脾肉の嘆

(商品市況概況)
「一つだけ確実なこと」
 昨日のコモディティ価格は軒並み下落した。米ビッグ3の経営再建問題で、傘下企業の破綻が伝えられたことや、米金融機関の一部が国有化されるのではないかとの見方から株が下落したためである。特に株との連動性の高い非鉄金属は、景気悪化局面では下押し圧力がかかり易い。しかしながら同時に生産者の生産調整圧力もあってLMEの在庫が増えても、それ以外のマイナス材料が出てきても、期近の下げ幅は限定される状況が続いている。エネルギーは需要回復が遅れるとの見方から期先の調整圧力が強まっている状況である。しかしながら足許の需給に関して言えばOPECの減産の影響もあって徐々に均衡しつつあるようである。また価格の下落の影響で、米国のディスティレート需要は前年比プラスにまで回復する等、比較的底堅い推移を見せている。これら非鉄金属やエネルギーの価格の先行きは比較的下方硬直的になっており更なる下落には更なる危機的な材料が必要であると見ている。
 足許で1つだけ確実に言えることは、「消去法的に貴金属が物色される流れはしばらく続く」ということだろう。規模はまちまちなれどいずれもETFとしての取扱があり、特に金は以前から個人投資家を中心に「有事下の投資対象」として選好されてきた歴史を持つことから、投資家にもなじみがあり投資がし易いと考えられる。但し金価格は従来高い相関性を維持してきたドル・ユーロレートから大きく乖離する高い水準で取引されており、景気が回復局面入りした場合の下落のリスクはあると言える(それにはしばらく時間がかかりそうな環境ではあるが)。

(経済関連ニュース)
・豪中銀 スティーブンス総裁「豪州経済は利下げと財政出動で年内に回復に」
・1月英小売売上高 前月比+0.7%(前月改定+1.7%(速報比+0.1%))、市場予想▲0.1%。
・1月米CPI 前月比+0.3%(前月改定▲0.8%)、市場予想+0.3%。コア指数前月比+0.2%(前月改定±0.0%)、市場予想+0.1%。

・ドルは対ユーロで下落。朝方は強含んでいたものの、米政府による銀行国有化の可能性が報道される中、週末を控えたショートスクィーズで大幅に下落した模様。ドルは対円でも下落している。
日本株は下落。景気悪化や世界的な金融不安を背景として金融株が売られ、全体の地合いも悪化した。米国株は下落。米政府による銀行の国有化の可能性を受けて急速に金融不安が高まったのが背景。シティやBOA等の経営の先行きが懸念された。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は大幅に続落した。世界景気の減速懸念と、長らく下値を支えてきた一目均衡表の雲を完全に下抜けしたことから地合いが悪化している。また、アルゼンチン政府のストライキ阻止の動きも売り材料となっている。イールドカーブは期近を中心に低下。
・トウモロコシ価格は下落。一目均衡表均衡表の雲を下抜けしたことから地合いも良くなく、株の調整やエネルギー価格の下落を受けて水準を切り下げる動きとなった。とはいえ、米国のエネルギー需要が徐々に回復していると見られることが下値を支えることになろう。イールドカーブはパラレルに小幅低下している。
・小麦価格は下落。世界的な株安が再び再開したことを受けて商品市場全体の地合いは良くないものの、最大生産国中国の深刻な干ばつに伴う需給悪化の可能性は高く下げ幅を大きく削った。イールドカーブは小幅低下。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に上昇。米自動車会社の経営悪化を受けた景気の先行き懸念を受けて安全資産としての金買いが継続、あっさりと1,000ドルを上抜けすることとなった。このコラムでも指摘しているように大勢に大きな変化はなく当面は上値を試す動きが続くと見られる。10日移動平均線が200日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスとなり、チャート的にも買いを入れ易い上、安全資産として金がETFを通じて上昇している動きを受けて、銀も同様に物色されている。週末も金の市場最高値更新を受けて大幅な上昇となった。このペースで行けば15ドルは時間の問題である。

・NYプラチナ価格は上昇。こちらも銀と同じく工業品としての色彩が強く、株価との連動性が高いため株が下落した場合には下落し易いのだが、週末に関しては金価格が上昇したこともあってプラチナも物色された。金と同様、ETFを通じての資金流入が起きているものとみられ、プラチナも徐々に一次回帰式から上方乖離を始めている。パラジウムは投機対象になっていないことから株安を受けて小幅安となった。

・ICSG 11月の銅の供給過剰は10月の38KMtから47KMtに拡大。米国、日本、ドイツの需要減少が影響。










(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲0.1MB(市場予想+3.2MB)、ガソリン+1.1MB(▲0.5MB)、ディスティレート▲0.8MB(▲1.5MB)、稼働率+0.7%(▲0.3%)
ベネズエラ ラミレスエネルギー相「原油在庫が依然として高い水準にあり、OPECによる追加減産を支持する」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ICSGのレポートで昨年11月の銅需給で供給超過幅が10月から増加したことが嫌気されたようだ。これを受けて銅価格は再び50日移動平均線を割り込んで水準を切り下げる動きとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、企業や生産者の在庫調整圧力を受けてLME在庫が増加、短期的な需給がルーズになってきていることや中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られることから急速に上昇することは考えにくいが、チャート的には100日移動平均線となる3,750ドルを見てもおかしくない環境になっている。LME在庫は+17,350Mt増加、(FSCは10.9日)、(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は9,096枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。個別の材料はなかったが、各国株の下落や銅の下落といったマイナス材料を受けて小幅水準を切り下げた。しかしチャート的にはここ数日比較的下ヒゲの長いチャートが続いており、それなりに下値が堅いことが確認されている。チャート的には一目均衡表の雲の薄い部分を結局上抜けできず、しばらくは1,200ドルが上限として意識されることになると考える。LME在庫は+475Mt増加、FSCは11.4日(キャンセルワラント率は5.4%)。売買高は3,703枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は28ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の鉛価格は下落した。長らく維持してきた50日移動平均線を一昨日回復できなかったことから売りが加速したようだ。各国株が下落したことやGM傘下のサーブの破綻といったマイナス材料も地合いを悪化させたようだ。電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要が堅調で大幅な調整なく冬場を乗り切ってきた鉛であるが、再び自動車企業の経営先行き、特に米系自動車企業の経営懸念が取り沙汰される中、地合いが悪化し始めている。LME在庫は+775Mt増加、(FSCは2.4日、キャンセルワラント率は2.9%。)。売買高は1,386枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫の増加が継続、GM傘下の自動車会社破綻、株価の下落といったマイナス材料が重なったため。米自動車会社の経営問題が引き続き混迷の度合いを深めており、10日移動平均線を上値に頭重い推移を余儀なくされている。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくく、企業の在庫整理も進捗していると予想されることからそろそろ底入れするのではなかろうか。期先は引き続き高い水準での推移が続いている。LME在庫は+28,375Mt増加、(FSCは29.3日)。(キャンセルワラント率は0.5%)。売買高は9,679枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。株式市場の下落やLME在庫の増加が材料出ある。10,000ドルの節目を回復できなかったことも週末を控えたポジション調整の売りを誘ったと見られる。弊社は2009年のニッケルの限界生産コスト水準を7,289〜9,729ドルと想定しており、生産調整が比較的進んでいたニッケルも再び限界コスト水準まで価格を切り下げる動きとなっている。LME在庫は+714Mt増加、(FSCは25.5日)、キャンセルワラント率は1.2%。売買高は1,159枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は80ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。株価の下落に伴う非鉄金属価格全体の調整圧力に押された。但しLME在庫の減少は高いキャンセルワラント率を維持しながら続いており、下値は限定された。今後も在庫の減少が見込まれる。恐らく金融危機の影響で生産者の稼働率も低下し、需要家の(限定的な)買いが需給をタイト化させていると見られる。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは8.5日)、キャンセルワラント率は6.92%。売買高は193枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は275ドルバックと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。前日の上げ幅が大きかったことや株の下落といったマイナス材料を請けて一旦下値を試す動きとなった。結果的に10日移動平均線を割り込み切れなかったことや、引けにかけてドルが大幅に下落したことから大幅に下げ幅を削る動きとなっている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく再びベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.4%。Brentは小幅下落。材料は殆ど変らなかったが、Brentの場合は40ドルが下値に、10日移動平均線が上値として意識された。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しツイストする形でスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.2%。Brent/WTIのネガティブスプレッドは再び拡大している。
 石油製品も下落。RBOBも引けに掛けてジリ安の動きとなっていたのだが、引け際ドルが急落したことを受けて原油が上昇したため、石油製品にも買い戻しが入った。但し10日移動平均線を上回るには至っていない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが、期先は略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は+3.0%。ヒーティングオイルも下落。相場展開はほぼ同様であるが、週半ばの米在庫統計で、需要がとうとう前年比プラスに回復したことから下値も堅くなってきた印象。しかしながらFSCベースでの在庫水準が高い状況には変化なく、10日移動平均線を回復するまでの力強さは見られない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.7%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近が低下し、ベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.9%。

(ひとりごと)
最近太ってきた。
自分で見てみても分かるぐらいに。
自分の太った、太らないのまず目安は

目を下にしてみたときに自分のほっぺたが見えるか見えないか?

であるが、今は余裕で頬の肉が見える。
何でここまで太ったのだろうか。夕日に向かって考えた。

1番目はタバコを止めたことであろう。
去年の10月、突如思い立って喫煙をやめもう5ヶ月ぐらい経つのだが
別にタバコを止めたからといって飲食量が増えたわけではないが
やはりタバコを吸うと体力を使うのだろう
その分体重が増えてしまった

まぁ、これは予想できたことであるのであるていどは仕方ない。

2番目は子供であろうか。
外で飲む予定出なければ基本、どんなに遅くとも自宅で食べるようにしているのだが
食べた後すぐ寝ると、太るのも明白なのでそういった場合には夜更かしをするようにしているのだが
最近我が子は夜更かしで、私が比較的早く自宅に帰れた日(10時ぐらい)だと、まだ起きていたりして
ありがたい、というべきなのだろう
私がご飯を食べ終わると漏れなく

「パパと一緒に寝る、パパと一緒に寝る」

というので、仕方なくベッドに入る。
まぁ、この後子供が寝てから少し起きていれば良いのだが
カミさんの報告によれば

「明らかに、子供よりも先に寝ている」

とのこと。
ダメなんですよね。
ちょっとでも横になると、絶対に寝ちゃうんですよね。

運動する時間も気力もない自分は、結局食べる量を減らすくらいしか、体重を落す方法はなさそうだ。

なのに...今日の昼もピザトーストを2枚も食べてしまいました。
後悔。

略、毎日後悔、の日々である。