お好み焼き

(商品市況概況)
パンデミック
 昨日の商品価格は軒並み下落している。各国経済対策の影響で底値が堅くなりつつある環境ではあるものの、豚インフルエンザパンデミックリスク(世界的大流行)を受けて消費活動が停滞するとの見方が強まったためである。同様の出来事は2003年のSARS時が上げられるが、あのときも原油価格や株価は下落しており、こうした伝染性の病気の拡大は経済に明らかにマイナスのインパクトをもたらすこととなる。景気底打ちの可能性が高まっている中、完全に冷や水を浴びせられた格好だ。
 足許、インフルエンザ禍がどこまで拡大するのか検討が付かない。専門家の間では「想像以上に早い速度で感染が拡大」しているとのこと。今まで商品市場で議論されていなかった材料の出現により、しばらく商品相場はボラタイルな展開になろうか。

(経済関連ニュース)
・4月独Ifo指数 83.7(前月改定82.2)、市場予想82.3。
・Q109英GDP速報 前期比▲1.9%(前期改定▲1.6%)、市場予想▲1.5%。
・3月米製造業耐久財受注 前月比▲0.8%(前月改定+2.1%(速報比▲1.3%))、市場予想▲1.5%。除く輸送機器 ▲0.6%(前月改定+2.0%(速報比▲1.9%))。
・3月米新築住宅販売 前月比▲0.6%の35.6万戸(前月改定35.8万戸(速報比+2.1万戸))、市場予想33.7万戸。
・メキシコ・北米で豚インフルエンザが猛威。
BOA ケネス最高経営責任者「自信はメリルの財務悪化に懸念を持っていたが、FRB財務省の担当者から両社の合併を完了するよう、圧力を受けた」
「また、両社の合併失敗がシステムリスクを引き起こすことを懸念し、株主への説明を回避するよう、当局が求めていた」と発言。これに対しFRBバーナンキ議長はこの発言を否定。
・WHO、豚インフルエンザに関し、警戒レベルを4に引き上げ。

・ドルは対ユーロで上昇。豚インフルエンザの拡大を受け、逃避先としてドルが選好された。同時に円も国内にまだ感染者がいないことや、海外市場の不安定さを受けた自国通貨回帰の動きもあり、円は対ドル・ユーロで上昇している。
日本株は小幅反発。米銀のストレステストの結果が致命的な内容でなかったことから、金融株を中心に買い戻された。米国株は下落。豚インフルエンザの拡大を受け、幅広く売られた。特に旅行や航空関連は売られた。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は下落した。米USDAが発表した輸出成約高が先週の略倍に拡大したことに伴い、中国向け等の輸出が増加すると見られることや、アルゼンチンの輸出減少観測を受けて大豆は大幅な上昇が続いていたが、週末はドル高の進行もあって一旦200日移動平均線のサポートを試す動きとなった。
・トウモロコシ価格は下落。週間輸出成約高の減少やドル高の進行、エネルギー需要(ガソリン)が回復してきたとは言っても横ばいで推移していることが嫌気された。イールドカーブは略パラレルに低下している。
・小麦価格も小幅下落。特段新規材料は出ていないものの、ドル高の進行や米輸出の減少を受けて下値を探る動きとなっている。500セントの心理的節目、年初来安値の488セントがサポートとして意識されている。イールドカーブはパラレルに小幅低下している。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。週末、中国政府が金保有量を1,054Mt(前回発表時比+454Mt)に増加させたことが好感され上昇していたが、豚インフルエンザの拡大を受け、安全資産としてのニーズが高まり、上昇することとなった。しかしながら同時にドルが上昇したため、上げ幅を削る展開となった。金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているが、今後も株が堅調に推移し市場参加者のセンチメントが好転した場合、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。銀価格は金の上昇に連れる形で大幅高となったが、同様にドルの上昇を受けて上げ幅を削り結局前日比小幅高で引けている。

・NYプラチナ価格は大幅下落。GMクライスラー問題が終盤に差し掛かりながらも解決しきっていない環境下、豚インフルエンザの影響でドルが物色されたや株安を受けて水準を切り下げた。パラジウムも下落。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。豚インフルエンザの拡大を受けて株式市場や原油相場が調整色を強める中、銅価格も下落した。但し、上海在庫・LME在庫の大幅減少が確認されたこともあり下値は堅く30日移動平均線でサポートされている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は一旦底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、GW入り直前ということもあり、一旦調整で売られるものと見ている。目先は200日移動平均線(5,000ドル)が上値の目処になろう。LME在庫は▲4,275Mt減少、(FSCは8.8日)、(キャンセルワラント率は15.9%)。売買高は9,826枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は3ドルバックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく豚インフルエンザ問題を受けて下落し、200日移動平均線のサポートラインを割り込んでしまった。亜鉛は著しい価格低下が修正される形で上昇してきているが、価格上昇が生産者の増産を引き起こす可能性があることから上値は限られると考えている。但し各国政府の経済対策や、中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて下値は徐々にきりあがってきている。LME在庫は▲1,475Mt減少、FSCは11.4日(キャンセルワラント率は9.0%)。売買高は4,403枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の減少はあったものの、豚インフルエンザを受けた株価や原油の下落もあり、水準を切り下げた。LME在庫は▲150Mt減少、(FSCは3.2日、キャンセルワラント率は3.2%。)。売買高は1,708枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は4ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。豚インフルエンザの拡大に伴い、金融市場全体に調整色が強まったことからアルミ価格も水準を切り下げる動きとなった。但し100日移動平均線を挟んで比較的底堅い推移となっている。今後はFOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。GMクライスラー問題は実際に結果が出ればマイナスのインパクトが予想されるが、時間をかけて市場が織り込んでいることもあり、影響は軽微だろう。LME在庫は+9,625Mt増加、(FSCは36.4日)。(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は9,354枚。イールドカーブは期近が低下し、ベアスティープニングしている。C-3は36ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の大幅減少はあったものの、豚インフルエンザの拡大を受けて株価が調整、ニッケルも調整色を強めた。しかしながらLME在庫の減少の影響も大きく、引けにかけては下げ幅を大きく削った。足許のステンレス需要の回復は遅く、上値余地は限られているが、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は徐々に切り上がってきている。LME在庫は▲906Mt減少、(FSCは28.4日)、キャンセルワラント率は4.9%。売買高は1,060枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は53ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。豚インフルエンザの拡大を受けて、金融市場全体に売り圧力が強まる中、錫も売られたが、10日移動平均線でサポートされたこともあって、引けにかけては下げ幅を削った。そもそも錫は需給がタイトな状況が継続している。LME在庫は+485Mt増加、(FSCは11.9日)、キャンセルワラント率は6.1%。売買高は398枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は205ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー関連ニュース)
OPECバドリ事務局長「必要ならば5月に減産も」
・IEA田中事務局長「中期的に見て、14年ごろまでの供給不足は起こり得る」

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近を中心に下落した。株価の上昇等を受けてここしばらく底堅く推移していたのだが、豚インフルエンザの急速な拡大が輸送需要の大幅な減少を想起させ、下値を探る動きとなった。しかしながら引き続き50日移動平均線ではサポートされており、引けに掛けては反発している。イールドカーブは期近の低下幅が大きく、ベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.9%。Brentも期近を中心に下落している。Brentは現在の原油市場の需給をWTIよりもより正確に反映していると考えられるが、足許50日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近の下落幅が大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.8%。WTI/Brentのネガティブスプレッドは小幅拡大している。
 石油製品も下落。RBOBは下落し、140セントの節目を維持してひけた。取引序盤から豚インフルエンザの影響を受けて下値を探る動きとなったが、50日移動平均線でサポートされたことから引けに掛けては買い戻しが優勢となり、下げ幅を削った。イールドカーブは期近の下げ幅大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.8%。ヒーティングオイルも下落。先週週半ばの統計で確認されたように、在庫の水準が高い上冬場の終了とともにディスティレート需要が減少(ヒーティングオイル需要が減少)していることが背景。昨日は一時50日移動平均線を割り込んだものの、原油価格の戻りを受けて一応このラインは回復して引けている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲3.6%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.9%。

(ひとりごと)
お好み焼きが好きである。

小麦粉を基本、ソースで濃く味付けして食べる、というコンセプトが素晴らしい。
以前、このブログでも書いたことがあるアジフライに大量にソースをかけて食べるのと感覚が似ている。
だが、アジフライとお好み焼きでは1つの大きな違いがある。

それは何か?

厨房で作って出てくるか、目の前で作るか
の2つの選択がお好み焼きの場合は可能であるが
アジフライの場合にはそれがない。
良く、お好み焼きが好きだ、と言うと


「好き好き、自分で作るのが良いよね」


という人がいるが、正直言って私は目の前で自分で作るお好み焼きはあんまり好きではない。
だって、自分で作るなら、家で作った方が本当に好きに出来るしさ。
なので、出来れば厨房か、ちょっと離れた鉄板の上で作って頂き、
席に運んできてくれるのが好きだ。

鉄板のカウンターの側に座っていると、なぜか知らないけどお好み焼きの鉄板って
椅子から凄く近い(=テーブルが狭い=鉄板がお皿代わり)ので、汗かきの私からするとつらいんですよね。
なので、作って持ってきてくれるところが好きである。
昔、美味しくて好きだったのが、後楽園にあった「なにわ」というお好み焼き屋。
両親が時々連れて行ってくれた。
あまり綺麗なお店ではなかったが、ここはカウンターのお店で、とにかく「いたずらに濃い味」なところが良かった
残念ながら、後楽園の再開発で10数年前になくなってしまったが、まだどこかでやっているんだろうか。
(続く)