懐メロ

(商品市況概況)
「上昇」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。経済統計的には全く買いを入れるような環境ではなかったのだが、ユーロ高が進んだことや消費者の買いが徐々に回復していると見られ、堅調な推移となった。投機なのか需給なのか、判然とはしないが中国勢の買いが回復してきており、そもそも大きくコストを下回るレベルでの推移が続いていることもあって、非鉄金属は堅調な推移となった。エネルギーに関してもWTIで30ドル、Brentで35ドルを割り込む環境にはなく、さすがに買い戻しが入ったようである。貴金属は一服であった。
 昨日も指摘したが「下値余地が少なくなってきている」ようであり、当面は堅調な推移が期待されることになる。さらに価格が下がるとすれば、景気の更なる落ち込みによる売上の減少が深刻化した場合であるが、各国政府の経済対策の影響もあって今のところ深刻な売上減少の可能性は低いと期待される。日本は実質的にまだ何も経済対策が実施されていないが...

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比変わらずの627千人(前週改定623千人)、市場予想620千人。
・1月米生産者物価指数 前月比+0.8%(前月改定▲1.9%)、市場予想+0.3%。コア指数 前月比+0.4%(前月改定+0.2%)、市場予想+0.1%。
・2月米フィラデルフィア連銀指数 ▲41.3(前月改定▲24.3)、市場予想▲25。
・1月米景気先行指標総合指数 前月比+0.4%(前月改定+0.2%(速報比▲0.1%))、市場予想+0.1%。

・ユーロは対ドルで反発。特段材料はなかったものの、1.25ドルを下値に堅調な推移となった。欧州域内の景気悪化に関し欧州各国政府が対策を打つとの期待感から買われたようだ。円は対ドルで続落。日本経済の急速な悪化に対する警戒感が高まる一方で、米経済対策が着々と進んでいることがドルを選好させた。
日本株は小幅上昇。米国の経済対策が好感された(こんなのばっかりですね...)。米経済対策の進行を背景としたドル高の進行もあり、輸出企業株も物色されたようだ。米国株は総じて下落。ヒューレット・パッカードの決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は下落。連日上昇している金価格であるが、さすがに高値警戒感が強まったのか、一旦手仕舞い売りに押されたものと見られる。但し大勢に大きな変化はなく当面は1,000ドルの大台を試す動きが続くと見られる。10日移動平均線が200日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスとなり、チャート的にも買いを入れ易い上、安全資産として金がETFを通じて上昇している動きを受けて、銀も同様に物色されている。昨晩に関してはさすがに一旦利食い売りが入ったようであるが、短期的なサポートである10日移動平均線をはるかに上回る水準で高値引けしており、当面は堅調な推移が続く可能性が高い。

・NYプラチナ価格は下落。こちらも銀と同じく工業品としての色彩が強く、株価との連動性が高いため株が下落した場合には下落し易い。昨晩は金も下落していたこともあって調整売りに押されたようだ。パラジウムも小幅下落。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲0.1MB(市場予想+3.2MB)、ガソリン+1.1MB(▲0.5MB)、ディスティレート▲0.8MB(▲1.5MB)、稼働率+0.7%(▲0.3%)
ベネズエラ ラミレスエネルギー相「原油在庫が依然として高い水準にあり、OPECによる追加減産を支持する」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。個別の買い材料はなかったが、ドルが対ユーロで弱含んだことが材料視されたようだ。昨晩の銅価格の上昇のタイミングは、ユーロが上昇したタイミングと符合している。但し、米経済統計は引き続き不冴えな内容のものが多く、30日移動平均線がとりあえずは上値として意識されたようである。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、企業や生産者の在庫調整圧力を受けてLME在庫が増加、短期的な需給がルーズになってきていることや中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られることから急速に上昇することは考えにくいが、チャート的には100日移動平均線となる3,750ドルを見てもおかしくない環境になっている。LME在庫は+2,950Mt増加、(FSCは10.6日)、(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は7,543枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅と同じく、ユーロが上昇したタイミングから上昇した。LME在庫の増加もあって上値は抑えられている一方、経済対策への期待や生産者の生産調整圧力もあって下値も堅い。チャート的には一目均衡表の雲の薄い部分を結局上抜けできず、しばらくは1,200ドルが上限として意識されることになると考える。LME在庫は+1,250Mt増加、FSCは11.3日(キャンセルワラント率は5.8%)。売買高は3,184枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティーニングしている。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。長らく維持してきた50日移動平均線を下回ったことから、ユーロ高やLME在庫の減少を材料に一旦買い戻しが入る動きとなった。しかしながら50日移動平均線の上値は比較的重く、この水準を上抜けできずに上げ幅を削る動きとなった。電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要が堅調で大幅な調整なく冬場を乗り切ってきた鉛であるが、全体的な地合いが再び軟調になりつつある中、調整という意味で下落しているものと考えている。LME在庫は▲150Mt減少、(FSCは2.4日、キャンセルワラント率は3.2%。)。売買高は718枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は11ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加は継続しているが、昨晩に関してはユーロの上昇と原油の上昇が材料となったようである。しかしながら米自動車会社の経営問題が引き続き混迷の度合いを深めており、10日移動平均線を上値に頭重い推移となった。LME在庫の増加に歯止めが掛からない中、コスト割れ水準での推移がある程度続くことは仕方がないものと見ているが、1,300を割り込むのは難しかろう。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくく、企業の在庫整理も進捗していると予想されることからそろそろ底入れするのではなかろうか。期先は引き続き高い水準での推移が続いている。LME在庫は+30,850Mt増加、(FSCは29.0日)。(キャンセルワラント率は0.4%)。売買高は7,208枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。ユーロ高の進行で非鉄金属に買い戻しが入る中、ニッケルも今週下回った10,000ドルの節目を再度トライする動きとなった。今のところ弊社は2009年のニッケルの限界生産コスト水準を7,289〜9,729ドルと想定しており、生産調整が比較的進んでいたニッケルも再び限界コスト水準まで価格を切り下げる動きとなっている。LME在庫は+816Mt増加、(FSCは25.3日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は1,319枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は79ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少やユーロ高の影響で買い戻しが入った模様。キャンセルワラント率が高い水準にあることも相場を堅調にさせたようだ。今後も在庫の減少が見込まれる。恐らく金融危機の影響で生産者の稼働率も低下し、需要家の(限定的な)買いが需給をタイト化させていると見られる。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。LME在庫は▲10Mt減少、(FSCは8.5日)、キャンセルワラント率は6.56%。売買高は188枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は275ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は大幅に反発した。そもそもの価格水準の低さと米在庫統計での原油在庫の減少、特にクッシング在庫の減少が好感され、買いが優勢となった。結果、50日移動平均線レジスタンスライン一杯まで水準を切り上げて引けている。WTIは期近の上げが大きいが、総じて期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+11.0%。Brentも上昇。夜間の統計を受けて買い戻しが入った。特に40ドルの心理的な節目に差し掛かっていたこともあって買いが入りやすかったようだ。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+5.5%。昨日の上昇に関しては、今までと同様に「行き過ぎた下落の修正」が起きたものと見られ、本格的な上昇局面入りしたとは考えていない。Brent/WTIのネガティブスプレッドはWTIの大幅上昇で大きく縮小している。
 石油製品も上昇。RBOBは米在庫統計に向けて前日引けレベルでもみ合い推移していたが、統計発表直後に市場予想と裏腹に在庫が増加したことを受けて下落したものの、原油価格が大幅に上昇したことから結果的に連れ高となった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+3.0%。ヒーティングオイルも上昇。米在庫統計で、市場予想よりも在庫減少幅が小さかったことから売られたが、原油価格が上昇したため、連れ高となった。しかしながらFSCベースでの在庫水準は依然として高く、10日移動平均線を回復するまでの力強さは全くなかった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.6%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下し、ツイストする形でフラットニング。略パラレルに低下。直近限月の騰落率は+1.5%。

(ひとりごと)
昨晩、懐かしい局がかかる店に行って飲んだのだが
私が学生の頃に聞いていた歌はもう20年も前の頃の歌で
普通に考えれば殆ど四半世紀前の歌なので
懐メロに分類されてしまう曲になってしまったのだな、と妙にしんみりしてしまった。

歌詞も聴いていると、今聞いても「いいこといってるよな」と思うことが多く
その歌を聴くだけで、あっという間に学生の頃に戻れてしまうのも不思議な感覚である。
今の曲とその頃の曲を比べてみると、基本的に昔の歌はあんまり後ろ向きな歌詞はなく
聞いていると元気になる曲が多い。
恐らく、であるが要はバブルの頃の曲なので、売れる曲もそんな感じのする曲が多かったんだろう

なので、昔の曲を聴くと元気が出るんですよ。

これって、我が母がテレビで「青い山脈」がかかっていると
手拍子をして泣いているのと同じなのだろうか
いずれ私もサザンの曲を聴いて、手拍子をして泣くのでしょうか