カツサンド

(商品市況概況)
「調整」
 昨日のコモディティ価格はまちまち。中国の需要が旺盛な非鉄金属は上昇し、貴金属は株が再び調整したことから上昇、エネルギーは需要減少観測で下落している。
 非鉄金属の価格上昇は、中国政府の人工的な需要であろうが何であろうが、中国が現物を物色していることに伴う上昇であり、ある意味「需要が伴って」の上昇である。エネルギーは経済状態の悪化、特に設備稼働率の低下の影響から消費量が減少しており、株価の調整が続くと市場参加者のリスク許容度が低下、やはり調整してしまうこととなる。但しOPECの減産の効果で徐々に需給は逼迫することが予想されており、このままの調子で水準が下がっていく可能性は低いと引き続き考えている。

(経済関連ニュース)
・Q408ユーロ圏GDP確定 前期比▲1.6%(改定値比▲0.1%)。

・ドルは対ユーロで上昇。夜間に発表されたユーロ圏GDPの悪化に伴い、前日に引き続きドルが買われた。ドルは対円では下落。NY株が2営業日連続で下落したことから一旦手仕舞われた。
日本株は下落。前日の海外市場の株価が下落したことを受けて調整売りに押された。但し政府の追加景気対策期待を受けて内需株が買われ、小幅な下落に留まった。米国株は下落。景気底割れ回避期待で買われていたが、先月からの価格上昇が大きかったこともあり、一旦手仕舞い売りが入った。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は反発。株価が調整したことを受けて、再び買い戻しが入った。100日移動平均線を維持したことから再び上値をトライする動きとなっている。しかし、安全資産としての金ニーズが以前よりも弱まっており、積極的に上値を狙うような相場環境ではなくなりつつある状況。またSPDRの金保有量が減少し始めたことも、調整色が強まってきたことの証左であろう。仮に株からの逃避需要が消滅し、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくないが、景気の底割れが回避された可能性が高いだけであり、今年上半期の金物色の流れはしばらくは変らないものと考えている。銀は上昇。3月18日の暴落時もサポートされた12ドルでサポートされ、ジリ高の展開となった。

・NYプラチナ価格は上昇した。金価格の上昇を受けて連れ高となった。今のところプラチナはドルユーロとの一次回帰レベルでの取引となっており、比較的安定した価格水準を維持している。パラジウムは10日移動平均線を下値に堅調に推移し、続伸。

・アルコア、2四半期連続で損失を計上。景気後退に伴う需要の減少で。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫の減少を受けて上昇した。基本、中国の現物需要が引き続き旺盛であることから徐々に下値を切り上げる展開が続いている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しておりしばらくは堅調な推移が続こう。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、一本調子の上昇にはならないと考える。LME在庫は▲2,925Mt減少、(FSCは10.4日)、(キャンセルワラント率は12.1%)。売買高は9,592枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。引き続き、10日〜200日移動平均線の間でのレンジワークとなっているが、取引序盤はテクニカルに上値を試す動きとなったのだが、LME在庫の増加やドル高の進行が嫌気され、引けにかけて売られた。その結果前日比小幅マイナスで引けているが、亜鉛価格は、50パーセンタイルコスト近辺まで価格が低下していたことから割安感も強く、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて下値は堅い(実際、上海とLMEの価格の乖離が拡大している)。LME在庫は+450Mt増加、FSCは11.8日(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は2,972枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫の減少を受けて、ジリ高の展開となった。しかしドル高の進行と株安により、上値は重かった。豪州生産者が生産・輸出再開していることが需給緩和でマイナス材料となっていることから上値は限られるとする従来の見方に変更はなくむしろ、一時的に50日移動平均線近辺(1,200ドル)まで調整すると考えている。LME在庫は▲675Mt減少、(FSCは2.7日、キャンセルワラント率は2.9%。)。売買高は1,281枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。新規材料に乏しい中、ドル高・株安の影響で上値が重くなったが、同時に中国の現物需要が旺盛であることもあって高止まりした。今のところ100日移動平均線を固める動きとなっている。上海vsLMEのプレミアムは拡大しており、中国の需要が旺盛であることを物語っている。今後はコストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、FOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も「最悪期を脱した可能性」を示唆する内容のものが多く、景気は回復していないものの上値余地を探る動きになると考えている。LME在庫は+36,925Mt増加、(FSCは34.6日)。(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は9,553枚。イールドカーブは期先が上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は38ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の増加を受けて一旦10日移動平均線を目指して水準を切り下げる動きとなったが、下値が堅いことを確認後、引けにかけて上昇している。コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は徐々に切り上がっているとの印象だ。LME在庫は+48Mt増加、(FSCは28.7日)、キャンセルワラント率は1.9%。売買高は1,868枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は108ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の増加や株安・ドル高を受けてNY時間にかけて50日移動平均線のサポートを割り込んだ。しかし、30日移動平均線でサポートされたことから引けにかけて買い戻しが優勢となり、結局前日比プラスで引けている。需給はバックになっていることからも分かるようにタイトであり、10,000ドルの節目を意識しながら堅調な推移となっている。LME在庫は+30Mt増加、(FSCは11.7日)、キャンセルワラント率は5.4%。売買高は342枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は237ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー関連ニュース)
・Total、カナダのオイルサンド事業投資決定を延期。価格とコストの兼ね合いで。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近を中心に大幅に続落した。米株価の調整と、ドル高の進行が嫌気された。非鉄金属は中国の需要の増加を受けて堅調に推移しているものの、エネルギーは設備稼働率が回復したわけでもないこと、週間統計での需要減少が観測されていることから、「大幅に下がりにくい環境ではあるものの上値も限られている」状態が続いている。イールドカーブはベアスティープニング直近限月の騰落率は▲4.0%。Brentも下落したが、10日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.0%。WTI/Brentのネガティブスプレッドは拡大。
 石油製品も下落。RBOBは原油価格の下落を受けて水準を切り下げる動きとなったが、FSC水準の低さから下げ幅は限定された。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲1.0%。ヒーティングオイルも下落。株安、原油安で売られた。冬場の終了に伴い、ヒーティングオイルの需要は急速に減少しており、昨晩の下落で100日移動平均線を下回った。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.1%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近のみ低下、期先は上昇。直近限月の騰落率は▲0.1%。

(ひとりごと)
最近書き溜めていたお話のストックが枯渇しつつあり
殆ど毎日朝、雑感を考えている。

まぁ、それは読者の皆さんからすればどうでもいいことではありますが。


さて。


カツサンド


って、ご存知ですよね。もちろん。
どうもあれは日本にしか存在しないものらしい。
揚げたカツに倒れるほどソースをつけて、というかソースにカツを沈めて味を濃くし
パンにバターとマスタードを塗り
挟んで食べる


最高ですよね。
とにかく何でも挟んでみよう、という単純な発想からスタートした食べ物であるが
世界で最初にカツを挟んだ人間には、「良くやった」といってやりたい


カツサンドは個人的にはキャベツなどが挟まっておらず
カツだけのものが好ましいと思っている
相当できたての物を食べるのであれば、キャベツがあっても良いのだが
時間が経つとキャベツから水分がでて、妙なしんなり感と青臭さがパンについてしまい
美味しく感じない

なので、キャベツを全く挟んでいない、有名店の、それも駅で売っているようなカツサンドが良いのだ
私の好きなのは

1. 万カツサンド
2. さぼてん
3. まい泉

の順である。残念ながらキムカツサンドは食べたことがない。
いずれのカツサンドも「尋常ならざるパンとカツの一体感」と「かかっているソースの味の濃さ」が美味しさのポイントに上げられるだろう。
後、やわらかいのもポイント高し、である。
特に、万カツサンドはやわらかく、かつ、いろいろな食べ味が楽しめるように、2種類の大きさの物が組み合わされているのだ
それは気づかないことも多いが、結構重要なポイントである

なぜか

それはですね。
例えばさぼてんのカツサンドだと3つ入ってるんですけど
当然、3つのうち2つはカツの端っこが入っていて
圧倒的にパンの比率が高くなり
なんだかぱさぱさして美味しくないのだ
丼もののところで力説した「運営計画」が、パンを用いて挟んでいるにも関わらず、納得のいかないバランスになってしまうのである
それに比べると、いろいろな大きさが入っている万カツサンドはその問題がないのだ
なので、さぼてんの場合には真ん中の最もバランスが良いものを最後の楽しみに取っておき、両端から食べるようにしている。

しかし、である。

今日食べたカツサンド、箱に向かって一番左端を取ったら

「真ん中のカツサンド


であった。
お、ひょっとして真ん中部分が2切れも入った、「アタリ」のカツサンドなのかしら
と思って期待したら

残り2つはフツーの両端のカツサンド

でした....
今日の教訓
「さぼてんのカツサンドを食べるときには、イチゴを買うときのように裏側からも見よう」