川の字

(商品市況概況)
「貴金属以外軒並み上昇」
 昨日のコモディティ価格は貴金属以外、軒並み上昇した。売上の急速な減少に伴う在庫調整圧力が昨年秋ごろから続いていたが、12月末を越えてその動きが一巡、在庫が積みあがる過程でコモディティ価格は大きく水準を切り下げてきたが、多くの商品でコスト割れレベルまで価格が下落しており、値ごろ感からそろそろ買いが入り易い地合いになっていると考えられる。景気が回復する中での上昇ではないが、「コストベースを下回って割安感のある商品が、修正される形で買い戻される動き」がしばらく続く可能性があるため、要注意である。
 昨日もコメントしたとおりであるが、現在は下落基調で下値を探る動きになっているものの、今や原油は147ドルまで、アルミは3,300ドルまで、銅は8,800ドルまでチャートが引ける、という事実は動かせない。

(経済関連ニュース)
・12月独小売売上高指数 前月比▲0.2%(前月改定▲0.1%)、市場予想+0.5%。
・12月ユーロ圏PPI 前年比+1.8%(前月改定+3.3%)、市場予想+2.1%。
・12月米中古住宅成約指数 前月比+6.3%(前月改定▲3.7%)、市場予想 前月比変わらず。
FRB 緊急貸出制度と主要中央銀行との通貨スワップ協定を10月30日まで延長。

・ユーロは対ドルで上昇。FRBの主要中央銀行との通貨スワップ契約期間延長に伴い、ドル需給逼迫懸念が薄らいだため。ドルは対円でも下落している。
日本株は続落。米国株の下落を受けて引き続き小幅水準を切り下げる動きとなった。米国株は反発。大手製薬会社の決算が市場予想を上回ったことや、ガイトナー財務長官の景気刺激策に関するコメントを受けて買い戻しが優勢となった。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は続落。ドルが対ユーロで軟調に推移したものの、各種移動平均線からの乖離が大きく、一旦下値を固める動きとなり10日移動平均線まで水準を切り下げて引けている。ドル・ユーロの関係から見れば現状の水準はドルが大幅に下落しない限り正当化できる水準ではないことは昨日コメントしたとおり。これはETFを通じて金市場に大量の資金が流入していることが背景にあると考えている。銀は下落。金に連れる形でこちらも10日移動平均線のサポートを試す動きとなった。

・NYプラチナ価格は下落。金の続落を受けてこちらも10日移動平均線のサポートを試す動きになった。パラジウムは小幅低下。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.8MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート▲1.4MB、稼働率▲0.5%
・英BP Q408、7年ぶりの赤字。原油価格急落で在庫評価損膨らむ。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。各国政府の景気対策への期待感や、後はそもそも水準が低く、かつ下値も限られてきたことから欧州時間以降のドル安進行を受けて中国正月明けの中国勢の買いも手伝い大幅な上昇となった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の急速な在庫調整圧力を受けてLME在庫が激増、短期的な需給がルーズになってきていることや中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られることから、しばらくは冴えない展開が続くこととなろう。LME在庫は+4,100Mt増加、(FSCは9.9日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は9,785枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。亜鉛価格は現状完全なコスト割れ水準となっており、先週・先々週で1,100ドルラインが堅いことが確認されたことから値ごろ感での買いが続いた。この結果50日移動平均線レジスタンスライン一杯まで上昇してひけている。夜間のドル安進行も買い材料になったようだ。但しここからどんどん上昇するか、と問われればそういった感じもないのだが、徐々に下げ余地がなくなってきているとの印象である。LME在庫は+1,225Mt増加、FSCは11.1日(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は5,073枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。そもそも下値余地が限定されている中、欧州時間以降のドル安の進行を受けて大幅な上昇となった。電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要はシーズン中でもあって旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く堅調な推移となっている。LME在庫は+350Mt増加、(FSCは2.3日、キャンセルワラント率は1.9%。)。売買高は1,595枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は6ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加はあるも、先週末に上海在庫が減少していること(LME在庫は増加しているが、上海は減少傾向)や、中国正月明けで中国勢が市場に戻っていること、コストベースを大きく下回って取引されているアルミには割安感があり、欧州時間のドル安進行と株上昇等のプラス材料を受け、10日移動平均線を上回って寄り付いた後、略一貫して水準を切り下げる展開となり、1,400ドル台を回復した。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるが、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることから割安感もあり、企業の在庫整理も進捗していると予想されることからそろそろ底入れするのではなかろうか。LME在庫は+28,300Mt増加、(FSCは26.4日)。(キャンセルワラント率は0.6%)。売買高は11,721枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。ドル安の進行や、そもそもの割安感から買われ、ジリ高の展開となった。ニッケルは他の非鉄金属に比べると生産者サイドの調整が進捗しており、11,000ドルのサポートラインを維持して堅調な推移となっている。LME在庫は▲6Mt減少、(FSCは23.1日)、キャンセルワラント率は0.4%。売買高は889枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は65ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。ドル安、LME在庫の減少といったプラス材料を受け、30日移動平均線レジスタンスを試す動きとなったが、結局この水準は上抜けできずに引けている。LME在庫の増加が一段落し、キャンセルワラント率も上昇していることが下値を堅くし始めている。インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示しているが、アジア周りの在庫が増加を続けており以前程の力強さは感じられない。LME在庫は▲185Mt減少、(FSCは8.6日)、キャンセルワラント率は5.01%。売買高は899枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は40ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は小幅上昇した。そもそもの絶対水準の低さに着目した安値拾いの買いが入ったものと見られる。米経済対策への期待感もあって株が上昇していたことも地合いを好転させたようだ。とはいっても引き続き一目均衡表の雲は厚く、50日移動平均線レジスタンスも強く意識されていることから上値も重く、結果的に三角持合を形成しつつある状態。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニング。直近限月の騰落率は+1.7%。Brentも上昇。但し上昇したというよりは現状レベルでもみ合った結果、前日比プラスであったという感じ。同様に三角持合を形成している。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.6%。Brent/WTIのネガティブスプレッドは継続。
 石油製品はまちまち。RBOBは目立った新規材料がない中、前日引けレベルでのもみ合いに終始した。先週半ばに発表された米統計ではガソリン在庫はFSCベースで非常に高い水準にまで増加しており、そう簡単に水準が切り上がる、という展開にはなり難いこともあって、値ごろ感はあるものの低いレベルでのもみ合いが続いている。イールドカーブは小幅上昇。直近限月の騰落率は+1.5%。ヒーティングオイルは小幅下落。個別の新規材料はない。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇しブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.3%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近が低下しベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.5%。

(ひとりごと)
明けましておめでとうございます。
今日から旧暦の新年(のはず)です。
嫌なことがあった人も、そうでない人ももう一度気持ちを入れ替えられるチャンス、だと思うので
新しい気持ちで今日からも頑張りましょう。

さて。

最近子供が、ベビーベッドで全く寝てくれない
夜中に起きると、ベビーベッドの柵にしがみつき、こちらを恨めしそうに見ながら泣き
全く眠ってくれないようになってしまった
そこで心を鬼にしてそのまま放っておいても良いのだが
柵にしがみついている子供を見ると、なんだか動物園の檻の中に入れているような気になり
余りに哀れで
仕方なく、今は我々のベッドに川の字になって寝ている。

しかし...

あれだけベビーベッドを買うときに

抗菌
防虫
クッション性が高く、子供に安心
寝心地が良い

なんて項目をさんざ調べた上で買ったのに
今は殆ど、というか全く使っていないのだ。
むしろ、我々夫婦のベッドとベッドの隙間にはまり込んで寝ているので
どう考えても体によさそうには思えないんですけどね...

やはりベビーベッドで寝かせるべきなんだろうか?
と、軽く考えながら結局一緒に寝ているのです。