅減少等を材料にジリ高の展開となっていたが、ドルが対ユーロで急速に上昇したことを材料に下落に転じた。さらに東京時間夜間に発表された企業の四半期決算の悪化等を受けて地合いが悪化、銅価格は水準下げを余儀なくされた。ファンダメンタルズに立ち返れば、コンセントレートの継続的な不足や中国の需要が高い固定資産投資に見られるように堅調であること(世に言われているほど、中国の経済指標が悪いとは思わない)、価格の下落と景気の悪化に伴う供給者の供給不足発生の可能性など、需給がタイトなままである可能性が高いことは忘れてはなるまい。LME在庫は▲6,500Mt減少、(FSCは4.1日)、(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は10,772枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中止に低下しベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は1?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の減少はあったが、企業決算の悪化やドル高の急速な進行が端的に売り材料視された。昨晩に関しては為替が最大の材料であったように見える。今後に関しては、足許の価格下落で多数の生産者がコスト割れになっていると見られ、一定の価格下支え効果が期待されるものの、実態経済の悪化観測を受けて株価が暴落している環境下センチメントは良いとは言えず、しばらくは下値余地を探る展開にならざるを得ないだろう。亜鉛は供給不足に陥るのは2010年頃からと予想している。LME在庫は▲600Mt減少、FSCは5.2日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は3,959枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は39?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。取引序盤から前日比マイナスでの推移となり、夜間のドル高や株安といったマイナス材料を受けて水準を削った。しかしながらLME在庫の減少は顕著であり、キャンセルワラント率も上昇しており下げ幅は限定された。このコラムで指摘しているが、車の保有台数が増加していることや、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要が旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズが強く、株等の周辺材料が落ち着けば買いが入り易い非鉄であるのも事実である。LME在庫は▲1,075Mt減少、(FSCは2.4日、キャンセルワラント率は16.6%。)。売買高は1,485枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は17?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。寄り付きは前日比プラスとなったものの、欧州時間からNY時間にかけてドルが急速に上昇したことやこれに伴うエネルギー価格の下落、夜間に発表された企業決算の悪化といったマイナス材料が重なり、とうとうアルミ価格は引けで2,100?を割り込んでしまった。今後は金融クライシスは一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。また、生産者の価格下落リスクヘッジのための期先の売りが予想されるため、カーブはフラットニングすると考えている。引き続き、政治・金融当局対応を巡って神経質な相場展開にならざるを得ない。LME在庫は+7,325Mt増加、(FSCは13.3日)。(キャンセルワラント率は0.9%)。売買高は12,840枚。イールドカーブは略パラレルに低下。C-3は59?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。原油安、ドル高の進行、株安といったマイナス材料は多かったものの、10,000?の心理的な節目は強く意識されているようであり、値ごろ感からの買いが入って小幅上昇となった。LME在庫は▲90Mt減少、(FSCは14.2日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は1,118枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は198?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。為替の急速なドル高進行が嫌気され、殆どのドル建資産が売り込まれる中、錫も下げ余地を広げる展開となった。但し売買高は伴っておらず商い薄い中での下落であったといえる。但し、LME在庫の減少やキャンセルワラント率の高まりイ、ンドネシアや中国の生産輸出状況に改善が見られない中需給はタイトであり、他の非鉄金属と比してもファンダメンタルズは強く、一本調子の価格下落には余り賛同できない。しかし、不安定な株価動向や経済統計の悪化等の影響で下落に歯止めが掛からず、結局軟調な推移となってしまっている。LME在庫は+60Mt増加、(FSCは5.0日)、キャンセルワラント率は25.0%。売買高は344枚。イールドカーブは超期近が上昇、期先が低下している。C-3は200?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。OPECによる減産観測を織り込みながら10日移動平均線レジスタンスラインをトライする動きとなったが、経常的となったドル需給の逼迫と、欧州の大幅な利下げ観測等を背景としてドルが対主要通貨で上昇、対ユーロでは3年ぶりの高値水準になったことなどが端的に嫌気され、水準を切り下げる動きとなった。このままであれば今週末のOPEC総会で1.5〜2.0MBDの生産削減が行われるのは必定の情勢となってきた。但し余剰生産分を削減するというスタンスにならざるを得ないと考えるため、価格の下支え効果は限定されると予想される。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇し、ツイストする形でスティープニングしている。Brentも同様に下落しているが、期近が低下しベアスティープニングしている。直近限月の騰落率はWTIは▲5.0%、Brentは▲3.4%。
 石油製品も下落。RBOBも原油価格がドル高を材料にして下落したことに連れる形で水準を切り下げる動きとなった。しかしながら引けに掛けては原油価格(WTI)が節目の70?を下値として反発したことから下げ幅を削る展開。結局原油と同じく10日移動平均線を上回れない展開が継続している。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.7%。ヒーティングオイルも下落。原油価格に連れる形で下落し、引けに掛けて買い戻された。こちらも10日移動平均線が上値として強く意識されているようだ。イールドカーブは略パラレルに低下。直近限月の騰落率は▲1.5%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げが大きい。直近限月の騰落率は▲0.4%。

(ひとりごと)
あっという間に秋になりました。
もう、秋刀魚の時期も終ってしまったらしい。
これから本格的に食べ物が美味しくなるのだが、景気が悪くなってきてるのでなんだか何を食べても味気ない感じがしますね。

さて。

秋、冬になると空気が澄んでくるので星座が綺麗に見えるようになる。
それに気温が低いと空気中の水蒸気が減るらしく、光の乱反射が減るのでさらに見えやすくなるんだそうだ。

しかし、である。

かつてロケットの研究に興味を持って、プラネタリウムとか大好きだったはずなのに
最近「何がどの星座であったか」
全く思い出せない。

そういった観点からすると、オリオン座とカシオペア座おおぐま座は立派で、いつどこで見ても必ず認識できる。
しかし、それだけしか正確に認識できない。
もうちょっと、認識できる方法はないものだろうか?
最近は本屋で星図盤とか売ってないですよね。

不思議なもので、女性は綺麗な星空を見るのは好きだが、星座にはあんまり興味がないらしく覚えていない。
なので、カミさんにも聞かれるので頑張って答えようとするのだが、上記の通りオリオン座とカシオペア座ぐらいしか分からない。

なので、子供の頃のかすかな記憶を頼りに星座を探すのだが、覚えているのって


「南の地平線近くにアンタレスを一等星としてS字のカーブを描いているのが、さそり座です」


とか


「天の川に大きく光る十字の星座が、白鳥座です」


とか


「天の川を挟んで輝いているのが、こと座とわし座です」

とか

ぐらいしか思い出せない。
しかしそもそも天の川がどれなのか良く分からなかったり、方角も良く分からないので
上記のルールに従って星を探すと、星空中、さそり座と白鳥座だらけになってしまう。


止めた。
次こそは毛利博士の未来館星図盤を買おう。