車掌さん

(商品市況概況)
「金ETF
 昨日のコモディティ価格は軒並み下落した。4月からの価格上昇が殆どの商品で顕著であったことから、昨日のドル高・株安を受けて調整することとなった。正直上げピッチが早すぎたことから昨日の価格調整は、Healthy Correctionであったと考えている。市場のセンチメントが転換しているのでは?と考えるもう一つの理由としては、昨年から急速につみあがっていた金ETF現物保有量の減少が挙げられる。基本、年初からの金価格上昇は株からの資金がETFを通じて金市場に流入したことによるものであり、この数量が減少したということは「多少なりとも」株式市場への信頼感が増したためであるといえる。現時点において株の上昇は貴金属を除くすべての商品にプラスの影響を与えることから、こうしたETFの現物保有量の動向が商品相場を見る上で重要なポイントとなろう。

(経済関連ニュース)
IMFスカーン専務理事「米国の景気回復は2010年前半に始まる公算」
・2月ユーロ圏PPI 前年比▲1.8%(前月改定▲0.7%(速報比▲0.2%))、市場予想▲1.5%。
ベネズエラ チャベス大統領「外貨準備の一部に円を含めることを検討することに関心がある。我々はドルの独裁に幕を下ろす必要がある」
麻生首相、10兆円の追加経済対策を指示。
・イタリア中部で自信、死者150人を超える。

・ドルは対ユーロで上昇。夜間ン発表されたユーロ圏PPIの低下に伴い、同域内の金利引下げ観測が強まったため。ドルは対円でも上昇。米株が下落し、需給逼迫を睨んだドル買いが入った模様。
日本株は4営業日連続で上昇。週末の外国株上昇を受けて幅広く買いが入った。しかし新年度入り以降、4営業日連続で大幅な上昇となったことから警戒感もあり、高値では売りが入り頭を抑えた。米国株は下落。急ピッチな株の上昇に対する警戒感や、IBMの買収交渉決裂などがマイナス材料となった。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に続落し、200日移動平均線のサポートラインをトライした後、100日移動平均線まで値を戻して引けた。株価が反落する中ドル高が進行、4月から株式市場環境が徐々に変化していることを背景に、安全資産としての金ニーズが後退、一転手仕舞い売りが優勢となった。SPDRの金保有量は減少しており、調整色が強まってきた。仮に株からの逃避需要が消滅し、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくないが、景気の底割れが回避された可能性が高いだけであり、今年上半期の金物色の流れはしばらくは変らないものと考えている。銀は大幅に下落。金の下落や為替のドル高進行、株安が嫌気され、200日移動平均線を割り込んだところから下げが加速、一気に12ドルまで水準を下げている。この下落により、ドルユーロとの一次回帰線水準まで価格を切り下げて折り、更なる下落は株の続落かドル高の進行がなければ難しい環境となった。

・NYプラチナ価格は下落した。ドル高の進行と株安を受けて10日移動平均線のサポートラインを試す動きとなった。しかしながら今のところプラチナはドルユーロとの一次回帰レベルでの取引となっており、比較的安定した価格水準を維持している。パラジウムは10日移動平均線を下値に堅調に推移し、続伸している。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の増加やドル高の進行、株が下落したことが嫌気され、一旦手仕舞い売りに押された。そもそも新年度入りしてからの上昇ピッチが早かったことから昨日の下落はReasonable Correctionであったと考えている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しておりしばらくは堅調な推移が続こう。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、一本調子の上昇にはならないと考える。LME在庫は+2,675Mt増加、(FSCは10.4日)、(キャンセルワラント率は10.0%)。売買高は12,290枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が下落しベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は30ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく、ドル高の進行や株安の進行、LME在庫の増加を受けて新年度からの上げピッチが早すぎたことからいったん調整売りで下落した。上値は200日移動平均線が意識される一方、10日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。亜鉛価格は、50パーセンタイルコスト近辺まで価格が低下していたことから割安感も強く、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて下値は堅い。LME在庫は+250Mt増加、FSCは11.8日(キャンセルワラント率は5.0%)。売買高は3,445枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は30ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。10日移動平均線を回復していたことから、前日比プラスで寄り付いた後LME在庫の減少もあって上値を試した。しかしドル高の進行と株安の進行を受けて10日移動平均線をトライ、この水準を割り込まなかったことを確認し、引けに掛けて再び買い戻された。豪州生産者が生産・輸出再開していることが需給緩和でマイナス材料となっていることから上値は限られるとする従来の見方に変更はなくむしろ、一時的に50日移動平均線近辺(1,200ドル)まで調整すると考えている。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは2.7日、キャンセルワラント率は4.9%。)。売買高は1,631枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は6ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。前日の流れを受けて一旦上値を試したが、LME在庫の増加やドル高の進行、株価の下落を受けて地合いが悪化、NY時間に掛けて売られた。今結果、昨日のポイントとして挙げていた100日移動平均線を再び割り込み、1,400〜100日移動平均線のレンジに戻ってしまった。今後はコストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、FOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も「最悪期を脱した可能性」を示唆する内容のものが多く、景気は回復していないものの上値余地を探る動きになると考えている。LME在庫は+2,500Mt増加、(FSCは34.2日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は10,669枚。イールドカーブは期近が低下し、ベアスティープニングしている。C-3は38ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の大幅減少を受けて上値を試したが、ドル高の進行と株安が地合いを悪化させ、水準を切り下げる動きとなった。但し100日移動平均線は維持しており、比較的下値余地は限定されているとの印象。コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えている。LME在庫は▲510Mt減少、(FSCは28.7日)、キャンセルワラント率は1.5%。売買高は2,074枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は100ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。前日までの流れを受けて100日移動平均線レジスタンスを試す動きとなったが、LME在庫の増加、株安、ドル高の3点セットで売られた。但し50日移動平均線でサポートされて引けている。需給はバックになっていることからも分かるようにタイトであり、10,000ドルの節目を意識しながら堅調な推移となっている。LME在庫は+285Mt増加、(FSCは11.6日)、キャンセルワラント率は3.79%。売買高は179枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は232ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー関連ニュース)
ベネズエラ チャベス大統領「50ドルの原油価格は十分。」(この人がこの価格で十分、って発言するのは相当珍しいですね...)

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近を中心に大幅に下落し、ベアスティープニングした。夜間に米株価が、IBMの買収交渉決裂等を材料に売られたのがきっかけ。また欧州PPIの低下に伴いドルが買われたことも売り材料となった。そもそも株の上昇ピッチが早すぎたことから警戒感も根強い。この結果、10日移動平均線を割り込み心理的な節目である50ドルラインを試したが、この水準は下抜けせずに引けに掛けては下げ幅を削った。直近限月の騰落率は▲2.9%。Brentも下落。夜間の株価の下落やドル高進行が材料視された。こちらはWTIと異なり、10日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.4%。WTI/Brentのネガティブスプレッドは拡大。
 石油製品は下落。RBOBは原油価格の下落を受けて欧州時間〜NY時間に掛けて下落。但しFSC水準の低さを背景に、10日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲1.2%。ヒーティングオイルも下落。欧州時間からジリ安の展開であったが、NY時間の株の下落を受けた原油の調整を受けて水準を切り下げた。冬場の終了に伴い、ヒーティングオイルの需要は急速に減少しているようだ。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.9%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇。直近限月の騰落率は▲0.7%。

(ひとりごと)
私の子供は、車掌さんが大好きだ
週末、電車に乗って旅行に行ったのだが
電車の中を車掌さんが歩いているだけで、ハァハァ言い出し


「しゃしょうさんだッ!!歩いてるねぇ」


と大興奮である。
前はミキサー車で大興奮していたのだが
どうも親の目から見ていて、車掌さんへの興奮度合いの方が明らかに高い
帽子をかぶっている人は皆、車掌さんに見えるらしく
タクシーの運転手さんや、交番のお巡りさんも、車掌さんとして彼には認識されている。


一回、車掌さんが目に入ると大変なことになり


「しゃしょうさんに、会いに行く」


と、聞かない。
仕方ないので車掌室まで歩いて連れて行くと、そこには女性の車掌さんが2人


「ほら、女の車掌さんだよ」


と、教えてあげると


「大きいしゃしょうさんの方がいい」


とのこと。彼の中で大きい車掌さんとは、男の車掌さんを指すようだ。
それを察知してか、偶然かは分からないが、今までしまっていた車掌室のドアが突然開いた


「お、お、お、大きい車掌さんだッ!!すごいねぇ、大きいねぇ。いないいないバー、してくれるかなぁ」


お、お、お、って神の雫じゃあるまいし。
なぜ、いないいないバーが出てくるのかは分からないが
傍目に見ていて、今にも卒倒して失神しそうな勢いだ

これを見ていて思った。
昔、ビートルズがやってきたときに失神して倒れた女性が何人もいたことを
彼はいつの日か、車掌さんを見て失神するに違いない。

それだけはいやだけど...