あかすり

【商品市況概況】
「中国の融資規制」
 昨日の商品価格は軒並み水準を切り下げた。今回の景気回復のけん引役である中国が、バブル抑制の観点から週初預金準備率を引き上げ、さらに昨日銀行に対する融資規制の指導が入った事が報じられたことが最大の材料となった。夜間に発表された経済統計は相場を大きく動かすような内容ではなかったが、主要企業の決算が市場予想を下回る内容であったことから失望売りが入った。
 今後に関しては引き続きマクロ経済統計と企業決算の動向を見極める必要があると考えている。景気が徐々に回復していることは疑いのないことであるが、景気を下支える目的で行われる財政出動と金融緩和によって価格が過剰に上昇している側面があることも否めない事実であり、このいびつな状態は各国政府当局からすれば早期に解消したい事象である。また同時に、商品の価格が大幅に下落した場合のマイナスの影響も大きく、金融当局は金融政策の変更で価格が大幅に下落することは避けたいと考えていることも事実であろう。しかしながら昨日の動きを見ても分かるように「適正な価格を維持しながら金融政策を変更することは難しい」といえ、引き続き、金融政策の変更が商品相場の重要なファクターであり続けることになろう。
 安心して金融政策を変更できるタイミングには、まだないといえる。

 そうこうしている間に中国の経済統計が発表になった。経済対策の効果だと思うがやたらと強い。非鉄金属は買い戻しが優勢になると思うが「今後」を考えるとよりいっそう金融引き締めの動きが強まると考えられる。


【経済関連ニュース】
・12月日本工作機械受注 前年比+63.4%(前月改定▲8.4%)。
・12月米住宅着工 前月比▲4.0%の55.7万戸(前月改定58.0万戸(速報比+0.6万戸))。住宅着工許可件数 65.3万戸(前月改定58.9万戸)。
・12月米PPI 前月比+0.2%(前月改定+1.8%)。コア指数 前月比±0.0%(前月改定+0.5%)。
世界銀行、2010年の世界経済成長見通し 前年比+2.7%に。2011年は+3.2%。日本は+1.3%、米国は+2.5%、中国は9.0%、インドは+7.5%。
・Q410中国GDP 前年比+10.7%、2009年GDP 前年比+8.7%。
・12月中国PPI 前年比+1.7%。CPI 前年比+1.9%。
・12月中国小売売上高 前年比+17.5%、2009年 前年比+15.5%。
・2009年中国都市部固定資産投資 前年比+30.9%。
・2009年中国工業生産 前年比+11.0%。


【為替・株】
NY Dow  :10,603.15(▲122.28)
S&P500   :1,138.04(▲12.19)
NIKKEI225 :10,737.52(▲27.38)
Dax :5,851.53(▲124.95)
FT250 :9,472.29(▲83.12)
Sensex  :17,474.49(▲11.57)
Shanghai A :3,304.946(▲99.964)
Brazil Bovespa :68,200.0703(▲1,708.523)

JPY/USD :91.21(+0.15)
USD/EUR :1.412(▲0.0178)


・ドルは対ユーロで続伸。中国の融資規制に伴う流動性低下観測や、ギリシャ問題がくすぶっていることからドルキャリートレードアンワインドが起きたことから。円は対ドルでは小動き。
日本株は続落。中国の流動性引き締め強化観測を受けて引けに掛けて売られた。米株は大幅下落。経済統計は一昨日から報道されているものも含めるとニュートラル〜若干ブルな内容ではあるものの、中国の融資規制の報道や企業決算の悪化が材料となった。


穀物
Cbot Wheat :497.50(▲3)
Cbot Corn :368.00(▲1.25)
CSCE Sugar :29.11(+0.13)


【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,112.60(▲27.4)
Comex Silver :1,786.60(▲91.8)
Nymex Platinum :1,611.1(▲24)
Nymex Palladium :462.05(+0.1)

・NY金は下落した。ギリシャ問題や株安でドルキャリートレードアンワインドが起きる中、金にも利益確定の売りが入り下落することとなった。しかしながら欧州各国の財政問題がクローズアップされる中、金準備積み増しの動きが強まると思われていることから引けに掛けては買いが入り下げ渋った。ドルが本格的な上昇局面に入るのは早くとも今年の夏以降であると見られ、こうした為替要因も金を堅調に推移させる要因となっている。引き続き、ターゲットプライスである1,400ドル。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,112.60(▲27.4)。
 銀価格は下落した。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,786.60(▲91.8)。

・NYプラチナ価格は下落した。ドル高の進行を受けて金と同様手仕舞い売りが入ったが、ETF認可に伴うマネーフローの変化期待による買いが継続しており、下げ幅は極めて限定された。今後は欧州各国の動向を睨みながらの為替の動きに影響される動きとなるが、ETF買い材料があることから現状レベルでのもみ合いになると考えている。尚、プラチナは環境面で必要な貴金属であり、消費者はこの価格上昇に備えるべきである。特に年後半は円安に振れると私は考えているので、円高の今はチャンスであろう。昨日の引け(東京時間0:00)は1,611.1(▲24)。
 パラジウムは大幅に上昇上昇した。ETF上場によるマネーフロー変化期待が、ドル高要因を上回った。目先のターゲットは500ドル。昨日の引け(東京時間0:00)は462.05(+0.1)。


・BHP Billiton 鉄鉱石の販売価格はスポット〜短期を中心にする見込み。
田中貴金属工業 2009年プラチナ地金買取量 前年比+24%、金は▲32%。


Copper 3M :7,375.00(▲170:25.5C)
 昨日の銅価格は下落した。ギリシャ問題を受けたドル高の進行や中国の銀行融資規制の発表を受けて流動性の低下観測が台頭したことから。この結果大幅な下落となったが、ここ数ヶ月間サポートラインとして意識されている30日移動平均線を割り込むには至らなかった。今後も中国の金融引き締めの効果によって頭重い推移となる可能性が高い。中期的には景気回復が持続すると見られること、銅鉱山(Mine)からの供給には少なくとも5〜7年程度掛かると見られることから、中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。LME在庫は▲100Mt減少、(FSCは10.7日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は16,010枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは7,375.00(▲170:25.5C)。

Zinc 3M   :2,444.00(▲59:22.5C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。中国の融資規制とドル高の進行が切っ掛けとなり、大幅な下落となった。亜鉛の最大の使途である鉄鋼の最大需要国である中国の融資規制は、週初の金利引き上げと合わせて売り材料となる。今後も亜鉛価格は最大需要国、中国の鉄鋼需要が堅調に推移すると見られ高値での推移が続き、経済効果の剥落で年末にかけて一旦調整するという見方に変更はない。LME在庫は+975Mt増加、FSCは16.5日(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は6,308枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,444.00(▲59:22.5C)。

Lead 3M   :2,295.00(▲130:23.5C)
 昨日の鉛価格は下落した。材料は銅や亜鉛と同じく中国の融資規制強化とドル高の進行。寒波の影響が緩和していることも売り材料となり、当面サポートすると考えていた100日移動平均線のサポートラインを一気に割り込んでしまった。今後は第二の寒波が中国に襲来する見込みであることから、中国の金融引き締めといったマイナス材料はあるが底堅い推移となろう。中・長期には中国、インドといった新興国の需要が増加すると見られることからやはり他の非鉄金属同様堅調な推移になると考えている。LME在庫は+750Mt増加、(FSCは6.8日、キャンセルワラント率は0.2%。)。売買高は3,670枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,295.00(▲130:23.5C)。

Aluminum 3M :2,267.00(▲26.5:31.25C)
 昨日のアルミ価格は下落した。中国の融資規制やギリシャ問題を反映したドル高の進行、米企業決算が市場予想を下回るなどのマイナス材料を受けて。住宅着工許可件数が市場予想よりも良かったことから引けに掛けて買い戻される局面もあったが総じて軟調であった。結果的に30日移動平均線(2,260ドル)でサポートされて引けている。今後も2,000ドルラインを維持できるか否かがポイントとなるが、景気悪化に伴う生産調整圧力の影響と寒波の影響でこの水準を下回っての下落の可能性は極めて低い。現在の生産コストは1,900ドル〜2,100ドル程度まで上昇しているとみられ、このラインを割り込むことは需給の緩和が必要条件になる。しかし、資金調達や投機を目的とした現物保有が加速しており、需給緩和は難しかろう(景気が悪くなると需給がタイト化する)。LME在庫は▲950Mt減少、(FSCは48.9日)。(キャンセルワラント率は5.3%)。売買高は12,102枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,267.00(▲26.5:31.25C)。

Nickel 3M :18,800.00(▲415:72C)
 昨日のニッケル価格は下落した。ドル高の進行と中国の融資規制が材料となり、なった大幅な下落となった。中国の金融引き締めによって在庫積み増しの動きは終了し、期待されていたOECD諸国の在庫積み増しの動きは予想ほどではない可能性が高まり、在庫積み増しに伴う需要が予想を下回ると考えられるものの、アルミと同様、カーブのコンタンゴ化を映じて資金調達や投機目的の現物保有が加速すると見られることから、堅調な推移を予想する。また、大手生産者の生産調整が比較的早い段階から行われており供給サイドもサポート材料になろう。LME在庫は▲330Mt減少、(FSCは47.1日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は2,250枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は72ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは18,800.00(▲415:72C)。

Tin 3M   :17,775.00(▲200:64C)
 昨日の錫価格は下落した。ドル高の進行と中国の融資規制報道によって。結果、昨年からサポートラインとして意識されていた10日移動平均線を割り込むに至った。今後も、最大生産国インドネシアの生産が安定しないことから需給環境はタイトに推移しやすく、堅調な推移が続くと考えているが、チャート的に下値余地を試しやすい形になっており、一旦17,000ドル程度までの下落はあると考えている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは26.6日)、キャンセルワラント率は3.5%。売買高は282枚。C-3は64ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは17,775.00(▲200:64C)。



【エネルギー】
WTI :77.62(▲1.4)
Brent :76.32(▲1.31)

 昨日のNY原油は下落した。中国の融資規制と企業決算の悪化、ドル高の進行といったマイナス材料が重なり、30日移動平均線のサポートラインまで水準を大きく切り下げる動きとなった。今後は、第二の寒波が襲来する見込みであること、企業決算の好転を材料に株価が堅調に推移していること等のプラス材料もあり、75ドルを下値に底堅い推移となろう。中期的には景気回復(GDPプラス成長への回復)に伴う需要増加観測が原油の下値を堅くしようが、経済対策の効果の剥落を受けて春先に掛けて水準を切り下げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは77.62(▲1.4)。 Brentは下落した。直近限月の騰落率は▲1.7%昨日の引けは76.32(▲1.31)。 WTI/Brentは+1.30のポジティブスプレッドに。
 RBOBは下落した。原油の下落を受けて。ガソリンはファンダメンタルズが弱く、原油のサポート材料がなければ上昇は難しい。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲0.6%。昨日の引けは204.65(▲1.26)。 ヒーティングオイルは下落した。原油価格の下落を受けて。ただし引き続きピークシーズンであることも会って200セントの心理的節目を下値に底堅い推移となった。昨日の引けは202.11(▲2.43)。イールドカーブはほぼパラレルに低下。昨日の引けは202.11(▲2.43)。 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブはパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲0.2%。昨日の引けは614.25(▲1.25)。



【ひとりごと】
実家の父が病院で検査をしたらしい
なんでも

「体の色が黒くなっていて何かの病気だ」


と言われたかららしい。
後でその話を聞いたのだが、実家は騒然となったらしい
しかし、検査に行ったところ


「垢すりのやり過ぎです」


とのことでした。
確かに殆ど毎週、週末は千葉の温泉ランドに友達と行っていたみたいだから。


で。


この前、わが子と2人で大江戸温泉に入ったのだが
あの中に、「垢すり」あるんですよね
父が黒ずんだ話を聞いていたのでやるつもりはなかったんだが
それを見たわが子は鼻息を荒くし


「パパ、いっくんあれやる」


いや...やめときなさい。多分君から垢は出ないよ
血は争えず