怖い話-その1

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は軒並み下落した。米株はフィラデルフィア連銀指数がプラスに浮上したことなどを材料に続伸。それを受けて商品価格も上昇するかと思われたが、週間失業者の数が増加していることや、価格の急ピッチな上げに対する警戒感、加えてCFTCやFSAによる持ち高規制強化の動きを受けて、期近に手仕舞い売りが入ったものとみられる。
 このコラムで何回か指摘したが、回復してきたとはいえ、実体経済はそこまで良くはない。また全く取り沙汰されていない米不良債権問題(サブプライム問題)はまだ片付いていないのだ。各国の経済対策の効果で春先のレベルまでの価格の暴落はないと予想されるものの、来年以降への本格上昇の前に一度、調整すると見ておきたい。但し相場は市場参加者が決めるもの。そこまで楽観できる状況にはないのだが、今までのバブル崩壊は新たなバブルによって救われてきたことを考えると、今回の価格上昇も市場参加者の間で「容認」される可能性はゼロではない。


(経済関連ニュース)
・Q209台湾GDP 前年比▲7.54%(前期改定▲10.13%)、市場予想▲7.8%。
・7月英小売売上高 前月比+0.4%(前月改定+1.3%(速報比+0.1%)、市場予想+0.4%。
・米週間新規失業保険申請者数 576千人(前週改定561千人(速報比+3千人))、市場予想550千人。
・7月米景気先行指数 前月比+0.6%(前月改定+0.8%(速報比+0.1%))、市場予想+0.7%。
・8月米フィラデルフィア連銀製造業景況指数 4.2(前月改定▲7.5)、市場予想▲2.0%。新規受注、出荷が改善。
・米ガイトナー財務長官「米国の景気回復は、雇用市場の改善や改善を始めている住宅市場が牽引しており、まだ初期段階にある」
・米CFTCと英FSAはエネルギー市場での投機と相場操縦の抑制に向け、監督を強化。

NY Dow  :9,350.05(+70.89)
S&P500   :1,007.37(+10.91)
NIKKEI225 :10,383.41(+179.41)
JPY/USD :94.14(+0.29)
USD/EUR :1.424(▲0.0018)

・ドルは対ユーロで続落した。米経済統計の好転を受けて再びリスク資産へのシフトが発生した。円も同様のロジックで多くの通貨に対して下落している。対ドルでも小幅下落。
日本株は大幅上昇。前日の米株の上昇を受けたセンチメントの好転により。米株は大幅続伸。米フィラデルフィア連銀指数がマイナスからプラスに転じる等のマインドの好転材料が相場を支えた。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :469.00(+3)
Cbot Corn :318.50(▲1.5)
CSCE Sugar :21.97(▲0.7)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :940.30(▲3)
Nymex Platinum :1,242.0(+0.6)

・NY金は小幅下落。株の上昇、ドル安の進行、経済統計がまちまちであったことなど、方向性が出にくい環境下、狭いレンジでの推移となった。中期的にはソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが金価格を高止まらせると見ている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 940.30(▲3)。
 銀価格も小動きであった。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,388.00(+0.5)。"
・NYプラチナ価格は小幅上昇。ドル安や株高、雇用関連統計の悪化といった強弱材料が混在する中、比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。短期的に相場を動かしているのは為替と株の動向であるが、昨晩に関してはImpala Platinumのストライキが支援材料となったようだ。昨日の引け(東京時間0:00)は1,242.0(+0.6)。
 パラジウムは小幅上昇。昨日の引け(東京時間0:00)は275.25(+3.45)。"


Copper 3M :6,049.00(+68:1.5B)
 昨日の銅価格は上昇した。前日の株高を受けてアジア時間は上昇していたが、NY時間にかけて発表された雇用関連統計の悪化や、更なる高値を追求できるような環境にないこともあって調整売りに押された。銅は中国の経済対策や在庫積み増し時期のずれ込みの影響もあってファンダメンタルズは強く上昇余地を試しているが、そもそも「前月比での統計の改善」を受け過剰流動性が市場に流入し、相場を極端に押し上げていると見られる。また、ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+1,250Mt増加、(FSCは62.2日)、(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は10,485枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は2ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは6,049.00(+68:1.5B)。

Zinc 3M   :1,804.00(▲5:27.25C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。前日の株高を受けて上昇していたが、NY時間の統計悪化を受けて調整売りに押された。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲600Mt減少、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は3,590枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,804.00(▲5:27.25C)。

Lead 3M   :1,820.00(+8:24C)
 昨日の鉛価格は上昇した。前日の株価上昇を受けて上値余地を試す展開となったが、NY時間に発表された統計の悪化を受けて地合いが転換、上げ幅を削った。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+775Mt増加、(FSCは5.2日、キャンセルワラント率は0.0%。)。売買高は1,261枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,820.00(+8:24C)。

Aluminum 3M :1,906.00(▲44:34.25C)
 昨日のアルミ価格は下落した。前日の株高の影響で一旦上値を試したが、オプションの防戦売買と思われる売りが1,950ドルを下回ったところから加速し、一気に1,900ドルまで水準を下げた(この近辺にもオプションのこぶがある)。欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、ロシア生産者の生産減少といった新規材料もあって堅調な推移が続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「価格が急上昇した場合、現在の経済環境では株価にとってマイナスのインパクトをもたらし、最終的に商品価格にマイナスのインパクトをもたらす」と見られることから、価格の上げピッチは緩やかなものになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+1,350Mt増加、(FSCは45.5日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は10,875枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,906.00(▲44:34.25C)。

Nickel 3M :18,900.00(+50:22C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日の株高の流れを受けて上昇した後、米経済統計の悪化等を材料に調整売りに押された。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることからいずれにしてもニッケル価格は比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は▲282Mt減少、(FSCは29.3日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は1,447枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下している。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,900.00(+50:22C)。

Tin 3M   :13,850.00(+290:432B)
 昨日の錫価格は上昇した。前日のNY株の上昇を受けて強含んだが、米雇用統計の悪化もあってNY時間にかけて売られた。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは19.0日)、P596は4.6%。売買高は200枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は432ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは13,850.00(+290:432B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :72.54(▲1.29)
Brent :73.33(▲1.26)

 昨日のNY原油は下落した。米株が上昇したことから総じて堅調な推移となったものの、雇用環境が安定していないことや実態経済の回復を極端に無視して上昇している相場に対して警戒感が強まったため。週半ばの米在庫統計は原油在庫の減少が確認されたが、石油製品在庫の高止まりに伴う調達(輸入)の調整によるものであり、引き続き米国内の石油・石油製品需給はルーズである。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは72.54(▲1.29)。 Brentも下落したが、10日移動平均線でサポートされた。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.7%。昨日の引けは73.33(▲1.26)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは小幅拡大小している。
 石油製品も下落。RBOBは原油価格の動きに連れる形で水準を切り下げた。そもそも米在庫統計で需要が低迷していることが確認されていること、在庫水準が高いこともあり高値を維持し続けるのが難しい状況。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.7%。昨日の引けは198.22(▲5.24)。 ヒーティングオイルも下落。原油価格の下落もあり、10日移動平均線まで水準を切り下げた。米在庫統計で需要低迷が確認されており、ガソリン同様ファンダメンタルズは引き続き弱く、原油価格が上昇しない限り買われる材料はあまりない。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは188.52(▲3.35)。 ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.5%。昨日の引けは603.75(+3.25)。




(ひとりごと)
織田哲郎Nightの予行演習が昨晩、急遽行われた。
やっぱり織田哲郎は爽やかだ。

さて。

たまには怖い話でも。
学生の頃の不思議な話。
私学生の頃は地味にゴルフをやっていたんだが、執行部もやっていて主務って仕事をしていた。
主務、っていうと分かりにくいが要はサブキャプテンみたいなものである。
なので、先輩から「とにかく毎日電話で情報交換するように」
といわれていたため、ほぼ毎日電話で話をしていた。

因みに主将は理科系で
非常にしっかりした人間&現実主義者であった。

と、とある日の夜のこと。
主将と電話をしていたところ、妙なことを彼が口にし始めた。
主将「あのさ」
私「ん?」
主「昨日の夜さ、変なことがあったんだよね」
私「変って?」
主「いやね、夜寝ていたら突然部屋中の電気がついたんだよね」
私「え?それっておかしくない?」
主「そう。おかしいんだよ。それでさ、気が付いたら何だか体が動かなくて」
私「金縛りじゃん」
主「そう。金縛りにあってさ」

普通、こうなると相当怖い。
だって、電気がいきなりついて明るいにもかかわらず金縛りですよ。
そしたらこの男

主「それでさ、金縛りってムカついたので全力で暴れたら、金縛りが解けてさ」
私「...そういう時って、怖い、とか思わんの?」
主「どうして?体が動かないだけでしょ?」
私「いや、まあ、そうなんだけど」
主「だろ。でもその金縛りが解けた後、右の足元に誰かがいる気配がするんだよね」
私「ええええッ!!それってお化けかなんかじゃないの?」
主「いや、手をかざして確認したところ、何もいなかったので」

ゴースト・バスターズじゃ無いんだから、触れないでしょ。
まあとにかくこの日はこれで終わった。
(続く)