【商品市況概況】
「上昇」
昨日の商品価格は大幅に上昇した。経済統計が好転していることや、寒波襲来に伴うエネルギーコストの上昇、加えてコスト上昇に伴う生産削減懸念(非鉄金属))、が材料である。しかしここであえて言いたい。そこまで景気は良いのかと。実際、経済統計は好転しているので価格が上昇することに違和感はないのだが、ちょっとはや過ぎないだろうか。米ガソリン価格がガロン3ドルを超えると消費が減ることは皆、経験済みであるがその水準は目前に迫っている。とにかく今週の経済統計を全てこなす、さらに言えばもし売りを入れるなら雇用統計を見てからでも良いや、という感覚が相場を押し上げているものと考えている。
とにかくしばらくはこの強地合いが続くことになろう。少なくとも週末までは。
【経済関連ニュース】
・12月中国HSBC購買部担当者指数 56.1(56.1)。
・11月米建設支出 前月比▲0.6%(前月改定▲0.5%)。
・12月米ISM製造業景況指数 55.9(前月改定53.6)。
・12月ユーロ圏製造業景気指数 51.6(前月改定51.2)と6ヶ月連続の改善。
【為替(FX)・株】
NY Dow :10,583.96(+155.91)
S&P500 :1,132.99(+17.89)
NIKKEI225 :10,654.79(+108.35)
Dax :6,048.30(+90.87)
FT250 :9,510.11(+203.22)
Sensex :17,558.73(+93.92)
Shanghai A :3,402.309(▲35.152)
Brazil Bovespa :70,045.0781(+1,456.672)
JPY/USD :92.69(▲0.33)
USD/EUR :1.442(+0.0082)
・ドルは対ユーロで下落。株価の上昇でリスク資産へ資金がシフトした(ドルキャリー)というコメントを見たが、それよりも夕刻に発表されたユーロ圏製造業景気指数が6ヶ月連続で改善したことが大きかったと考えている。円は小幅上昇。
・日本株は大幅に上昇。年末に発表された米経済統計の好転と、円安の進行が好感された。政策投資銀行によるつなぎ融資枠拡大が報じられた日本航空株も上昇。米株は大幅に上昇。米製造業景気指数が予想を上回る内容であったことから、買い安心感が広がった。昨年末に発表された米経済統計が比較的良好な内容であったことから株の地合いは好転している。
【穀物】
Cbot Wheat :557.75(+16.25)
Cbot Corn :418.50(+4)
CSCE Sugar :27.62(+0.67)
【貴金属・非鉄金属】
Comex Gold :1,118.30(+22.1)
Comex Silver :1,744.00(+61.8)
Nymex Platinum :1,517.3(+57.3)
Nymex Palladium :421.4(+12.55)
・NY金は上昇した。ドルが欧州経済統計の改善を受けて下落したことから、買いが入った。この結果、年末に割り込んだ50日移動平均線を回復するに至っている。米景気は回復しつつあり、ドルが強含み推移する可能性が高まってきたが、結局のところ信用不安が継続していることから金は物色される動きが続くことになろう。ターゲットプライスである1,400?程度まで上昇すると考えている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,118.30(+22.1)。
銀価格は上昇した。金の上昇を受けて。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,744.00(+61.8)。
・NYプラチナ価格は上昇した。米でETFが認可されたことを受けて将来のマネーフローの変化を期待した買いが入り安い地合いの中、ドル安が進行したことと株価が上昇したことが材料となった。昨日の引け(東京時間0:00)は1,517.3(+57.3)。
パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は421.4(+12.55)。
Copper 3M :7,500.00(+125:33.75C)
昨日の銅価格は上昇した。Codelco, Xstrataのスト決行を受けて供給不安が高まる一方、中国PMIの内容が好調であったこと、株の上昇に伴うセンチメントの好転が材料となり、7,500?をとうとうクリアした。かねてからコメントしていたように、強い銅のファンダメンタルズを材料に上値をトライする展開が続くことになると考えている。米景気回復に伴うドル高進行期待が一定の価格上昇抑制圧力となろうが、その程度は大きくなかろう。中期的には景気回復が持続すると見られること、銅鉱山(Mine)からの供給には少なくとも5年程度掛かると見られることから、中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは10.2日)、(キャンセルワラント率は0.6%)。売買高は10,924枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。C-3(Cash vs 3M Fwd)は34?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは7,500.00(+125:33.75C)。
Zinc 3M :2,574.00(+14:32C)
昨日の亜鉛価格は上昇した。中国PMIが好調な内容であったことや株の上昇を受けて上値余地を試したが、上値重く、NY時間にはいってから提げた。ややテクニカルな場中の下落であったと言える。今後も亜鉛価格は最大需要国、中国の鉄鋼需要が堅調に推移すると見られ、高値での推移が続くと考えている。その後、夏ごろにかけて経済対策が息切れすると見られるため、年後半は一旦調整することになろう。LME在庫は+1,075Mt増加、FSCは16.5日(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は8,508枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は32?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは2,574.00(+14:32C)。
Lead 3M :2,515.00(+83:30.75C)
昨日の鉛価格は上昇した。中国PMIが好調であったことや、寒波の襲来に伴うバッテリー需要の高まりが材料となった。株の上昇やその他経済統計の好転も地合いを強くしている。今後は在庫水準の高さから価格水準を切り下げると見ているが、中国北部の寒波の影響が強く比較的下値余地は限られることになると予想する。中期的には中国、インドといった新興国の需要が増加すると見られることからやはり他の非鉄金属同様堅調な推移になると考えている。LME在庫は+275Mt増加、(FSCは6.5日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は2,822枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は31?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは2,515.00(+83:30.75C)。
Aluminum 3M :2,267.00(+37:34.25C)
昨日のアルミ価格は上昇した。電力コスト上昇に伴う南アフリカ、中国、欧州の主要3生産地区の生産コストの上昇による供給不足懸念に加え、経済統計の好転によるセンチメントの改善が材料となった。しかし夜間に発表された米建設支出の悪化に伴いNY時間にかけては上げ渋った。今後も2,000?ラインを維持できるか否かがポイントとなるが、景気悪化に伴う生産調整圧力の影響でこの水準を下回っての下落は難しくなったと考えている。LME在庫は▲4,475Mt減少、(FSCは48.9日)。(キャンセルワラント率は4.7%)。売買高は10,074枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は34?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは2,267.00(+37:34.25C)。
Nickel 3M :18,995.00(+470:75C)
昨日のニッケル価格は大幅に上昇した。ロシアがニッケルの輸出に対して5%の関税を復活させるか見込みであると報じられたことを材料に(といっても実際問題、需給に影響はないと思うのだが)100日移動平均線を上抜けした昨年の流れを受けて上値余地を試す動きが継続した。中国の在庫積み増し需要は減退しているものの、中国以外のOECD諸国での在庫積み増しの動きが見られると予想されることから世界需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き増産に慎重でありトータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡する中景気回復に伴い価格は上昇することになると考えている。LME在庫は+414Mt増加、(FSCは46.3日)、キャンセルワラント率は0.5%。売買高は2,126枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は75?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは18,995.00(+470:75C)。
Tin 3M :17,450.00(+500:81C)
昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は高い水準で推移しており、特段大きく上昇する材料は乏しいものの、欧州・日本勢が積極的に買いを入れていることに伴い上昇しているようだ。インドネシア政府が違法生産者の逮捕に踏み切る等、インドネシアの錫生産は減少を続けており、供給環境が安定していないことから現物をめぐる需給環境は不安定で、当面堅調な推移が続くと考えている。イールドカーブは略パラレルに上昇している。LME在庫は+30Mt増加、(FSCは26.0日)、キャンセルワラント率は2.09%。売買高は309枚。C-3は81?コンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは17,450.00(+500:81C)。
【エネルギー】
WTI :81.51(+2.15)
Brent :80.12(+2.19)
昨日のNY原油は上昇した。寒波襲来の影響で北米、アジアとも例年よりも大幅に低い気温となる中、経済統計の好転やドル安の進行といった周辺材料が重なり大幅な上昇となった。現在の在庫水準では84ドル以上の上昇は見込みにくいものの、寒波襲来(実際に寒い)という久しぶりの需給材料が市場参加者のマインドを上向きにさせているようだ。今後は寒波の影響と経済統計の料睨みの展開で基本、高値でのもみ合いになると考えている。中期的には景気回復(GDPプラス成長への回復)に伴う需要増加観測を受けて水準を切り上げる動きになるだろう(経済成長率と原油の需要の増加率は略1:1の関係であり、GDP-2%が石油需要の増加率と見積もられる)。また、大手投資銀行の価格予想上方修正の動きを受け、思惑的な買いが入りやすくなっていることも相場の上げ材料となる。イールドカーブは期近の上げ幅大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.6%。昨日の引けは81.51(+2.15)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+2.7%昨日の引けは80.12(+2.19)。 WTI/Brentは+1.39のポジティブスプレッドに。
RBOBは上昇した。原油価格が寒波の影響で急騰する中、ガソリン価格も水準を切り上げる動きとなった。ガソリン需要は戻ってきておらず、FSCベースの需給もゆるく、繰り返しになるがガソリンが買われる材料は余り存在しない。イールドカーブは略パラレルに上昇。直近限月の騰落率は+2.4%。昨日の引けは210.44(+5.19)。 ヒーティングオイルは上昇した。厳冬の影響で大幅な上昇を続けている。ディスティレート在庫の水準は高いものの、ヒーティングオイル在庫の水準はさほど高くなく、価格上昇に繋がっているようだ。昨日の引けは219.05(+7.17)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。昨日の引けは219.05(+7.17)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.7%。昨日の引けは653.75(+18.25)。
【ひとりごと】
ぎっくり腰、漸く治ってきましたよ
でも、まだ痛いのでコルセットを腰に巻いている
ぎっくり腰での正月は寂しいものであったが
1つ得るモノがあった
なんと、正月、体重が減ったんですよね
2キロも。
何故か?
コルセットを強く巻いていたので、胃袋が圧迫され
食べる量が減り
結果的に若干胃が小さくなった
らしいんですよね。
名づけて
「コルセットダイエット」
10日間で2キロの効果。
である。
まあ、余り内臓を圧迫すると体に悪いので
今はなるべくコルセットしてませんが
こんなやせ方もあたっとは...