MRA版冷静と情熱のあいだ-その4

【商品市況概況】

FOMCの実質金融緩和で続伸」

昨日の商品市場は軒並み上昇した。FRBによる超長期低金利政策実施と先々のQE3実施観測が最大の材料。また欧州国債の入札が引き続き良好な結果となっていることが、市場参加者のリスクオン姿勢を強めることとなった。しかしニューヨーク時間に発表された米新築住宅販売が統計開始以来最低の水準となり、米国における住宅市場問題が解消していないことが再度意識される中で引けにかけては多くの商品が水準を切り下げる動きとなった。各国のマクロ経済状況は「市場が懸念していたほど悪くはない」が、「決して好景気といえる状況ではない」。ここまでの価格上昇が市場参加者のセンチメントの好転によるものである可能性が高く、3月20日ギリシャ国債の償還期限に向けて再び水準を切り下げる可能性が高いと考えている(四半期初に強含み、四半期末にかけて利食い売りで下落する、という最近数四半期の流れ)。勿論このまま良い経済統計が発表され、良い形での価格上昇になるならば問題はないのであるが...。


エネルギーは小幅上昇となった。イタリア国債の入札が好調な結果となったことや、FRBの低金利政策長期化を受けてドル安とリスクテイクの動きが強まっていることが材料となった。しかし米新築住宅販売が統計発表以来の最低水準になったことが嫌気され、株安・ドル高の進行と相俟って引けにかけては上げ幅を削る展開となった。今後についてはイラン情勢がこう着状態を続けていることから積極的なショートポジションの取り手がいないと考えられることから高止まり推移を予想している。但し冬場の終焉に向けて徐々に上値は切り下がっていくことになるだろう。


ベースメタルは急上昇。アジア時間から堅調な推移となり、イタリア国債入札の結果を受けて更に水準を切り上げる動きとなった。特に銅・錫・アルミといったオフワラント率の高いメタルは上昇が顕著であった。1月の上昇でアルミと錫以外は中期的な価格の目途である200日移動平均線を回復するに至った。ここまでの価格上昇は現物需要というよりは金融面の需要によるものであると考えており、今後は実需のサポートがあまり期待できない中、200日移動平均線を維持できるか否かがポイントとなるだろう。このコラムで指摘してきたが、中国勢は今のところ「十分安いと判断される」時に買いを限定している。


貴金属は上昇。低金利政策の長期化とQE3への期待から堅調な推移が続いている。




「PGMに上昇余地〜消費者は備えを」

FRBによる低金利政策の長期化とQE3実施への期待が高まっていることから、多くの商品が物色される流れとなっている。但し足元は投機筋の買いによる上昇といった色彩が強く、上昇している商品には偏りがある。年初から特に上昇しているのは...



コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):26.93(▲0.72)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):267.07(+0.55)


【雑感】

今週も「MRA版冷静と情熱のあいだ」行ってみましょう。


「映画館の二人-その3〜直弘の場合」


ネタばれになってしまうので、これ以上の映画(ないし小説)の詳細説明はしないが
結局のところ今回の映画は、「なぜこんなに若くてかわいい子が不倫をするに至ったか」
を説明する話であった。


つまり女性側が特殊な理由で関係を持ったケースであり、本気でなかったケースであると言える。
ところが前日話した1〜4の条件を岸谷五朗は満たしていなかったため
終始女性側に主導権を握られ、確かにバブルの頃を思い出すような楽しさはあったものの
結局のところ「深田恭子に遊ばれて」多くの物を失うことになって終了

という結果となった。


「敵を知れば百戦危うからず」


というが、岸谷五朗の場合には味方の状況(自分の状況)も把握できていなかった訳で
スタート時点から負けは決まっていた。
男として、岸谷五朗役の人の気持ちはわからないでもない。
あれだけ可愛い女性からアプローチされて全く何もないのは
男としてしっかりし過ぎているか、だらしないかどちらかだ。


でも、今回の映画は100%恋愛映画じゃなかったので、
ちょっと感情移入はできま千でしたねぇ...
どうせ見るなら100%恋愛、ないしは100%不倫してるのを見に行かないとねぇ...
(ってそれはカミさんと見に行けってか?そうですね)。

しかし思い返してみると、映画館に来るまでの私と津賀田の関係と同じく


「過剰に情報を提供してしまったが故」


に主導権を握られた、ということである。
男は黙ってサッポロビール、沈黙は金。
きっと、高倉健さんとかモテるんだろうなぁ。
(続く)