【商品市況概況】
「換金売りで下落。売りは一巡か」
昨日の商品市場は総じて大幅な続落となった。欧州危機への進捗期待は有るものの深刻さが増すほど各国の足並みがそろわなくなっており、9月末も控えた換金売りに押される形で続落となった。但し来週のECB政策委員会で一段の金融緩和が実施されるのではないかとの期待感を受けた株高の影響もあり、引けにかけては下げ幅を限定する展開となった。今のところ「不安」と「期待」が相場を動かす最大の材料となっており、非常に不安定な相場展開が続いている。但し実際に相場が安定を取り戻すためには欧州の具体的な対応が不可欠であり、それまでは軟調地合いの中、荒い値動きが続くことになると予想される。
エネルギー価格はWTIが上昇、Brentが下落。基本、需要が減少する可能性が高い中軟調地合いとなっているが、昨晩はこの数日の下げ幅が大きかったこと、ECBの追加緩和と欧州各国政府の対応進捗期待から買い戻しが入った。この買い戻しもショート筋のポジションクローズに因るところが大きいと見られ、引き続きリクイデーションの動きは継続するものと考えられる。注目点はここまでの下落にも関わらずBrentはバックワーデーションを維持しており、欧州原油の需給は引き続きタイトであることだろう。
ベースメタルは続落。需要減少観測が強まる中、実需の買い手控えと換金売りに押された。但し独IFO指数が市場予想程悪くなかったことや、欧州当局の危機対応への進捗期待から下落局面では買いも入り、比較的底堅くなってきたとの印象である。但し周小川人民銀行総裁はインフレを引き続き懸念していると発言していることや、10月から始まる中国の大型連休の間は積極的な買い手が不在となることから、しばらく下値余地を探る展開になるだろう。クライシスが無ければ2009年7末頃の水準を下回ることはないと考えている。トピックスとしてはインドネシアが錫に価格制限を設けて輸出を見合わせることを決定している。
貴金属は続落。金は換金売りに押される形で大幅な下落となった。6月末以降の質への逃避バブルで流入した資金の換金売りが相次いでいるため。銀も大幅に調整し、一気に30ドルを下回った。株価と金銀レシオの関係から見た場合の銀価格は29ドル程度が適正であり、こちらも質への逃避バブルで流入していた資金の流出が起きた。プラチナも大幅に調整。貴金属セクター全体に調整圧力がかかっていること、世界自動車販売が鈍化していることが嫌気されている。
QE2で形成された相場水準が人工的なものであり、官から民へのバトンタッチがうまくいかず先進国経済が自律的な回復過程に入っていないことから、しばらくは調整圧力が強まることになるだろう。現時点においても欧州諸国の賢明な対応を期待し、第2のリーマンショックは発生しないと言いたいところ、ではある。"
「逆転の発想」
プラチナ価格が急落している。つい先々週頃迄、金と並んで質への逃避で貴金属セクターが物色される中で上昇してきたが、急落している。年初からプラチナは3回、高値をトライしている。自動車販売の増加、南アの電力供給問題...
...続きは、以下のリンクからメルマガ(無料)にご登録頂くことでバックナンバーでご確認いただけます。
※尚、当ブログでの商品市況概況、雑感のアップデートは1日遅れとなっています。
※会社のセキュリティの問題などで登録が出来ない場合は、 ask@marketrisk.co.jp までお問い合わせください(個人の方の代理登録はしかねますので、ご了承下さい)。
http://www.marketrisk.co.jp/contact/
【雑感】
AKB48のじゃんけん大会が話題になっていた
個人的にAKBは良く詳しくないのだが
何でも勝った人が新しく出す歌をメインで歌える(センターポジション、って言うんですか?)らしい。
センターポジションって、じゃんけんで決めていいのか?
と、思うが
そもそも大勢で歌っているのであんまり影響はないんだろう。
それはさておき。
先ほどトーナメント表なるものを見てみた(←結構物好きなワタクシ)。
私の数え方が間違っていなければ、篠田麻里子は6回連続でじゃんけんに勝っている。
1回の勝負で勝ち負けの確率が50%:50%
ということは、2回連続で勝つ確率は25%...
この調子で計算すると、なんと優勝する確率は1.56%まで低下することとなる。
これって、殆ど不可能に近い。
翻って自分の仕事。
一応、相場動向を読み解くのが仕事であり、相場の先行きを当てるのがメインの仕事ではない。
なので、明日上がるか、下がるか、の予想は(レンジは提示しますが)
よほどお願いされない限りはやったことが無い。
それを生業にしている人もいるわけなんですが
1週間ぶっ通しで相場を当て続ける確率は
僅か1.56%、ということなのだ。
うーむ。
まあ勿論いろいろな材料を考慮して上げ下げを予想するので
その確率は、当然上がることになる訳だが
いずれにしても1週間相場を当て続ける確率は高くはない。
もしできたた、それは相当凄いことなのだ。多分。
篠田麻里子は勝負に勝って凄いね!って話になるけど
1週間相場の上げ下げを当てて、凄いね!って
言われることはないんだろうなぁ。多分。
と、AKBのじゃんけんのニュースを見て、一人アナリストの悲哀を感じたのは
恐らく、私だけですねそうですね。