オニヤンマ

【商品市況概況】

「ECBシュタルク専務理事の辞任」

昨日の商品価格は景気循環系の商品が大幅な下落となった。日本時間の早朝に行われたオバマ大統領の景気対策は、「選挙を睨んだ対策」との見方が強く恐らく可決されることが無いだろうとの見方が強まり、売り材料となった、更に欧州時間にECBのチーフエコノミストであるシュタルク理事が辞任を表明、これと相前後してドイツがギリシャ破たん時のドイツの銀行救済方法を検討、という憶測報道が流れたことから、欧州問題が解決せずにギリシャがデフォルトするのではないかとの見方が強まり、週末ということもあって一気にリスク資産が売られる流れとなった(今週、一部の投機筋は商品に買いを入れている)。


エネルギーはECBとFRBの政策スタンスの違いからドル高が進行していたため軟調に推移していたが、シュタルク辞任ショックで下げ幅を拡大した。米メキシコ湾の生産再開やリビア原油輸出再開期待、北海油田の増産観測、需要減少懸念等、需給を緩和させる材料が相次いでいる。ベースメタルは大幅に下落。朝方発表の中国CPIが市場予想通りであったもののインフレ懸念が残存することを示す内容であったことから、鉱工業生産・固定資産投資が比較的悪い内容でなかったものの、売られることとなった。先週・今週は総じて商いが薄く、値を飛ばしやすい環境となっている。中国は外需主導から内需主導へのシフトを鮮明にしているが、外需の落ち込みを完全に内需で相殺するのはやや難しかろう。貴金属は金が上昇。欧州の利下げ観測を材料としてドルが急騰したことから一時的に急落した。しかしその後、シュタルク理事の辞任に因るギリシャ破たん懸念を材料とした買いが入り上昇、結局前日比プラスで引けた。その他の貴金属はよりコモディティ性が高いことから株安もあって下落している。




「政治への失望=中央銀行への期待」

昨日の商品相場動向は、政府・金融当局の対応で大揺れであった。オバマ大統領の演説、シュタルク理事の辞任、といったところが主だった材料だ。まずオバマ大統領の演説は、評価が分かれている。あの対策がそのまま本当に実行されれば、GDPを1%程度押し上げるとの見方が多い一方...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):27.08(+0.41)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):295.82(+0.20)



【雑感】

ベンが講演した。市場参加者は失望したらしい。
その時、いつも私の頭の中であの歌の二番の歌詞が巡る。
市場は何を待っているのか(歌詞は以下のサイトからどうぞ)。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35666



さて。



夏休み、子供と八ヶ岳に行って
虫採りをした。



我が子はまだ小さいので
動きの遅い生き物しか捕まえられない
それでもしおからトンボやバッタ等は手で捕まえている



で。



虫網をもってうろうろしていたら
ものすごいスピードで滑空する虫を発見した



「オニヤンマ」



だ。
オニヤンマは時速60Kmで飛翔し
その速度は獲物をとらえるときには時速100kmにも達するらしい
なので、それを目で追うだけでも非常に難しい



「いっくん、あれを捕まえたい。パパ捕まえて」



えっ!!
飛んでるオニヤンマ、捕まえるの!?



そもそもいつ飛んでくるか分からないオニヤンマ
しかも飛翔速度が100kmにも達するオニヤンマ



どうやって捕まえれば...
と、子供のころに読んだ本の内容を思い出す。
オニヤンマは縄張りがあって、「同じルートを行ったり来たり」するのだ
なので、先ほど目撃したところに立ち、オニヤンマを待つ作戦に出た



そしたら5分後...
本当にオニヤンマが飛んできた
本はうそを書いていなかった



すばやく網を振ってオニヤンマを見事捕獲
父の威厳を保った
興奮する子供
興奮する私(人生でオニヤンマを捕まえたのは初めて。1回目は兄が捕まえたのを見ていただけ)
興奮して、ついうっかりオニヤンマを「虫カゴ」に入れる私



そう。
やっちゃったのです。
虫カゴに入れちゃったのですよ。
大型のトンボ、特にヤンマは始終飛んでいるので
カゴの中には絶対入れてはいけないのですよ
予想通り、オニヤンマは羽が折れて
二度と飛べなくなってしまいました...
楽しい気持ちが一転、一気に暗い気持ちになってしまった。



あれだけ喜んでいたいっくんもどんよりしている。
嗚呼。こんなことになるんだったら捕まえるんじゃなかった。
でも、子供の情操教育上は有るべき犠牲だったんだろうか。



「いっくんは、捕まえて観察した後に、元気に飛んで行くところが見たかった...」



なんとなく、心にぽっかりと穴があいたような虫採りでございました。