オリンピック

【商品市況概況】
「雇用統計悪化で下落」
 昨日の商品価格は軒並み下落している。注目の米雇用統計は市場予想を下回る内容で、かつ失業者数が拡大したことが材料となり株が続落、商品価格もファンドの手じまい売りなどで下落することとなった。そもそもこのコラムで指摘をしてきているが、需要は引き続き弱く価格が上昇する材料は財政出動による官製需要の増加と、金融の量的緩和に伴うインフレ政策の実施で価格が上昇してきた側面が強く、民需へのバトンタッチが順調に行われなければこの価格水準の維持は難しかろう。民需にバトンタッチをするタイミングで一旦調整売りが入ると考えておくべきである。ただし同時に景気が回復していることは事実であり、消費者が大幅な価格の下落を期待するのは難しいとみている。
 オバマ大統領は昨日の雇用統計を受けて追加景気対策の必要性についてコメントしていたが、バブル崩壊によって発生した需給ギャップを埋めるためには、G20でも確認されたようにしばらく経済対策は継続する必要があると考える。そうした場合やはり商品価格は下支えされることになろう。


【経済関連ニュース】
・8月ユーロ圏 PPI 前年比▲7.5%(前月改定▲8.4%(速報比+0.1%))。
・9月米非農業部門雇用者数 前月比▲263千人(前月改定▲201千人(速報比+15千人))。失業率9.8%(前月改定9.7%)。
・8月米製造業受注 前月比▲0.8%(前月改定+1.4%(速報比+0.1%))。
IMF「低金利政策を持続するべきである」
オバマ大統領「追加景気刺激策の実施を検討」
・日銀 白川総裁「1日の短観は、景気が持ち直しに転じつつあるとの日銀の情勢判断を裏付けるもの」
中川昭一財務大臣、死去。病死か。


NY Dow  :9,487.67(▲21.61)
S&P500   :1,025.21(▲4.64)
NIKKEI225 :9,731.87(▲246.77)
JPY/USD :89.67(▲0.03)
USD/EUR :1.46(+0.0046)

・ドルは対ユーロで下落。米雇用統計の悪化を受け、財政・金融面での景気刺激策の維持が必要との見方から、米低金利が継続するとの見方が強まったため。円は対ドルで小幅高。
日本株は続落。米株の大幅下落と円高の進行を受け、景気の先行きに不透明感が強まったことから。米株は続落。米雇用統計の悪化を受けて。


穀物市場サマリー】
Cbot Wheat :441.25(▲11.5)
Cbot Corn :333.50(▲7)
CSCE Sugar :23.20(▲0.91)


非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,003.20(+3.7)
Nymex Platinum :1,275.6(▲6.4)

・NY金は上昇した。雇用統計の悪化でドル安が進行したことから。今後に関しては金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られることである。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,003.20(+3.7)。
 銀価格は下落した。株の下落が続いていることが地合いを悪化させた。今後に関しては銀価格は堅調な推移が続くと見ている。銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるためだ。相対的に銀のパフォーマンスは金を上回るとみている。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,623.00(▲21)。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが252,994(前週比 ▲12,931)、ショートが21,608(前週比 ▲7,568)となったことから、ネットで231,386(前週比 ▲5,363)となった。銀はロングが54,966(前週比 ▲12,931)、ショートが7,556(前週比 ▲7,568)となったことから、ネットで19,057(前週比 +2,551)となった。

・NYプラチナ価格は下落した。株安の影響で。昨日の引け(東京時間0:00)は1,275.6(▲6.4)。
 パラジウムも上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は298.2(+5.25)。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、プラチナはロングが19,257(前週比 ▲2,341)、ショートが1,886(前週比 +403)となったことから、ネットで17,371(前週比 ▲2,744)となった。パラジウムはロングが22,101(前週比 ▲2,341)、ショートが28,382(前週比 +403)となったことから、ネットで12,522(前週比 ▲509)となった。

Copper 3M :5,879.00(▲106:21.25C)
 昨日の銅価格は下落した。上海在庫・LME在庫の大幅な減少はあったものの、足元相関の高い株価が雇用統計の悪化を受けて大幅に調整を続けていることが地合いを悪化させた。引けにかけては統計の悪化によるドル安進行を受けて買い戻しが入った。今後に関しては、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるものの、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は▲625Mt減少、(FSCは73.3日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は11,198枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは5,879.00(▲106:21.25C)。
 8月の中国の銅関連品輸入は1,007.38(前月比▲154.87, 前年比+28.02)、輸出は6.87(前月比▲0.29, 前年比▲15.99)となっている(単位はいずれもKMt)。

Zinc 3M   :1,880.00(▲33:26.75C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。米雇用統計の悪化に伴う株安が地合いを悪化させ下落。しかし引けにかけてはドル安が進行したため、買い戻しが入った。今後に関して、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国、中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲300Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は3,555枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,880.00(▲33:26.75C)。
 8月の中国の亜鉛輸入は41.48(前月比 ▲26.77, 前年比 +2.54)、輸出は0.99(前月比 ▲0.67, 前年比 ▲3.78)となっている(単位はいずれもKMt)。

Lead 3M   :2,115.00(▲75:27C)
 昨日の鉛価格は下落した。注目の雇用統計の悪化を受けて株価が続落、地合いが悪化したため鉛も売られることとなった。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は▲175Mt減少、(FSCは5.6日、キャンセルワラント率は1.0%。)。売買高は1,883枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,115.00(▲75:27C)。
 8月の中国の鉛輸入は8.0(前月比 ▲9.5, 前年比 +3.13)、輸出は1.45(前月比 ▲2.34, 前年比 +1.02)となっている(単位はいずれもKMt)。

Aluminum 3M :1,804.00(▲54:34C)
 昨日のアルミ価格は下落した。注目の米雇用統計が悪化したことによって下落した。ドル安が進行したものの材料とならなかった。100日移動平均線のサポートを試す動きとなっている。今後に関しては(一旦調整はあると見ているが)堅調な推移になると見ている。低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まる(一般にコンタンゴの場合には、資金調達に問題がない場合在庫を保有し易い)と予想されるためである。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。LME在庫は▲4,250Mt減少、(FSCは45.1日)。(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は10,400枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は34ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,804.00(▲54:34C)。
 8月の中国のアルミ関連製品の輸入は760.92(前月比▲354.91, 前年比+168.96)、輸出は27.38(前月比▲5.07, 前年比▲68.52)となっている(いずれも単位はKMt)。

Nickel 3M :17,285.00(▲140:88C)
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の減少等で買い戻しが入っていたが、米雇用統計の悪化を受けて結局下落することとなった。景気回復の速度が緩慢なことに伴う今までの行き過ぎが修正される形で100日移動平均線が意識される展開になろう。今後に関しては徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが始まると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルで需給はニュートラルであると予想される。よって、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は▲84Mt減少、(FSCは32.4日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は1,451枚。イールドカーブは期近と期先が下落し、上に凸の度合いが増している。C-3は88ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは17,285.00(▲140:88C)。
 8月の中国のニッケルの輸入は22.7(前月比 ▲25.05, 前年比 +15.95)、輸出は4.79(前月比 +0.51, 前年比 +4.42)となっている(いずれも単位はKMt)。

Tin 3M   :14,275.00(+75:450B)
 昨日の錫価格は上昇した。引き続き特定の業者がLME在庫の9割を保有しており、需給がタイト化している。ある意味アルミが担保融資の担保として用いられ、実際に使用可能な在庫が少ない中価格を高止まりさせているのと状況が似ている。ただし、100日移動平均線が意識され、この水準を下回って引けた。今後に関しては最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されている。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+205Mt増加、(FSCは24.9日)、P596は0.78%。売買高は510枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。需給のタイト化を映じて期先が上がり始めていることは注意が必要だろう。C-3は450ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,275.00(+75:450B)。
 8月の中国の錫の輸入は1.64(前月比 ▲0.48, 前年比 +0.95)、輸出は0.15(前月比 +0.15, 前年比 +0.12)となっている(いずれも単位はKMt)。



【エネルギー関連ニュース】
WTI :69.95(▲0.87)
Brent :68.07(+0.29)

 昨日のNY原油は下落した。米雇用統計の悪化に伴い水準を切り下げ、100日移動平均線のサポートラインを試したが、同時にドル安が進行したこともあって引けにかけて買い戻しが入った。そもそも需要が回復していないことから頭重い推移となりやすい。イールドカーブは期近が低下しベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは69.95(▲0.87)。
 Brentは上昇した。イールドカーブは期近が下落し、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.4%。昨日の引けは68.07(+0.29)。
 WTI/Brentのスプレッドは1.88のポジティブスプレッドとなっている。"
" RBOBは下落した。雇用統計の悪化を受けた原油価格の下落で。50日移動平均線のサポートラインを試した。そもそも需要の回復が緩慢(というより回復していない)なことから、原油価格が下落すればRBOBも下落する。今後は200日移動平均線の中期的なサポートを試す動きとなろう。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲1.0%。昨日の引けは174.09(▲1.7)。
 ヒーティングオイルは下落した。原油価格の下落に連れる形で。ファンダメンタルズは繰り返しコメントしているように弱く、100日移動平均線でサポートされているものの頭重い推移となっている。イールドカーブは略パラレルに低下。直近限月の騰落率は▲1.7%。昨日の引けは179.68(▲3.06)。
 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.6%。昨日の引けは554.25(▲8.75)。


【ひとりごと】
オリンピック、東京じゃなくてリオになってしまいましたね。
子供にオリンピック見せてあげたいと思っていたので、時差がほとんど12時間あるリオでのオリンピック開催は
ちょっと残念である。
でも、ブラジルは「なんとなく」しか知らない国であるので
テレビでさんざ紹介されたりするのはそれはそれで喜ばしいことである
なんたって、初めての南米での開催なんですから。


しかし、今回テレビを見ていて思ったのが
昔に比べてオリンピックの開催地決定が、相当大きなイベントになってるんだなってこと。
ちょっと前までは、開催地がどこそこに決まりました、ふ〜ん、ってなもんだったが
テレビでも投票の仕方や
開催候補地の紹介なんかも頻繁にやるようになっていて
明らかにお祭り的な色彩が強くなってきてますよね
それを見てるだけで面白いし


「見せ方」を変えることでなんでも間でもショウになるってことでしょうか
小泉劇場に始まって政治が茶の間の話題になる世の中である


ひょっとして日々書いてるこの雑感も
見せ方を変えれば、売れるんじゃぁ...


って、無理ですか、そうですか。