なう

【商品市況概況】

ギリシャ問題の進捗が買いを誘う展開」

昨日の商品市場は下落後上昇した。ギリシャの債務交換の進捗状況が市場の材料とされる中、進捗状況が捗捗しくないことを受けてリスク資産が売られていたが、米国時間に債務交換への応諾率が58%に達したと報じられたことが切っ掛けとなりリスク資産が買い戻された。またウォールストリートジャーナルがFRBが新たな量的緩和を検討していると伝えたことも支援材料となったようだ。実態経済と名目価格の乖離を把握する上で重要な米ADP雇用統計が発表されたが、民間部門雇用者数は略市場予想通りの増加となり、米国経済が着実に回復していることを裏付ける内容。その後に発表された米雇用コスト指数も前期比+2.8%(速報比+1.6%)と大幅に上昇しており、既存の雇用者数で生産性を改善していく余地が限定され始めていることを示すもので今後の雇用拡大への期待を強めたことと併せ、リスク資産の買い材料になった。今後も実態経済と名目価格の乖離を埋める相場が継続すると見られ、商品価格には下押し圧力が強まるとの見方を現時点で変更する必要はないと考えている。但し、金融面のサポートにより徐々に調整時の下値が切り上がってきていることは忘れてはならないだろう。


エネルギーは大幅に上昇した。ギリシャの債務交換の進捗への懸念からドル高が進行し、米国時間迄は軟調な推移となっていたが、ADP統計が市場予想通り悪い内容ではなかったこと、その直後にギリシャ問題に進捗が見られたことから急速に買い戻しが入り、Brentは一昨日の下げを取り戻す上昇となった。今後は米欧の気温上昇にみられるように冬場が終了しており、寒波を材料にした暖房油需要が減少すると見られること、四半期末が意識されることから下落すると予想している。その際の下値の目途は、Brentで110ドル、WTIで95ドル。ベースメタルは下落後上昇した。下落はエネルギーと同様にリスク回避のドル高進行が材料で、上昇はギリシャ問題の進捗とADP統計の内容が良かったことに伴う、リスクオン地合いの中でのドル安進行である。但しここまでの上昇が投機主導であったことは否めず、四半末に向けて利益確定の売りに押されると予想される。但し超金融緩和を背景としたファイナンス取引に伴い利用可能な現物が減少していることから「人工的に作られた需給逼迫の影響」で下値も限定されることになるだろう。貴金属は上昇。ギリシャ問題進捗を材料にドル安が進行する中、買い戻しが優勢となった。またFRB量的緩和検討とWSJが報じたことが材料となった。弊社の見解では量的緩和が起きた場合、消去法的に貴金属が受け皿となる可能性が高いため量的緩和関連の報道は貴金属、特に金の買い材料になると見ている。但し実際にFRB量的緩和を行うことは、現在の経済環境、(目先はギリシャの債務交換次第であるが)欧州の状況が落ち着いていることから、その可能性は低いと考えている。



「米天然ガスは10年ぶりの安値」

天然ガス価格が低迷している。終盤気温が低下したが、記録的な暖冬となったこ徒に伴う需要の低迷と、シェールガス開発に伴う生産量の増加によって需給が緩和しているためである。2011年の天然ガス需要は(2012年はまだ統計として発表されていない)、昨年12月時点で2,515BCFと、過去5年平均の2,420BCFを3.9%上回るがこの5年...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):25.16(+0.27)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):269.39(+1.25)


【雑感】

ツィッターFacebookでは
「なう」
という言葉を使うのが常識のようだ。
かく言う私も人生の中で、1回ぐらいは使った記憶がある。



「食事中なう」



とか



「名古屋なう」



とか。



時々、「ナウ」とカタカナにしている人を見かける。
「それはないでしょう」と思いつつ、「なう」は英語の「now」のことだから
実は外来語なので、日本語的にはそちらの方が正しい。
だが、既に自分の中ではナウとするほうが間違えているような気がしてきている。
気付かないうちに自分の中で、「なう」が「単語」として強く意識されている証拠である。



そんな中



AIJ関連のニュースを読んでいたら



「健全性損なう」



というのが出てきた。



何だろう、『健全性損』って...?
あ、健全性・損なう、か...(汗)
でも、『損なう」以外に「なう」が送り仮名につくコトバって
思い当たらないので、もう2度とそう言う勘違いはないだろう。



「縄をなう」



これでは間違えないだろう。
でもやっぱり「なう」に目がいっちゃうなぁ...