爪の水虫

(商品市況概況)
「そろそろ底打ち?なのだろうか...」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。上げ幅は限られてはいるものの、生産者の生産調整圧力の強まりや、企業の在庫調整の進捗を受けて徐々に市場にも流動性が回復、買いが入り易い地合いになってきたとの印象を受ける。特に非鉄金属はコスト割れでの生産を継続させる余地も少なく、大幅な下落余地が後退したとの印象である。こういった市場参加者の「センチメントの転換」は商品価格を容易に押し上げる可能性をはらんでおり、注意せねばならない。
 しかしながら「景気は底割れを回避できる可能性が高まってきた」ものの、「需要が回復して再び2年前の状態に戻るか」といわれると、それには時間がかかることになろう。当面は上値の重さを確認しながら比較的堅調な推移が続くことになるのではなかろうか。

(経済関連ニュース)
・Q408豪CPI 前期比▲0.3%(前期改定+1.2%)、市場予想▲0.4%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲39%の1,195.3、借換指数▲48%の3,373.9、購入指数▲2.9%の294.3。
・1月独消費者物価指数速報 前年比+0.9%(前月改定▲0.6%)、市場予想+1.1%。

FOMC声明「FOMCでは政策金利を据え置いた。経済の更なる悪化、鉱工業生産や住宅セクターの落ち込みが続いており、企業・個人の設備投資は落ち込んでいる。政府の対策によって流動性が一部改善しているものの、引き続き信用へのリスク許容度は低いまま。FOMCは年後半の経済活動の緩やかな回復を期待しているが、大きな下ぶれリスクが存在。尚、インフレリスクは数ヶ月にわたって抑制されることになると予想され、インフレ率が適正な水準を下回り続けるリスクがある。FRB公開市場操作や、機関債や住宅ローン関連証券の買取によって住宅市場と住宅ローン市場を支援することにくわえ、条件が正当化される限りこれらの債券の購入規模を拡大する用意がある。」

・米下院が8,190億ドルの景気対策法案を可決。

・ユーロは対ドルで下落。夜間は前日までの流れを受けてドルじり安の展開であったが、東京時間の朝方発表されたFOMCの声明でFRBが機関の長い米国債を購入する用意があると発表したことを受け、ドルの買い安心感が広がったため。ドルは対円でも上昇。
日本株は小幅上昇。前日の米国株高を受けて上昇した。米国株は上昇。オバマ政権の不良債権処理銀行設立の構想や、米経済対策への期待感から金融株が物色された。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金はジリ安の展開となった。特段目立った売買材料がない中、200日移動平均線、10日移動平均線からの乖離が余りに大きいことから調整的に売られている。本日もドル高が進行していることからジリ安の展開。銀価格も下落。10日移動平均線が100日移動平均線を下から上に抜けており、株高も進行するなど中期的には上値を探りやすい地合いに入っているものの、各種移動平均線からの乖離幅も大きく、金が調整する中で売られることとなった。

・NYプラチナ価格は上昇。株価の上昇やドル安の進行もあって、10日移動平均線、100日移動平均線を下値に小じっかり。パラジウムは変わらず。

・Vale 2009年の設備投資計画を40%拡大する方針を明らかに。需要回復を見込み、鉄鉱石・石炭・ニッケル等を増産。
・12月日本伸銅品生産速報 前年比▲30.4%の57.8KMt(日本伸銅協会)。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+6.2MB(市場予想+2.5MB)、ガソリン+0.3MB(+2.2MB)、ディスティレート▲1.0MB(▲1.3MB)、稼働率▲0.8%(▲0.6%)。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は小幅上昇した。昨日30日移動平均線のサポートラインを維持して引けていることから、この水準を上回って寄り付いた後、株価が上昇していたこともあって小幅上昇する動きとなった。しかしながらLME在庫の増加が続いており、上値は重い。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の急速な在庫調整圧力を受けてLME在庫が激増、短期的な需給がルーズになってきていることや中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られることから、しばらくは冴えない展開が続くこととなろう。LME在庫は+3,125Mt増加、(FSCは9.1日)、(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は9,370枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は前日比変わらずであった。前日引けレベルで寄り付いた後、ドル安の進行や銅の上昇等もあって上昇する動きとなったが、50日移動平均線一目均衡表の雲の下限の間でもみ合い推移し、方向感の出にくい相場展開であった。生産者の生産抑制の動きに対する警戒感がある一方で、足許の需要の急速な減少に伴うアップサイドへの警戒感は根強く、比較的狭いレンジでの推移が続いている。LME在庫は+5,800Mt増加、FSCは10.3日(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は3,105枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しツイストする形でスティープニングしている。C-3は19ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は前日比変わらずであった。前日引けレベルで寄り付いた後、ドル安の進行や株高もあって上値を試したが、1,200ドルを上値に小幅なレンジワークとなった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値は限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+50Mt増加、(FSCは2.2日、キャンセルワラント率は2.1%。)。売買高は1,185枚。イールドカーブの形状は前日と殆ど変わらず。C-3は4ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は上昇した。ドルが対ユーロで売られたことや株の上昇を受けて10日移動平均線レジスタンスラインを試す展開となった。しかしながらこの水準を上抜けできなかったことから上げ渋り、引けにかけては上げ幅を削った。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+12,500Mt増加、(FSCは25.4日)。(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は11,272枚。イールドカーブは全ゾーン上昇している。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の増加継続を受けて目先の需給は緩和しているものの、生産者の生産調整圧力の強まりもあって下値が限られる中、株価の上昇やドル安の進行といったプラス材料を受けてジリ高の展開となった。足許、11,000ドルの下値が意識される一方、100日移動平均線レジスタンスラインとして意識されている状況。LME在庫は+798Mt増加、(FSCは22.7日)、キャンセルワラント率は0.5%。売買高は1,131枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きいが、その他のゾーンは略フラットに上昇している。C-3は48ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。前日の大幅下落の流れを受けて50日移動平均線を下回って寄り付いたが、LME在庫の小幅減少や株の上昇といった支援材料を受けて小幅に買い戻され、下げ幅を削った。インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示しているが、アジア周りの在庫が増加を続けており以前程の力強さは感じられない。LME在庫は▲5Mt減少、(FSCは8.8日)、キャンセルワラント率は7.02%。売買高は173枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は55ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は小幅上昇した。夜間に発表された米在庫統計は、原油は市場予想比ベアな内容であったが、生産在庫の状況が先週と大きく変化しているわけでもないことから、統計発表後に下落はしたもののダウンサイドへの反応は限定的で、結局前日比小幅なプラスで引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.4%。Brentも同様に上昇。こちらも統計後に小幅下落し、30日移動平均線のサポートを確認した後に上昇している。イールドカーブは期近と超期先の上げ幅が大きく、総じてブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+2.5%。Brent/WTIのネガティブスプレッドは継続している。
 石油製品も下落。RBOBは在庫統計でガソリン在庫が市場予想に反して小幅な在庫増加に留まったことから統計発表後に上昇し、50日移動平均線を上回る展開となった。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+6.0%。ヒーティングオイルも上昇。統計は略市場予想どおりであったが、原油やガソリンが堅調に推移したことに連れた。これにより、足許上値として意識されていた10日移動平均線を小幅上回って引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.2%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.0%。

(ひとりごと)
年末年始に、久しぶりに靴を買った。
私、相当不精なので靴って年に何回も買い買えず、何年も同じのをはいている。

でもやはり長期間にわたってはいていると靴底がはがれたりするため、何年かに1回は買わざるを得ないのだ。

で。

買っているときに思ったのだが、「足のサイズはいくつですか?」と聞かれてサイズを言うと
ちゃんとした箱に入っている新しい靴を持ってきてくれるので
足に合うかどうか、試すことができるのは皆さんご存知の通りである。

しかし、である。

あれって、いろいろな人がはいちゃったりしてるんですよね
ひょっとしたら超水虫の人もはいちゃったりしてるわけですよね
場合によっては靴下を貸してくれたりしますが
それもひょっとしたら超水虫の人がはいているかも知れないですよね
コマーシャルで、「爪の水虫見つけたら、お医者さんに行きましょう」ってのがあったけど
爪の水虫の人もはいているかも知れないんですよね

と、思ったらちょっと履くのが怖くなった。
でも、結局履くし、試した上でないと買わないんですけどね。

あれって、どういう仕組になってんでしょうかね。