【商品市況概況】
「ギリシャ進捗と米雇用統計を受けて上昇」
昨日の商品市場は軒並み上昇した。懸念されていたギリシャの債務交換が成立し、第2次救済の実施が決定されたことが市場参加者のリスク選好姿勢を強める中、注目の米雇用統計が市場予想を大きく上回り、労働人口の増加が確認される中で失業率が先月から変わらない等、米雇用環境の改善を示すものであったことから景気の先行きへの楽観論が台頭したことが材料である。但し、さらに上値を試すような新規材料がすくないこと、同時にドル高が進行したことから上値は重かった。今後は、その後にISDAが発表した、「ギリシャの債務交換をCDSの決済根拠となる信用事由に認定(より正確にはギリシャが集団行動条項を選択したため、CDSの決済事由に当たると断定された)」の影響がどのような形になるかであろう。今のところ決済の対象となる金額は32億ユーロ程度であるが、信用収縮の連鎖につながるのではとの指摘がある一方で、CDSが機能することが確認されたことで、国債消費が円滑になるとの見方もある(結果的に週明け以降の市場全体の反応を見ないと何とも言えない)。景気が回復基調にあること、金融緩和も続くことから徐々に商品価格の下値は切り上がっていると考えられる。実態経済と名目価格の乖離を埋める動きは期末に向けて強まると予想しており、基本は商品価格は短期的に調整するとの見方を堅持したいが、下落時の調整幅は前述の理由で以前程大きなものにならないと見ている。
エネルギーは上昇した。取引序盤はギリシャを材料にドル安が進行したことが材料となり、米国時間に入ってからは上記のとおり米雇用統計が材料となった。今後はイランへのイスラエルの先制攻撃観測が後退していることや、冬場の終了に伴う気温上昇でミクロ材料(個別ファンダメンタルズ)からは価格に下押し圧力がかかり易いと見ており、米雇用統計の改善はあったものの下値余地を探る動きになると考えている。ベースメタル価格は上昇。材料はエネルギーとほぼ同じであるが、ギリシャの債務交換成立と、米国の雇用統計改善に、中国の経済統計・物価指数がともに市場予想を下回ったこととに伴う当局の追加経済対策期待が加わった。今後は経済の波乱要因が少しずつ改善されていることや、土曜日に発表された中国の貿易統計で1月後半〜2月は中国が少なくとも価格面で銅を輸入するインセンティブが働き難いにも関わらず、輸入量が増加していることから、堅調な推移を予想する。しかし、3月末を控えた利益確定売り圧力やギリシャのCDS行使等の判断に悩む材料も多く、一旦は下値余地を探るものと考えている(言葉を換えると良い材料は相当織り込み済み)。貴金属は急落後、上昇した。米雇用統計が大幅な改善となりドル高が急速に進行したため利益確定の売りに押されたが、その後は経済統計の内容自体が評価され「リスク選好の流れの中で」上昇することになった。今後はリスク選好の高まりで上値余地を試す動きになると考えているが、米経済好調を受けたドル高進行や、経済状況の改善を受けて追加量的緩和の可能性が更に後退していることから、2,000ドルを目指すような展開にはならないと予想している。"
「米中の経済統計」
商品は株等と異なり、実際に日々の経済活動の中で「消費されてなくなる(あるいは別のものに形を変える)」ものである。よって、現在の絶対価格の水準で実際に消費が継続可能であるか否かが今後の焦点となる。その意味で週末発表された米国と中国の統計の結果は示唆深い...
...続きは、以下のリンクからメルマガ(無料)にご登録頂くことでバックナンバーでご確認いただけます。
※市場分析に役立つチャート類はこちらから(随時更新)→http://www.marketrisk.co.jp/news/?utm_source=news&utm_medium=cpc&utm_content=news&utm_campaign=utm_campaign
※尚、当ブログでの商品市況概況、雑感のアップデートは1日遅れとなっています。
※会社のセキュリティの問題などで登録が出来ない場合は、 ask@marketrisk.co.jp までお問い合わせください(個人の方の代理登録はしかねますので、ご了承下さい)。
http://www.marketrisk.co.jp/contact/
【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):25.17(▲0.39)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):269.84(+0.45)
【雑感】
アップルがiPad3を発表した。
クックCEOが舞台の上で説明していた。
でも正直いつも思うのだが、
なんで上場しているIT企業のCEOって
ラフな格好で1人で舞台の上に立って発表会をやるんだろう。
なんだか、ピン芸人の舞台を見ているようだ。
ピン芸人で本当に1人で喋ってる人。
とか
一刻堂
とか
とか
とか
毎度ITの社長の会見を見るたびに思い出してしまう。
しかも舞台の上で、「滑ってはいけない」らしいから大変だ。
どこの会社、と個別の名前を挙げるつもりはないが
どこかの会社の社長さんが、似たようなことをやって
滑っていたのを見たことがある。
新商品(新サービス)の説明しただけなのに
舞台で「滑った」のでメディアでも、「こなれてない」と酷評されていた。
見ているこっちが辛かった。
普通に生きていれば、「良識あるおじさん」として評価されてるはずなのに
まるで、社会人になって初めて「新人芸」をやらされている新人の様であった。
こういうおじさんも回数を重ねることで、こなれて上手くなるんだろうか?
それはそれで、なんだかさみしい気もする。
まあ、決算説明や新商品の説明会、詰まらないよりは面白い方がいいですし
プレゼンが上手ければ、聞いていても面白いですし
否定する気はないんですが、違和感あるんですよね。
いつから新商品や決算説明はショーになったんだろうか?
でも、「歴史を変えたスピーチ」が存在するのも事実なので
やっぱりこれでいい、のかも。