居酒屋-その2

(商品市況概況)
「大幅に下落」
 昨日のコモディティ価格は軒並み下落した。ドル高の進行に伴うドル資産売却の動き(手仕舞い)と、米経済統計の大幅な悪化に伴う株価の大幅調整によるセンチメントの悪化が材料である。昨日のコメンタリーで「ダウンサイドへのセンシティビティが低下してきている」と説明したが、さすがに株価がここまで調整してしまうと無視できない、ということであろう。流動性の高い株や債券市場が不安定になると、流動性の低い商品市場で保有するポジションの調整売りが発生するのは自明である。

 昨日もコメントしたが、現状のコモディティ市場は1にも2にも「各国の経済対策頼み」の状態である。結局のところ株価動向も政府や金融当局の対応に左右され易い環境が続いており、商品市場もこうした当局の政策動向を受けた株式市場動向を睨みながらの展開が続くと考えられる(昨日はまさにそうなった)。但し、景気の急速な落ち込みに伴う「将来への投資余力の低下」によって、景気回復時に需要が供給を大幅に上回ることによる「先々の価格急騰リスクの種が蒔かれ始めている」ことは常に念頭においておくべきである。"

(経済関連ニュース)
・11月中国製造業購買担当者指数 40.9(前月改定45.2)。
・11月米ISM製造業景況指数 36.2(前月改定38.9)、市場予想37.0。1982年以来の最低。
・10月米建設支出 前月比▲1.2%(前月改定±0.0%(速報比+0.3%))、市場予想▲1.0%。
・ヒラリークリントン国務長官に。

・ドルは対ユーロで上昇。米経済統計の悪化に伴うドル資産売却の動きで、流動性の観点からドルが物色された。しかし経済統計自体が良い数字でなかっただけに上げ幅は限られた。ドルは対円では下落。海外市場の環境悪化で円が選好された。
日本株は下落。東証二部上場のモリモトの破綻を受けた信用不安の高まりが背景で、不動産や輸出関連株が売られた。米国株は大暴落。経済統計の悪化が引き金となった。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は大幅に下落。アルゼンチンが輸出関税を見直す予定がない、と発表するなど地合いはプラスに傾き易かったはずなのだが、NY時間の株価の暴落がセンチメントを大幅に悪化させ、10日移動平均線を割り込んで下落することとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。
・トウモロコシ価格も下落。個別の新規材料はなかったが、ドル高の進行とNY時間の株の大幅下げが地合いを悪化させた。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。
・小麦価格は大幅に下落。取引序盤は30日移動平均線のサポートを維持していたものの、ドル高の進行とNY時間の株の大幅下落を受けてNY時間の後場に下落。30日移動平均線を割り込んだところから下げが加速し、一気に5?近くまで値を下げた。イールドカーブは全ゾーン低下している。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に下落。欧州時間にドル高が進行したことや、株価の調整といったマイナス材料を受けて、そもそも回帰分析レベルから乖離し割高となっていた金に手仕舞い売りが入った。
 今後については、1990年台以降、最も急速な速度で進行するドル高が金価格の下押し材料になることが予想される。欧州景気も悪化し、同時にドル需給の経常的な逼迫がドル高をもたらしているためだ。ドル/ユーロ相場と金価格の一次回帰分析の結果、現在の価格はドル安に転じない限りは概ね140?程理論値から高い状態である。よってこのままのドル/ユーロ水準が続くのならば金価格は600?〜620?まで下落する必要がある。同時にETFの残高も減少しており、相場の下押し材料となると予想される。当面はリスク資産からの撤退の動きを受けて下値を探る動きが続くことになろう。
 NY銀も大幅に下落。ドル高の進行と金価格の下落、株価の大幅調整で地合いが悪化、10日移動平均線、30日移動平均線を下回る大幅な下げとなった。
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが115,014(前週比 +3,951)、ショートが33,142(前週比 ▲13,092)となったことから、ネットで81,872(前週比 +17,043)となった。銀はロングが24,915(前週比 +3,951)、ショートが10,756(前週比 ▲13,092)となったことから、ネットで14,484(前週比 ▲8,653)となった。
"・NYプラチナは下落。ドル高の進行と、米製造業関連経済統計の大幅悪化が地合いを悪化させ、大幅な下落となった。結果、維持すると見られていた30日移動平均線のサポートを再び割り込むこととなった。
 急速に進行するドル高と経済状況の悪化を受けて、プラチナ価格は大幅に調整してきた。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考えているものの、現在の水準は売られすぎであると考えられる。プラチナ生産の70%を占める南アの電力問題は4-5年解決の目処が立っていない。一方でアジアを中心とした自動車需要は比較的堅調に推移すると見られ、環境面から米国もプラチナの消費を増やさねばならない(AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。)。こうした環境下、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えており、供給不足が地上在庫で相殺されると期待されるものの信用不安が高まる中供給途絶のリスクは高いと考えておくべきだろう。但しこのシナリオのリスクは自動車需要が予想を上回ってさらに悪化した場合であるが、政策の遅れなども手伝いその可能性が出てきた。
 NYパラジウムも大幅に下落。一目均衡表の雲厚く上値を追いにくい環境下、株の調整やドル高といったマイナス材料を受けて大幅な調整となった。
 今後パラジウムの価格はジリ高の展開になると考える。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウム需要が高まりな需給の改善観測が根強いためだ。しかしその上の雲は極めて厚く250?を上回っての上昇は考えにくい。また、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、ドルが上昇サイクルに入っていることが価格の上昇を抑えることになろうか。

・10月アルミ圧延品生産 前年比▲4.7%の195,425Mt(日本アルミニウム協会)

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+0.9MB、ガソリン+1.5MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率+0.3%
OPECバドリ事務局長「12月総会で減産が行われるのは間違いない。原油市場は供給過剰だ。我々の価格見通しは70-90?だ」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。前日終値近辺で寄り付いた後ジリ高の展開となっていたが、ドルが対ユーロで強含んだことから水準を削り、その後のNY株の調整を受けて水準を切り下げた。しかしNY株引け際の大幅下落は価格に織り込まれていない。ファンダメンタルズにも徐々に変化が見られている。コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の中国の需要が鈍化し始めている可能性が高まってきている。中期的には中国政府の経済対策の影響で価格は上昇すると考えるが、主要企業の決算期である12月を越えるまでは厳しかろう。LME在庫は▲450Mt減少、(FSCは5.8日)、(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は5,763枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先を中心に低下し、ベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は19?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。欧州時間のドル上昇を受けて地合いが悪化し、30日移動平均線を下回って引けることとなった。夜間に発表された米経済統計の悪化も地合いを悪化させた。尚、NY時間引け際の株大幅下落は価格に織り込んでいない。生産者がコストわれの状態になっていると考えられることから下値も限られ、しばらくは現状レベルでのもみ合いとなろう。LME在庫は▲50Mt減少、FSCは6.0日(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は2,804枚。イールドカーブは全ゾーン低下。C-3は4?コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日の鉛価格は下落した。ドル高の進行を受けて下値を探る動きとなったが、10月24日の安値を割り込んでいることから値ごろ感の買いも入り、比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であると見られ、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは強相対的に強いため、大幅な相場下落は現時点では予想していない。今後も(市場のセンチメントを決定付けるため株式市場次第ではあるが)堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは1.8日、キャンセルワラント率は3.0%。)。売買高は1,309枚。イールドカーブは期先が低下し、ベアフラットニングしている。C-3は5?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。原油OPECの減産でジリ安となったことや欧州時間からのドル高の進行で地合いが悪化、アルミ価格はじりじりと水準を切り下げた。尚、NY時間引け際に株価が下げ幅を拡大したことは価格に織り込んでいない。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750?程度)まで価格が下がっていると見られることから買い戻しが入り易い地合いであるのも事実だろう。ただ、中国がアルミ製品の輸出税を引き下げる見通しであることが、域内需給の緩和要因になることは要注意である。LME在庫は+20,850Mt増加、(FSCは16.6日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は7,135枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は47?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。10,000?を割り込んでいることや、先週の安値である9,720?に近づくレベルでは買いが入りやすく、一時10日移動平均線を上回る上昇となった。しかしながら欧州時間のドル高の進行やNY時間に発表された経済統計の悪化を受けて地合いが悪化、結局前日比マイナスで引けることとなった。当面は、限界コストと見られる11,000?、心理的節目である10,000?を意識しながら比較的狭いレンジでの取引が続くことになると考える。LME在庫は+204Mt増加、(FSCは16.4日)、キャンセルワラント率は1.1%。売買高は749枚。イールドカーブは期先を中心に低下している。C-3は108?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。取引序盤から比較的堅調な推移となり、10日移動平均線を上回ったところから上げが加速、一時一目均衡表の転換線近辺まで上昇したものの、夜間のドル高進行で地合いが悪化、10日移動平均線を下回って引けることとなった。インドネシアや中国の生産輸出状況が徐々に改善し始めている可能性が出てきたことから、今後はまず、中国の輸出入統計に注目する必要があろう。とはいえLME在庫の水準は低く、需給はタイトであり今後も下値は堅いと見ておいたほうがよい。LME在庫は+55Mt増加、(FSCは4.5日)、キャンセルワラント率は8.4%。売買高は203枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は212?バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は大幅に下落した。総会でのOPECによる減産が見送られたことや、夜間に発表された米経済統計の悪化を受けて株価が暴落、さすがに原油市場もこれを無視できず、先週回復した10日移動平均線を下回って下落することとなった。現在市場は「過剰にダウサイド」を意識する相場展開となっている。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率はWTIは▲11.7%、Brentは▲13.0%。
 石油製品は下落。RBOBは原油の急落を受けて下落したが、10日移動平均線でサポートされて引けた。イールドカーブは全体的に低下しているが不需要期の下落幅が大きいようだ。直近限月の騰落率は▲3.3%。ヒーティングオイルも下落。こちらも原油に連れる形で水準を切り下げた。足許、FSCが5年平均を大きく上回るレベルまで上昇していることから、10日移動平均線が上値として強く意識されている。イールドカーブは不需要期の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲3.8%。ICEガスオイルも低下。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲4.2%。

(ひとりごと)
その他のつまみも実はもめる。
刺身は「まあ、醤油につけて食べてますんで、問題ないんですけどね」という割とみんなおおらかな気持ちになれるのだが、
つまみは実はそうも行かない。

たとえば枝豆
正直に言わせていただくと、私は枝豆よりは空豆の方が好きである。
しかし、ビールに枝豆が最高、という人も多く(いやむしろそっちの方がいい、という人が多いと思うが)、枝豆が注文された場合には止めましょう、というわけにいかない。
あ、絶対に食べたくない、って程嫌いなわけじゃないんですけど。

それと冷奴。
確かにね、豆腐、美味しいですよ。
でも正直、酒を飲むなら湯豆腐で熱燗を一杯、って方が好きなんですよね。

って言うぐらい、簡単に頼むつまみに関しても意見はいろいろあるのだ。
これが20代から30代の前半までならまだ良いのです。
つまみは安いのでいくら頼んでも大した金額にはならないから

「めいめいが好きなものを好きなだけ」

頼めばよいのです。
むしろこっちの方が安く上がるし。
しかしながらですね。
私も仲間入りしましたが、35過ぎるとですね、急に胃が小さくなるんですよ。
つまりですね、「出来るだけ本当に好きなものを少しだけ」食べたくなるんですよね...悲しい事に。

なので、「刺身6品の法則」が既に定理として中年のおじさんの間ではロジックが出来上がっているため、
その刺身を投入できるだけの余力をいかに腹に残しておけるようなつまみを頼めるか
ということがおじさんの最大の関心事なのである。
なので、実のところ「あたりめ(するめ)」とか「えいひれ」とか、お腹の中で膨らんでしまうものは出来るだけつまみに選びたくないのだ(少なくとも私は)。

焼き鳥なんかもそうだ。
串に刺さった焼き鳥を、どのように分配するか?
ということが最大の関心事になる。
通常焼き鳥の肉は偶数切れ刺さっている事が多いのであまりもめる材料にはならなさそうな感じがするが
実はそうではない。
細かい肉に細分化されたために、「どちらが何切れ食べたか」があいまいになるのだ。
私の敬愛する東海林さだおのエッセーでは、「自分が食べる分には唐辛子をかけないで。僕、唐辛子嫌いだから」
といって、暗に所有権を主張する方法を推奨していた。

ああああああ、書いていたらもうこんな量に。
続きは、どうしようかな。
そろそろ止めとけって?
そうですね。

久しぶりに、学生の頃に愛用していた天狗で、サイコロステーキが食べたくなってきたヨ。