ヘンな名前再び

(商品市況概況)
「中国の需要」
 週末は欧米主要市場はイースターのため休場であった。
 足許の商品価格は軒並み上昇を始めている。価格が底を打った可能性が高いことは先週、このコラムでコメントしているが、最大の要因は各国経済対策、特に米国の金融機関の支援・処理の進捗と、中国の需要喚起対策が奏功していることであろう。週末の記事でも中国の銀行貸出が前年比6倍にも増加しているとのこと。昨年、一昨年と中国政府は「バブルを潰すために貸し出しに規制を設け、かつ国内の投資需要をクールダウンさせる目的で輸出関税を強化、輸入関税を撤廃する」政策を取っていたのだが、この貸し出しの数字を見るに、政策の方向が一変した可能性が高いと考えている。
 今回の中国の需要増加は政府による人工的なものである、との見方も根強いが、発展途上国における、より良い生活を求めるための「インフラ整備のための需要」は今後も堅調に推移すると考えており、今回の中国の政府による人工的な需要の喚起は、その「インフラ投資の切っ掛け」を作る目的のものであったと考えている。

 景気が回復している訳ではないため、更なる価格上昇に関しては懐疑的ではあるものの、世界的なデフレスパイラルへの突入は回避された可能性が高まってきている。

(経済関連ニュース)
・欧米主要市場はイースターで休場。

・3月中国人民元建新規融資 前年比6倍超の1兆8,900億元(28兆円)に。景気刺激策が奏功。
・3月中国外貨準備残高 1兆9,537億ドル。
・タイで対政府デモが発生。
日本株は続伸。米金融・経済不安の後退を受けて金融株や円安を材料に輸出関連株が買われた。欧米主要市場は休場。

(エネルギー関連ニュース)
・IEA月報
2009年石油需要 83.4MBD(前年比▲2.4MBD)
3月の石油供給 83.4MBD(前月比▲400KBD)、Non−OPEC供給が▲170KBD(OECD諸国で▲220KBD)となったことによる。
2009年のNon-OPEC供給は50.3MBD(前年比▲0.3MBD)。
3月のOPEC供給は27.8MBD(前月比▲235KBD)、OPEC11清算は24.9MBD(前月比▲720KBD)。OPEC総会の決定を遵守したことによる。
実効スペアキャパシティは5.5MBD、2009年のCall on OPECは28.2MBD(前年比▲2.6MBD)。
2月のOECD在庫は2,743MBD(前年比+7.2%)、北米の石油製品在庫の減少をアジアの在庫増加が相殺。FSCは61.6日(前年比+7.9日)と高水準。


(ひとりごと)
タイで反政府デモが起きたり
北朝鮮がミサイル(人工衛星、といってはいますが)を飛ばしたり

と、景気が悪化する中、非常に不安定な動きが出てきていますが
どうも、ニュースを見ると南島のフィジーでも憲法停止等の我々からすると激しい動きが見られている。

が、しかし。

この国の大統領の名前って、


「イロイロ大統領」


って、言うらしい。
個人的には、ガンバリ国連事務総長以来のイケている名前だ。

モンデール駐日大使とか、ガリ国連総長とか

苦しいニュースが多い中
日本人的にヘンな名前は、一服の清涼剤である。