うさぎ年

【商品市況概況】

「米経済統計の改善」

昨日の商品価格は下落後、上昇している。


前日までのドル高進行の流れを受けた利益確定の売りに押される流れが続いていた。夜間に発表されたADP雇用統計は市場予想を3倍近く上回る雇用者数の増加となり、更にドル高が進行、商品価格は利益確定売りに押されることとなった。


しかしその後発表された非製造業ISM指数も改善、新規受注も大幅な改善となっていることが確認されたことから株が大幅に上昇した。これに伴いドル高が進行していたものの商品全般に買い戻しが入り、水準を大きく戻す展開となった。「良いドル高進行」で商品相場が下落していたわけだが、ファンダメンタルズの改善期待が最終的に相場を押し上げたと言えるだろう。



「とはいっても雇用統計」

経済統計の改善を受けた株高が昨日の相場回復の切っ掛けとなった。


しかしながら現在の商品相場は昨日のNY引けレベルでもみ合い推移している。引き続き、週末発表の雇用統計を見極めたいとする向きが多いためと見られる。というのも、先月の雇用統計ではADP雇用統計と米雇用統計の民間部門雇用者数の乖離が殆どなくなった訳だが、11月迄はこの2つの統計数値は大きく乖離しており、今回も同様に統計数値が乖離するのではないかとの懸念があるからだ。よって、週末の雇用統計迄は方向感が出にくい相場展開にならざるを得ないと考えている。


ただ、昨晩のISM指数に見られるようにサービス業の景況感が改善し始めており、雇用以外にも明るい材料が見え始めていることから、総じて相場は堅調な推移になりやすいだろう。但し同時に進行するドル高が利益確定売りを誘発すると見られることから、相場の上昇ペースは鈍化するものと予想される。



【雑感】
最新の「雑感」はメルマガでの配信となり、ブログでの更新は1日遅くなりますのでご容赦ください。
尚、メルマガは個人の方も法人の方も、無料で登録できます。30秒で手続きは終わりますので、ご希望の方は以下のリンクから設定をお願いいたします。
http://www.marketrisk.co.jp/contact/



皆様

新年明けましておめでとうございます
今年もマーケット・リスク・アドバイザリーをよろしくお願いいたします。
雑感もライバル、津賀田に負けないように頑張って書いていきたいと思っております。



さて。



今年は卯年(うさぎ年)である。
年賀状にも書いたりしているが、飛躍の年、なんて言ったりする。
では、過去のうさぎ年って、商品相場はどういう動きをしたんだろうか?
と思って少し調べてみた。



1861年以降の原油データを見てみると
うさぎ年は全部で12回あるのだが
この間、価格が上昇したのは実は僅か3回で
うさぎ年の価格上昇の単純平均は
▲5.1%



であった。
昨年末のWTIの引けが91.38ドルだったので
今年の年末の価格は86.72?



大分私の予想とは違いますなぁ。



ちなみに



ニューヨークダウについても調べてみたが(1900年以降)
価格が下落したのは1903年と1939年。
1903年は米国でライト兄弟が初飛行を成功させた年であるが
経済に何があったのかはよく分からない。
1939年は第二次世界大戦が勃発した年で
この年の下落はまああっても当然かな、という感じである。



更にちなみに日経平均はデータ数が少ないのだが
過去3回のうさぎ年は全て価格が上昇している。


今年はどんな年になるでしょうか?


今年もよろしくお願いいたします。


※コーヒー相場についてのお問い合わせを多く頂いております。
お手数ですが、お問い合わせは以下のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ご質問内容を検討の上、対応させていただきます。

http://www.marketrisk.co.jp/contact/