座敷わらし

【商品市況概況】
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。明らかに株や為替といった周辺材料が意識され、エネルギー価格は上昇。非鉄金属は改善が見られた統計がISM非製造業指数であったことから直接関係ない指標であることもあって、引けに掛けて若干反発した程度であった。
 足許、景気は回復過程にあると考えられるが、雇用情勢は悪化している。雇用情勢は景気の一致指標であり、先行指標ではないことから雇用の悪化によって先々の景気が悪化すると見るのはある意味側面的な見方であると言えるが、今回の失業率の高止まりはバブル崩壊に伴って発生した需給ギャップを、官製需要によってまかない切れていないことに伴う失業であり、需給ギャップが解消するまでは失業率高止まり、需要低迷の状態が続くことになるため、同時に「景気の一致指標だから」と簡単に片付けられる問題でもないと思われる。
 こうした環境下、商品価格はやはり一旦調整することになると見ておきたい。


【経済関連ニュース】
インドネシア中銀 政策金利6.5%に据え置き。
・8月ユーロ圏小売売上高 前年比▲2.6%(前月改定▲1.9%(速報比▲0.1%))。
・9月米ISM非製造業景況指数 50.9(前月改定48.4)。

NY Dow  :9,599.75(+112.08)
S&P500   :1,040.46(+15.25)
NIKKEI225 :9,674.49(▲57.38)
Dax :5,508.85(+40.95)
FT250 :8,982.53(+82.57)
Sensex  :16,866.41(▲268.14)
Shanghai A :Close
Brazil Bovespa :62,369.3008(+1,197.313)

JPY/USD :89.65(▲0.03)
USD/EUR :1.465(+0.0054)


・ドルは対ユーロで下落。米ISM指数の改善に伴う株価上昇等で、再び海外リスク資産への選好が強まったことから。円は対ドルで小幅上昇。
日本株は続落。ドル高の進行や、ここに来て再び取り沙汰される景気二番底のリスクを警戒して。政府の政策運営に対する懐疑的な見方も相場の売り材料となっている。米株は反発。夜間に発表された米ISM指数が50を上回る改善となったことから。


穀物
Cbot Wheat :442.75(+1.5)
Cbot Corn :341.50(+8)
CSCE Sugar :23.65(+0.45)





【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,016.70(+13.5)
Comex Silver :1,653.50(+30.5)
Nymex Platinum :1,294.6(+19)
Nymex Palladium :303.3(+5.1)

・NY金は上昇した。米経済統計の好転に伴うリスク資産選好の動きで。しかし、正直なところ統計の大幅な改善が見込みにくくなる中、安全資産としてのニーズが高まっているともいえる。また、米景気追加支援策の実施に伴うドル金利低位誘導も長期化する可能性があり、恒常的なドル安が相場を支えることになる。今後に関しては金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られることである。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,016.70(+13.5)。
 銀価格は上昇した。ドル安の進行と株高を受けて。今後に関しては銀価格は堅調な推移が続くと見ている。銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるためだ。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,653.50(+30.5)。"

・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安の影響で。昨日の引け(東京時間0:00)は1,294.6(+19)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は303.3(+5.1)。"

・中国政府、今後3年間、新しいアルミの精錬所建設を禁止し、800KMtの非効率な精錬所を1年程度かけて削減することを決定。


Copper 3M :5,920.00(+41:21.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。夜間に発表されたISM指数が改善し、50を上回ったことから株価が上昇、銅価格を押し上げた。但し昨晩の指数は非製造業指数であり、直接非鉄金属価格の下支え要因とはなりにくい。よって昨晩の価格上昇は株上昇によるものと考えている。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは7.0日)、(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は6,441枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは5,920.00(+41:21.5C)。

Zinc 3M   :1,872.00(▲8:27.5C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。前日までの流れを受けて下値を探る動きとなったが、米経済統計の好転に伴う株の反発で、50日移動平均線でサポートされ反発、下げ幅を削った。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲400Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は2,774枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,872.00(▲8:27.5C)。

Lead 3M   :2,090.50(▲24.5:28.5C)
 昨日の鉛価格は下落した。昨日までの流れを受けて地合いが悪く下値余地を探る動きとなったが、夜間の米経済統計の好転に伴う株価の上昇を受けて引けにかけては会支えられた。目先50日移動平均線のサポートを試す動きが見られる。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は0.8%。)。売買高は2,043枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,090.50(▲24.5:28.5C)。

Aluminum 3M :1,790.00(▲14:34.75C)
 昨日のアルミ価格は下落した。前日の流れを受けて下落し、100日移動平均線を試す動きとなった。ISM指数の改善に伴い株価が上昇したため引けにかけて買い戻しが入ったが、非製造業指数であることから直接アルミと関係なく、力なく水準を切り下げた。今後は一旦調整した後、堅調に推移すると見ている。低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まると予想されるためである。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は+925Mt増加、(FSCは48.5日)。(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は8,787枚。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇している。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,790.00(▲14:34.75C)。

Nickel 3M :17,550.00(+265:87C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日の流れを受けて下落したが、夜間の統計の改善に伴う株価の上昇が支援材料となり買いが優勢となった。LME在庫の3割強を特定業者が保有しており、実質利用可能在庫の減少懸念が台頭したことも支援材料となった。足許、100日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続いている。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られるためである。需給がニュートラルであるため、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+384Mt増加、(FSCは35.4日)、キャンセルワラント率は1.1%。売買高は1,206枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は87ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは17,550.00(+265:87C)。

Tin 3M   :14,200.00(▲75:445B)
 昨日の錫価格は下落した。100日移動平均線レジスタンスが意識される中、特定の業者が保有していた在庫を売却した模様であり、テクニカルに下落した。引けにかけては統計の改善に伴う株価上昇で下げ幅を削り、結果的に一目均衡表の雲の上限でサポートされている。。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは24.9日)、P596は0.82%。売買高は103枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は445ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,200.00(▲75:445B)。



【エネルギー】
WTI :70.41(+0.46)
Brent :68.04(▲0.03)

・湾岸諸国、ドル建以外の通貨での原油販売を協議中。極秘に中国、ロシア、日本、フランスと協議(英インディペンデント紙)。

 昨日のNY原油は上昇した。米経済統計の好転に伴う株価の上昇が材料となった。イランの核開発問題等が材料となってきたが、昨晩の非製造業ISM指数で原油価格が上昇する理由はなく、株や為替の要因によるものと見られる。チャート的にはローソク足の下ヒゲが長くなっており、「需要低迷の影響で下落しやすいものの、側面支援材料で下値が堅い」といったところだろうか。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近が上昇しフラットニング。直近限月の騰落率は+0.6%。昨日の引けは70.41(+0.46)。 Brentは下落した。直近限月の騰落率は▲0.0%昨日の引けは68.04(▲0.03)。 WTI/Brentは+2.37のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。原油価格が上昇したことに連れる形で夜間に上昇した。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+0.7%。昨日の引けは175.39(+1.3)。 ヒーティングオイルは下落した。ファンダメンタルズは弱いことから原油の動きに連れ易い。イールドカーブは略変わらず。直近限月の騰落率は▲0.3%。昨日の引けは179.16(▲0.52)。 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.9%。昨日の引けは544.25(▲10.0)。


【ひとりごと】
座敷わらしが出る旅館が燃えてしまったらしい


テレビで見たけれど、多くの人たちがこの旅館で座敷わらしを目撃しており
昔の総理大臣もこの旅館に宿泊したことがあるそうだ。
座敷わらしを見た人には富と名声が、といわれるらしいが
まさにその通りである。


一回見てみたい、と思うんですが
テレビでその、良く「出る」部屋を見たんですが
瞬時に泊まりたくなくなった


だって

なんだか人形が一杯おいてあって、そっちの方が怖いんですもの...
って、皆さん、そう思いませんでした?
やっぱりリターンを得るためには、多少の怖い思いもしないといけないようです。
(でも、この旅館、2011年まで予約は満室だったんだとか)



ものの本によると「座敷わらしがいなくなった家は没落する」とのことであるが
この旅館も大丈夫なのだろうか?
再興を望む人々が日本中にいるが、再興後が、なんだか心配になってしまう。

でも、一部報道では、座敷わらしが敷地内の神社に逃げ込んだのを子供が目撃したんだとか。
建て直しが完了した後で、ちゃんと戻ってきてくれると良いですね。