九段下ビル

【商品市況概況】

「期末を控えた利益確定で下落」

昨日の商品市場は大幅に下落した。ここにきて世界景気の悪化懸念が材料視されており、市場のムードが「リスクオフ」に傾いていることから、リスク資産売却・ドル高進行・ドル建資産の売却、といった流れになっていることが背景にある。しかし以前からこのコラムで指摘しているように、「実態経済と名目価格の乖離を埋める動き」が四半期末に向けて出てきた、と整理する方が適切だろう。世界経済は緩やかながら回復の方向に向かっていることは事実であるが、この価格水準が許容できるとは到底考え難く、少なくとも四半期末である今日明日は下値を探る動きになり易いと予想する。但し、各国中央銀行の金融緩和策が下値を限定させることになるだろう。要は比較的ワイドなレンジ相場が継続しているということだ。



エネルギーは大幅に下落した。仏経済担当相が米国からSPR(戦略備蓄)放出の要請があったとコメントしたことや、ドル高の進行が材料となった。戦略備蓄放出は実際に放出されればそのタイミングで相場は下落するが、恒久的な供給源となる訳ではないため価格引き下げ効果は限定的である。また、実際に現物供給に危機が発生した場合以外に戦略備蓄は放出されないはずであるが、選挙を睨み支持率低下を懸念するオバマ大統領が備蓄放出の判断をする可能性はゼロではない(3月16日のメルマガ並びに弊社HPのグラフをご参照下さい)。しかし影響が恒久的ではないにせよ、年初からの価格上昇が投機主導だったことを鑑みると、手仕舞い売りの材料にはし易いだろう。今後も原油価格はイラン問題が解決していないことから、高値圏での推移が続くことになると予想している。ベースメタルは総じて下落した。中国の景気拡大ペースの鈍化観測に加え、ゴールドマンサックスがベースメタルへの投資をオーバーウェイトから中立に引き下げたことなどが手仕舞い売りを誘ったようである。ベースメタルも実態を反映した価格水準で取引されているとは考えておらず、近々調整があると繰り返し主張してきたがその動きが見られているようだ。但し中国政府が景気刺激のための金融緩和を実施する可能性は極めて高く、下値は限定されるだろう。鉄鋼原料は鉄鉱石は小動き、NYMEX原料炭は変わらずであった。貴金属は大幅に下落。リスクオフとドル高の流れを受けて軒並み水準を切り下げている。



「泥んこレース」

昨日は殆どの商品が下落している。ドル高の進行や景気後退等のマクロ環境の悪化懸念が材料となっているが、上述の通り期末を睨んだ利益確定やポジション調整の動きによるものであると考えられる。昨日、弊社がウォッチしている取引所上場商品の価格変化率を見てみると...


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【為替・株】
NY ダウ :13126.21(▲71.52)
S&P500 :1405.54(▲6.98)
日経平均株価 :10182.57(▲72.58)
ドル円 :82.83(▲0.31)
ユーロ円 :110.21(▲0.68)

コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.6(▲0.50)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):274.21(UC)


【雑感】

前のオフィスは神田にあり
この前ひさしぶりにその近くを通った
そのオフィスのすぐそばには
九段下ビルという相当古いビルがあったのだが
無くなって更地になっていた



雑居ビルの元祖みたいなビルだが
今では珍しい喫茶店がいくつも入居し
安い値段で昭和を感じさせるランチを出していた
(ランチは実は何となく怖くて使ってなかったんですが
昼時はサラリーマンでいつも満席でした)



弊社の会議室が使えない時に
新聞社の方から相場見通しの取材を受けた時なんかは
この喫茶店で面談させていただいていた。



そう。



今の時代、東京では



「向かいの喫茶店でコーヒーでも飲みながら話しましょう」



って、ないんですよね。あんまり。
昔の昼ドラは大体こうした喫茶店
奥さんが探偵にダンナの浮気調査を依頼したものだ。



え?違いますかそうですか。



でも、新聞記者がスクープの情報をもらったりしたのは喫茶店だ。
その意味で、新聞社の方と喫茶店で面談するのは
何となくドラマっぽくて好きだったんだが
もう、これらの店はない。
今の会社の近所には「ルノアール」があるが
何となく、何となく違うんですよね。
茶店は(良くわからんけど)



「ボン」



とか



「古時計」



とか、ほら有るじゃないですか
そんな名前であって欲しいんですよね
そういや、談話室(でしたっけ)滝沢も無くなったんだよなぁ...



と、上記を0.5秒ぐらいで思いながら
九段下ビルの横を通過した。
次はどんなビルになるんだろうか
ムリしてでも喫茶店、入って欲しいな(行かないけど)と思う
今日この頃です。