不思議な力

(商品市況概況)
「株高・債券高・ドル安で大幅に上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。経済統計ではGDPが上方修正されたこと、夜間の米国債入札が好調で長期金利が低下したことに伴うドル安の進行、株高の進行が材料となった。商品価格は引き続き、「周辺材料」での上昇となった。このコラムでも繰り返しコメントしているが、「実際に景気が底を打った、あるいは回復している」ことが確認されるような経済統計が発表されなければ、更にここから価格が上昇するのは難しかろう。悪い統計が出てくるのを期待しているわけではないが、少なくとも景気は未だ回復していないのは事実である(悪化速度が鈍化していることはどうも確かなようであるが...)。今後については引き続き二番底をつけて上昇するシナリオを堅持したい。ただ、以前想定していたよりも調整したときの二番底はそれほど深いものにはならない可能性が出てきてる。

 翻って日本であるが、良くも悪くも日本の景気は海外から数ヶ月遅れる傾向がある(悪くなるときも遅れるし、良くなるときも遅れる。リーマン問題やサブプライム問題が発生したときに「日本経済は相対的に健全だ」といっていたが、6ヶ月程度のタイムラグを持って日本の景気が悪化したことは記憶に新しい)。これは日本が原料を輸入し加工し、輸出して外貨を獲得する、という加工貿易を生業とする国であることに起因するものであると考えているが、もしその前提が今回も成り立つとすると、商品相場の上昇は日本の景気回復に数ヶ月先行して発生する可能性がある、ということである。
 7月以降のGDP,企業業績の発表待ちの状態で市場はしばらく方向感が出にくい相場展開になりそうであるが、来るべき本格的な価格上昇に備えねばならない時期に来ていると考えている。


(経済関連ニュース)
・マイケルジャクソン死亡。
・Q109米GDP 前期比年率▲5.5%(改定値比+0.2%)、市場予想▲5.7%。
・日銀、米FRBとの通過スワップの取り決めを来年2月1日まで延長。
・米週間新規失業保険申請者数 627千人(前週改定612千人)、市場予想600千人。
・Q109ニュージーランドGDP 前期比▲1.0%。
・6月東京都区部 消費者物価指数(除く生鮮食品) 前年比▲1.3%、消費者物価指数 ▲1.5%。
・5月日本全国消費者物価指数 前年比▲1.1%、除くエネルギー▲1.0%。

NY Dow  :8,472.40(+172.54)
S&P500   :920.26(+19.32)
NIKKEI225 :9,796.08(+205.76)
JPY/USD :96.13(+0.55)
USD/EUR :1.394(▲0.0044)

・ドルは対ユーロで下落。夜間の米7年債入札が好調で、米金利が低下したため。円も同様の材料で上昇している。
日本株は大幅に上昇。為替が円安になったことや、経済統計の大幅な悪化が確認されなかったことから再び物色された。米株は大幅に上昇。米FRB議長の続投観測が強まったことや、米GDP確定値の上方修正、米国債入札好調に伴う金利低下が材料となった。


穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :533.00(▲6.75)
Cbot Corn :382.50(▲4)
CSCE Sugar :16.65(+0.71)



非鉄金属関連ニュース)
Comex Gold :939.10(+5)
Nymex Platinum :1,191.0(+23.1)

・NY金は上昇し、10日移動平均線を回復した。夜間の米国債入札が好調で金利が低下したことが好感されたようだ。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、昨晩に関してはドル安の方が強く材料視された格好である。今のところQ209の間は金価格の急落は想定していないが、7月以降の経済統計の内容次第では大幅な下落の可能性もある。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 939.10(+5)。
 銀価格も続伸。株が堅調に推移したことと金価格の上昇が材料となった。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,400.50(+9.5)。"

・NYプラチナ価格は大幅に上昇。ドル安の急速な進行と大幅な株高が材料となった。プラチナは比較的ドルユーロとの相関が高いが、今のところ一次回帰線上に価格が安定している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,191.0(+23.1)。
 パラジウムはプラチナ価格の大幅上昇を受けて上昇。10日移動平均線レジスタンスを大きく上抜けして引けている。昨日の引け(東京時間0:00)は244.25(+7.5)。"

中国共産党幹部「量的緩和でドル安が不可避であることから、米国債よりも金を購入すべきだ」




(非鉄金属)
Copper 3M :5,130.00(+75:12C)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫の減少が止まらないことや、夜間に発表されたGDPの好転、米金利の低下に伴う株価の上昇、といったプラス材料が重なり、大幅な上昇となった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、当初の見通しどおり二番底を付ける相場展開が予想されるため、下押し圧力がかかり易い相場展開になると考えている。但し、その下落は7月以降に発表される経済統計の内容を見極めてからとなる可能性が高く、またその下落は年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲3,450Mt減少、(FSCは57.6日)、(キャンセルワラント率は5.2%)。売買高は13,354枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は12ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは5,130.00(+75:12C)。

Zinc 3M   :1,644.00(+33:26.25C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫が増加したものの、金利低下に伴う株高、ドル安を受けて大幅な上昇となった。この上昇で10日移動平均線を固める動きとなった。しかし、需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えている。引き続き7月以降の経済統計を受けて、「上がりすぎの修正」によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は+1,100Mt増加、FSCは11.5日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は3,768枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,644.00(+33:26.25C)。

Lead 3M   :1,739.00(+34:19C)
 昨日の鉛価格は上昇した。前日引けレベルで寄り付いた後、LME在庫の増加やドル高を受けて10日移動平均線のサポートを確認する動きとなったが、夜間の米株上昇を受けて買い戻しが優勢となり、略一貫して水準を切り上げる展開となった。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことやLME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズは決して良いとは言えず現在の価格水準は肯定できないレベルであるといえ、さすがに投機的な買いであると言わざるを得ない。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+700Mt増加、(FSCは3.9日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は1,250枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は19ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,739.00(+34:19C)。

Aluminum 3M :1,685.00(+25:31.75C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫が大幅減少(欧州)したことからそもそも強地合いの中、夜間に米株が金利低下を切っ掛けに大幅に上昇したこと、ドル安が進行したことが材料となった。この結果、とうとう200日移動平均線を回復し、上回って引けることとなった。さらっと200日移動平均線を上回った、と書いたが非鉄金属中200日移動平均線を回復していなかったのはアルミのみであり、200日移動平均線を上回るのは実に昨年の8月以来である。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)までの価格上昇はあってもおかしくないと見ている。但し、市場も「経済見通し」に大きく振らされる等「確固たる自信を持って売買している」とは言いがたく、7月以降に発表される経済統計や企業業績を確認できるまではボラタイルな展開になると予想される。LME在庫は▲6,150Mt減少、(FSCは42.8日)。(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は8,870枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は32ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,685.00(+25:31.75C)。

Nickel 3M :15,675.00(+175:87C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。10日移動平均線を上回って寄り付いた後、LME在庫の大幅減少とドル安の進行、株高の進行を受けて大幅に水準を切り上げた。目先6月11日の高値15,900ドルが視野に再び入ってきた。LME在庫は▲612Mt減少、(FSCは29.0日)、キャンセルワラント率は1.8%。売買高は1,767枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は87ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは15,675.00(+175:87C)。

Tin 3M   :14,850.00(+100:70B)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少、ドル安、株高が材料となった。需給は他非鉄金属に比してタイトであり、堅調な推移が続いている。但し他の非鉄金属と異なり、流動性の低さも手伝って投機の対象となりにくいことから、こういうとおかしいが、比較的落ち着いた推移となっている。引き続きイールドカーブの形状が示すように需給は引き続きタイトであり、堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは16.6日)、P596は7.49%。売買高は163枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は70ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,850.00(+100:70B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :70.23(+1.56)
Brent :69.78(+1.45)

ニジェールデルタ解放軍、ナイジェリア、Shell社のパイプラインを攻撃。


 昨日のNY原油は上昇した。ナイジェリアのパイプライン攻撃や米製油所の稼動停止が材料に挙げられているが、むしろGDPの好転やバーナンキ議長続投観測の強まりに伴う株高、ドル安の方が材料としては大きかったといえる。この結果原油価格は上昇し10日移動平均線を下回って引けた。足元、30日移動平均線〜10日移動平均線でのレンジとなっている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.2%。昨日の引けは70.23(+1.56)。 Brentも同様の相場展開で上昇しており、10日移動平均線を若干上回って引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング直近限月の騰落率は+2.0%。昨日の引けは69.78(+1.45)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは拡大。
 石油製品も上昇。RBOBも株高、ドル安を受けた原油価格の上昇を受けて買い戻しが入った。しかしながら30日移動平均線レジスタンスで頭を押さえられ、比較的頭重い推移であった。景気回復していない状態での価格上昇に消費が着いてこれなくなる可能性は高い一方で、FSCの水準も低く、高値水準でのもみ合いとなっている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは189.83(+5.58)。 ヒーティングオイルも上昇。FSC水準が極めて高い水準にあることから、唯一の買い材料である原油価格の高騰を受けて上昇したものの、10日移動平均線で頭を押さえられて引けた。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。ここ数ヶ月でそうなったが、ヒーティングオイルの期間構造に季節性が殆どなくなっている(ICEガスオイルも同様)。直近限月の騰落率は+2.1%。昨日の引けは177.63(+3.82)。 ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近と期先が上昇し、フラットニングしている。直近限月の騰落率は+0.6%。昨日の引けは568.00(+3.5)。


(ひとりごと)
昔、「恐怖の心霊写真集」って、新倉イワオって人が監修した本が売られていた
今でも売っているんだろうか

さて。

心霊写真じゃないけど
世の中には非常に不思議なことがある

むかーし
結構歳の離れた女の子と付き合っていたとき(あ、別に犯罪ではないです。念のため)
夜に六本木に呼び出されて飲んだことがある
行って見るとそこに知らない子(Aちゃん)が

挨拶もそこそこに飲み始めたのだが
Aちゃんは全く我々の会話に入ってこない
しょうがないのでこっちは彼女と話を続ける
気がつくとAちゃんは話には入らないものの、ずっと私のことを見つめている


「ひょっとして俺に気があるのでは」


と、都合の良いように勘違いして彼女を良く見ると
私ではなく私の後方を凝視しているのだ
何かあるのかと思って振り返ってみるが、そこには何もない。
空席があるだけである。

まぁ、いいやと思って彼女と話をしていたら突然Aちゃんが




「親族で死に掛かっている人がいますね」




え?え?え?
彼女にも言っていなかったのに何で知ってるの!?

私「え、何で知ってるの?会うの今日初めてだよね???」
Aちゃん「後ろの席に、真っ黒い服を着た死神っぽい女性がずっと油売りさんを見てたんです」


ええええええええええええええええええええええええ!!
マジ!?


彼女の話によれば、もうその人は消えてしまったので、多分今日は大丈夫です、とのこと。
うーーーーーーーん
大体この手の話はインチキが多いので信じてないのだが、さすがに今回は信じざるを得ない
よくよく話を聞いてみると、タイミングは分からないのだが、その人の過去も時々全部見えてしまうらしい
例えば合コンであった男性の過去に付き合ったことがある人や、人生すべてが突如見えてしまったりするらしい。例えば


「元カノの〇〇さんは今どうしてるの?」


みたいな。
相手からすれば、「ストーカーなのか?」とか「元カノの友達?」とか思われてしまい
警戒&気味悪がられて彼氏がちっともできない、とのことであった。


世の中には本当に不思議なことがあるものである。
恐らく、であるが今回彼女のことをこの雑感に書いていることも察知されていると思う。
もう10年近く経つが、彼女は今、どうしてるんだろうか?

ブログに突然コメントが来たりして。

ありませんか?こういう不思議な体験って。


ブログランキングに参加することにしました。
皆様クリックをお願いしますです!!↓



にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ
にほんブログ村

商品先物取引ポータル


コモディティ・デリバティブのすべて

コモディティ・デリバティブのすべて