他人

【商品市況概況】
ギリシャ問題は一歩前進。しかし商品市場は方向感乏しく」

昨日の商品市場は方向感の出にくい展開となった。注目のギリシャ問題は、ギリシャ議会が第2次救済パッケージの前提となる緊縮財政法案を可決、これにより朝方は総じてリスクオンモードとなった。しかしその後、15日のユーロ圏財務相会合までに、政権交代後も緊縮財政法案を順守する書面の提出や、3億2,500万ユーロの追加緊縮策の実施が最終的なパッケージ実施の条件であることから、今まで土壇場で約束を反故にしてきた同国の対応への懸念が強まり、欧州時間〜ニューヨーク時間にかけては一部でリスク回避の動きが見られ、ドル高の進行と共にドル建て資産が売られることとなった。



エネルギー価格は上昇した。ギリシャ問題の進捗と、欧州の寒波が継続していること、下火になっているが中東問題も継続していることが材料である。昨日はWTIの上昇がBrentを上回ったが、これはBrentが目先のターゲットである120ドルに近付いており、これを上回るような材料がないこと、WTI/Brentのネガティブスプレッド(今やネガティブといっていいかどうか分からないが)が昨年11月以来最大の拡大となったことから、ポジション調整圧力がかかったためと見られる。ベースメタルは下落した。朝方のギリシャのニュースを受けて強含んだが、ドル高の進行、LME銅在庫が1月3日以来の増加となったこと、先週末の上海在庫の著しい増加、等のベア材料を受けて利益確定の売りで下落した。貴金属はドル高の進行を受けて水準を切り下げている。


ECBの資金供給等の流動性供給策で、欧州の状況は昨年後半に見られたほど危機的な状況ではなくなっている。しかしながら、ファンダメンタルズの適正な評価なく、センチメントの改善のみで更に商品相場が上値を試すと見るのは早計である。弊社は世界経済は回復の入り口(欧州は後退の瀬戸際で踏みとどまる)に差し掛かったところであり、これが持続可能なものになるにはまだ時間を要するという慎重な見方を変更していない。よって、実感から大きく乖離しているベースメタル、季節要因で大幅に上昇しているエネルギーを中心に、四半期末に向けて落ち着きどころを探る(下落する)ことになると予想している。これも繰り返しであるが、年末に向けて価格が上昇する予想を変更するものではなく、この相場下落予想は巡航速度の価格上昇ペースに戻るための一時的な調整という位置付けである。尚、朝方発表されたムーディーズの欧州国債格下げの影響で、ドル高が進行すると見られることからドル建て資産には売り圧力がかかることになると予想している。本日からCMEの証拠金引き下げが実施されるが、相場に大きな波乱はないだろう。



「旧世代からの騰落率」

商品見通しを作成する中で、「中国を含む新興国の加盟によって、商品の需給環境が変化し...」というコメントを多く使ってきた。実際にそうであり、多くの商品需給関係は20年前とは全く異なっている。では、中国がWTIに加盟した2001年12月以降の主要商品価格の騰落率はどうなっているのだろうか...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.59(▲0.18)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):265.20(+0.17)




【雑感】

何の用事で行ったか忘れたが
この前新幹線に乗っていたら
品川(だったと思う)から、尋常ではなく知り合いに似ている女性が乗ってきた。
びっくりするぐらい似ている。
本人かと思うほどそっくりなのだ



彼女とは目があったが、彼女は全く何事もなかったかのように
私の隣に座った。
ここまで当然のように全く会話はない。
だんだん私の中で



「この人は凄くそっくりなんじゃなくて、本当に本人なんじゃないか」



という疑惑が持ち上がってくる(疑惑の使い方が違うような気がするが、まぁいいや)。
なので、横に座ったまま携帯に電話掛けてみることにする



「あれ、ない」



なぜか彼女の電話番号がわからない。
この前携帯に電話したが、会社に番号を書いた紙を忘れた
ダメモトでメールを送ってみる(彼女の会社のアドレス)
最近の携帯は会社のメールも見れるのが多いから、ひょっとしてと思い。
でも、彼女は微動だにしない。



次に、トイレに立って戻ってくるときに
もう一回意図的に目を合わせてみることにする
もし本人であれば、挨拶ぐらいは有るはずだ



トイレに行って
戻ってくるときに確実に彼女と目があった
でも、彼女は表情一つ変えず、虚空を睨みつけている



あぁ、これはやっぱりびっくりするぐらい似ている他人なのだ



と、確信する。
でも。確信したくせに気になる。
電車の中で仕事する予定だったんだが、全く身が入らない。
横目で彼女に気付かれないように、ガン見している。
しばらくすると彼女は弁当を取り出し
おむすびを食べ始めた



「美味しそうですね」



とか、聞いてみようか。
知らない人だったらただの変態だ。
でも見ていると、「女の人は好きそうだけど、男は好きじゃなさそうな類の弁当」
だったので、「美味しそうですね」という気持ちも起きない。
そう、この人はただのそっくりな他人なのだ。
外に出たら7人居ると言われる他人のうちの1人なのだ。



と、モタモタしていたら彼女は降りてしまった。
いやぁ、よく似ている人がいるものだ。
もう2度と会うことはないだろうが、彼女はどういう人生を送っているんだろうか?
と、どうでもいいことを考えていたら目的地に到着したので
全く仕事が手につかないまま、新幹線を降りた。
そしたらメールの着信が。



「やっぱり新村さんだったんですね」



えええええっ!?
やっぱり本人だったのだ。
先方は、初めに乗った時に目があったのにも関わらず、全く声をかけてこないので
超似ている人だと思って乗っていたらしい(こんな濃い人、そうそういないって...)
こんな時どうするべきだったんだろうか?
たまたま飲み会でご一緒した、とある著名なコメンテーターの方にその話をしたところ



「その時はね、自分の名刺を彼女に見せ、『これ、落としませんでした?』 って聞けばいいんだよ」



とのお答え。
なるほどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
答えは簡単だった。俺でも思いつく。でもコロンブスの卵だ。



勉強になりました。