フーディーニ

【商品市況概況】
「抜け出した原油
 昨日の商品価格は貴金属、原油が上昇、非鉄金属が大幅に調整した。足許の材料は大して変わっておらず、ドルの動き、企業決算、企業決算を受けた株の動き、の3種であると言っても言い過ぎではない。ファンダメンタルズを覆い隠すように過剰流動性が供給されていることによるものである。過剰に流動性が供給される、ということはイメージ、ダムに満々と水が湛えられている状態に似ている。過剰流動性の供給が終了する、ということは逆にダムの水が減り、推移が下がることを意味する。推移が下がって初めて「このダムはこういう地形のところに立地していたのか」とそのダムの置かれている本来の環境を認識することが出来るが、水が増えている場合にはそれをうかがい知ることは出来ない。今の市場環境はこの状態に似ており、水が大量に供給されているため、実態(ファンダメンタルズ)が見難く、かつ、材料にしにくくなっているということである。市場参加者が頼りにしているある意味確実なファンダメンタルズ(というかマクロ経済見通し)は、「足許景気は底を打ち、かつ、しばらくは低金利の状態が続く可能性が高いこと」であろう。ダムの話の通り、本来の姿を現時点において強く認識する必要は「まだ」ない、ということなのだろう(そのため、株等の周辺材料が商品価格の売買材料になってしまう)。
 そういった中、原油だけこの動きから脱却しつつあるようだ。ただしこれに関してもファンダメンタルズが付いてきているわけではなく、「現在の経済環境でどこまでの価格上昇が容認できるか」を試していると見られる(一応年初に立てた予想の通りの動き)。現在の見立てでは、新規油田の開発・運営がPayすると考えられる80ドル以上の上昇が容認できる経済環境にはないと考えられることから、一旦この水準を試した後に調整売りに押されるものと考えている。


【経済関連ニュース】
・9月中国景況感指数 124.4(前月115.9)。
・9月中国企業家信頼感指数 120.1(前月110.2)。
・9月中国乗用車販売台数 前年比+83.6%の101.5万台。
・9月英インフレ率 前年比+1.1%(前月改定+1.6%)。
・前原国交大臣、羽田空港のハブ化構想についてコメント。森田知事激怒。
・米インテル、PC市場回復で業績先行きに強気の見通し。
FRBコーン副議長「米国のインフレ率と経済成長は当面、FRBの目標を下回る状況が続くだろう」



NY Dow  :9,871.06(▲14.74)
S&P500   :1,073.19(▲3)
NIKKEI225 :10,076.56(+60.17)
Dax :5,714.31(▲68.92)
FT250 :9,388.83(▲71.26)
Sensex  :Close
Shanghai A :3,081.379(+43.788)
Brazil Bovespa :64,645.5898(+574.578)

JPY/USD :89.7(▲0.11)
USD/EUR :1.484(+0.0047)


・ドルは対ユーロで下落。バーナンキ議長の利上げ準備発言でドル高に触れていたが、コーン副議長の米国の利上げは遅れる可能性があるとの見方を受けてドル金利は低下、ユーロが買われた。円は対ドルで下落している。

日本株は小幅上昇。海外市場の安定を受けて輸出関連株が物色された。米株は総じて下落。上昇。前日のアルコアの決算好転を受けて米株が堅調に推移したことを受けて、素材関連株が買われた。金融も高い。米株は上昇。アルコアの決算好転を受けて、今後発表される米企業決算もさほど悪くないのではとの楽観論が広がっていることが材料となった。



穀物
Cbot Wheat :511.25(+17)
Cbot Corn :381.75(+0.5)
CSCE Sugar :22.22(+1.16)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,064.20(+7.5)
Comex Silver :1,784.00(+2)
Nymex Platinum :1,352.8(+13.4)
Nymex Palladium :329.8(UC)

・NY金は大幅に上昇した。FRBコーン副議長の発言を受けたドル安の進行もあって、史上最高値を再び更新した。足許代替運用手段としての金の注目度が上がっており(新聞等のメディアで報じられるだけで、買う人は増える。集団心理ですね...)、上値余地を試す動きとなっている。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。当コラムではテクニカル分析を元に、1,400ドルをターゲットに設定したい。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,064.20(+7.5)。

 銀価格は上昇した。ドル安の進行を受けて堅調な推移となったが、18ドルの節目が強く意識され頭重い推移となった。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。また,投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,784.00(+2)。"


・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安の進行が材料となった。2009年単年で見れば需要の大幅な減少に伴って供給過剰の状態になっているとみられるが、景気回復と政府の自動車買取プログラムの継続の影響で需要は年末まで堅調に推移すると予想される。また、今後に関しても日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,352.8(+13.4)。

 パラジウムは変わらずであった。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになろう。ただし引き続き地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。ちなみに、ここ3年程度のプラチナ/パラジウムスプレッド率(両者の価格差をプラチナ価格で割ったもの)は75%程度であり、現在の水準も同じ程度。このスプレッド率の拡大はプラチナ需要の拡大を意味するが、更に拡大するようであればパラジウムの代替需要が強まることとなろう。であり昨日の引け(東京時間0:00)は329.8(UC)。"



・金は史上最高値を再び更新。
・チリコデルコ「世界の銅生産は今年、来年と需要を上回る見込み」

Copper 3M :6,139.00(▲139:17C)
 昨日の銅価格は下落した。一時、先週の高値をトライする動きとなったが日本時間の20:00頃、ドルが対ユーロで大幅に上昇したことがきっかけとなり、大幅に水準を切り下げた。日中発表になった中国の自動車販売の大幅増等、引き続き中国の工業品需要は旺盛と見られるものの、足許の在庫積みあがりの影響もあって更なる上値をトライはしにくかったようだ。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+575Mt増加、(FSCは7.1日)、(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は11,428枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は17ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは6,139.00(▲139:17C)。

Zinc 3M   :2,025.00(▲70:27C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。欧州時間のドル高の進行が材料となった。足許個別のファンダメンタルズよりも、為替や株といった周辺材料が市場価格の変動要因になっている。昨日はそもそも10日移動平均線からの乖離が大きかったところにドル高が進行したため、調整売りが重なったものと見られる。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲1,925Mt減少、FSCは14.5日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は4,538枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,025.00(▲70:27C)。

Lead 3M   :2,170.00(▲125:26.25C)
 昨日の鉛価格は下落した。取引序盤は中国の自動車販売の大幅増加の統計を受けて上値を試したが買いが続かず、亜鉛等と同じくドル高安を材料に売られ、30日移動平均線を割り込んだことから下げが加速した。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は1.5%。)。売買高は2,475枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,170.00(▲125:26.25C)。

Aluminum 3M :1,907.00(▲40:35.75C)
 昨日のアルミ価格は下落した。中国の自動車販売の大幅増加を受けて上値余地を試したが、欧州時間にドル高が進行したことから売りが入り急落。一時10日移動平均線のサポートラインを試す動きとなったが、引けにかけては買い戻しが入り、50日移動平均線を回復して引けている。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるがその可能性は徐々に低下していると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。尚、過剰在庫の水準は既に価格に織り込まれていると考えておいたほうがよさそうだ。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲2,425Mt減少、(FSCは48.2日)。(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は13,118枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は36ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,907.00(▲40:35.75C)。

Nickel 3M :18,155.00(▲670:67C)
 昨日のニッケル価格は下落した。材料は欧州時間のドル高進行を受けた手仕舞い売りによるものと見ている。足許、100日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続いている。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は▲180Mt減少、(FSCは35.4日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は2,431枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は67ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,155.00(▲670:67C)。

Tin 3M   :14,400.00(▲275:400B)
 昨日の錫価格は大幅に下落した。取引序盤こそ堅調な推移であったが、欧州時間のドル高進行を受けた調整売りに押され、一気に100日移動平均線を試す動きとなった。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+95Mt増加、(FSCは25.4日)、P596は1.35%。売買高は150枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は400ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,400.00(▲275:400B)。



【エネルギー】
WTI :74.15(+0.88)
Brent :72.40(+1.04)

 昨日のNY原油は上昇した。FRBコーン副議長の発言を受けたドル安の進行を受けて、原油価格は75ドルの節目をトライする動きとなった。原油需要の回復はまだ見られないものの、米低金利の継続に伴うドル安と、財政出動量的緩和継続観測が強まっていることから特に投機の買いニーズが強まったものと見られる。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.2%。昨日の引けは74.15(+0.88)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+1.4%昨日の引けは72.40(+1.04)。 WTI/Brentは+1.75のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。値動きは、殆どドル・ユーロの動きに連れた原油価格の動きをトレースする形となった。先週半ばの在庫統計でガソリン在庫の増加が確認されていたが、FSCベースでは5年レンジにもどってしまったことも支援材料となっている。しかしながら50日移動平均線が上値として意識され、この水準を下回って引けた。需要(出荷)が増加しているが、どちらかといえばウィンターグレードへの入れ替えに伴う需要増加であり、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.8%。昨日の引けは183.18(+3.28)。 ヒーティングオイルは上昇した。RBOBと同じく、原油価格の動きをトレースする展開となった。在庫統計で需要(出荷)の増加が見られたが、ガソリン同様ウィンターグレードへの交換時期でもあり、季節的な動きである。総じてFSCは高く(遂に50日に)、ファンダメンタルズは弱い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.5%。昨日の引けは192.34(+2.9)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.8%。昨日の引けは597.00(+23.75)。



【ひとりごと】
オバQの全集が発売されているらしい。
友達が教えてくれた。
今度読んでみよう。


さて。


この前ネットを見ていたら、「スクェア」という儀式(というか悪い遊び?)が掲載されていた
何でも、

5人が雪山に行き、そのうち1名が凍死
朝まで寝ないようにするために残りの4人が部屋の角に立ち
自分から向かって右手(左でも良いと思うけど、読んだサイトにはそう書いてあった)の人に向かって歩いていき、タッチ
タッチされた人は同様の手順で右手の人に歩いていってタッチ
を繰り返そう、という話になり
それを朝までやったことで死ぬのを回避できた

っていう話。
でも、4人でこれやったら絶対続かないので
知らない間に死んだ1人が参加してましたよ、っていう話なんだが
ものの本によれば西洋で使われていた降霊術の1つなんだとか
このほかにも、こっくりさんとか、色々な降霊術があるけど
どれも眉唾なものばっかりだ

本当の心霊現象なんてお目にかかること、あるんだろうか?
実際に自分でもそうした霊魂を見てみたい、という気持ちはあるが
出来ることなら見たくない、という気持ちもあり
やっぱりそういった気持ちの葛藤が、こうした怖い話をあいまいなままにして
それがみんなが怖がり続けてしまう原因の一つになっているんだろうな。

まあ、脱出王フーディーニがその殆どの降霊術がインチキであることを看破したことを考えると
やっぱり心霊現象は存在しないのかも知れない。

済みません。
今日もどうでもいい雑感です。