【商品市況概況】
「リスク回避と原油漏れ事故」
昨日の商品価格は高安まちまちであった。
昨年からこのコラムで懸念材料として挙げている欧州不安が再び再燃、スペイン、ポルトガルの国債入札を控えてリスク回避の動きが強まっており、貴金属価格が上昇する一方でその他の商品価格は総じて下落することとなった。その中でアラスカのパイプライン漏洩事故(BP)に伴い、エネルギー価格は上昇した。尚、毎度のことであるがこのパイプライン漏れの復旧のめどは立っていない。これにより、エネルギーへの感応度が高いトウモロコシ、大豆は上昇している。寒波に加えて久しぶりに米国内の個別材料でエネルギーは上昇することとなった。
今年は計画された大きなイベント(オリンピックや上海万博)はないものの、既存の「不安の火種」が燃え上がる可能性があり、商品相場は上昇基調を維持しつつ、急落する非常に不安定な相場展開になることが予想される。
「ユーロキャリートレード」
ユーロ圏経済はドイツが好調であるものの、総じて良好とはいえない。財政不安や不動産不良債権問題(実はまだ片付いていない)、ユーロシステムの問題等、構造的な問題が残存しているためだl。多くの先進国も似たような問題を抱えているが、統合通貨・経済圏維持の難しさがその他の大きなイベントがない中で、際立ってしまっている。
日本も偉そうなことは言えないのだが、欧州圏の景気回復ペースを維持するには金融面での支援は不可欠と言え、ECBは低金利政策を継続しなければならないだろう。年後半は、「ユーロキャリートレード」が本格化し、商品相場のかく乱材料になる可能性が高まってきていることは意識しておいた方が良いだろう。
【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):25.81(+0.10)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):307.53(+0.00)
【雑感】
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最近うちの子供が
ウルトラマンに興味を持っているのは昨日お話したとおりだが
引き続き怪獣が怖いようだ。
テレビで見ている怪獣は本当に存在していると思っているらしく
「なぜ、怪獣が出てくるのか」
「何処から怪獣がやってくるのか」
といった質問を受けるようになった。
本当に怪獣が怖いようだ。
さらに
「怪獣が出てきたら、お巡りさんのところに行けばいいのか?」
とか
「お巡りさんが持っているてっぽうは、怪獣には効かないんじゃないか」
等、実際に怪獣が出現したときのコンティンジェンシープランを聞いてくる始末。
本当に怪獣が怖いようだ。
そんな中、後楽園遊園地で、ウルトラマンショーをやっているので
連れて行ってあげようと思って提案したところ
「本物の怪獣が出てきたら大変なので、行かない」
とのこと。
本当に怪獣が怖いようだ。
彼はいつまで怪獣の存在を信じ続けるのだろうか?
ちょっと見ものである。