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【商品市況概況】
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。中国のGDPや株価の上昇といったプラス材料はあったものの、足許の商品相場に大きな影響を与えていると見られるドル・ユーロに連れる動きとなった。逆に言うと、中国のGDPは良い数字だったものの、各国のGDPプラスは政府による官製需要の影響であることはまた事実であり、このままこの状態が継続するとは考えにくいことも背景にあると考えている。ただし、経済の底割れが回避され、量的緩和が継続し、ドル安が続くという環境下、商品価格は堅調に推移せざるを得ないと予想する。


【経済関連ニュース】
・1-9月中国都市部固定資産投資 前年比+33.3%。
・9月中国工業生産 前年比+13.9%。
・9月中国小売売上高 前年比+15.5%。
・9月中国CPI 前年比▲0.8%。
・Q309中国GDP 前年比+8.9%。財政支出による景気刺激策と、金融量的緩和による銀行融資の拡大で。
中国国家統計局「2009年の8%成長達成に大きな自信。中国の景気回復は二番底をつけるW字型になる可能性は低い」
・米週間新規失業保険申請者数 53.1万戸(前週改定52.0万戸(速報比+0.6万戸))。
・9月米景気先行指数 前月比+1.0%(前月改定+0.4%(速報比▲0.2%))。


NY Dow  :10,081.31(+131.95)
S&P500   :1,092.91(+11.51)
NIKKEI225 :10,267.17(▲66.22)
Dax :5,762.93(▲70.56)
FT250 :9,318.91(▲102.13)
Sensex  :16,789.74(▲219.43)
Shanghai A :3,202.282(▲20.27)
Brazil Bovespa :66,134.9688(+649.379)

JPY/USD :91.38(+0.38)
USD/EUR :1.501(▲0.0007)


・ドルは対ユーロで低い水準で推移。企業決算の好転や経済統計の底打ち感が強まっていることから再び高金利通貨、リスク試算への投資の動きが見られたことから低水準での推移が続いた。円は対ドルで続落。
日本株は続落。米国株が大幅に調整したことから連れ安となった。米国株は再び大幅に上昇して1万ドルを回復。マクドナルド、トラベラーズといった企業の決算が好転したことが材料となった。




穀物
Cbot Wheat :551.75(+9.25)
Cbot Corn :403.50(+5.25)
CSCE Sugar :22.48(▲0.92)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,057.80(▲5.9)
Comex Silver :1,754.50(▲28)
Nymex Platinum :1,363.6(▲4.5)
Nymex Palladium :339.75(▲1.75)

・NY金は下落した。足許の金の唯一の明確な売り材料であるドルが対ユーロで強含んだことから。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。そもそも金価格が上昇してクレームする人は他の食物やエネルギーに比べれば圧倒的に少ないと思われることも、投資家の買い安心感に繋がっているようだ。当コラムではテクニカル分析を元に、1,400ドルをターゲットに設定したい。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,057.80(▲5.9)。
 銀価格は下落した。ドル高進行で。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,754.50(▲28)。"

・NYプラチナ価格は下落した。値動きは完全にドル・ユーロの動きと連動しており、下落後上昇し前日比マイナスであった。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。ターゲットは1,400ドルであるが更なる上昇があってもおかしくない地合い。昨日の引け(東京時間0:00)は1,363.6(▲4.5)。
 パラジウムは下落した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになると見るが、地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。昨日の引け(東京時間0:00)は339.75(▲1.75)。

・Doe Run ペルーの破綻した亜鉛・鉛精錬所を向こう数ヶ月は再会しない見込み。


Copper 3M :6,590.00(UC0:23C)
 昨日の銅価格は前日比変わらずであった。取引序盤のドルの強含みを受けて調整、その後中国のGDPの数値が予想を下回ったものの好調な内容であったことや、再びドル安が進行したことで下げ幅を削る動きとなった。経済の先行きへの過剰な楽観論は継続しており、上げに拍車を掛けている。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られること(中国が自国の景気回復に強い自信を示していることも材料)から中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+1,525Mt増加、(FSCは7.4日)、(キャンセルワラント率は1.5%)。売買高は10,850枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,590.00(UC0:23C)。

Zinc 3M   :2,250.00(+17:24.25C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の減少が地味に続いていることやドルが低い水準で安定していることが材料となった。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲500Mt減少、FSCは14.4日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は5,724枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,250.00(+17:24.25C)。

Lead 3M   :2,405.00(▲45:25C)
 昨日の鉛価格は下落した。ドル高がアジア時間に掛けて進行したことから、前日の上げ幅が大きかったこともあり調整売りに押された。年内は自動車買取プログラムが継続されることから短期的に上値を狙う動きも出ているものと見られる。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は▲425Mt減少、(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は1.3%。)。売買高は2,714枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,405.00(▲45:25C)。

Aluminum 3M :1,966.00(UC0:35C)
 昨日のアルミ価格は前日比変わらずであった。アジア〜欧州時間は中国GDPが市場予想は下回ったものの、中国政府が景気回復に強い自信を見せたこともあって2,000ドルを試す動きとなったが、この水準を上抜け出来なかったことから水準を切り下げた。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるが、その可能性は低くなっていると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう(過剰在庫の水準は既に価格に織り込み済み)。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲4,400Mt減少、(FSCは48.5日)。(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は13,152枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,966.00(UC0:35C)。

Nickel 3M :19,155.00(▲585:77C)
 昨日のニッケル価格は下落した。アジア時間のドル高の進行を受けて水準を切り下げ、その後の中国GDPの発表で若干強含んだものの、終始冴えない展開となった。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。目先のターゲットは8月13日の21,325ドル。LME在庫は▲84Mt減少、(FSCは36.1日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は2,009枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は77ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは19,155.00(▲585:77C)。

Tin 3M   :15,000.00(+550:380B)
 昨日の錫価格は上昇した。アジア時間は殆ど値動きがなかったものの、NY時間の株上昇とドル安の進行を受けて急騰した。錫は市場規模の小ささから、過剰流動性流入するにはまだ至っていないと見られ比較的落ち着いた推移となっていたが、そのために割安感もあり物色されたと考えられる。LME在庫の9割を1つの業者が保有しており、取り扱い可能な現物数量が限られることも急上昇の背景にあると予想される。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは25.8日)、P596は1.52%。売買高は859枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は380ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは15,000.00(+550:380B)。



【エネルギー】
WTI :81.19(▲0.18)
Brent :79.51(▲0.18)

OPECバドリ事務局長「12月の総会で増産の可能性。今の価格帯は非常に居心地が良い」

 昨日のNY原油は下落した。ドル高の進行を受けて一時的な高値に対する警戒感から調整売りに押され、80ドルラインを試した。その後株価が上昇したことやドル安の進行を受けて下げ幅を削った。繰り返しになるが、金融の量的緩和が継続していることやドル安の継続に伴う価格押し上げ効果が続くと考えられ当面の間、金融相場が続くことになろう。尚、しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近と期先が低下している。直近限月の騰落率は▲0.2%。昨日の引けは81.19(▲0.18)。 Brentは下落した。直近限月の騰落率は▲0.2%昨日の引けは79.51(▲0.18)。 WTI/Brentは+1.68のポジティブスプレッドに。
 RBOBは下落した。通貨の動きを受けた原油価格の動向に完全につれる動きとなった。ただし、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.5%。昨日の引けは204.42(▲1.01)。 ヒーティングオイルも下落した。RBOBと同様、ドル・ユーロの動きに連れる原油価格の動きをフォローする相場展開となった。引き続きディスティレート需要(出荷)は前年比大幅マイナスの状態が続いており、主要輸送燃料であるディーゼルオイルの需要回復は確認されておらず、ファンダメンタルズは弱い。そのためここまでの価格上昇は需要に根ざしたものではないと結論付けせざるを得ない(今後実際に景気が回復し、需要がついてくれば話は別であるが、現時点においてはそれはまだ確認されていない)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲0.5%。昨日の引けは209.46(▲1.07)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+0.7%。昨日の引けは653.75(+4.75)。



【ひとりごと】
なんだか、石川遼君のボールを拾ってもって帰ろうと思ったおばさんがいたらしいですね。
普通に考えて、もって行っちゃいけないって思わなかったんでしょうか。
野球のファールボールだって、ボールもって行っちゃいけないんですから。

遼君効果でゴルフのお客さんは大分増えているみたいだけど
打つ瞬間のカメラ撮影や
同伴競技者のミスに拍手
っていった行為が平然と行われているのは
どうなんでしょうかね

でも、遼君偉いですよね
冷静に記者会見でもコメントしてるし
やっぱり、スーパースターってのは、若い頃から違うんですなぁ。