ストレス

(商品市況概況)
「円建て価格の上昇リスク」
 昨日のコモディティ価格は大幅に上昇した。G20の共同声明で、景気回復に向け世界のGDPの8割強を占める20カ国が協力することが確認されたことを好感し、株価が大幅に上昇したためである。また、FASBで会計基準が緩和される見通しであることも金融機関株の上昇を誘った。当面は株高を背景に市場のセンチメントが転換したと見られることから商品価格も上値を試す動きになろう。但し、今回のGDP押し上げ策として5兆ドル、という数値が上げられたが国ごとに義務が貸されたわけではないこと(財政規律に重きを置く欧州連合にはなかなか受け入れがたい内容)、金融会計の緩和は今までの米国の会計の流れからは外れる動きであること(会計処理の緩和は、問題の先送りに繋がる可能性がある)から、両手離しで昨日の相場上昇を喜べない部分はある。しかしながら「悪いニュースばかりだったこの1年」のことを考えると、多少はこうしたニュースを強く前向きに捉えても良いのではないだろうか。
 この動きがしばらく続くとすると、今後は海外市況の回復に伴う商品価格の上昇、海外市場の安定化に伴う海外投資の再開→円安、にともない「円建て商品価格の上昇のリスク」がさらに高まったと言える。

(経済関連ニュース)
・米新規失業保険申請者数 前週比+12千人の669千人(前週改定 657千人(速報比+5千人))、市場予想650千人。
・2月米製造業受注 前月比+1.8%(前月改定▲3.5%(速報比▲1.6%))、市場予想+1.5%。
・ECB、政策金利を25bp引き下げ1.25%に。市場予想では0.5%の引き下げが有力視されていた。
・ECBトリシェ総裁「更に利下げは可能だ。非伝統的な手法で金利を更に引き下げることに関しては、その可能性を排除しない」
G20首脳宣言骨子
 IMFは世界経済の成長予想を2010年に2%を予想。各国の追加財政支出は来年末までに合計5兆ドルに。世界のGDPを4%押し上げ。
 中央銀行量的緩和政策を継続、非伝統的手段を含むあらゆる金融手段を実施。保護主義に走る通貨引き下げを抑制。
 ヘッジファンドを規制、監督の対象とし、タックスヘイブン地域を特定、制裁措置を準備。
 格付機関の登録制採用。IMFの資金基盤を3倍の7,500億ドルに。
・東京時間で円は100円を回復。

・ドルは対ユーロで下落。ECBの利下げが市場予想を下回る25bpに留まったことから。円は対ドルで大幅に下落。G20の共同声明等を受け株式市場がこれを好感、海外資産価格の上昇を映じて、円は売られた。足許100円を回復している。
日本株は大幅に上昇。米経済統計の好転を受けて株価が上昇したことや、円安の進行が好感された。米国株は大幅に上昇。G20の共同声明と、経済統計の好転が好感された格好。FASBの会計ルール緩和報道も、金融機関株を大きく押し上げることとなった。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は下落した。大豆の週間輸出統計が大幅なマイナスとなり、域内需給の緩和観測が強まったことに加え、ドル高の進行が輸出をさらに鈍らせるとの見方から、水準を大きく切り下げる展開となった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。
・トウモロコシ価格は小幅下落。週間輸出検証高の大幅な減少を受けて地合いが悪化、ドル高の進行もあって米国内需給の緩和観測が台頭したことが嫌気された。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。
・小麦価格は下落。特段新規材料は出ていないものの、ドル高の進行を受けて下値を探る動きとなっている。500セントの心理的節目、年初来安値の488セントが次のサポートとして意識されそうだ。イールドカーブは略パラレルに低下している。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に下落した。G20でリセッション回避に向け、20カ国が共同すると発表されたことが素直に好感され、株が上昇したため質への逃避の動きが止まり、手仕舞い売りに押された。チャート的には一目均衡表の雲の下限でサポートされている。一次回帰の結果と比較すると、徐々に回帰式に水準が近づきつつある。銀は株価の上昇と金の下落の綱引きとなり、小幅高となった。

・NYプラチナ価格は上昇した。金は下落したものの、株価の大幅上昇に伴う市場参加者のセンチメント好転を受けて大幅な上昇となった。じりじりと価格水準は上昇してきており、200日移動平均線(1,200ドル)が目前となってきた。パラジウムも上昇。

(エネルギー関連ニュース)
OPEC バドリ事務局長「原油相場は底入れしつつある。但し現在の相場水準では投資を行うには不十分だ。70-80ドルならば妥当な水準」
・IEA田中事務局長「次回の月報で、石油需要見通しを引き下げる可能性がある。2009年の需要予想は84.44MBD」
「今後、石油需要は増加することが予想され、十分な供給を維持するためには膨大な投資が必要だ。2030年にはOPECの生産量を現在の36MBDから48MBDに増加させる必要がある」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。G20での共同声明を受け、株価が大幅に上昇したことから銅価格も上昇した。米経済統計の好転も支援材料となった。LME在庫の増加は材料視されていない。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しておりしばらくは堅調な推移が続こう。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、一本調子の上昇にはならないと考える。LME在庫は+5,200Mt増加、(FSCは10.2日)、(キャンセルワラント率は5.5%)。売買高は14,943枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は30ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅と同じく、G20が好感され株価が上昇したことが材料視された。LME在庫の大幅増加はあったものの10日移動平均線を下値に略終始一貫して上昇している。そもそも50パーセンタイルコスト近辺まで価格が低下していたことから割安感も強く、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて需給は改善しつつあることから、堅調な推移が続いている。チャート的には各種移動平均線を上抜け、上値としては1月12日の高値1,322ドルを上抜けしたため、一旦下値を固める動きになると考えるが、10日移動平均線でサポートされれば徐々に水準を切り上げる動きとなろうか。LME在庫は+4,225Mt増加、FSCは11.2日(キャンセルワラント率は5.2%)。売買高は4,270枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。G20を受けて株価が上昇したことや、LME在庫の減少等が好感され、10日移動平均線レジスタンスを試す動きとなった。但し、冬場の需要期終了や豪州生産者が生産・輸出再開していることも需給緩和でマイナス材料となっていることから上値は限られた。足許は、一時的に50日移動平均線近辺(1,200ドル)まで調整するとする見通し通りの動きとなっている。LME在庫は▲150Mt減少、(FSCは2.6日、キャンセルワラント率は4.2%。)。売買高は2,084枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は9ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。G20を受けて株価が上昇したことや、LME在庫の減少を受けて買いが入った。10日移動平均線を回復して引けている。NY時間には票された機械受注の好転も買い材料となったようだ。今後はコストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、今回のFOMCや米政府による不良債権買取構想が実現する可能性が高まってきたことで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も「最悪期を脱した可能性」を示唆する内容のものが多く、景気は回復していないものの上値余地を探る動きになると考えている。LME在庫は▲775Mt減少、(FSCは32.4日)。(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は9,684枚。イールドカーブは期先が上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日の取引で10,000ドルの節目を回復していたことから、この水準を上回って寄り付いた後、株価の上昇を受けて大幅な上昇となった。また上昇の過程で50日移動平均線を回復したことから上げが加速している。そもそもコストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)まで水準がきり下がっていることや、機械受注の好転から下値余地は限られている。LME在庫は+6Mt増加、(FSCは29.6日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は2,756枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は94ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。G20を受けて株価が大きく上昇したことから錫も上昇した。この上昇で主要な移動平均線を上抜けしており、一時的に更に上値を試し易い地合いとなっている。そもそもの需給はバックになっていることからも分かるようにタイトであり、10,000ドルの節目を意識しながら堅調な推移となっている。LME在庫は+170Mt増加、(FSCは10.8日)、キャンセルワラント率は2.66%。売買高は403枚。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は243ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は急上昇した。G20で世界景気の底割れ回避で各国が協調されることが確認されたことが好感され、株価が上昇し、市場参加者のセンチメントが大幅に好転する中「割安」と判断されている市場商品が買い戻される動きにつれる形で上昇することとなった。但しWTIは年初来高値の53.86ドルは上抜けできずに引けている。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇。直近限月の騰落率は+7.5%。Brentも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルスティープニング。直近限月の騰落率は+7.6%。WTI/Brentのネガティブスプレッドは拡大。
 石油製品は上昇。RBOBも原油価格の上昇を受けて急騰し、10日移動平均線を回復して引けた。そもそも在庫統計で確認されているように。FSCベースの在庫水準は低く、アップサイドの材料には反応し易い環境となっている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+3.2%。ヒーティングオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+4.7%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+7.5%。

(ひとりごと)
そもそもは、結婚してなくて一人でふらふらしていたとき
かつ、どうしようもないぐらいもてなかった頃
って、え?
今でももてないですか。そうですか。

文章書いている途中で突っ込むと先が書きにくいですね

で。

どうしようもなくもてなかった頃に
会社の同期に誘われて始めたのだ

正直やりたくないし
行きたくもないし
面倒くさそうだし
腰いたそうだし

何で始めようと思ったかも良く分からないのだが、「もう先生に話しちゃったから、必ずこいよ」
といわれて、やむなく始めることにした。
そのときに初めて作ったぐい飲みは、今コンサルティング会社で働く私の後輩には「ペルシャ式土器」と言われてしまうことになるのだが
(↑http://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20060306#1141611075 参照)

やってみると面白い。
何かに集中すると、ストレスが発散されるようだ
ある意味、喫煙に似ている
喫煙も、どちらかといえばニコチンが足りなくて吸いたくなる、というよりも

「1本灰にした」

という点に満足感を得られるものだ、と理解している(ちなみに今は禁煙してますが)
なので、正直喫煙でも、陶芸でもどっちでもいいのだ
何か集中できるものがあれば

しかし、である。

陶芸教室に我が子を連れて行くと

「壊れて楽しそうなものがたくさん」

あり、危険すぎて連れて行けない。
なので、最近は全く陶芸に行くチャンスがなくなってしまった。
タバコもやめたし
どうやってストレスを発散したらいいんだろうか?

悩んだ挙句にやったのが、ここでも紹介したが、一人カラオケ( http://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20080710 参照)である。
しかし、これも相当恥ずかしいのでそんなに何回もできない。
映画も1人で見に行くとカミさんに悪いし。

嗚呼。

どうやってストレスを発散すれば良いのか
運動、って言う説もあるけど、できれば運動はしたくないので何か別のものでないのか...
しかし、こうして考えてみると、自分の行動にはそれなりの一貫性があって

「ストレスを解消するためにどうするか」

がポイントになっているようだ。


今日の結論。
ストレスは新たな趣味の切っ掛けになる。