ブログ検定-その3

【商品市況概況】
「上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。ドルが対ユーロで大幅な下落となったことが背景。足許の価格上昇は過剰流動性の供給によるもので、実需を伴う価格上昇ではないことは間違いがないと思うが、今ここで「商品価格はファンダメンタルズを材料に買われる」というセオリーを口にしたところで殆ど無意味だろう。そもそも各国中央銀行が足並みをそろえてインフレ政策を施行したわけであり、景気が底打ちしたことがある程度間違いない状態となっている以上、価格が上昇するのもまた「セオリーどおり」であるとも言える。
 いずれにしても今後は実際に需要がついてきて売上の水準を増やし「減収増益ではなく、増収増益」が可能な環境に戻ることが出来るかどうかが大きなポイントになると考える。そういった意味で年末のクリスマス商戦に市場は注目し始めている。


【経済関連ニュース】
EUデリバティブ規制の策定を開始。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲13.7%の641.0、購入指数 前週比▲7.6%の268.8、借換指数 前週比▲16.8%の2,808.0。
インサイダー取引で基礎されたガリオングループ、ラジャラトナム被告、傘下のヘッジファンドを生産する方針。
・ブラジル中銀、政策金利を8.75%に据え置き。
日本郵政社長に元官僚の斎藤次郎氏が就任。
・米CME、「デリバティブ規制強化で、デリバティブ関連事業が米国外に流出することを懸念」
・中国国務院「中国政府はマクロ経済策を継続する。今後の課題は安定的で早いペースでの成長の維持、経済構造の調整、インフレ対策である」。


NY Dow  :9,949.36(▲92.12)
S&P500   :1,081.40(▲9.66)
NIKKEI225 :10,333.39(▲3.45)
Dax :5,833.49(+21.72)
FT250 :9,421.04(▲65.24)
Sensex  :17,009.17(▲213.84)
Shanghai A :3,222.552(▲14.644)
Brazil Bovespa :65,485.5898(+182.481)

JPY/USD :91.0(+0.14)
USD/EUR :1.501(+0.0106)


・ドルは対ユーロで下落。米低金利が継続し、欧州の利上げが先行するとの見方が市場では支配的であり、1.5ドルの節目をトライする動きが継続した。市場では現在の水準は通過点に過ぎないと見る向きが多く、当面ドルが弱含みしそうだ。円は対ドルで略横ばい、対ユーロでは大幅に円安となった。
日本株は小幅下落。前日の米株の下落を受けて。ただし企業の四半期決算を見極めたいとの思惑もあり、総じて様子見気分が強かった。米株は大幅な下落。企業業績が好転しているもののコスト削減効果によるものであり売上が増加しているわけではない実情を鑑みると、ダウ1万ドル超えが継続することに関して懐疑的な見方も強く、利益確定の売りに押されたようだ。


穀物
Cbot Wheat :542.50(+25)
Cbot Corn :398.25(+13.75)
CSCE Sugar :23.40(+0.36)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,063.70(+5.9)
Comex Silver :1,782.50(+26.7)
Nymex Platinum :1,368.1(+18.1)
Nymex Palladium :341.5(+3.85)

・NY金は大幅に上昇した。ユーロが対ドルで1.5を突破したことが材料。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。そもそも金価格が上昇してクレームする人は他の食物やエネルギーに比べれば圧倒的に少ないと思われることも、投資家の買い安心感に繋がっているようだ。当コラムではテクニカル分析を元に、1,400ドルをターゲットに設定したい。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,063.70(+5.9)。
 銀価格は上昇した。ドル安で。結果、10日移動平均線を回復している。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,782.50(+26.7)。

・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安と、貴金属物色の流れに乗る形で大幅に上昇した。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。ターゲットは1,400ドルであるが更なる上昇があってもおかしくない地合い。昨日の引け(東京時間0:00)は1,368.1(+18.1)。
 パラジウムは上昇した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになると見るが、地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。昨日の引け(東京時間0:00)は341.5(+3.85)。"

・BHP Billiton Spence銅山労働者組合「企業側が賃上げを飲まなければストライキは長期に渡るだろう」

Copper 3M :6,590.00(+174:24.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。生産者のスト、Olympic Damのフォースマジュール宣言、ドル安、中国政府が景気の先行きに自信を示したこと、といった材料が重なり、6,500ドルの心理的節目を引けベースでとうとう上回ってしまった。経済の先行きへの過剰な楽観論は継続しており、上げに拍車を掛けている。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れること(上記の通りストに繋がる)や、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+5,275Mt増加、(FSCは7.4日)、(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は14,554枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,590.00(+174:24.25C)。

Zinc 3M   :2,233.00(+103:23.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドル安の進行と、中国需要の拡大観測の強まりによって。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲625Mt減少、FSCは14.4日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は7,195枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,233.00(+103:23.5C)。

Lead 3M   :2,450.00(+151:26.5C)
 昨日の鉛価格は上昇した。中国政府による景気の先行きへの強気な見通しやドル安の進行が材料となった。結果、9月8日の高値である2,517.25ドルを試す動きとなっている。年内は自動車買取プログラムが継続されることから短期的に上値を狙う動きも出ているものと見られる。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は+475Mt増加、(FSCは5.8日、キャンセルワラント率は1.6%。)。売買高は3,591枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,450.00(+151:26.5C)。

Aluminum 3M :1,966.00(+52:35.9C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。アジア〜欧州時間は冴えない推移となり、一時50日移動平均線を試す動きとなったものの、ユーロが心理的な節目である1.5を突破したことから買いが膨らみ、大幅な上昇となった。中国政府が景気の先行きに自信を示したことも買い安心感に繋がったようだ。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるが、その可能性は低くなっていると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう(過剰在庫の水準は既に価格に織り込み済み)。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は+9,050Mt増加、(FSCは48.6日)。(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は14,936枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,966.00(+52:35.9C)。

Nickel 3M :19,740.00(+890:73C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。ドル安の進行と、中国政府が景気の先行きに強気なコメントをしたことが材料となった。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。目先のターゲットは8月13日の21,325ドル。LME在庫は+168Mt増加、(FSCは36.1日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は2,463枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は73ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは19,740.00(+890:73C)。

Tin 3M   :14,450.00(+50:330B)
 昨日の錫価格は上昇した。取引序盤は前日の流れを受けて100日移動平均線を割り込む展開となったが、欧州時間のドル安進行で急速に買い戻しが入った。錫は市場規模の小ささから、過剰流動性流入するにはまだ至っていないと見られ、昨日の狂乱的なコモディティ価格の上昇の中でも「比較的落ち着いた」推移となった。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+225Mt増加、(FSCは25.8日)、P596は1.67%。売買高は392枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は330ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,450.00(+50:330B)。



【エネルギー】
WTI :81.37(+2.28)
Brent :79.69(+2.45)

・米在庫統計 原油+1.3MB、ガソリン▲2.2MB、ディスティレート▲0.8MB、稼働率+0.19%


 昨日のNY原油は上昇した。ユーロが対ドルで大幅に上昇したことが材料となり、日本時間21時から大幅に上昇、その後米在庫統計でガソリン在庫の減少が確認されたことから更に上値をトライ、80ドルを超えた辺りからオプション権利行使に絡む買いも巻き込んで大幅な上昇となった。繰り返しになるが、金融の量的緩和が継続していることやドル安の継続に伴う価格押し上げ効果が続くと考えられ当面の間、金融相場が続くことになろう。尚、しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。クッシング在庫の大幅減少が支援材料となっている。直近限月の騰落率は+2.7%。昨日の引けは81.37(+2.28)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+3.0%昨日の引けは79.69(+2.45)。 WTI/Brentは+1.68のポジティブスプレッドに。
 RBOBは大幅に上昇した。ドル安進行を受けた原油価格の上昇によって水準を切り上げていたが、夜間の統計でガソリン在庫が大幅に減少(ただしウィンターグレードへの入れ替えに伴う出荷増と見ているが)、数字上の需要(出荷)が前年比4週連続でプラスになったことが素直に好感されたようだ。また、200セントの心理的節目を上回ったことも買いを誘ったと考える。ただし、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.1%。昨日の引けは205.43(+6.66)。 ヒーティングオイルも大幅に上昇した。RBOBと同様、原油価格の上昇を受けて買いが入った。引き続きディスティレート需要(出荷)は前年比大幅マイナスの状態が続いており、主要輸送燃料であるディーゼルオイルの需要回復は確認されておらず、ファンダメンタルズは弱い。そのためここまでの価格上昇は需要に根ざしたものではないと結論付けせざるを得ない(今後実際に景気が回復し、需要がついてくれば話は別であるが、現時点においてはそれはまだ確認されていない)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.7%。昨日の引けは210.53(+5.8)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+1.7%。昨日の引けは649.00(+11.5)。



【ひとりごと】
びっくりしただろう、すごいだろう(日経新聞より)。
原油は80ドルを超えたよ。

さて。

済みません、時間がなかったのでブログ検定にします。
(A)〜(C)に適当な語句を入れて会話を完成させなさい。



 この前高田馬場のフランス料理店でカミさんと夕食を食べていたとき、隣に面白い客がいた。
 何がおもしろいって、会話が面白かったんだが。訳ありの女の人が男友達を誘って付き合わせている、というシチュエーション。



 あまりに面白かったので今日はそのやり取りをすこし公開する。因みに女の人はなぜか若干切れ気味である。
あまりに話が長いのでこの話は「4部作」にします。



女 「私、最近( A )に凝ってるの」
男 「...は?( A )って?」
女 「バカね、( B )ってあれよ」



男は明らかに「そんなものは知っているが、何故( A )が出てくるのかを聞きたかった」様子。でも女性が訳あり状態なのでぐっとこらえて。



男 「ふーん。俺はあんまり詳しく知らないなぁ。仏教?」
女 「そんなに知らないなら( C )に来なさいよ。教えてあげるから」
男 「今ここで教えてよ」
女 「バカね。ここで教えられるわけないじゃないの。( C )じゃなきゃダメよ」
男 「前、お前の( C )行ったとき、そんな話でなかったじゃん」
女 「あの時はなかったの!だから( C )に来なさいよ。教えてあげるから」
男 「ふーん。あの時はなかったんだ」



 うーむ。( A )を使って男を口説いているのか?もしそうなら凄いテクニックであるが、でもそれでついていく男は、自分が女だったら、嫌だ。
これを読んでいて「使えるかも」と思った読者の方は大きな勘違いですので、念の為。


(A)〜(C)に適当な語句を入れて会話を完成させなさい。

解答はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20060201