夢の途中

(商品市況概況)
「続伸」
 昨日のコモディティ価格は軒並み続伸した。夜間に発表された米経済統計の好転や、各国政府の景気刺激を目的とした歳出拡大を好感する形で買い戻しが入った。そもそも殆どの商品が昨年から在庫調整圧力に晒されており、在庫が積みあがる形で水準を切り下げてきたが、前四半期の調整で第一次の在庫調整はある程度目処が立った可能性が出てきた。今後も経済対策次第であるが、センチメントが転換する可能性があるため注意を要しよう(といいつつ、第一四半期の決算を無事に終えるまでは本格的な上昇は難しいと見ている)。

(経済関連ニュース)
・12月米景気先行指標総合指数 前月比+0.3%(前月改定▲0.4%(速報比変わらず))、市場予想▲0.2%。
・12月米中古住宅販売 前月比+6.5%の474万戸(前月改定445万戸(速報比▲4万戸))、市場予想440万戸。
ウェーバー独連銀総裁「ECBの今後の政策は経済データや状況次第」

・ユーロは対ドルで上昇。英銀の経営悪化懸念が後退したことから欧州通貨が物色された。円は対ドル、ユーロで下落。英銀の経営悪化懸念が一時後退したことが円の売り材料となった。
日本株は続落。トヨタソニー等の輸出関連業種が幅広く売られた。米国株は上昇。フリーポートの四半期決算が市場予想を上回ったことなどが好感された。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に続伸。ドル安の進行や米経済統計の好転で商品全体に買い戻しが入る中大幅な上昇となった。チャート的にも200日移動平均線を10日移動平均線が下から上に抜けるゴールデンクロスとなっており、今後買いがさらに強まる可能性は高い。銀も大幅に上昇。株価の反発と金の大幅上昇が好感された。

・NYプラチナ価格も小幅続伸。金価格の上昇と米経済統計の好転に伴う株高が好感された。パラジウムは小幅低下。周辺買い材料は多かったものの、100日移動平均線レジスタンスが意識された格好。

・Vale 2009年の設備投資計画を40%拡大する方針を明らかに。需要回復を見込み、鉄鉱石・石炭・ニッケル等を増産。
・12月日本伸銅品生産速報 前年比▲30.4%の57.8KMt(日本伸銅協会)。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.5MB、ガソリン+2.2MB、ディスティレート▲1.3MB、稼働率▲0.6%
ベネズエラ チャベス大統領「必要であれば4MBDの追加減産を支持」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫の激増は継続しているものの、そもそもの水準が低いことや米住宅関連統計が改善したことが買いを呼び、50日移動平均線を上回ったところから上げ幅を加速させた。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られ、しばらくは冴えない展開が続くこととなろう。LME在庫は+14,800Mt増加、(FSCは8.8日)、(キャンセルワラント率は1.6%)。売買高は13,935枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は大幅に上昇した。銅と同じくLME在庫の大幅な増加は続いているが、夜間に発表された米統計が好調であったことを受けて銅が上昇したことに連れる形で上昇することとなった。生産者の生産抑制の動きに対する警戒感があるため、1,000ドルの心理的サポートラインは割り込まずに堅調な推移が続くことになると見ている。LME在庫は+8,500Mt増加、FSCは9.8日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は3,200枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットング。C-3は12ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。NY時間の経済統計の改善を受けて幅広くコモディティに買いが入る中、鉛も上昇することとなり、50日移動平均線を再び回復することとなった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値も限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは2.1日、キャンセルワラント率は3.1%。)。売買高は1,189枚。イールドカーブは略パラレルに大幅に上昇している。C-3は3ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加は継続しているが、夜間に発表された住宅関連統計が好調であったことやドル安の進行が材料視され、アルミも上昇した。そもそもの絶対価格水準がコスト割れレベルで推移していることもあって割安感が強いことも事実である。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+19,225Mt増加、(FSCは25.3日)。(キャンセルワラント率は0.9%)。売買高は9,976枚。イールドカーブは期先を中心に小幅上昇している。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫が大幅増加したことや前日の上昇幅が大きかったことから一旦手仕舞い売りで下落したものの、商品全体に買い戻しが入る中引けにかけては下げ幅を大幅に削る展開となった。そもそも50パーセンタイルベースコストを下回ったことが殆どなく、生産者の生産調整も本格化してきたことから割安感もあり買いが継続していると見られる。足許、10,000ドルの心理的サポートが意識されている状態。LME在庫は+1,110Mt増加、(FSCは22.4日)、キャンセルワラント率は0.6%。売買高は962枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニング。C-3は47ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の増加が続いているのは他の非鉄金属と同様であるが、相関の高いユーロが上昇したことや他の非鉄金属が米住宅着工の好転を受けて上昇したことから連れ高となった。インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。しかし、アジア周りの在庫が増加を続けており引き続きLME在庫には注目したい。LME在庫は+85Mt増加、(FSCは8.8日)、キャンセルワラント率は4.65%。売買高は289枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は90ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。50日移動平均線を回復したが、中国正月で積極的な買い手がいない中50日移動平均線のサポートラインをトライする動きとなったがこのレベルを維持できたことからNY時間の米経済統計の好転を受けて上昇、その後一目均衡表の雲の下限が意識され、この水準を上回れないことを確認すると下落に転じた。結局50日移動平均線を固める展開となった。イールドカーブは期先を中心に低下しベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲1.6%。Brentも下落。但し50日移動平均線は維持した。イールドカーブWTI同様、期先が低下しベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲3.1%。引き続きBrent/WTIのネガティブスプレッドは継続している。
 石油製品も下落。RBOBもNY時間の経済統計を受けて上昇後、原油価格の下落を受けて水準を切り下げて引けている。イールドカーブは期近が小幅上昇したが、総じて期先が低下しベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲0.1%。ヒーティングオイルも下落。原油価格の変動を受けて小幅なレンジワークとなった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.7%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+7.9%。

(ひとりごと)
この前寝ていたら
夢を見た。
すごく楽しく、かつ、含蓄にあふれる内容の夢であった。
そのとき自分は夢の中で強く思う。

「これは雑感に使える」

と。
なので、強く「一体何が面白くかつ、含蓄にあふれているのか」を夢の中で繰り返し
記憶する。
でも、大体目が覚めたときに全部忘れてしまうので
そういったことがないように十分注意して繰り返し夢での内容を夢の中で繰り返し
完璧に記憶して目を覚ました。

ところが。

目を覚まして見ると時計は既に8時を大きく回っている。
横に居る我が子(1歳)が

「パパ、ちこくだ!!わすれもの!!」

と嬉しそうに声を挙げている。

「しまったッ!!」

とあわてて顔を洗い風呂に入り、家を飛び出す。
このときさらに思い出した。
「あれだけ夢の中で入念に繰り返していた「面白い話」」忘れました。完全に。

結構夢の中で、記憶に残るように繰り返すのって、体力かかるんですよね。

そんなことばっかりやってるから遅刻するンだッ!!
でも、相当面白い話だったんだけどな...一生思い出すことはないだろう。